「暮らすように旅したい!」 旅のあれこれ ariruariru

勤め人ですが心は旅人。ヨーロッパ中毒気味。「言葉」が大好き。

≒(ニアリーイコール)を楽しむ言葉の世界<その20>「人見知りの旅人だからこそ「言葉」を携えて旅に出る」

「≒(ニアリーイコール)を楽しむ言葉の世界」

と題して、久しぶりに言葉のお話を。

   前回は昨年の10月でした。

      ↓

ariruariru.hatenablog.com

 

 海外旅行には行けない今だからこそ、

語学の勉強をと思いつつ、、、。


目次

 

人見知りの旅人は

私は人見知りの旅好きだ。

旅は好きだし、人には興味があるけど、

とても人見知りで、知らない人と話すのが苦手。

 

本当はおしゃべりで、いっぱい自分のことを話したいのだけど、

そういう自分を見せれるのは、とても限られた場所だけだ。

 

そんな人見知りの旅人には、「言葉」というお守りが必要だ。

と、旅をしているうちに気がついた。

人見知りじゃない人の中には、言葉がわからなくても、

いろんな方法でコミュニケーションを上手にとる人がいる。

何とも羨ましいかぎり。

でも私には、「言葉」というお守りが必要なのだ。

 

例えば日本でカフェに入って注文をするとき、

何度も行ったことがある店であったとしても、

声をかけるタイミングをみはかるのに時間を要する。

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(倉敷のイタリア料理店にて。カフェを頼むタイミングに悩む。2011年撮影。)

「なんて言おう?」「だれに声をかけよう?」

できれば、声を出さずに済ませたい。

店員さんが気づいてくれたらいいなぁ、、、

と思っている私。

 

「言葉」を携えて

もはや人見知りを克服しようとは思わないが、

いつも困ったことだなぁ、苦手だなぁと思っている。

 

では、海外の旅先ではどうか。

もちろん、海外の旅先でカフェに入ったときも、

当然私はいつも困っている。

日本のカフェと同様に。

 

声をかけるタイミングをみはかるのに時間を要し、

「なんて言おう?」「だれに声をかけよう?」

できれば、声を出さずに済ませたい、

店員さんが気づいてくれたらいいなぁ、、、

と思っている。

日本と同じだ。

 

ただ、一つ違うのは、

私が自ら声を発したくなる要素が日本よりも大きいこと。

 

言葉の世界を楽しもう

私は外国語がそんなに堪能というわけでもない。

外国語の習得にはけっこう手を焼いている。

でも私は外国語を学ぶことそのものが好きで、

その過程を楽しんでいる。

 

旅に行くときには、多少の現地の言葉を覚えていく。

それ自体が、私にとっては「旅」というパッケージの一部分だ。

 

覚えてきた単語が旅先の街角で聞こえてきたらうれしい。

スーパーの商品やレストランのメニューの中に、

覚えた単語が出てきたらうれしい。

そしてもちろん、カフェで自分が発した言葉が通じたら、

とてもとてもうれしい。

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掲示板のイタリア語が読めたら単純にうれしい。2011年冬、フィレンツェで)

 

だから旅先では、人見知りの上をいくほどの、

私には声を発する欲求と目的がある。

 

海外の旅先でカフェに入ったら、

ドキドキしながら、心の中で唱える。

現地の言葉でなんて言おうかな?

通じるかな?

伝わるかな?

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(イタリアのフィレンツェで。2011年冬。)

 

海外の旅先で、「言葉」は私に

勇気をくれるお守りみたいなものなのだ。

旅に出られない今、お守りを増やしておこうか。

久しぶりに、言葉の勉強を本気でしてみようかなともう。

 

 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!首が痛くなる町?憧れのサンジミニャーノを歩く」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

 

目次

 

憧れのサンジミニャーノ

この日はちょっと遠出。

フィレンツェのサンタマリアノヴェッラ駅近くの

バスターミナルを出発し、途中のポッジボンシで

バスを乗り換え、とうとう到着したのは、

サンジミニャーノという小さな町。

 

町の入り口、門の前にバスは到着。

サンジョバンニ門。

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サンジミニャーノはとても小さい町けど、

ユネスコ世界遺産にも登録されている観光地だ。

「塔の町」という異名を持つサンジミニャーノ

小さい町にはたくさんの塔が残っている。

現在は14の塔が残っているのだが、

かつては70を超える塔が建っていた時代も

あったらしい。

塔の建設は、権力争いの象徴。

 

だがしかし、サンジョバンニ門をくぐると、

権力争いとは無縁の、平和で静かな空気が漂う。

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 おぉー!

サンジョバンニ通りを歩けば、

一瞬で中世にタイムスリップだ。

 

でもとりあえず、私はトイレ、トイレ、、、。

トイレもすごいところにあるね。

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美しいチステルナ広場

さて、気を取り直して、ゆっくり歩こう。

サンジョバンニ通り、サンマッテオ通りを200mほど歩くと、

とても美しい広場へ出た。

チステルナ広場という。チステルナとは井戸の意味。

ちょっとお天気が怪しくなってきたなぁ。寒い、、、。

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名前の通りこの広場には、中央に井戸らしきものがある。

おや?この広場、この建物群、この井戸。

どこかで見覚えが。

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これだー!

2006年発行の「フィガロジャポン」の「表紙。

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この表紙の風景は、塔の上からのチステルナ広場だった。

そもそも、この雑誌の表紙を見て行きたくなった

サンジミニャーノ

早速その場所を訪れることができた。

 

このチステルナ広場に面しても変わった形の塔がある。

塔は建物の一角にくっついていて、一階は商店が入っている。

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町の中心、ドゥオーモ広場

チステルナ広場を抜けると、

そこはもうドゥオーモ広場。

サンジミニャーノのドゥオーモはこんな感じ。

ここがまさにサンジミニャーノの中心。

左の建物はポポロ宮。

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ポポロ宮の階段を上がって振り返ると、

わぁ、塔だらけ!

