「暮らすように旅したい!」 旅のあれこれ ariruariru

勤め人ですが心は旅人。ヨーロッパ中毒気味。「言葉」が大好き。

ヨーロッパ旅「ヨーロッパを俯瞰する!上へ上へ」

目次

 

街歩きには欠かせない「上へ上へ」

 旅で訪れた街。

自分が暮らしている街のように、

よく知りたいと思う。

それには歩くのが一番!

そしてもう一つ欠かせないのは、

街を上から俯瞰して見ること。

 

どんな街にも、その街を上から眺められる

展望台や塔などがあるものだ。

絶対に行きたい!

 

旅の中で、どんなタイミングで「上」を

目指すのかを考えてみる。 

 

イタリア ヴェネツィアの場合

 街の中心は、サンマルコ寺院が面している

あまりにも有名なサンマルコ広場

ここにそびえる鐘楼からの眺めが素晴らしい。

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(2004年のヴェネツィアサンマルコ広場。暑い暑い夏だった。)

 

ヴェネツィアの街は迷路の連続。

東西南北を把握しようとするとさらに迷う。

サンマルコ広場を示した矢印に従うのみだ。

 

鐘楼の上からの眺めはこちら。

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ヴェネツィアの街は、海に浮かぶ島のようにも、

不安定な筏のようにも見える。

人間が造った陸地は奇跡の光景だ。

 

いつ登るの?

私は、ある程度、その街の様子を知ってから。

旅の2日目あたりが理想だ。

 

メインストリートを歩き、

その街の主たる観光名所の場所を把握したくらいで、

上から街を眺めるのが楽しい。

 

あ、あそこが歩いた道だなとか、

ホテルはあっちかなとか、

行こうと思っている名所はあれだとか。

そんな確認作業をしながら、

だんだん自分の街のように感じていく、

その作業が好きなのだ。

 

イタリア フィレンツェの場合

 大好きなドゥオーモのクーポラに上ってしまうと、

それ自身は見えなくなってしまうので、

お隣の鐘楼に上るのが好き。 

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(2015年夏のフィレンツェ。ジョットの鐘楼から。)

 

ドゥオーモのクーポラに登るか、

ジョットの鐘楼に登るか。いつも悩む。

鐘楼から下を見ると、もうすでに行列ができていた。

早めに上がってきて大正解。

ちょっとした優越感。

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フィレンツェは観光客が押し寄せる街だけど、

鐘楼の上から見るとのんびりしていて

とても静かだ。こんな隙間から覗く風景も

きっと昔から変わっていないに違いない。

 

そして、鐘楼に登ったからこそ見える

ドゥーモのクーポラが目の前に。

たまらない。

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ariruariru.hatenablog.com

 

フランス パリの場合 

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 (2013年フランス・パリ。何度かパリには来たけど、初めて凱旋門に登った夏。)

 

エッフェル塔に上るのもいいけど、

凱旋門に上ると人の暮らしが見える気がする。

 

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究極は上空からかも?

ヨーロッパは決して近くない。

十数時間の飛行機の旅を終えて

到着するときのワクワク感。

 

よく利用するルフトハンザで

フランクフルトに到着するとき。

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ヨーロッパで乗り継ぎをして、

ようやくフィレンツェに到着するとき。

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ヘルシンキで乗り継ぎして、

ドゥヴロブニクの小さい空港へ。

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ariruariru.hatenablog.com

 

飛行機からの眺めは、

上空の雲行きに左右される。

期待していないからこそ、

見えたときの喜びは大きい。

 

暮らしている気分に浸るために

街並みを上から眺めるとき。

この街に暮らしたいなとか、

暮らすならあのへんかなとか、

旅の妄想が膨らむ。

 

清々しい風に吹かれながら、

旅に来ていること自体の喜びもかみしめ、

地上に降り立ったあとの旅の続きを

思い描く、最高のとき。

それが、「上へ上へ」なのだ。

 

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南ヨーロッパの旅で「なぜポルトガル?理由を探す旅と旅をする理由」

目次

なぜポルトガルなのか?理由を探す旅へ

 学生時代から、思いついたところを

思いついたままに旅してきた。

行ってみたい場所は限りなくあって、

行き尽くすことはできない。

だから、同じ場所を何度も訪れるなんて、

考えもしないことだった。

ところが、出会ってしまった。

 

何度も繰り返し訪れたくなる国。

それがポルトガル

 

ariruariru.hatenablog.com

 

初めて訪れてから数年間の間に、

私は4回も訪れることになる。

 

周囲に「また?!」と驚かれ、

自分なりになぜなのかを考えたりもした。

でもしっくりくる答えは見つからない。

だって「行きたいものは行きたいんだもん」

としか言いようがない。

 

懐かしいのは食文化のせい?

