「暮らすように旅したい!」 旅のあれこれ ariruariru

勤め人ですが心は旅人。ヨーロッパ中毒気味。「言葉」が大好き。

冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!フラ・アンジェリコに会いにサン・マルコまで。心を体を休めて眺める青空は」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

 

目次

 

朝のフィレンツェ、サン・マルコへ

翌日の朝、この日は曇天。

中央市場の建物の向こうに、しっかりと

ドゥオーモのクーポラを確認しながら歩く。

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この日、朝から向かった先は、

フィレンツェを訪れる際には、必ず立ち寄っている場所。

 

徒歩15分程度で到着したのはここ、、、。

あ、思いっきり工事中だった。

サン・マルコ教会とサン・マルコ美術館だ。

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美しいファサードが見られないのは残念だけど、

歴史的なものを楽しんでいるのだから、

修復工事に出くわしたときは、

感謝の気持ちを持とうと心掛けている。

「修復工事、ありがとうございます。」

 

 

サン・マルコ教会が面するサン・マルコ広場は、

各所から来るバスの停留所がおかれているため、

結構人通りが多い。

 

フィレンツェの歴史的な地区には車両は入れない。

バスもしかり。

 

私が初めてフィレンツェを訪れた当時は、

まだドゥオーモのすぐ横をバスやタクシーが走っていたのだが、

その後、乗り入れは禁止になった。

 

排気ガスの問題もあるし、

写真に車が写りこまなくなったので良いことなのだが、

初めてフィレンツェに到着した夜、

空港からのタクシーの中から暗闇にぼわっと浮かぶ、

ドゥオーモのクーポラを見た時の感動は忘れられない。

 

もう二度と、あれと全く同じ光景を見ることは

できないんだと思うと、若干残念な気もしてしまう。

(自分勝手だけど。)

 

フラ・アンジェリコに出会って

さて、まずはサン・マルコ教会の中へ。

この教会がまたとても素晴らしい。

朝の教会は、これまた一段と良い。

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サン・マルコ美術館を訪れるときは、

まず先にいつも教会に入るようにしている。

 

そして、サン・マルコ美術館へ。

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回廊の美しい美術館。

美術館と言っても、もともとは修道院だ。

この美術館の見どころは、フラ・アンジェリコの作品。

この当時は、館内の写真撮影は禁止だったので、

作品の写真はないのだが、後に訪れた時のものがこちら。

      ↓

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フラ・アンジェリコの「受胎告知」だ。

 

2010年に訪れた時のもの

   ↓

ariruariru.hatenablog.com

 

2015年に訪れた時のもの

   ↓

ariruariru.hatenablog.com

 

心と体を休める場所

ぼんやり眺める中庭。静かで一息つける場所。

こんなところで何時間でも考え事をしていたいな。

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サン・マルコ美術館は、入り口と出口が違って、

入り口と反対側から出ることになる。

初めて訪れた時は出口を出てびっくり。

あまりにも何もない、人通りもない、

静かで細い通りに急に出るから。

 

でも、サン・マルコ美術館を出ると、

いつも心も体もがふわっと軽くなる気がして、

今ではその通りに急に押し出されるのが

なんだか快感になっている。

 

ふり返ると、サン・マルコの建物の上空に青空。

朝の曇天から一変、青空が見えていた。

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フィレンツェでは何気ない風景なんだけど、

心が休まった後だからか、より美しく、

ありがたく感じたこの光景。

 

さぁ、今日も素敵な一日を過ごそう。
 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!夜の街も美しい。改めて、写真を撮ることについて」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

 

目次

 

帰りたくない夜の街歩き

 なかなか帰りたくない夜の街歩き。

    ↓

ariruariru.hatenablog.com

 

でももう帰らなきゃ。

夕食の時間が迫ってくる。

 

今回の滞在はホテルではないので、

ステイ先の方と一緒に夕食をとる約束になっている。

 

ひとり旅だと、夕食のレストランには困ることが多く、

今回ホームステイという旅の形を選んだ理由の一つはそこだった。

 

カルツァイウォーリ通りを北上しながら、

左手を見るとレップブリカ広場に面した

「リナシェンテ」が大変なことになっている。

「リナシェンテ」はイタリアの老舗デパートだ。

イタリアのデパートは、日本のデパートとはちょっと違う印象。

「リナシェンテ」も、日本の老舗デパートのイメージよりは、

もう少し庶民的な印象かな。

上から下までこんなにキラキラ!

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あぁ、正面からじっくり眺めたい。

眺めたいけど、また日を改めて来よう。

そう言い聞かせて、ようやくドゥオーモ広場まで帰ってきた。

洗礼堂の金の扉が、夜は怪しく光っている。

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朝はこんな感じで神々しかった。

     ↓

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ドゥオーモの前に立つ、巨大なツリーが美しい。

明るい時に見るよりも、存在感が増していた。

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朝に見た時とはまた違う印象。

     ↓

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我に返るスーパー

帰り道でスーパーに寄った。

急に現実の世界に戻ったような感覚だ。

夕刻からだんだん暗くなる夜の街を歩いて、

夢か、現か、幻かの境界線をうろついていたよう。

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スーパーでハッと我に返って、

必要な水などを手早く購入。

そうだ、早く帰らなきゃ。

 

写真を撮ること

この日の夕刻からの街歩きで、

今、手元にある写真の中で気に入っているのがこちら。

アルノ川と空、建物のシルエットの写真だ。

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このころは、フィルムカメラとデジカメを

2台持ちして旅をしていたのだ、まだ。

この写真は、フィルムカメラで撮ったもの。

 

フィルムカメラの良さと、デジカメの手軽さを

どちらも捨てきれず、本来なら、

1グラムでもカバンを軽くしたい旅人なのに

2台持ちして、カバンから交互に出したり入れたり。

 

長い旅だと何十本にもなるカメラのフィルムを、

空港の手荷物検査のX線から守るために、

専用のケースに入れて旅に出ていたころ。

 

今よりも、もっともっと慎重に、大切に写真を撮っていた。

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今、改めてフィルムカメラで撮影した写真を見てみると、

丁寧に撮ったことが自分で思い出されるような、

その時のカメラの手触りすらよみがえる感触がある。

 