ニョキニョキと塔があちこちにそびえている。

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塔ばかりを眺めていたら首が痛い。

今日は首がやられそうだ。

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ちょっと日が差してきた。

でも、今日は寒いぞ。

 

ポポロ宮の高さ54mの四角い塔に登ることができる。

さあ、天空からの眺めを楽しみに行こう。

寒そうだけど。
 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!バスでちょっと出かけよう!サンジミニャーノへ行く理由」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

 

目次

 

ちょっとおでかけの日

 ステイ先でたっぷりの朝食を食べる。

  ↓

ariruariru.hatenablog.com

 

さぁ、今日はちょっと遠出するぞ。

滞在先を出て、中央市場の横をすり抜ける。

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比較的暖かい冬だったこの時のフィレンツェだが、

さすがに朝はなかなかに寒い。

年末のフィレンツェだ。

 

向かった先は、前日に下見をしておいたバスターミナル。

サンタ・マリア・ノヴェッラ駅のすぐそば。

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ここまで滞在先から歩いて数分。

すばらしい立地の滞在先だなぁ。

 

バスのチケットを窓口で購入して、

しばしバスを待つ。

イタリア語でバスのチケットを正しく買えたことに、

ひとり喜びを噛みしめつつ。

 

こんな時間、ちょっとドキドキしているけど、

旅の楽しみの1つかもしれない。

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私は正直バスが苦手。

乗り物酔いしてしまうのだ。

でも、駅やバスターミナルで待つ時間は大好き。

これから始まる小さな旅をもうすでに

楽しんでいるからかな。

 

本日の行き先は?

待合室でしばらく待つと、

想像以上にキレイで立派なバスがやってきた。

2階建て!

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本日私が向かうのは、サンジミニャーノ

まずは、ポッジボンシという、

ちょっと変わった名前の街までバスに乗り、

そこでバスを乗り換える予定だ。

 

バスは、ビットリア橋を通って南へ進む。

朝日がまぶしい!

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あっという間にフィレンツェを抜けると、

車窓からはぐっとローカルな風景。

うとうとしかけたころ、小一時間くらいで

予定通り、ポッジボンシに到着した。

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ポッジボンシは鉄道駅があるので、バスも駅前に到着した。

なかなかローカルな雰囲気が漂っている。

駅の中を覗いてみたけど、何にもない。

バスの乗り継ぎ時間が短いので、

すぐにサンジミニャーノ行きのバスがやってきた。

さぁ、ここからはもう20分くらいで目的地、

サンジミニャーノだ。

 

サンジミニャーノへ行く理由

サンジミニャーノは、「塔の街」と呼ばれる。

中世の雰囲気そのままの街で、塔だらけの街なのである。

私がこの街に行ってみたかったのは、

これのせい。

2006年発行の「フィガロ」だ。

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この「トスカーナの休日」という、

魅惑的なタイトルが真ん中に書かれている表紙。

そのバックの街こそ、サンジミニャーノ

 

ちゃんと2006年当時の雑誌を今でも持っていた。

大切にしていたので、15年前の雑誌がとてもキレイな状態。

 

この写真を見て以来、あこがれの街だった。

映画のセットのような街の写真。

本当に自分の目で見るまで、私は信じないぞ、

これが現実に人が現代に暮らしている街だなんて。

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と思いつつ、とうとう向かうのだ。

楽しみで心が躍る。

そんな日は、まったくバス酔いなどしない。

そんなもんだよね?

人間って。

 

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旅に出られない旅人はどうなってしまうのか<その42>「旅先は六甲アイランド。小さな旅にも発見がいっぱいあった。」

今日は「旅に出られない旅人はどうなってしまうのか<その42>」。

とうとう、旅に出ましたという話、今回で終わりです。


目次

 

旅先は六甲アイランド

2021年3月下旬。

久しぶりに旅に出た。旅と言っても、

結構近場で知っている場所。

でも、これも「旅」だ。

 

だらだらと毎週土曜に書いていた「旅」も

今日で終わります。

  ↓

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旅先は六甲アイランド

六甲アイランドとは、兵庫県神戸市の

臨海エリアにある人工島である。

 

今回の旅の宿泊先でもある、

「神戸ベイシェラトンホテル&タワーズ」が

ここ、六甲アイランドにあって、

ずっと昔にランチバイキングに来たことがあった。

(もうすっかり忘れていたのだけど。)

 

そして数年前、ホテルに滞在しながら

温泉に入れるという魅力に惹かれ、宿泊。

すっかりお気に入りのホテルで、

お気に入りの六甲アイランド

 

海が気持ちいいし、静かだ。

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後から知ったことだけど、六甲アイランドには

外国人の居住者が多いのだとか。

なんか、わかる気がする。

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この日は暑いくらいにいい天気。

だんだん気温も上がってきた。

海からホテルへもどる道すがら、

歩道橋の階段は、きれいな青空へ続いているよう。

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神戸ベイシェラトンホテル&タワーズ

ホテルへ戻って、しばしの休憩。

クラブフロアに宿泊すると、

クラブラウンジを自由に使うことができる。

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ラウンジも静か。

チェックアウトの時間まで、ゆっくり過ごした。

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「倚松庵」へ寄り道

帰りに魚崎にある、「倚松庵」へ寄り道。

「倚松庵」とは、谷崎潤一郎が暮らした家で、

小説「細雪」の舞台となった場所である。

昔の建物はそのままに移築されたものだ。

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昭和初期の建物。

自分自身は、こんな家に暮らした経験がないのに、

懐かしくてうれしい気持ちになる。

無料で見学できる。

なんか、もったいない気もするくらい素敵。

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中に入るとなんだか懐かしい匂い。

そして2階の窓の美しいこと!