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パステル・デ・ナタは日本で食べるエッグタルトとは似て非なるもの。)

 

なぜポルトガルに行きたくなるのか、

理由を探すために何度も訪れたのかもしれない。

 

例えば、食べ物のせいかなと思ったりもした。

魚介類が豊富で日本に似ている所がある。

素朴な味付けで庶民的。

そしてどこか懐かしい味わい。

 

旅の中で食べ物は大事。

でも、それだけが理由じゃないな。

 

濃いコーヒーに甘すぎるお菓子。

ポルトガルは「カステラ」の故郷と言うけれど、

現在のポルトガルに「カステラ」という

お菓子は存在しない。

「カステラ」は日本のお菓子だ。

「カステラ」の原型とい言われているのが

「パォン・デ・ロー」というもの。

中が生焼けの状態のスポンジケーキ

のようなお菓子で、

見た面は大きなプリンのような容器に

入っていて、砂糖と卵の味がする。

味わいは素朴で洗練はされていない。

でもどこか懐かしく、魅力的な味がする。

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上の「パステル・デ・ナタ」も同じ。

日本でいう「エッグタルト」のことだが、

素朴でどこか懐かしく、

中から出てくるドロッとしたクリームが

なんとも言えない懐かしさ。

でも、これがポルトガルに行く理由ではない。

 

縁もゆかりもないはずなのに……

何度かの旅をしているうちに気づいたのは、

「懐かしさ」というキーワード。

それは、食べ物だけではない。

何を見てもなんだか懐かしく感じる。

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ポルトガルに縁もゆかりもないのに。

街並みも、電車も、人々も、食べ物も、

どうも「はじめまして」の気分じゃない。

 

何度目かのポルトガルでは、

田舎の方へ足を延ばしてみた。

リスボンからバスで3時間。

静かすぎて落ち着かないほどの静けさ。

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私は都会の生まれ育ちなので、

ポルトガルの田舎が懐かしいと思う

自分の感情がうまく説明できないが、

やっぱり「懐かしい」のだった。

だからと言って、

それだけが理由でもないのだけれど。 

 

旅をすることは

 何のために旅をするのか。

旅することそのものが目的なので、

理由なんていらないんだけど、

世界の中には理由なんて関係なく、

なぜか惹かれる場所や物や空気がある。

そんな場所や物や空気を探しに

旅に出るのかな。

 

ポルトガルは、

旅することは暮らすことの一部だと

教えてくれた場所だった。

 

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フランス旅「モン・サン・ミシェルの日常」

2013年8月

 

目次

 

モン・サン・ミシェルで過ごす

モン・サン・ミシェルの島内で一泊。

日帰りの観光客が多い中、

一泊するとさらなる魅力を感じることができる。

ariruariru.hatenablog.com

 

日帰りの観光客はパリからやってくることが多い。

パリからは3時間半以上かかるため、

朝晩のモン・サン・ミシェルには人混みがない。

風の音と波の音で満たされる、

そんな時間が流れている。

 

「ラ・メール・プラール」に泊まった。

モン・サン・ミシェルでは有名な老舗ホテル。 

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部屋の窓からは修道院の建物が見える。

 

このホテルはレストランのオムレツが有名。

昔、命からがら訪れた巡礼者に、

栄養をつけてもらうためにふるまわれたのが

始まりという。

今でも昔ながらの方法でオムレツが作られていた。

 

でも私はそのオムレツはちょっと失礼して、

現代的な洗練されたオムレツを。 

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実は「ラ・メール・プラール」のカフェで

出されているオムレツのプレートだ。

グランド・リュと呼ばれる修道院まで続く参道沿いにある。

海が見えるテラス席があって気持ちいい。

 

ちなみにグランド・リュとは大通りという意味だが、

非常に狭い通りだ。

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江の島を思わせる風情だった。

  

 意外と素朴なモン・サン・ミシェル

 日本人は世界遺産が好き。

私も含めて、世界遺産という冠に弱い。

そしてモン・サン・ミシェルに、

豪華さや華やかさを求めてくる人が

多いのではないだろうか。

 

でも、モン・サン・ミシェルは、

決して恵まれた土地にあるわけではない。

海に面した砂州の先にある島。

自然の厳しいところだ。

 