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暮れゆくフィレンツェの空は、

確かにこんな色だったのだ。

何色とも説明のつかない色。

 

そして、この写真のおかげで、

この日が、フィレンツェの冬にしては

少々湿度を感じられる日だったことを

今、思い出した。

 

写真を撮ることを、大事にしようと、

改めて、思う。

 

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旅に出られない旅人はどうなってしまうのか<その38>「静かで、五臓六腑にしみわたる旅に出た話」

今日は「旅に出られない旅人はどうなってしまうのか<その38>」。

とうとう、旅に出ましたという話です。


目次

 

悩んだ末のホテルステイ

まったく旅をしない一年が過ぎた。

旅の予約をしてはキャンセルする。

という、旅行業者にとっては迷惑な行動を

何度か繰り返してきたが、

とうとう私は旅に出た。

2021年3月末のことだ。

 

旅と言っても、ひとりで近場のホテルに一泊。

仕様や様子を知っているホテルの方がいいかと思って、

数年前に友人と訪れたことがあるホテルにした。

これが、なんとも懐かしくて涙が出そうな旅だった。

 

まず、ホテルの部屋に入るということ自体が懐かしい。

ホテルの部屋を開けて、ごく普通の、

ホテルにはわりとよくある仕様の、

この光景を見ただけで、

叫び声を上げたくなるほど興奮した。

(普通とは言っても私にとってはいつもよりもちょっとお高めホテルだ。)

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落ち着け、私。

落ち着け、私。

 

今、近場とはいえ、一泊するのはどうだろうとか、

どうせ近場なんだから日帰りでいいのではないかとか、

予約をした後も、直前までぐるぐると思い悩んいたのだが、

ホテルに到着してようやく、「来てよかった」と思えた。

 

からっからの心に、なみなみと水が注がれるかの如く、

旅に出られないことで不足していた

私の体や心の中のいくつかの成分が

急激に満たされていく感じ。

 

とりあえず落ち着け、私。

部屋に備え付けのネスプレッソでまずはコーヒー。

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コーヒーを飲みながら、窓からの景色を眺める。

特別美しい風景が見えるわけでもない。

(私にとっては結構お気に入りの風景なんだけど。)

この眺め、きっと忘れられないだろうなと思う。

 

一息つきながら、この貴重な1泊2日をどうするか、

プランを考える。

 

そうだ、旅ってこんなだったな。

ホテルの中を探索しようか、それとも散歩?

夕食はホテルのレストランを予約してきた。

それまでの時間、どう過ごそう。

どう過ごすかを考える、そんな時間が楽しくて、

なにもせずにずっと考えていたい気すらする。

 

五臓六腑にしみわたる

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旅先で飲むコーヒーって、こんなに旨かったかな。

コーヒーを飲む表現としては間違っていると思うけど、

量の少ないエスプレッソが、五臓六腑にしみわたる。

 

ひとりだから、部屋の中はとても静かだ。

いったんテレビをつけてみたけど、

静けさを味わいたい気がして、すぐに消した。

 

日常生活にはない静けさだ。

いつも聞かない音が遠くでしている。

こんなことでも、非日常を感じることができるのか。

まさに旅って、非日常の宝庫だ。

それを求めていたのかもしれないな。

 

空の色の変化を待って

部屋から空がだんだん暮れていくのを眺めた。

なんて幸せな時間なんだ!

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 何もかもが五臓六腑にしみわたる。

心の中が常に「ジーン」となっている。

あぁ、来てよかった。

思わず声に出して独り言を言っていた。

 

旅に出られない旅人の久しぶりの旅は、

心にしみわたる旅だった。

 

(続きはまた来週の土曜日に。)

 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!夜の街を歩く。イノシシ様にごあいさつして、再びポンテ・ヴェッキオへ」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

 

目次

 

暮れゆくフィレンツェは美しい

年末に訪れたフィレンツェ

美しい夕刻の街をただ歩く。

ariruariru.hatenablog.com

 

街の色がだんだん失われてシルエットになってくると、

その時間のうちにいろいろなものを見ておきたいと

なんだか焦る気持ちになる。

サンタ・トリニタ教会も、その前の広場もシルエットに。

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トルナブオーニ通りはこんな感じにライトアップ。

名だたる有名ブランド店が軒を連ねる通り。

ブレていますが、、、。

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私は、そんな名だたる有名ブランドにはほぼ用はないので、

サンタ・トリニタを東に歩く。

昼も歩いたこのエリアがなんだか好きみたい。

 

この日の昼の街歩きはこちら

    ↓

ariruariru.hatenablog.com

ariruariru.hatenablog.com

 

イノシシ様にごあいさつを

そしてたどり着いたのは、新市場のロッジア。

「新」といっても造られたのは16世紀の話。

メディチ家のコジモ一世の命でつくられたという市場だ。

ところ狭しと土産物屋や屋台が並び、

上から下まで商品がずらーっと。

そしてその一角に、この子がいるのだ。

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鼻がピッカピカのイノシシの像(子豚?)。

この子の鼻をなでなですると、

フィレンツェに帰って来れるとか、幸せになるとか、

なんだか幸運のイノシシらしいので、

フィレンツェに来るたびに一応ごあいさつを。

 

だんだん暮れてきた。

まだもう少し、光を求めてさまよってみよう。

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夜のポンテ・ヴェッキオ

ぐるりとまわって再びアルノ川。

こんどはポンテ・ヴェッキオへ。

橋の上は夜もこんなに大にぎわい!