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1階の洋室には、谷崎潤一郎に関する本を集めた、

「谷崎文庫」がある。

ここもまた素敵な空間。

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狭い敷地で住宅街の間、六甲ライナーの高架が

目の前に迫るという立地なのに、

ここだけ異空間のように静かで落ち着ける。

 

2階から見える庭の桜がとてもきれいだった。

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小さな旅

今回の旅は、結構近場の小さい旅だ。

でもそんな旅には発見がいっぱい。

 

魚崎の駅前の桜もきれい。

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旅に出られない旅人が、とうとう出た小さな旅。

やっぱり旅っていいな、やっぱり旅が好きだな、

ということを改めて嚙みしめる旅。

 

旅の仕方を忘れてしまいそうになった旅人には、

今、必要な旅だったのかもしれない。

ちょっとだけリフレッシュ!

次の旅はいつになるかわからないけど、

また、引き続き、いつまでも私は、

旅人でいようと思った。

 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!ステイ先のお食事は?」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

 

目次

 

歩き疲れて

この日は朝からぶらぶらフィレンツェを歩いた。

最期に訪れたのはウフィツィ美術館

  ↓

ariruariru.hatenablog.com

 

広いテラスからヴェッキオ宮殿やドゥオーモのクーポラを

眺めながら飲むコーヒーは格別だった。

ただのコップも、「ウフィツィ」って書いてあるだけで、

なんだかうれしくなるなぁ。

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その後はちょっと寄り道しながら滞在先へ帰宅。

約束の時間には遅れず帰ったのだけど、

家の中はもう美味しい匂いが充満している。

 

夕食の時間だ

夕食の時間だ。

まずはフルーツサラダとサラミを。

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滞在先のホストマザーは、ちゃきちゃきっとしたお母さん。

「さぁ、食べて!食べて!」とサーブしてくれる。

ホテル滞在じゃない、ホームステイの良いところ。

ホッとできるひと時だ。

 

そしてそして、熱々のラザニアが焼きあがっている。

あぁ、幸せ!

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今回のステイ先のお宅は、都会の真ん中。

ぐるぐると階段を上がったところにある。

広いリビングがあって、中庭から光が入る。

とても素敵!

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比較的コンパクトなキッチンはとてもきれいに

整っていて、機能的な設えだった。

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朝のテーブルには

翌日の朝。

朝食のテーブルはこんな感じ。

それぞれで好きなものをつまんで自由に食べる。

街のど真ん中にいるはずなのに、とても静かだ。

 

私はパンにチーズをこぼれんばかりに乗せて食べる。

このチーズがとても美味しくて、

チーズが食べたいがためにパンを食べている感じ。

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コーヒーはエスプレッソマシーンで淹れて、

冷たいミルクを注いだカフェラテ。

そしてたっぷりのヨーグルト。

 

イタリア人の朝食は甘いパンが主流で、

朝から甘いものでカロリーチャージする感じだ。

朝食のテーブルにも必ず甘ーいものが常備されている。

私は朝からはあんまり食べないけど、

この日の朝もチョコレートのお菓子が置かれていた。

 

そして、この日の朝のテーブルには、

こんなかわいらしいものが。

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サンタのパッケージのチョコレートと、

メッセージが書かれたメモ。

 

実はこれ、私がこの滞在先にお世話になるのと、

1日だけ重なって滞在していた方からのプレゼント。

この日の朝早くにもう出発だったそうで、

お別れが言えなかったけど、メッセージを残してくれた。

 

「Buon giorno」の下には、私のことが書いてあった。

(写真では消しています。)

短い出会いだったのに、

これを書いてくれたことに朝から温かい気持ちになる。

 

静かなキッチンでぼんやり、まったり朝ごはん。

あぁ、居心地が良すぎて、どこへも出かけたくなくなっちゃう。

でもせっかくのフィレンツェ

今日は、ちょっと遠出してみよう。


 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!ウフィッツィの楽しみ方。テラスでエスプレッソ」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

 

目次

 

ウッフィツィの楽しみ方は?

ウッフィツィ美術館を自分のペースでゆったり鑑賞。

ariruariru.hatenablog.com

 

ウッフィツィはコの字型の通路に向かって

小さい部屋が並ぶ構造になっている。

行っては戻り、もう一度ボッティチェリを観ようか、

最期にもう一度、、、なんてうろうろ。

 

アルノ川側の通路からは、

ポンテヴェッキオが目の前に見える。

近い距離で美術品を眺めた後に

ちょうどよいリフレッシュ。ご褒美みたいだ。

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ウッフィツィのテラスでエスプレッソ

ゆっくり自分のペースでじっくり鑑賞。

これがひとり旅のいいところだ。

 

ウッフィツィ美術館のシニョリーア広場側には

外に出られる広いテラスがある。

たぶん、昔初めて訪れた時にはなかった場所だ。

 

暮れていく空にドゥオーモのクーポラ。

そしてここからしか見れない迫力のヴェッキオ宮殿。

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このテラスの反対側にはバールがある。

かのウッフィツィ美術館の中のバール。

といったんは思っちゃうけど、

実は、雰囲気も、お値段も、いい意味で普通。

ありがたいなぁ。

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テラス席に座るのはちょっと冷えるので、

端っこでエスプレッソを立ち飲み。

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美術館ってすごく疲れる。

目と頭をフル回転して鑑賞し、美術館の中を

行ったり来たりするので実は足も疲れている。

でもあんまり自覚のないまま過ごすことが多い。

 