8世紀に大天使ミカエルのお告げを聞いた司教が

修道院の建築を決めてから、

完成まではかなりの時間を要した。

戦争時には要塞や砦として、

さまざまな形を変えて存在してきた。 

ある意味、私は逞しさや強さすら感じる。

 

モンサンミシェルがあるノルマンディー地方は、

海風の影響が大きい。

フランスと言えばワインだけど、

この地方はブドウの生産には向いてない。

そば粉やチーズを駆使して、

食卓をまかなってきた土地だという。 

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ご当地グルメは魅力的でおいしいけど、

そば粉のクレープにもシードルにも、

この土地の人々の努力や日々の暮らしの積み重ねが

感じられた。 

 

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モン・サン・ミシェルの魅力は

フランスの田舎の飾らない素朴な雰囲気。

観光客が押し寄せる世界遺産だが、

観光客がいなくなる朝晩、

波の音と風の音だけに包まれるとき、

その本当の魅力が感じられたような気がした。

 

大都会パリへ戻る。

 

ariruariru.hatenablog.com

  

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フランス旅「夜のモン・サン・ミシェルに誘われて」

2013年8月

 

目次

 

モン・サン・ミシェルに惹かれる理由 

 

パリのモンパルナス駅から電車でレンヌへ。

TGVの快適な2時間の電車旅。

さらにレンヌからバスで1時間20分。

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パリからモン・サン・ミシェルを訪れるには、

かなりの時間の余裕がないといけない。

それでも訪れたいのがモン・サン・ミシェル

世界中から観光客が訪れる。

特に日本人観光客がよく訪れる場所だ。

 

私が訪れた2013年8月は、

モン・サン・ミシェル

その姿を大きく変えようとしている最中だった。

 

そもそもモン・サン・ミシェルとは、

中世に修道院が築かれて以来、

巡礼の地として栄えてきた場所。

干潮時には陸続きとなり、

満潮時には陸から切り離され島となる。

その独特な景観は、キリスト教徒でなくとも

一度は見てみたいと思わせる。

 

そんなモン・サン・ミシェル

世界中から人を呼ぶ場所になったわけだが、

その歴史の中で堤防道路がつくられ、

厳密には島ではなくなってしまっていた。

人間の建造物が潮の流れを変えてしまい、

かつてのモン・サン・ミシェルが持つ景観とは

かけ離れた状態になってしまっていたのだ。

そこで大掛かりなプロジェクトが始まった。

堤防道路を取り壊して新しく橋を架け、

もともとの潮の流れを蘇らせるというもの。

 

私が訪れた2013年8月は

ちょうどそのプロジェクトの仕上げの段階だった。 

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レンヌからのバスが到着するのは、

モン・サン・ミシェルから2.5㎞離れた対岸だ。

ここからは無料のシャトルバスに乗る。 

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シャトルバスからは、

どんどん大きくなるモン・サン・ミシェルが。

目の前に見える信じられない光景に

世界中からやってきた人たちの

感嘆の声とカメラのシャッター音。

ただただ圧倒される。

 

モン・サン・ミシェルの夜

 

モン・サン・ミシェルには

日帰りで訪れる観光客が多い。

パリからはなかなかの遠さだが、

弾丸なら日帰りできるし、

そんなツアーがたくさんでている。

でもそれでは

モンサンミシェルの夜を体験できない。

島内は狭いし、宿泊施設も限られるけど、

絶対に1泊する価値があると思う。

日帰りの観光客がいなくなる朝晩。

それがモン・サン・ミシェルの一番素敵な時間。

日が暮れかけるころ、夜の拝観へ向かう。 

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美しいだけではない、夜のモン・サン・ミシェル

巡礼地を中心に渦を巻くように潮が満ちてくる。

逃げ場がなくなったような切迫感。

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夏の日没後にしか見ることのできない光景。

ライティングと音楽の演奏に彩られた、

神秘的でどこか畏れ多い雰囲気の

モン・サン・ミシェル

わざわざ訪れるのなら、

この魅力を知らないのはもったいない。

 もう一度訪れるときも、また一泊したい。

 

ariruariru.hatenablog.com

 

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南ヨーロッパの旅で「シエスタはすばらしい!旅先で身をもって知ったこと」

目次

シエスタの習慣とは

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クロアチアのドゥブロブニク。ビーチに人があふれる。 )

 

ariruariru.hatenablog.com

 

シエスタとは、南ヨーロッパ文化の

中でも特徴的な一つで、

簡単に言えば、午後にとる休息のことである。

 

国や地域によっても多少異なるが、

だいたい午後2時くらいから昼食をとり、

そのあと午後4時くらいまで休息をとる。

 