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この日の朝のポンテ・ヴェッキオ。

     ↓

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ポンテ・ヴェッキオから眺めるアルノ川。

西方向はまだまだ太陽の余韻。美しいなぁ。

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東方向はもうこんなに暗い。

ヴァザーリの回廊が美しい。

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ポンテ・ヴェッキオをまた南端まで歩いてしまった。

夢の世界に迷い込んだような空間。

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じりじりと滞在先へ

北側へ戻って、ポンテヴェッキオを眺めた。

もう、あのカラフルな色はわからないくらい暗い。

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帰りに大好きなヴェッキオ宮殿の一階へ入ると、

クリスマスツリーがとてもきれい。

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ヴェッキオ宮殿の回廊から覗く塔がまた幻想的で、

回廊の美しさも夜の方が増すのかもしれないと思った。

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夢と現実を行ったり来たりしながら歩く街。

暗くなると現実味がどんどんなくなって、

夢の中を歩いているような気分。


さぁ、そろそろ帰らねば。

今回の滞在はホームステイ。

夕食はステイ先で一緒にとる約束だ。

後ろ髪ひかれつつ、夜の街をフラフラとさまよいながら、

じりじりと滞在先へ向かっていく。


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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!アルノ川で過ごす夕刻。シルエットになっていく美しい街」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

 

目次

 

光をハンティング

前日の夜遅くに到着したフィレンツェ

何度か訪れたことのある街だけど、

知っているようで知らない冬の街を、

ドキドキしながら歩いている。

 

夕刻のフィレンツェは本当に美しい。

暗闇迫る冬の街を、美しい空を求めて歩く感じ。

 

ariruariru.hatenablog.com

 

訪れたのは、クリスマスが終わった後の年末。

ヨーロッパではクリスマスから年始までは

クリスマス週間というか、12月全体がクリスマスというか、

まだまだクリスマスの真最中という感じだ。

街はイルミネーションが美しい。

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だんだん陽ざしが弱くなっていくのを感じながら、

どこへ向かうというわけでもないのに、

なんだか急いで歩いている。

そして気温が少しづつ下がっていくのを感じながら。

 

誰もいない小径に逸れては、大通りに戻りを繰り返しながら、

ちょとずつにぎやかな方へ歩いてみる。

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陽ざしが弱まってくるこの時間になると

ぐっと寒くなってくるが、

この冬のフィレンツェは比較的暖かい冬だった。

 

空はまだ少し明るくて、美しい時間。

夏のフィレンツェももちろん美しいけど、

冬の乾いた空気にさらされた街の美しさはまた格別。

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アルノ川で過ごす夕刻とは

気づけばぐんぐん歩いていて、

アルノ川へたどり着いていた。

何とも言えない色が街全体を包む。

カッライア橋から、東方向をのぞむ。

トリニタ橋と、その向こうにポンテヴェッキオが見える。

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西方向は、まだ太陽の名残が空を覆う。

美しくシルエットになっているのは、

サン・フレディアーノ教会。

このアルノ川の水面の美しさ!

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あいまいな空の色を美しく映している。

鏡のようと比喩されるけど、鏡より美しい。

刻々と暮れていく空。

この場所で楽しもうと決めた。

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旅の楽しみ方が見えてくる

街を美しく見せるために、演出家が光を当てているみたい。

何もかもが美しく見える。

橋の欄干も、街灯も、橋を渡る人の姿さえも。

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だんだん静かに暮れていく。

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とうとう完全なシルエットになろうとする建物群。

どんどん光の明度が変わるので、

何枚も写真を撮ってしまう。

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太陽はもう沈んでしまったけど、その光の余韻を楽しむ時間。

フィレンツェに滞在する日数とは、こんな風に

フィレンツェのどこかで太陽を見送る回数なんだと思った。

 

明日はどこでこの時間を過ごそうか。

自由で気ままなひとり旅は、

いつもとは違う旅の楽しみ方の宝庫だ。

 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!美しい夕刻のサンタ・マリア・ノヴェッラ界隈を歩いて、引き寄せられる角?」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

 

目次

 

快適な滞在先を

滞在中の部屋は、丸一日を待たずに

もう快適な私の部屋になった。

 思う存分、気ままに過ごしている。

     ↓

ariruariru.hatenablog.com

 

部屋でのんびり、ぐうたらな時間を過ごしていると、

あっという間に夕刻が迫ってくる。

そうだ、冬だった!

いつもフィレンツェに来るのは夏だから

もっと日が長いけど、いけない、

美しい夕刻の街を歩かなければ。

 

身支度をして滞在先の建物を出ると、

西日が街をオレンジ色に染め始めていた。

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目の前は中央市場。

道幅がわからなくなるほど露店がひしめき合っている。

 

サンタ・マリア・ノヴェッラ界隈

そんな界隈を抜けて、

向かった先は、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅の前。

 

何度か滞在したことのあるフィレンツェだけど、

点でしか知らなかった場所と場所が、

歩くことで線になっていく。

 

駅前のバスターミナルの場所を下見。

滞在中に、日帰りで行ける、

いくつかの小旅行を計画していたからだ。

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左手に駅舎があって、美しくそびえている塔が

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会だ。

 

駅の拡張と地下街の工事中で、

複雑になってしまった通りは、

バスや車や人が定まらない動きをしている。

 

私はぐるりと教会の反対側へまわって、

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の前まで歩いた。

こちらが美しいファサードをもった教会の正面だ。

もうすでに日が傾いている。

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教会の空いている時間がちょうど終わり、

見学していた観光客が吐き出されてきた。

美しいファサードはかわいらしい雰囲気だが、

とても奥行のある大規模な教会で、

一部は博物館になっている。

 

引き寄せられる角?

そんなサンタ・マリア・ノヴェッラ教会が面する、

サンタ・マリア・ノヴェッラ広場からのびる一本の脇道。

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この奥に、ドゥオーモのクーポラが見えている。

引き寄せられるように歩いていくと、

次の角はこんな感じに。

 

右手の奥にドゥオーモの丸い屋根、

左手の奥にちらっと見えるのは、

サン・ロレンツォ教会の丸い屋根。

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この角がフィレンツェらしくてとても好き。

この角が好きすぎて、この後にフィレンツェに滞在した時は、

サンタ・マリア・ノヴェッラで宿を探したくらいだ。

 

2015年のフィレンツェ旅はこちら

  ↓

ariruariru.hatenablog.com

 

ふり返ると、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会が

さっきまでの色をもう失っていた。

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さあ、暮れゆく美しい街を歩こう。

ちょっと気温が下がってきたフィレンツェを、

それに負けじと石畳を駆けるように歩く。

 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!お手軽な腹ごしらえと、ホームステイの良さを再確認!」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

 

目次

 

お手軽な腹ごしらえ

フィレンツェに到着した翌日。

朝から街歩きに勤しんでいる。

ジョットの鐘楼からポンテ・ヴェッキオ。

ariruariru.hatenablog.comariruariru.hatenablog.com

 