風の冷たいテラスに出て、

濃くてすっきりしたエスプレッソをぐびっと飲む。

あぁ、体がこわばっていたんだなとわかる。

エスプレッソが染みわたるように体の中に入ってくる。

 

さぁ、家路へ

ウフィッツィ美術館を堪能した後、

滞在先の家を買える。

今回の旅はホームステイ。

ホームステイと言っても、一般のお宅の

ひと部屋を借りているという感覚の滞在だ。

でも、夕食を一緒にとる約束をしている。

これもホームステイの楽しいところ。

一般家庭の食事を味わえる。

 

さぁ、家路へ。

夜の街も美しい。青果店に吸い込まれそう。

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帰らなきゃとは言いながら、実はさらに寄り道。

この日の昼間に通りかかったこの教会が気になっていた。

昼間に通りかかったときは閉まっていたので、

夜にもう一度。

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昼間に通ったときはこんな感じ。

    ↓

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夜は開いていたので、中へ入ってみる。

おぉ、天井画が美しい。

外から見ていたよりは、中の空間が広く感じる。

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またひとつ、いいところを見つけてしまった。

 

さぁ、もういい加減に帰らなければ、、、。
 

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旅に出られない旅人はどうなってしまうのか<その41>「桜と海。久しぶりの旅が、しっとりと心に焼き付いた話」

今日は「旅に出られない旅人はどうなってしまうのか<その41>」。

とうとう、旅に出ましたという話、先週の土曜日の続きです。


目次

 

優雅にしっとりと花見を

久しぶりの旅に出た。

旅と言っても、近場の知る場所だ。

2021年3月末のこと。

たった1泊2日だけど、忘れられない旅になりそうだ。

 

ariruariru.hatenablog.com

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ホテルでの朝食の後は、周辺を散歩。

今年の桜は早い。

ホテルを出て1分。

背の高い桜が、歩道橋から触れられるところに。

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朝の風はまだ少し冷たくて、

でも、いいご陽気につられてコートを

ホテルに置いてきてしまった。

だから、一生懸命に歩こう、と思ったのに、

キレイな桜ですぐに足止めだ。

 

歩道橋の冷ややかな手すりに、桜の影が落ちる。

まるで影までもピンクに染まるんじゃないかと思うくらい、

美しく色づいている。

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人通りのほとんどない、朝の歩道橋。

盛大な花見もできないこのご時世、

桜を独り占めにして、ある意味、

これが現代の優雅な花見だ。

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こんなに近くで桜をじっくり見るのはいつぶりだろう。

日本人が桜を好きな理由はいろいろあると思うけど、

理由を説明したくない気がした。

だって、素敵だ。だれが何と言おうと。

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ちゃんと今年も桜は咲いている。

去年の春、世の中が花見を自粛する呼びかけを行っていたころ、

「桜は来年もちゃんと咲くから」と言っていたのを思い出した。

たしかに、桜はちゃんと咲いている。

静かな歩道橋の上で風に吹かれながら、

ひとりでしっとりと桜を愛でた。

 

海を目指して歩く

桜をしっとりと愛でた後、歩くこと15分。

私が目指しているのは、海だ。

歩道橋を上がって降りて、

この細道の向こうを目指している。

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着いたのは、ここ!

海に面して、細長く公園が整備されいてるエリアだ。

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なんだかちょっと場違い感もある木が風に揺れていて、

なんか殺風景な気もする、この場所。

リゾートでもないし、海水浴場でもないし、

キレイな海があるわけでもない。

 

でも、数年前にも訪れたことがあって、

また来たくなった。

なんだか、この解放感?寂れ感がいいんだよなぁ。

ここに来たくて、同じホテルをとったのかもしれない。

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こんなひと時を求めて

大きな船が私の左から右へ進むのを、

じーっと見て過ごすひと時。

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風はだんだん暖かくなってきて、

陽も高くなってきた。

まぶしくて目が開けていられない。

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とても静かだ。

だれもいないというわけではないけど、

小さい子どもを遊ばせに来た父子や、

かっこいい自転車にまたがって

おそらく長距離を走ってきたおじさまが休憩しているくらい。

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しっとりと海を眺める。

そうか、こんな時間を求めてここに来たのかもしれないな。

旅には、こういう時間を過ごすという要素が

いつも盛り込まれていたんだ、自然と。

それが欠落していたから、

この場所に来たくなったのかもしれない。


この景色をまだまだ眺めても、

ホテルに引き返しても、

再び桜を愛でに行っても、

それをとがめられることはない。

私の自由。

それこそ、ひとり旅の特権。

 

静かで殺風景で、ちょっと寂れた公園から眺める海。

マスクの下でブツブツ言いながら、

素敵な時間を満喫していた。

 

(続きはまた来週の土曜日に。)

 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!ウフィッツィ美術館は幸せの空間!めくるめくルネサンスの世界へ」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

 

目次

 

ウフィッツィのチケットを買った

オルサンミケーレのチケットブースで、

ウフィッツィ美術館の当日券があるのを発見。

      ↓

ariruariru.hatenablog.com

 

ウフィッツィ美術館は、フィレンツェにある

たくさんの美術館の中でも、

もっともフィレンツェらしく、

フィレンツェを訪れる人が必ず立ち寄る美術館だ。

 

私も初めてフィレンツェに来た時、

その後に来た時と、すでに2度訪れていた。

(結局、今に至るまでに4回訪れている。)