南ヨーロッパでは夏の日中はとても暑くなる。

日本と同じ温帯とはいえ、

日本のジメジメした温暖湿潤気候の夏とは違い、

雨がほとんど降らない、カラッとした地中海性気候の夏。

乾燥した暑さだ。

 

ジメジメした日本の暑さも極めて不快だが、

南ヨーロッパのカラッとした暑さも、

日差しがじりじりと肌にさすように痛く、

なかなかうまく過ごすのは難しい。

 

フィレンツェでは身をもって体験

 夏の南ヨーロッパは乾燥しているので、

日向は暑いが日陰は涼しい。

日向と日陰の気温差がとても大きい。

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フィレンツェの街並み。日差しがまぶしい。)

 

ariruariru.hatenablog.com

 

昔、8月にフィレンツェでホームステイをしていた時、

初日のシエスタ前にホストマザーから、

「部屋の窓は必ず閉めてから昼寝するように」

と言われていた。

 

それなのに私は、日本の夏の暑さの感覚で、

閉め切るより少し窓が開いている方が

風が入ってきて涼しいような気がして、

窓を開けて昼寝をしてしまった。

 

2時間ほど昼寝して起きたら、大変なことに……。

室内はサウナのようになっていて、私は汗だく。

起き上がると脱水症状でフラフラした。

大失敗の初日だった。

 

「郷に入りては郷に従え」

 

まさに、現地の快適な過ごし方は

現地の人が知っている。

 

乾燥した暑さのフィレンツェでは、

開けた窓から熱風が吹き込んだり、

日差しが窓から照りつけることで

温度が上昇してしまうのだ。

 

スペインで経験したシエスタ

 初めてシエスタという文化を感じたのは、

今から20年以上前、初めて南ヨーロッパを訪れた時。

 

3月にスペインのマドリッドに10日ほど滞在した。

マドリッドから日帰りで、トレドや

アランフェスを訪れた気ままな旅だった。

 

今ではスペインも、シエスタの文化は消えつつある。

都会では午後の時間も街を歩く多くの人々が見られるし、

客が来るので商店も開いていることが多い。

 

でも私が初めて訪れたころのスペインは違っていた。

大都会の首都マドリッドでもシエスタ文化が

確実に残っていたのだ。 

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(2012年夏に訪れた時のマドリッド。内陸のマドリッドの夏はホントに暑くてまぶしい。)  

 

マドリッドのアトーチャ駅周辺を午後に歩いていると、

大通りに面した商店が次々とシャッターを下ろし始める。

その光景をはっきりと覚えている。

小さな商店からデパートまでもが、

昼に休息時間をとっていた。

 

大都会マドリッドはシーンと静まり返って、

大通りを走ってた車もどんどん数が減り、

午後3時くらいになると道行くのは私たちだけ。

 

日帰りで古都トレドを訪れた時も、

完全なシエスタが行われていた。

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古都トレドの街並み。奥はトレド大聖堂。2012年撮影。)

  

まず、学校に通う子どもたちが

いったん家へ帰るところに出くわした。

にぎやかに通りを歩いていた子どもたちが

各家庭に着いたころからか、

トレドの街全体の時間がピタッと止まったかのように、

街から何の音もしなくなる。

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(2012年夏のトレド。広場に面するマクドナルドですら、シエスタ時間は閉まる。)

 

広場に面したマクドナルドですら、

シャッターを下ろしていた。 

 

シエスタは生活の知恵

 夏の暑いフィレンツェに何度か滞在するうち、

午後はシエスタをとって休息をとり、

昼寝したり本を読んだりゆっくり過ごすことが、

気候にピッタリ適応する過ごし方なんだと

身をもって知るようになった。

 

はじめは午後の時間が惜しくて、

せっかく旅行で来ているんだから、

もっと街歩きしたいとか、観光地に行こうかなどと

欲張って思ったものだが、

なるほどホストマザーが言うように、

窓をきっちり閉めてソファにゴロンとしていると

比較的涼しいし、うつらうつら昼寝をするのは

とても心地よい。

 

夕方になると気温もぐっと下がってきて

風も出てくる。

すっきりした気分で街歩きを再開できるのだ。

 

暮らすように旅するのが楽しい

現地の人の暮らしには

長年の知恵と経験が詰まっている。

 

その土地の気候がその土地の風土や文化をつくっている。

それを経験して楽しむのもまた、旅の醍醐味だ。

 

旅にはできるだけ長くでかけたい。

同じ街にしばらく滞在したい。

観光名所だけをかいつまむような旅はしたくない。

 