駆け足に行きたいところをまわって、

いったんアルノ川を南に渡ったけど、

また北側へ戻ってきた。

 

サンタ・トリニタ橋の上で、

ちょっと一息ついていたら、

お腹がぐぅと鳴った。

そうか、お腹が空いているのだ。

空腹を忘れるほど、街の魅力に没頭していたんだな。

 

トリニタ広場から東へのびる、ポルタ・ロッサ。

ここもなんてことない通りなんだけど、

美しい通りだなぁ。

フィレンツェはこんな通りばかりだけど。

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通りをカルツァイウォーリまで歩いたら、

1ブロック北上して東に入る。

 

「どこだったけなぁ」と迷う間もなく、

大人気のパニーニ屋さんはこの日も人だかりだ。

「イ・ドゥエ・フラテッリーニ」というお店。

 

パニーニのテイクアウトのお店で、

手軽で庶民的で安くて、地元の人も観光客も、

いつもにぎわっているお店だ。

私もここでパニーニをひとつ。

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お店の前でむさぼり食べた。

立ったままで。

ちなみにパニーニ「panini」とは複数形なので、

1つなら正しくは、パニーノ「panino」。

 

そんな話も去年に書いていた。

  ↓

ariruariru.hatenablog.com

 

とてもたくさんの種類があって、

どれにしようか悩むのだが、結局どれも美味しい。

ワインもコップに一杯ずつ買えて、

これもフィレンツェらしいのかな。

 

ホームステイという滞在の仕方

さて、駆け足のフィレンツェ歩き。

腹ごしらえをしたところで、

いったんステイ先へ帰ることにした。

今回の旅は、ホテルステイではなく、ホームステイ。

個人のお宅へお邪魔している。

滞在中はお宅の鍵を貸してもらって暮らす。

 

過去のフィレンツェでのホームステイは、

イタリア語を学ぶのが主の滞在だったので、

ホストマザーと共に行動しながらだったけど、

今回はあくまでお部屋を借りているだけ。

でも、夕食は一緒に食べる約束だ。

 

フィレンツェの中心地にあるお宅、

建物は年季が入っていて、

ちゃんと鍵が開けられるか心配。

 

ドゥオーモ広場を通って、朝とは違う

くっきりとしたドゥオーモにごあいさつ。

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光の当たり方が違うと、違う色に輝く大理石。

朝はあのジョットの鐘楼から街を眺めた。

たった数時間前のことなのに、

もうずいぶん昔のような気分。

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ariruariru.hatenablog.com

 

ドゥオーモから徒歩数分。

無事に鍵を開けてステイ先に帰ることができた。

どうやらみなさんお出かけの様子。

 

今回のステイ先のお宅のリビング。

いろんな風合いの家具が調和していて、とても素敵な空間。

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リビングの窓からは、柔らかい光が差し込んでくる。

窓ガラスにクリスマスのステンシルが貼ってあるのを発見。

かわいいなぁ。

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そして、私は自分のお部屋で心ゆくまでくつろぎタイム。

スーパーで買ったお水とクッキーを食べながら、

ベッドでゴロゴロ。至福の時間。

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大好きな街に滞在しながら、

冬休みのゴロゴロもできる。最高!

 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!サント・スピリトからサンタ・トリニタ橋。輝くフィレンツェの魅力とは?」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

 

目次

 

サント・スピリト界隈で

年末のフィレンツェ

夜遅くに到着した翌朝、ステイ先を出て、

無計画にフィレンツェを歩いている。

ariruariru.hatenablog.com

 

ポンテ・ヴェッキオでふり返り、

ドゥオーモのクーポラが見えていることを確認したら、

あっという間に対岸へ渡ってしまう。

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ポンテ・ヴェッキオは橋の両側に商店が建ち並んでいるので、

視界が悪い。アルノ川を眺められるのは、

橋の中央付近だけだ。

なんだかわからないままに、対岸へ到着してしまう。

 

アルノ川の南側(左岸)は、北側の喧騒とはまた違う雰囲気。

華やかな北側の中心地に比べると、

ちょっとひっそりとした感じで、

一本通りを入れば庶民的な雰囲気さえある。

 

ガンガン歩いてここまで来た私は、

少し静かな環境が恋しくなったのか、

通りを西に入って、サント・スピリト広場へ来た。

サント・スピリト教会が面する広場だ。

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サント・スピリト教会は、ブルネッレスキ作の教会。

ブルネッレスキといえば、あのフィレンツェ

ドゥオーモのクーポラをつくった人物。

 

飾り気のない外観だけど、青空に映えて美しい。

普段は市場がたってにぎやかな広場は、

まだとても静か。

ぐるりと広場を一周して、無音を楽しむ。

広場のほとんどは日陰で、あぁ、冬だったと思い起こさせる。

天気の良い日差しと、初日の興奮で、

ときどき真冬であることを忘れてしまっていた。

 

日陰の広場で少し体温を奪われてしまったので、

また明るい日差しを求めて、アルノ川へ戻る。

サント・スピリト通りを西に歩いて、

サンタ・トリニタ橋へ。

またこのサント・スピリト通りが

なんてことない通りなんだけど風情がある。

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サンタ・トリニタ橋から

サンタ・トリニタ橋は、アルノ川にかかる橋で、

ポンテ・ヴェッキオの1本西側の橋だ。

 

ポンテ・ヴェッキオから見たサンタ・トリニタ橋。

    ↓

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サンタ・トリニタ橋付近からは、

さらに西側のカッライア橋が美しい。

あぁ、橋の眺めを追いかけて、

どこまでも歩いてしまいそう。

雲一つない冬の空!