夏のシーズンだと2時間待ちなんて日もある。

 

なぜウフィッツィ美術館がフィレンツェらしいかというと、

それは、フィレンツェの街の歴史に欠かせない、

メディチ家のコレクションが納められてる美術館だから。

 

ボッティチェリの「春」や「ヴィーナスの誕生」も、

ラファエロの「ひわの聖母」も、

ダヴィンチの「マギの礼拝」や「受胎告知」も、

全部ウフィッツィ美術館にあるのだ。

 

改めて書くと、本当にすごい美術館。

シーズンオフに来ると、こんなに

ふらっとウフィッツィ美術館に行けるんだ。

普段は夏にしかヨーロッパの旅をしないので、

これは新たな発見。

ワクワクソワソワしながら、

入場の時刻になるまで待つ。

 

美しい夕刻のフィレンツェ

フィレンツェの夕刻は本当に美しい。

シニョリーア広場に出ると、もうこんな明るさ。

朝は光って見えたヴェッキオ宮殿が

シックな色合いに変わっていた。

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買ったチケットの時刻になるまで40分程度。

家に帰るほどの時間はないし、

ウフィッツィ美術館の近くでこの時間を楽しむ。

 

アルノ川へ出てみた。

いつもポンテ・ヴェッキオに気をとられているけど、

ここから見る東側のグラツィエ橋方面の風景も好きだ。

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こんな街の中にいるのに、あちらは穏やかそう。

ふり返ると、シニョリーア広場は人でいっぱい。

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ウフィッツィ「uffici」とは、英語のオフィスの意味で、

もともとフィレンツェ公国の行政局がおかれていた建物だ。

美術館の建物はコの字型になっていて、真ん中は広場になっている。

そこには、いつも大道芸人が一定の間隔をあけて立っている。

暇つぶしにはちょうど良い。

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めくるめく、ルネサンスの世界へ

とかなんとか言いながら耽っていると、

あっという間に時間がやってきた。

いざ、美術館の中。

めくるめく、ルネサンスの世界へ。

コの字になった廊下から一つずつ小部屋へ入ると、

それそれの部屋が違った雰囲気で出迎えてくれる。

 

※訪れた2011年当時、ウフィッツィ美術館の館内は

 写真撮影禁止だった。だからこの時に撮った写真はない。

 ここからの絵画の写真は、2015年に訪れた時のもの。

 

レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」

天使ガブリエルがとても愛らしい顔をしていて、

そこだけでも目が釘付けになる。

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ボッティチェリヴィーナスの誕生

想像以上に大きくて、初めて見た時はびっくり。

ヴィーナスの誕生」と「春」が同じ部屋にあって、

目が回るような感じを覚えた。

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ボッティチェリ「春」

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やわらかい色合いなのに、ハッとさせられる。

幸せの空間だ。

ふらっとチケットを買ってよかったなぁ。

ひとり旅ならではの自由。

嚙みしめながら、幸せの空間を進む。

 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!クリスマスのプレゼピオとお買い物。街を縦横無尽に歩く」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

 

目次

 

クリスマスとプレゼピオ

フィレンツェを自由に散策中。

ドゥオーモに面した店で、お腹いっぱいパスタを頬張った。

トイレも済ませて、(街歩きにはトイレ問題が付きもの)

さてどこへ向かって歩こうか。

ariruariru.hatenablog.com

 

年末のフィレンツェ

ドゥオーモの前には、大きなプレゼピオ。

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「プレゼピオ」とは、キリストの降誕のお話を

ジオラマにしたもので、カトリックの多い南ヨーロッパでは、

クリスマス時期に欠かせないものだ。

 

すでに年末で、クリスマス自体は過ぎた後だったけど、

まだまだこの時期は「クリスマス期間」というとらえ方のようで、

12月25日を過ぎるとクリスマス感がまったくなくなる

日本とは大違い。

フィレンツェに到着したのは、25日を過ぎてからだったが、

おかげでクリスマスの雰囲気を楽しむことができた。

 

さりげないストロッツィ宮

うろうろしているうちにストロッツィ宮。

何度もこの前を通っているのに、

中を通り抜けられるって知らなかった!

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上の階は美術館として使われている建物。

1階部分は中庭のようになっていて、素敵!

中庭に面したカフェがある。

いつかここでお茶しよっと。

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イル・ビゾンテ本店

ストロッツィ宮を通り抜けて、

ブランドショップが建ち並ぶトルナブオーニ通りを南下。

 

あぁ、そうだった!

知り合いに買い物を頼まれていたんだった。

「イル・ビゾンテ」が好きな知り合いから、

フィレンツェで時間があったら買ってきてと

言われていたんだった。

「イル・ビゾンテ」は日本のデパートなんかにも

ショップがある革製品のブランドだ。

実は、本店はここフィレンツェにある。

 

トルナブオーニ通りをサンタ・トリニタ広場まで歩く。

そこから西にのびるパリオネ通りに入る。

この辺りは前日も歩いているので、もうなんとなくわかる。

この比較的静かな通りに面して、お店があった。

店内はお客さんがほとんどいなくて、

ゆっくりとご所望のものを吟味して購入。

日本で買うより、かなりお安いみたい。

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フィレンツェは革製品が有名で、街を歩いていると

革製品の加工をしている工房なども多くみられる。

私も帰るまでに何か自分のものを買いたいなと思った。

 

ウフィツィ美術館のチケット

イル・ビゾンテでおつかいを果たすと、

なんだかいい気分。

東へ東へ歩いていると、シニョリーア広場へ出た。

 