それは、暮らすように旅することで、

新しく気づくことがたくさんあると知ったから。

シエスタという文化はその1つだった。

 

ariruariru.hatenablog.com

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南ヨーロッパの旅で「ポルトガルに呼ばれた気がしたから行ってみた」

目次

 

ポルトガルに行く

ふとしたことから旅先にポルトガルを選んだ。

なぜ?と言われても説明のしようがない。

もうかれこれ20年近く前の話。

 

偶然本屋で見た本に

黄色い路面電車の写真があった。

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(2005年夏に撮影。3回目のポルトガル旅。)

 

ただそれだけ。

ただそれだけで旅の行き先が決まった。

後から思えば変だけど、

これは「呼ばれている」ということ?

そう信じることにしている。

 

ポルトガルの人々は

初めて訪れた時は3月だった。

3月のポルトガルはよく小雨が降る。

しっとりと濡れる街がやさしく迎えてくれた。

 

お隣の国スペインには行ったことがあったけど、

似て非なる国。

ポルトガルの人はとても控えめで、

第一印象はちょっと暗い感じ。

とても穏やかでシャイ。

ちょっと日本人と似ている。

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 (2001年春。初めてのポルトガル。のどかな街。落ち着く。)

 

リスボンの街で地図を広げていたら、

通り過ぎる人がちらちら見てくる。

なんか見られているなあと思って顔を上げると、

いろんな人と目が合う。

こちらが声をかけるまで話しかけてこない。

でもこちらが声をかけると近づいてくる。

 

私が道を英語で尋ねるが、

英語を話せる人はあまりいない。

でも一生懸命、ポルトガル語で説明してくれる。

全然わからないのだけど……。

 

声をかけた人自身がわからないことでも、

ちょっと待ってねというゼスチャーをして

通りすがりの人にその人が聞いてくれる。

 

そんな国。

控えめだけど、とても優しい。

仕事に関してはちょっといい加減で、

ちょっと不器用で、あんまり合理的ではないけど、

どこか憎めない。

そんな国。

 

リスボンの街はアルファマから

リスボンは7つの丘でできているという。

街の中は坂道だらけ。

よく日本の長崎の街と似ているとも言われる。

街の中心地は丘と丘に挟まれた谷のように低い土地。

 

かつてリスボン地震が起きた時、

街の大半は壊滅状態になった。

何とか残った場所がアルファマ。

 

アルファマ地区は昔のリスボンに迷い込んだよう。

細い路地に建物が並び、

昔ながらの庶民的な下町の雰囲気。

下には海のようなテージョ川が流れる。

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下町のかわいらしい「おばちゃん」が、 

教会の真っ白な壁で洗濯物を干していたり。

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視線を感じて顔をあげると、

ワンちゃんが首をかしげていたり。

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アルファマはポルトガルの原点のような雰囲気。

親しみやすくて、落ち着く場所だ。

 

アズレージョのある暮らし

ポルトガルらしい雰囲気をつくているのが

アズレージョ

アズレージョとはポルトガル伝統の装飾タイルのこと。 

 

こちらは通りすがりの駅のホーム。

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エヴォラの駅舎にも。

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街のいたるところでアズレージョを目にする。

かわいらしくてでもろこか控えめな色合い。

まるでポルトガルの人たちのようだ。

 

居心地のよいポルトガル

初めて訪れた時から、また来るだろうと確信していた。

実際にその後、何度も訪れることになる。

 

最初に本で見た時と同じように、この黄色に惹かれて。 

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フランス旅「パリの誘惑・凱旋門の味わい方」

2013年8月

 

目次

 

 パリの誘惑 

 

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パリは魅力的な街だ。

初めてパリを訪れたのは大学生のころ。

それが初めてのヨーロッパだった。

 

春休みの値段の安い航空券を買って、

ただただパリの街を歩いた思い出。

何かにとりつかれたように、毎日歩いた。 

 

特にファッションに興味があるわけでもなく、

特にフレンチに興味があるわけでもない。

でもパリは、おしゃれで美しく、

こんな街で暮らしたら

自分も素敵になれるのではないかと

勘違いさせてくれる、魔法の街だ。 

 

3度目のパリへ

そんなパリを3度目に訪れたのが2013年8月。

最近は夏のヨーロッパは蒸し暑いことも多いが、

この夏のパリは涼しく過ごしやすかった。

 