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アルノ川はカヌーがさかんだ。

競技カヌーの練習場所になっている。

ちょうどカヌーが一艘。

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なかなかのスピードでとても迫力がある。

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こちらは橋の上でのんびりとカヌーを眺める。

どんどん近づくカヌーは私が立っている

サンタ・トリニタ橋をくぐって東へ。

 

輝くフィレンツェの街

カヌーの行方を追いかけて振り返ると、

東側にはさっき渡ったポンテ・ヴェッキオだ。

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キラキラ輝くフィレンツェの街。

フィレンツェは「花の都」と言われる。

ルネサンスの華やかさをそのままに残す街。

でもただ古いだけではない。

古さを残しているから素敵なのでもない。

フィレンツェは今でもキラキラしていて、

どこかあでやかな、ちょっと怪しげな雰囲気もある、

いまでも生きている街なのだ。

決して単なる「古都」ではない街。

やっぱり、魅力的な街。

 

よし、次はどこを歩く?

フィレンツェらしいことをしたいな、

と、アルノ川を眺めながら思った。

 

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旅に出られない旅人はどうなってしまうのか<その37>「地球の歩き方〈東京〉を買ってしまった」

今日は「旅に出られない旅人はどうなってしまうのか<その37>」。

本日も恋しい旅を思って過ごす旅人の休日です。

東京の旅をふり返ります。


目次

 

地球の歩き方「東京」

買ってしまった。

きっと買ってしまいそうだと思いつつ過ごした数日の後。

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私は地球の歩き方Lover。

      ↓

ariruariru.hatenablog.com

 

海外旅行に行くたびに買って、

同じ国や地域に行くときは新しいのを買いなおし、

古いものは状態が悪くなった時に捨ててきた。

 

過去30回ほどの海外旅行へ出るときは、

必ず購入してきたガイドブック。

感謝したり、文句を言ったりしながら使ってきた。

 

そんな「地球の歩き方」も、2019年の

フランス&スペインの旅以来購入していなかった。

       ↓

ariruariru.hatenablog.com

 

しかし、本屋に平積みになっている「東京」の文字。

買わずにはいられなかった。

しばらく東京にも行けないと思うけど。

 

このわかりやすい地図がいいんだよなぁ。

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私にとって「地球の歩き方」は、

ただのガイドブックではない。

「東京」はまだじっくりは読んでいなくて、

パラパラ読みをしただけ。なんだかもったいなくて。

 

次の東京への旅(いつかわからないけど)の

ためじゃなく、ただ読みたいと思う。

 

直近の東京旅は

そういえば、最後に東京を訪れたのは、

2019年の6月だった。

私は関東在住ではないので、

それ以来、東京には行けていない。

 

その旅は、めずらしく平日が休みになって

一人ででかけたわがまま気ままな旅だった。

 

軽井沢で1泊、東京で1泊。

東京での宿は、

池袋の「Book and Bed Tokyo」

www.bookandbedtokyo.com

 

現在は、コロナの影響で営業を休止しているようだ。

「Book and Bed Tokyo」は、

「泊まれる本屋」をコンセプトに展開している

宿泊施設で、「本屋」と言いつつ本は売っていない。

 

池袋のビル群の2フロアにこんな空間が広がっている。

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左手の本棚の奥にベッドがあり、

まるで押し入れの中に布団を持ち込んで寝るような感じ。

完全にドラえもんだ。

「本を読みながら夜更かしをして、いつまにか寝ていた」

みたいなことを可能にするための空間。

 

トイレやシャワーは共同で、

いうなればカプセルホテル風なんだけど、

旅好き本好きにはたまらない。

 

旅好き本好きがたまらない空間

たまたま私が予約したベッドの上の本棚は、

旅にまつわる書籍が振り分けられた場所だった。

それだけでなんだかうれしくなる。

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本を読みながら、ときどきぼんやりしながら、

だんだんと夜が更けていく。

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共有スペースのソファで、しっとりと夜更かし。

私はもともと夜行性で夜更かし大好き。

普段は「早く寝なくちゃ」の呪縛で苦しんでいるのだが(?)

堂々と夜更かしができるなんて、なんて素敵なの。

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あくびが止まらなくなるまで読んで、

その後は押し入れみたいなベッドにもぐりこむ。

鍵もないベッド、「寝られるかなぁ」なんて杞憂だ。

ガーガー鳴っているエアコンと、

上の住人が寝返りをうった時の

ぎぃーぎぃーの音に包まれながら、

気づけば朝だった。

 

池袋の雨の朝

翌日の朝。この日は朝から雨。

前日に買っておいたパンと、宿で淹れてもらった

濃いコーヒーで朝ごはんを食べながら、読書。

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快適すぎて、この日の予定を変更して、

宿での滞在時間をのばしてしまった。

池袋に降る雨の音を聞きながら読みふける旅の本。

 

近くても遠くても、広くても狭くても、

天気が良くても悪くても、

にぎやかでも静かでも、

忘れられない旅の形があるな。

 

また行こう、東京に。

 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!ポンテ・ヴェッキオはまさにヴェッキオ!ふり返るのが決まり事」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

 

目次

 

歩く、歩く、アルノ川まで

久しぶりのフィレンツェ滞在。

ステイ先の家を出て、ドゥオーモ広場、

ジョットの鐘楼からの眺めを楽しんだ後、

ドゥオーモで心を落ち着けたものの、

カルツァイウォーリ通りの華やかさに浮かれ、

レップブリカ広場、シニョリーア広場と歩き、

とうとうアルノ川まで歩いた。

 

ariruariru.hatenablog.com

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この辺りは、フィレンツェに来た人がだれしも歩くエリア。

ベタな観光ルートだが、やっぱり何度も歩きたい。

あぁ、アルノ川!

あぁ、ポンテ・ヴェッキオ!

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その昔、まだフィレンツェという街を

きっちりと認識してなかったころ、

それでも「ポンテ・ヴェッキオ」は知っていた。

この不思議な形状の橋だ。

橋にレゴブロックを差し込んだみたい。

 

ポンテ・ヴェッキオはまさにヴェッキオ!