カルツァイウォーリ通りに入って北へ歩くと、

オルサンミケーレ教会の裏手を通りかかった。

オルサンミケーレの裏手には、チケット売り場がある。

通りすがりに何気なくチケット売り場を覗くと、

ウフィツィ美術館、当日券アリ」の文字。

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お?当日券買えちゃうんだ、ここで。

今回の旅では、ウフィツィに行くかどうか

どうしようかなと思っていたけど、

それなら行っちゃおう。

この後の予定が急に決まった。


 

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旅に出られない旅人はどうなってしまうのか<その40>「とうとう旅に出た旅人が、知らない世界に出会った話」

今日は「旅に出られない旅人はどうなってしまうのか<その40>」。

とうとう、旅に出ましたという話、先週の土曜日の続きです。


目次

 

更けていく旅先の夜

1年3か月ぶりの旅へ出た。

2021年3月末のこと。

旅と言っても近場のホテルにひとりで一泊。

でもそれは、きっとこの先、

忘れることのない旅になるだろう要素を

存分に含んだものだった。

 

ariruariru.hatenablog.com

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たった1泊2日の旅。その夜が更けていく。

予約したホテルのフレンチレストランで、

何もかもがちょうど良い時間を過ごした。

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「今日は特に夜景がきれいなんですよ!」と

レストランのスタッフが声をかけてくれる。

それが本当でも、たとえ嘘であったとしても嬉しい。

 

たしかに夜景は美しい。

でもそれだけでなく、スタッフの接客や

心配りそのものに触れるのが久しぶりで、

それが懐かしく、嬉しかった。

 

旅を堪能している。

そう、きっとこの旅は

忘れられない旅になるんだ。

 

さみしさと孤独は自由の証

レストランを出てホテルの部屋へ。

エレベーターで一瞬の出来事だ。

また、ひとりの静かな時間。

 

「夜更かしして映画でも観ちゃおうかな」

これは、旅に来るまでに考えていた、

ホテルステイでの過ごし方のプラン。

 

でも実際に来てみて実感したのは、

この、ひとりの旅先での静かな時間が

とても恋しかったのだということ。

 

部屋からの静かな夜景を見ながら、

考えをめぐらすのは翌日のプラン。

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部屋に備え付けの、なかなか美味しい

緑茶を噛みしめるように飲みながら、

次の日の過ごし方を考える。

 

この時間がなんだかとても尊い

ひとり旅というのは、時にさみしく孤独だ。

でも、そのさみしさと孤独は、自由の証でもある。

 

翌日何時に起きるのも、どこへ行くのも、

朝食をどうするかも、何もかもが

私の自由。私の勝手。

 

私は、大人数での旅が苦手だ。

でも、だれかとする旅は、

ひとり旅では味わえないものを

味わえることも知っている。

そして、ひとり旅では

ひとり旅だからこその楽しみが

あることも知っている。

 

その選択肢から何を選択するかは自分次第だ。

私は時に、さみしさと孤独を選択しよう。

旅先での素敵な孤独の夜に、

改めて思った。

 

私の知らない世界

翌朝、カーテンを開けた私を待っていたのは、

快晴の空とキラキラ光る海。

静かで孤独な朝がやってきた。

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ホテルのビュッフェスタイルの朝食は、

今のご時世どうなんだろうと思ったけど、

混まない時間にサクッと済ませれば、

そんなに不安感はないものだ。

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ひとり一つのトングはどんどん使われて

使用済みの場所に積まれていく。

 

手をかざせば空気がシュパッと出て、

手を通すことができる手袋自動装着機?があったり、

マスクの仮置きができる使い捨ての紙ケースがあったり。

 

これが今の常識、新しい生活習慣なんだろうか、

長らく家に引きこもっていた旅人を

驚かせる進化があちこちに転がっている。

 

私の知らない世界がそこに広がっていた。

 

(続きはまた来週の土曜日に。)

 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!ドゥオーモを目指して歩いた後は、2種類のパスタをほおばるランチへ」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

 

目次

 

ドゥオーモのクーポラを見ながら

この日は朝からサン・マルコ方面へ。

サン・マルコ美術館、

カスターニョの「最後の晩餐」を観て、

アンヌンツィアータ広場。

広場に面したアンヌンツィアータ教会へ立ち寄って、

今から中心地に向かって歩くところ。

フィレンツェで一番美しいという広場に別れを告げる。

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通りの向こうには、もうドゥオーモのクーポラが。

ずっとクーポラを見ながら歩けるこの通りが好きだ。

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だんだんクーポラが近づいてくる。

広場からドゥオーモまでは約400mくらい。

散歩にはちょうど良い距離だ。

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通りにはほどよくお店が並び、

カフェやレストランもある。

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ドゥオーモの一本手前の道までやってきた。

その大きさにのけ反ってしまう。

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ドゥオーモへ出ると、人通りも多くなり、

ぐっとにぎやかで華やかな雰囲気になった。

そうここは、大観光地のフィレンツェだった。

朝から歩いた界隈は、それを忘れるほど静かだったのだ。

 

すごい立地で気軽なランチ

さて、ここでランチ休憩。

ドゥオーモに面したところに、

セルフサービスの手ごろな食堂があった。

食堂の割には少しお高めなのだが、

何と言ってもドゥオーモの目の前という立地。

ひとり旅なので、こんなお店がありがたい。

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もう今は、別のレストランになっている一等地。

このころは気軽に入れる店で、トイレも借りれて助かった。

 

何をどのように食べたいかが大事

とってもお腹が空いていたので、

2種類のパスタを注文して、むさぼり食べた。

セルフのお店なので、パスタもある程度作り置きなのに、

なぜかめちゃめくちゃに旨い。

 