旅の初めに凱旋門へ向かう。

地下鉄の駅からエスカレーターであがる時が好き。 

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凱旋門の味わい方

 パリに来たと実感できる場所。

やっぱり毎回来てしまう場所。

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3度目のパリにして初めて凱旋門へのぼってみる。

内部はこんな感じ。

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 内部も雰囲気があって素敵。

博物館のように説明があったり、

ミュージアムショップのようにお店があったり。

でもまずは上へ上へ。 

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凱旋門はそんなに高くないと思っていたら、

こんなにも気持ちの良い眺めが見られるとは。

360度すべての方向をじっくり観察。

知っている場所を探す。

 

シャンゼリゼ通りからコンコルド広場、

チュイルリー公園、そしてルーブルの方向。

まっすぐに伸びるラインを眩しく見つめる。

 

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都市計画の素晴らしさを感じながら、

やはり目に留まるのは、エッフェル塔。 

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 凱旋門の上は想像以上に楽しくて、

パリの街歩きの始まりにはぴったり。

これから歩く街の美しさに感動する。

 

知っているところも、

これから訪れるまだ知らないところも、

あれやこれや計画を立てるのにもいい場所だ。

 

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南ヨーロッパの旅で「フランスの思い出とフランのコイン」

目次

 

旅のお金、今昔

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旅に必要なもの。

もちろんお金。

私はヨーロッパへ行くことが多いので、

常にユーロは持っている状態だ。

 

ヨーロッパの多くの国でユーロが導入され、

旅の両替は非常に楽になった。

 

しかも近年では、

ヨーロッパもすっかりカード社会になり、

あっという間に日本も追い抜かれていった感。

 

旅の両替そのものすら、

ほとんど必要のない状態だ。

 

私の旅の仕方もずいぶん変わった。

昔は、旅の初日は都市の中心部で両替商を探し、

レートの良い店をチェックするのが日課だった。

ヨーロッパの複数国を周遊するような旅では、

空港や駅で両替を見つけてはレートを確認したものだ。

 

しかしもうそんな必要はない。

ヨーロッパは北に行くほどカード社会だ。

北欧では現金など要らない。

今では南欧の小さな商店でも

クレジットカードを使えるようになってきた。 

 

便利だが、しかし……

とても便利だ。

いくら両替しようか、どこで両替しようか。

もう悩む必要もない。

国をまたいでも関係なし。

 

でも、なんだかさみしい。

 

最初に海外へ行ったとき、

外国のお金は宝物のように見えた。

 

まだユーロが導入される前、

初めて訪れたヨーロッパの国はフランスだった。

 

今ではすっかりユーロが定着しているフランスだが、

当時は独自通貨のフラン(₣)だった。

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少し大きなサイズのコイン、

色鮮やかな紙幣。

それを見ただけで心が躍った。

しばらく滞在すると、

うまくコインを使えるようになってくる。

自分がその街に馴染んできたように感じて

実にうれしかった。

 

2013年にフランスへ行ったとき、

パリのサンジェルマンデプレのスーパーで、

レジで前にならんでいたおばあちゃんが

手のひらにユーロコインを広げていた。

 

若い店員さんがその手から

お釣りの要らないようにコインを拾う。

おばあちゃんは「ありがとう」と言って

レジを済ませて行った。

 

これが日常なんだろうな。

 

あのおばあちゃんにとっては、

人生の大半はフランを使う生活だったはずだ。

ユーロには馴染みがなかなかないのだろう。

 

なんだかその光景を見てちょっと安心した。

 

便利で新しいもの。

不便で古いもの。

違うからこそ面白さや感激がある。

 

旅では、

自分の知らないものをいつも探しているのに、

いつの間にか便利さも求めている。

 

最近の旅は、そのせめぎ合いだ。

 

家においてある、フランのコインは、

これからも大切に持っておこう。

 

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フランス旅「セーヌ川に魅了されるパリの街歩き」

2013年8月

 

目次

 

セーヌ川に魅了されて

 パリは見どころの多い街なので、

どこから攻めるか迷う。

でもどこから攻めようとも、

必ず足を止めるのはセーヌ川の眺めだろう。

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パリの街はセーヌ川の両河岸に栄えた街。

パリの街の発祥の地は、

セーヌ川に浮かぶシテ島とサンルイ島と言われる。

 

元は王宮だったルーヴルのあたりを1区として、

時計回りに20区まで配置されている。

渦巻になっているように見えるので

通称「エスカルゴ」だ。

 

セーヌ川の北側は右岸、セーヌ川の南側は左岸と呼ばれる。

右岸は一般的に商業地が続き、

左岸は大学などが集まっているので学生街の雰囲気。

どちらもそれぞれに魅力がある。

 