「ポンテ・ヴェッキオ」とは、

ポンテ=橋、ヴェッキオ=古い、という意味で、

つまりは「古い橋」。

名の通り、フィレンツェ最古の橋である。

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橋を北から南に渡る。

橋の上は、このように両側に商店が立ち並んでいて、

彫金細工の店や宝石店など、キラキラしたものを扱う店が並ぶ。

橋の上を歩いていると、ここが橋であることを忘れてしまう。

商店街を歩いている感じ。

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13世紀には革屋や肉屋が並んでいたとかで、

異臭を放っていたらしいが、16世紀に撤去され、

現在のようなきらびやかなものを扱う店が並ぶようになった。

13世紀って、、、鎌倉時代

16世紀って、、、、安土桃山時代

まさに「ヴェッキオ」な橋である。

 

役割や存在意義が変わっても

橋の階上には通路が設けられており、

ウッフィツィ宮殿とピッティ宮殿を結ぶ

重要な通路となっていた。

これを、ヴァザーリが建設したことから、

ヴァザーリの回廊」と呼んでいて、

私はまだ行ったことないけど、

現在は予約すれば見学することできる。

 

ウッフィツィ宮殿は現在ウッフィツィ美術館となり、

ピッティ宮殿の内部は現在パラティーナ美術館などがある。

 

かつては、政権や政治の中心を結んだ回廊は、

現在は美術館と美術館を結んでいることになる。

 

役割や存在意義が変化しても生き残る建築物。

素晴らしいなぁ。

 

橋であることをしばし忘れてしまうそうになる

ポンテ・ヴェッキオだが、橋の中央まで歩くと、

店舗が途切れる部分がある。

「あぁ、そうだった、橋を渡っっているんだった」と

改めて思うのがここらへん。

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ポンテ・ヴェッキオから見るアルノ川はとても美しい。

ポンテ・ヴェッキオから西側をのぞむ。

見えているのは、トリニタ橋。

川の両岸の建物も美しく、これも私にとっては、

いかにもフィレンツェ!という場所だ。

 

ふり返るのが決まり事

そして橋の上でふり返るのも私の中では決まり事。

ふり返ると北側に、ドゥオーモのクーポラが見えるのだ。

ポンテヴェッキオは、ドゥオーモまでまっすぐな通りで

結ばれているわけではないのに、

クーポラの先の部分だけが見える。

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フィレンツェに帰ってきたんだなぁ」

という思いを噛みしめながら、

ポンテ・ヴェッキオを渡りきる。

金細工や宝石にはあまり興味はない。

ショーケースを冷かしてみるけど、

ものの数分で歩いちゃう。

 

まだまだ歩き足りないよ!

もっと見たい、フィレンツェらしいところを。

 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!レップブリカを通って、ダビデにごあいさつ」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

 

目次

 

久しぶりのフィレンツェ

久しぶりのフィレンツェ

滞在先を出て歩き始めた。

やっぱりこの街が好きだと確認しながら。

 

ariruariru.hatenablog.com

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ジョットの鐘楼からの眺めを堪能して、

ドゥオーモで少し高鳴る鼓動を落ち着けたら、

ドゥオーモ横から延びる目抜き通りへ入る。

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冬のフィレンツェは久しぶり。

だんだん気温が上がってきて、街が活気づくころだ。

この目抜き通りは「カルツァイウォーリ通り」。

 

初めてフィレンツェを訪れた時、

この通りを浮かれて歩いていたら、

スリに狙われた。私のすぐ後ろに

カップルを装った2人がぴったり張り付いて。

すぐに気づいて事なきを得たのだけど、

旅の思い出でもあり、教訓でもあり、

今思い出すとちょっと甘酸っぱいような気分になる。

そんなことがあった場所なのに、

この通りを歩くとそんな気分。

不思議だなぁ。

 

魅力的な広場を通って

カルツァイウォーリ通りを南下し、

途中で西へ入ると、魅力的な広場が待っている。

なんだかんだでいつも西に曲がっちゃう。

そこに「レップブリカ広場」があるからだ。

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このいかにもヨーロッパらしい広場が好き。

メリーゴーランドがあるこの華やかな雰囲気。

ゆっくりしたいけど、まだまだ歩きたいので、

とりあえず今回は素通りしよう。

広場に面したデパート「リナシェンテ」で

トイレだけお借りして、また歩きだした。

 

年末のフィレンツェは、こんなに細い小道にも

イルミネーションがほどこされている。

日が暮れてからいっぱい歩きたいな。

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ダビデにごあいさつ

ぐるりとまわって、いつのまにやらたどり着いたのは、

ヴェッキオ宮殿がそびえるシニョリーア広場。

気持ちよく晴れている。

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 シニョリーア広場は、フィレンツェの行政の中心地だ。

ヴェッキオ宮殿はかつての庁舎だから。

ジョットの鐘楼から眺めていた塔がそびえている。

 

ヴェッキオ宮殿の内部は見学できるが、

今はいかない。まだ歩きたいから。

でも、内部の中庭のところまでは、

いつも通りすがりに入っちゃう。

上階の見学にはお金がかかるが、

1階部分は解放されていて、通り抜けできる。

 

こちらは中庭からヴェッキオ宮殿を出るところ。

 ダビデ像がかっこいいなぁ。

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そう、ヴェッキオ宮殿の前にはダビデが立っている。

かの有名な、ミケランジェロ作の「ダビデ像」だ。

現在、本物はフィレンツェのアカデミア美術館にあって、

こちらは精巧なレプリカとなっているが、

もともとは本物がこの場所に立っていたそうだ。

久しぶりの街歩き、いろんな場所に

あいさつしながら歩いている気分。

ダビデにもあいさつを済ませたら、

あの川の匂いがしてくる。

懐かしい、アルノ川の匂いだ。


 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!ドゥオーモへお邪魔。足が勝手に動き出す旅」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

 

目次

 

ありがとう、ジョットの鐘楼

フィレンツェに到着した翌日。

ステイ先から歩いてドゥオーモ広場へ。

ジョットの鐘楼からの眺めを堪能した。

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400段以上の階段をふうふう言いながら

登って降りて。

なんだか爽快な気分!

三色の大理石がこんなにも発色よく光っている。

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気持ちいい朝の眺めをありがとう!