ごろごろしたミンチのトマトソースが

クタクタのマニケに絡んだ一皿。

(食べかけの写真ですみません。お腹が空きすぎて、、、。)

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「マニケ」とは、イタリア語の「袖」という言葉が

語源になっているショートパスタ。

もちもちしていて、作り置きされているから

クタクタになっているんだけど、

なぜかほどよい歯ごたえがあって美味しい。

 

そして、もう一皿はジェノベーゼソースのラビオリ。

1階のショーケースに並ぶパスタの中から選んだ2つだ。

 

実は、2つのうちどちらにしようか迷いながら

列に並んでいたのだが、決めきれないまま

どんどん列がすすんでしまって焦っていた。

 

するとちょうど私の2つ前に並んでいた人が、

2種類を半分ずつ注文することはできないかと、

店員さんに聞いている。

耳を澄まして店員さんの返事を聞いていると、

「できますよ!どれとどれ?」

と言っているではないか!

というわけで、私も真似をして頼んだ。

半分ずつだから1つの皿に盛られるのかと思ったら、

ちゃんと小ぶりの皿に分けて入れてくれた。

お値段は1皿と同じ。

なんか得した気分だ。

食べたいものを食べたいように食べる。

貪欲に。

 

ハズレのないイタリアの食

2階席でむしゃむしゃ食べた後は、

ちょっとぼんやり。

雑多な雰囲気のセルフレストラン。

ひとり旅では、まわりのおしゃべりを聞くのも楽しい。

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そして改めて思うのは、

イタリアは食の偏差値の高い国だということ。

食べ物の食べ方に対するこだわりは、

たいてい尊重されるような気がする。

 

おおらかなお国柄、それがイタリアの国民性と

言ってしまえばそれまでだが、

温めて欲しいとか、冷やしてほしいとか、

器を変えて欲しいとか、

それがゴハンを美味しく食べるためのものなら、

ちょっとくらいのわがままは尊重される。

ような気がする。

 

そして、イタリアへはこの旅も含めて、

何回も訪れているが、

不味いものを食べたことが一度もない。

本日も、期待を裏切らないおいしさでした。

 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!ふらっと出会う最後の晩餐と、フィレンツェで一番美しい広場」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

 

目次

 

ふらりふらっと芸術鑑賞

この日は、朝からサン・マルコ方面へ。

    ↓

ariruariru.hatenablog.com

 

サン・マルコ美術館をゆったりした気持ちで歩き、

回廊の静けさと優美さにじっくり感動した。

 

ふわっと心が軽くなった後、外に出ると

朝の曇天から一変、空模様も晴れてきている。

足取りも軽くなったような気がする。

 

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サン・マルコ界隈を歩きたくなった。

なんだか、変に力が入っていた体のどこかから、

力が抜けるような感覚で、ふらふらと歩く。

そんなふわふわした気分で歩いていたら、

こんなドア。

写真左の建物のドアだ。

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フィレンツェの街には、建物や史跡、

美術品などを無料で見学、開放している場所がいくつかある。

その1つがここ。

サン・マルコ広場から西に少し歩いたところだ。

 

 

思わぬところで「最後の晩餐」

この施設で見られるのが、こちら。

カスターニョの「最後の晩餐」。

旧サンタアポローニャ修道院のものである。

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無料で見れるなんて、いいなぁなんて

気軽な気持ちで入ってみたら、、、

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すごい!!

大迫力の「最後の晩餐」がそこにあった!

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言わずと知れた、「最後の晩餐」は

キリスト教には欠かせないモチーフ。

 

世界的にもっとも有名なのは、

ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院にある、

レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」だけど、

描く人が違えば全然違ったものになるし、

時代背景なんかによってもちょっとずつ違っていたりして、

内容を聞きかじってから見るとおもしろい。

 

ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」がある、

ミラノのサンタマリアデッレグラツィエ修道院の外観。

2011年夏に訪れた時のもの。

   ↓

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ariruariru.hatenablog.com

 

例えばこちらは、フィレンツェのサン・マルコ修道院にある、

ギルランダイオの「最後の晩餐」。ついさっき見てきた。

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修道院の食堂だった場所の壁にあるのだが、

現在は売店になっているため、初めて訪れた時には、

気づかず横を通り過ぎそうになった。

 

無料でこんな素晴らしいものを見れるなんて、

フィレンツェってホントにいい街だぁ。

嬉しさを噛みしめながら、静かな時をひとり過ごす。

 

フィレンツェで一番美しい広場

その後、いい気分で東へ歩いた。

サン・マルコ広場へ戻って、もっと東へ。

アカデミア美術館を通りすぎて、

サンティッシマ・アンヌンツィアータ広場に着く。

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フィレンツェで一番美しいと言われる広場だ。

南西に道の向こうにドゥオーモのクーポラが見えている。

クーポラが大きいので、すぐそばにあるように見えるけど、

距離でいうと400mくらい先だ。

 

広場の名前になっている、

サンティッシマ・アンヌンツィアータ教会へ入ってみた。

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観光客よりも地元の人たちの方がずっと多く訪れている。

内部はとてもきらびやかで、大空間が広がっている。

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いつも訪れている人々が集っている雰囲気。

ほどよく雑多で、落ち着いた雰囲気だ。

邪魔にならないようにできるだけ気配を消してお邪魔する。

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再び外に出ると、よりいっそう、

広場の美しさがまぶしく感じる。

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さぁ、大好きなドゥオーモのクーポラを

眺めながら、街の中心部へ歩こう。

 

静かでゆったりとした気配に後ろ髪ひかれながら。

 

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旅に出られない旅人はどうなってしまうのか<その39>「旅に出られない旅人が、とうとう旅に出た話」