できるなら歩いてセーヌを見られるエリアに泊まりたい。

セーヌ川に沈む夕日や、個性的な橋の風景、

夜のライトアップなど、セーヌ川には魅力がいっぱいだ。

 夏にはこんな楽しみ方も。 

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セーヌ川に架かる魅力的な橋

 セーヌ川の魅力を構成する1つには、

川に架かる橋が個性的なことが挙げられる。

 

次の写真のように、

ゆっくり眺めたい風景には橋が欠かせない。 

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 こちらは「ポン・ヌフ」(Pont Neuf)からの眺め。

「ポン・ヌフ」はシテ島の西の端をつなぐ橋だ。

「新しい橋」という意味のポン・ヌフだが、

実はパリに現存する最も古い橋。

 橋の真ん中には、アンリ4世の騎馬像がそびえている。

 

ポン・ヌフから1つ西にあるのが、

「ポン・デザール」(Pont des Arts)

「芸術橋」の意味。

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ポン・デザールは非常に個性的な橋。

ルーブル宮殿とフランス学士院を結ぶ

鉄鋼製の歩行者専用の橋である。

独特の雰囲気。

パリの有名な建物を見渡せる最高のビューポイントだ。

そして、ポン・デザールと言えば大量の南京錠!

南京錠をかけて愛を誓うという名所。  

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南京錠が溢れすぎてその後始末など

いろいろ賛否両論あるようだが……。

 南京錠がキラキラ光る夕刻の風景の素晴らしさは格別。

  

セーヌ川のリバークルーズへ 

 

セーヌ川のリバークルーズは、

いくつかの会社が運行している。

 

夏のパリは日が沈むのが遅い。

日没時刻に合わせてクルーズに参加すると、

黄昏時のパリと夜景のパリの

両方を楽しむことができる。  

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私が参加したのは、

ヴデット・デュ・ポン・ヌフ(Vedettes du Pont Neuf)。

ネットの期間限定割引を使ってチケットを購入。

時間指定ものを12€で購入した。

安くクルーズに乗りたいのであれば、

午前中がお得に設定されている。

他、Bateaux Parisiens バトー・パリジャン、
Bateaux-Mouche バトー=ムーシュもある。

値段はさほど変わらない。

 

ディナー付きのクルーズなどもあるが、

純粋に風景を楽しみたいのであれば

ディナーなしのものがいい。

なぜなら、食事を楽しむ暇がないから。

 

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セーヌ川から刻々と暮れていくパリの街並みを

ゆっくり眺める時間は贅沢そのもの。

夏はだんだん涼しい風が吹いてきて心地よい。

たっぷり1時間のクルーズを満喫。

再びポン・ヌフに戻ったころには、

夜景が美しいパリになっていた。

 

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ヨーロッパ旅「旅の言葉は偉大だ!コミュニケーションの術 イタリアで知ったこと」

目次

旅の言葉

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旅の中で重要なものの1つが言葉。

各国語をペラペラ使いこなせたら

きっと素敵な旅ができるのにと、

昔は思っていた。

 

でも旅をしていくうちに、

言葉ができないからこその出合いもあると

感じるようになる。

 

英語が通じない世界

 学生時代に少し英語をかじっていたこともあって、

私の旅のお供は英語だった。

 

ヨーロッパの中で初めて訪れたのはパリ。

そこからヨーロッパの魅力に

どっぷりはまってしまった私は、

その後、毎年のようにヨーロッパ各地を

訪れるようになる。

そこで感じる、もどかしい思い。

 

それは、英語がなかなか通じないこと。

 

特に南ヨーロッパでは英語が通じなかった。

田舎へ行くともちろん、

都会でもなかなか通じない。

 

英語は世界の共通語だと

信じて疑わなかった当時の若い私。

ヨーロッパの、

特に南ヨーロッパへの思いが募るうち、

英語に頼る旅をやめるようになる。

 

イタリアという国の魅力は

 イタリアへ初めて訪れたのは

もう20年ほど前のこと。

もともと憧れを持っていた国だった。

イタリアで初めて訪れたのは、

ヴェネツィアヴェローナ

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その魅力は計り知れない。

しかしそのころは

まったくイタリア語を話せなかったし、

話そうとしていなかった。

 

次にイタリアで訪れたのは、

フィレンツェとミラノ。

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このころから、イタリアの魅力と同時に

イタリア語の魅力を感じるようになった。

 

イタリアの国の成り立ちは都市国家の集まりだ。

イタリア人は、

「イタリア」という国の住人であることよりも、

自分の街の住人であることを重要視する。

 