大した混雑もなく、自分のスピードで

上り下りできたおかげで、ゆったりと楽しむことができた。

 

ドゥオーモへお邪魔

さて次は、お隣のドゥオーモにようやくお邪魔してみる。

この滞在の後にフィレンツェを訪れた時には、

大行列で中に入るのが大変だったけど、

それまでの滞在ではドゥオーモへ入るためだけに

並んだことなどなかった。

クーポラに登るための行列は見たことはあったけど。

 

ドゥオーモはいつでも無料で

ふらっと訪れることができる場所だった。

 

フィレンツェのドゥオーモは、

「サンタ・マリア・デル・フィオーレ」、

日本語にすると「花の聖母教会」だ。

三色の大理石がちょっとかわいらしくもあるけど、

荘厳で深みのある教会。

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ドゥオーモの内部は大空間。

とてもシンプルで無駄なものがない。

外観とのギャップが大きい教会だ。

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奥のクーポラ部分の天井画が光っている。

サイドの入り口から入る光と相まって、

とても神秘的な空間だ。

天井画は、ヴァザーリとその弟子たちの

手による「最後の審判」。

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天井がとても高く、天井画をじっくり見るには

遠すぎるので、楽しむためにはオペラグラスが必要。

 

今回はクーポラに登るのはやめて、

ジョットの鐘楼に登ったけど、

クーポラに登るとその途中で

あの天井画を間近で見ることができる。

これがまた、どちらに登るかの迷いポイントの1つだ。

 

この天井画を目を細めて眺めていると、

次回はクーポラに登って間近であれを見ようと

思ってしまうのだった。

 

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フィレンツェを楽しむために

なにげなくドゥオーモの南側の出口を出た。

ふと開け放たれた扉を見ると、見事な彫刻がほどこされている。

いつもなら気づかないようなものに

気づけるようなゆったりした旅にしたいな。

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でもあっという間に私も観光客の波にのまれてしまう。

カルツァイウォーリ通りはこんなに人であふれている。

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平常心を保ちながら歩けるかしら。

頭で考えた旅のプランを無視して、

足が勝手に動き出す。

そんな旅が、きっと一番楽しいのだ。


 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!ジョットの鐘楼は、だれもがカメラマンになっちゃう場所」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅を振りかえります。

 

目次

 

ジョットの鐘楼から

ジョットの鐘楼から見る格別のフィレンツェを堪能中。

ariruariru.hatenablog.com

 

さらに上へ、上へ。

光を求めて暗い階段をひたすら上がる。

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ぶわっと一気に光に包まれると、

目の前にはドゥオーモのクーポラが

こんな目の高さに飛び込んできた。

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下から見上げた時のクーポラは、

その丸い形ややわらかい色合いから、

かわいく見える時もあるけど、

こうやって間近でみると、恐ろしいほど大きいのだ。

 

そしてその存在感におののきつつ、

切れた息を整えていると、

眼下に広がる街の美しさがまた心拍数を上げちゃう。

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なんという美しい眺めだろう!

冬のフィレンツェは朝が遅い。

ようやく朝日を浴びてキラキラと目覚めてきた街。

だれかが舞台芸術の大道具のように、

角度や見え方を計算して設えてくれたのかと思うくらい、

どの建物も、最高の色合いで建ち並んでいて、

遠くに山の稜線まで、完璧だ。

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ジョットの鐘楼の真ん中は、こんな感じで筒抜け状態。

高所恐怖症の方は、真下は決して見ない方がいい。

高所恐怖症の方はそもそも鐘楼には登らないか、、、。

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一番てっぺんからの眺め!

さて、いよいよジョットの鐘楼の一番てっぺん!

ドゥオーモのクーポラに登った皆さん、

おはようございます!

そしてお疲れ様です!

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ドゥオーモのクーポラにのぼっている人も、

こちらにカメラを向けて撮影しているのが見えた。

お互いに撮り合っているようでなんか変な感じ。

あちらは、だれか転げ落ちるんじゃないかってくらい

たくさんの人がいる。

私が鐘楼の一番てっぺんに滞在している間、

出会って人数はせいぜい5人程度。

こちらはガラガラだ。

 

ジョットの鐘楼の一番てっぺんはこんな風になっていた。

ジョットの鐘楼のてっぺんも、瓦屋根!

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真下をのぞくとちらっとドゥオーモの広場の洗礼堂。

その横に、ジョットの鐘楼の影がのびる。

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なんて気持ちよく晴れた朝なんだろう。

なにもかもにお礼を言いたくなるような朝だ。

南側は遠くの丘のシルエットをバックに、

右手のヴェッキオ宮殿の塔、

左手にはサンタクローチェも見えている。f:id:ariruariru:20210302001249j:plain

後で思う存分歩こう。あの道をこう行って、

などと、街歩きの計画を立てながら景色を楽しむ。

 

だれしもカメラマンに

360度ぐるりと、まるでパラパラ漫画でも

作成する如く、写真を撮りまくってしまった。
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撮らずにはいられないでしょ?

こんな風景を目の当りにしたら。

世界中のだれもが、カメラマンになっちゃう場所。

 

ほら、ここにも、、、。

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ひとり旅でも、素敵なお仲間と出会いました。

この風景を、この素晴らしい時を共有する、

通りすがりの旅人たちと。

鐘楼の一番てっぺんで。


 

 

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旅に出られない旅人はどうなってしまうのか<その36>「おうちでひとりでふり返る、世界の駅からこんにちは」

今日は「旅に出られない旅人はどうなってしまうのか<その36>」。

恋しい旅を思って過ごす旅人の休日です。


目次

 

世界の駅からこんにちは

相変わらずの、旅に出られない日々。

先週は、おうちでひとりで

世界の車窓からごっこをした。

ariruariru.hatenablog.com

 

今日もおうちで、恋しい旅を想いながら

過ごすことにする。

 

というわけで今日は、おうちでひとりで

「世界の駅」をふりかえってみようと思う。

 

私は、列車の旅が好き。

列車は移動手段であるだけでなく、

その空間時間そのものも旅の一部になる。

旅の途中にふと旅を振り返るような時間を持てたり、

ぼんやり頭の中を空っぽにしたり。

時に列車に乗っている間に国境を越えるという、

日本では味わえない「ワープ」感覚を味わえる。

ariruariru.hatenablog.com

ariruariru.hatenablog.com

 

そんな列車の旅の始まりと終わりは、

駅に始まり駅に終わるわけで、

駅そのものにも、思い入れや

旅情を感じずにはいられないのだ。

 