例えばイタリア人に「どこの出身?」と

聞かれたとき、「日本」とだけ返すと

必ずその後に、街の名を聞かれる。

イタリア人にとって出身地とは、

「国」ではなく「街」だ。

 

だからこそ、イタリアは魅力的な国。

イタリア人は明るくて陽気だが

非常に保守的なところがあって、

伝統を重んじる。

小さい国に多種多様な文化が発展していて

それがほどよく融合しながらも

今でも独立を保っている。

 

イタリア語の世界

 「イタリア語には標準語がない」と言われる。

さっきも述べたように、

イタリアは都市国家の集まりなので、

各地で話されていた言葉も千差万別、

スタンダードが存在しない。

 

しかし、その中でも

イタリアの中央部で話されている

イタリア語は比較的訛りがうすいという。

私が2度目のイタリアで訪れたフィレンツェ

その中央部にあたる都市だった。

 

フィレンツェはイタリア中央部

トスカーナ州の州都で、

ルネサンス発祥の都市として知られる。

旧市街は世界遺産に登録されていて、

世界中から観光客が訪れる街だ。

 

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フィレンツェは芸術の街、

職人の街としても知られている。

中世の記憶をとどめた街並みや雰囲気が

フィレンツェの魅力だ。

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私も、フィレンツェの旅では

自由な街歩きを楽しんだ。

小さな工房や伝統的なトラットリア、

ていねいに仕事をする人々。

素朴な人柄はフィレンツェ人の魅力だ。

 

こちらの英語にわからないながらも

一生懸命応えてくれて、

大きな声ではっきりと

イタリア語を発音してくれる。

コミュニケーション能力の高さも

イタリア人、フィレンツェ人の魅力。

 

しばらく滞在していると、

そんなフィレンツェの人々を

喜ばせたくなってきた。

私がイタリア語を勉強しようと思った

動機はそれだ。

 

少しの心がけが旅を楽しくする 

 毎朝、「グッド・モーニング」と

声をかけていたホテルの巡業員に、

「ブオン・ジョルノ」と言ってみる。

バールで「プリーズ」と

頼んでいたところを、

「ペルファボーレ」と言ってみる。

 

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 それだけで、相手の表情は変わったのだ。

みんなパッと花が咲いたかのように明るい表情になって、

とても喜んでくれる。

そこから「イタリア語をおぼえたんだね」とか

「イタリア語が上手いね」など、

素敵な軽口をたたいて、にこやかに時が過ぎる。

 

言葉はすごい。

 

英語を学んでいたのに、

私は言葉のすごさを知らなかったと思った。

 

あたり前のことだけど、

言葉はコミュニケーションだ。

 

話せば目の前にいる人とのコミュニケーションだし、

読めば書いた人とのコミュニケーションだし、

書けば読むだれかとのコミュニケ―ションだ。

 

旅から学ぶこと多し。

「旅と言葉」は、

この後の私の人生の大きな柱になっていった。

 

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「暮らすように旅したい!」ー旅に出る理由って何だろう?ー

「暮らすように旅したい!」

旅に出る理由って何だろう? 

 

こんにちは。旅中毒のariruariruです。

勤め人ですが、心は常に旅人のつもりです。

いろいろな制約はある中、

いろいろなものと折り合いをつけて旅に出ます。

 

今まで世界20数か国、30数回の海外旅行をしてきました。

たとえ短い旅の期間であっても、

まるでその街で暮らしているように過ごすのが好きです。

だからいつも旅のテーマは、

 

「暮らすように旅したい!」

 

旅に出る理由。

たとえば、こんな美しい風景に出会うためかな。

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クロアチアドゥブロヴニク。スルジ山からの眺め。)

 

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(イタリアのフィレンツェ。ジョットの鐘楼より。)

 

旅に出る理由。 

現地の人の暮らしに触れるためかな。

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(フランスのパリ。メトロを乗りこなせるようになりたい。)

 

旅に出る理由。 

人間の作り出せないものの偉大さに気づくためかな。

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(オーストラリアのウルルにて。言葉で表現できない。)

 

 旅の中で思うこと。

    日常から解き放たれた心の軽やかさ。

    純粋に新しいことを知る喜び。

    自分が知らない自分と出会えること。

 

 同じ場所を訪れても、

 同じものを見ても、

 感じ方は人それぞれ、

 時それぞれ。

 同じ人間であっても、訪れるタイミング、

 年齢、状況が違えば感じ方は当然違う。

 

そんな旅にまつわるブログです。

どうぞ、お付き合いください。