アトーチャ駅の演出

さて振り返るのはスペイン。

2012年の暑い夏真っ盛りに

ひとりで訪れたスペインは、私の大好きな国の1つ。

マドリッドの主要駅の1つが、このアトーチャ駅だ。

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ariruariru.hatenablog.com

 

どこが駅なの?という、この写真。

わずかに駅っぽいのは天井のみ。

どう見ても植物園だ。

実はこのエリアは広ーい待合室(待合所?)。

元々はプラットホームがあった場所だが、

そこが広い室内の広場のようになっている。

 

二十歳そこそこで初めて訪れた時は、

この植物園風の待合所にただただ困惑した私も、

その後訪れた時にはそのすばらしさに感動。

 

街中の主要駅のこんなに広いスペースに、

緑豊かなエリアを設けたその演出。

あぁ、また旅に行って、列車の時刻を

気にしながらベンチに腰かけたいなぁ。

 

いつもお世話になっている地下鉄

マドリッドといえば、地下鉄の入り口も素敵。

旅先で一番お世話になる列車は、地下鉄だ。

こちらは「グラン・ヴィア駅」の入り口。

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地下鉄の駅のホームなんて、どこも無機質に思いがちだけど、

やっぱり国によって都市によっても違っておもしろい。

こちらは、グラン・ヴィア駅のホーム。

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ヨーロッパの都市の地下鉄でよく見る、

バーを持ち上げてドアを開けるタイプの車両。

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マドリッドの駅でみかける改札。

テーマパークの入り口みたいなしくみ。

慣れるまでは。あたふたしてしまう。

懐かしいな。

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最古たる雰囲気を存分に醸す

ハンガリーブダペストの地下鉄。

19世紀の終わりに開通したという古い地下鉄だ。

ハンガリーを訪れてみるまで、

そんな事実をまったく知らなかった。

 

とても浅いところを走っている。

この階段の下は、もうホームなのだ。

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世界で、ロンドン、イスタンブールに次いで3番目に古い。

ちなみにイスタンブールの地下鉄は、

しくみが異なるため、ブダペストの地下鉄が

ユーラシア大陸最古と紹介されることも多い。

 

いかにも!という雰囲気を醸し出している。

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もう、このレトロさがたまらない。

ごつごつしてるのに丸みを帯びた車体。

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ariruariru.hatenablog.com

 

生活に密着した地下鉄に乗ると、

その街に暮らしている気分になる。

だからこそ、列車が好き、

駅が好きなのかもしれない。

 

初日のドギマギ感、あたふた感。

 

それも楽しいし、数日経ってスマートに

改札を通り抜けられた時の爽快感、

路線図を確認しなくても

ホームにたどり着けたときの達成感も楽しい。

 

旅を終えるころには、もう何も気にせずに

地下鉄に乗っているだろう。

そう、まるで地元の人みたいに。

 

そんな旅がまたしたい。

そんな旅がまたできるはずだ。

 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!ドゥオーモのクーポラを堪能するなら、ジョットの鐘楼へ」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅を振りかえります。

 

目次

 

ドゥオーモ広場へ行かなくちゃ

前日の夜に到着したフィレンツェ

ariruariru.hatenablog.com

 

いろんなことを日本に置き去りにして、

リフレッシュしたかったこの冬休み。

朝からいい天気!

早足で訪れたドゥオーモ広場。

 

美しいドゥオーモのクーポラとジョットの鐘楼。

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さて、ドゥオーモのクーポラに登るか、

ジョットの鐘楼に登るか。

これはフィレンツェを訪れるたびに

考えても考えても正解がない難題だ。

 

ドゥオーモとは、イタリアの各都市にある

中心となる教会のこと。

フィレンツェのドゥオーモの正式名称は、

「サンタ・マリア・デル・フィオーレ聖堂」で、

「マリア様の花の教会」だ。

 

3色の大理石が色鮮やか。

そして何といっても印象的なのは、

ブルネッレスキ作の美しいクーポラだ。

 

ジョットの鐘楼

その隣に建つのがジョットの鐘楼。

ドゥオーモと同じく、3色の大理石でできた、

高さ85mの鐘楼。

 

悩んだ末に、ジョットの鐘楼へ登ることを選択。

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ドゥオーモのクーポラに登ってしまったら、

クーポラ自体は見えないから。

414段の階段、さあこい!

(ちなみにドゥオーモのクーポラは463段。)

 

美しいフィレンツェをより美しく

少し階段を上がるだけで、もう美しいフィレンツェ

窓から見えるのは、まだ朝もやにけむる街と、

その向こうには、存在感たっぷりにの

ヴェッキオ宮殿の塔。

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はやく上に上がってしまいたいような、

途中の景色も見逃さずにゆっくり登りたいような、

焦るな、私。

 

これを見たくてフィレンツェまで来たんじゃないか!

文句なしの美しい街の風景。

南側をのぞむ。

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真下はドゥオーモ広場。西側を。

まだ人通りの少ないドゥオーモ広場。

右側の建物は洗礼堂。

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洗礼堂の「天国の扉」の前には、数人の人。

右奥に見えるのは、ドゥオーモ広場へ来るときに

通ってきた、サン・ロレンツォ教会のクーポラだ。

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朝日に照らされるまぶしい街。

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ドゥオーモのクーポラへ登ると、

途中に休憩する場所がほとんどなく、

一気にあがらないといけなくなるけど、

ジョットの鐘楼は途中に休憩しながら

景色を楽しめるのがいいところ。

しかも、この時はとても空いていた。

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ドゥオーモのクーポラを堪能するなら

すぐ北側はドゥオーモの建物。

下からだと見えないけど、こんなところにも

オレンジ色の瓦屋根が使われている。

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そして、とうとう目の前に現れた!

ドゥオーモのクーポラ!

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圧巻という言葉しか思いつかない。

 

そう、これを見に来たんだ、私は。

と思うくらい、この眺めはここだけのもの。

やっぱり、ジョットの鐘楼に登ってよかったと

心の底から思う瞬間だ。

 

夏の日のフィレンツェとも違う、

冬の朝のもやがちょうど晴れていく時間。

幻想的な雰囲気と、街が動き出す

生活感のある音がまじりあう。

 

私がフィレンツェを好きな理由が、

すべて凝縮したような朝だった。

 

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