今日は「旅に出られない旅人はどうなってしまうのか<その39>」。

とうとう、旅に出ましたという話、先週の土曜日の続きです。


目次

 

とうとう、旅に出た 

とうとう、旅に出た。

2021年3月末のこと。

1年3か月ぶりの旅だ。

旅と言っても、近場のホテルにひとりで1泊だけ。

 

でもこれが、感動の連続だった。

何もしていない。

ただホテルの部屋でひとりでコーヒーを飲んで、

窓から見えるなんてことのない景色を眺めていただけ。

 

ariruariru.hatenablog.com

 

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そうして何時間か過ごした後、

ラウンジで簡単なお酒とおつまみを

アペリティーボがわりにいただいてから、

予約していたホテルのレストランへ向かう。

 

胸が高鳴る!フレンチ

このホテルには泊まったことがあるが、

このレストランは初めてだ。

数年前に友人とこのホテルに泊まった時には、

別のレストランを利用したのだが、

コロナ対策のため、そのレストランは現在閉まっている。

 

予約したのはホテルの高層階にある、フレンチのお店だ。

エレベーターであっという間に到着するのだが、

まさに胸が高鳴る!という感じ。

 

旅に出ないどころか、この1年は外食もほとんどしなかった。

せいぜい3、4回、近所のなじみのお店のみ。

 

なんて久しぶりだろう、初めてのお店に入るのは。

入り口で名前を告げると、スタッフがにこやかに

「お待ちしておりました」と言ってくれる。

 

この、初めてのお店なのに

「お待ちしておりました」と接客される、

どこかこそばゆい、気はずかしい感覚も久しぶり。

 

簡単なコース料理を予約の時点で選んである。

先にグラスワインを注文した後、

女性スタッフが静かにテーブルに近づき、

テーブルから少し離れてから、

マスク越しに比較的大きな声で

コースの説明などをしてくれた。

 

きっと普段ならもっと客に近づいて小さな声で話すのかな。

これも、コロナ対策の1つなのかな、と思いつつ、

メイン料理、デザートを選択肢の中から選んだ。

 

窓からはだんだん暗くなる街の景色が見える。

そこに、美しい皿が運ばれてくると、

味わう前から満たされる時間が始まった。

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今の私に、ちょうど良い

旅先で味わう食事って、

こんなにも満たされた気持ちになるもんだったかな。

 

雰囲気も眺めも出てくるお料理も、

最高級ではないし、値段も比較的リーズナブルなものだけど、

なにもかもが今の自分にちょうど良くて、

そのちょうど良さに感動する。

 

頼んだお料理は、味ももちろんだが、

その量までもが今の私にちょうど良くて、

メインを食べ終わったころには、

窓から見える夜景も、ちょうど良いくらいの光の分量だ。

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うれしい提案

後はデザートとコーヒーになったとき、

スタッフから「場所を変えて楽しみませんか」と提案された。

 

そのレストランにはバースペースがあるのだが、

コロナ対策のため、現在バーの営業はしていないという。

でもバーのカウンター席からは夜景が美しく見えるので、

「デザートとコーヒーはその席でをサーブしましょう」

ということらしい。

 

レストラン側の何かの都合なのかもしれないが、

ホテル宿泊だから上着も大きなカバンも持たず、

ほぼ手ぶらで入ってきた私のような一人客には

最高の提案だし、なんだかうれしい。

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 コーヒーってこんなに美味しかったかな。

到着した時、ホテルの部屋でつぶやいたセリフと

同じセリフをまた吐きながら、

「ちょうど良い」夜景を眺める。

 

(続きはまた来週の土曜日に。)

 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!フラ・アンジェリコに会いにサン・マルコまで。心を体を休めて眺める青空は」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

 

目次

 

朝のフィレンツェ、サン・マルコへ

翌日の朝、この日は曇天。

中央市場の建物の向こうに、しっかりと

ドゥオーモのクーポラを確認しながら歩く。

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この日、朝から向かった先は、

フィレンツェを訪れる際には、必ず立ち寄っている場所。

 

徒歩15分程度で到着したのはここ、、、。

あ、思いっきり工事中だった。

サン・マルコ教会とサン・マルコ美術館だ。

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美しいファサードが見られないのは残念だけど、

歴史的なものを楽しんでいるのだから、

修復工事に出くわしたときは、

感謝の気持ちを持とうと心掛けている。

「修復工事、ありがとうございます。」

 

 

サン・マルコ教会が面するサン・マルコ広場は、

各所から来るバスの停留所がおかれているため、

結構人通りが多い。

 

フィレンツェの歴史的な地区には車両は入れない。

バスもしかり。

 

私が初めてフィレンツェを訪れた当時は、

まだドゥオーモのすぐ横をバスやタクシーが走っていたのだが、

その後、乗り入れは禁止になった。

 

排気ガスの問題もあるし、

写真に車が写りこまなくなったので良いことなのだが、

初めてフィレンツェに到着した夜、

空港からのタクシーの中から暗闇にぼわっと浮かぶ、

ドゥオーモのクーポラを見た時の感動は忘れられない。

 

もう二度と、あれと全く同じ光景を見ることは

できないんだと思うと、若干残念な気もしてしまう。

(自分勝手だけど。)

 

フラ・アンジェリコに出会って

さて、まずはサン・マルコ教会の中へ。

この教会がまたとても素晴らしい。

朝の教会は、これまた一段と良い。

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サン・マルコ美術館を訪れるときは、

まず先にいつも教会に入るようにしている。

 

そして、サン・マルコ美術館へ。

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回廊の美しい美術館。

美術館と言っても、もともとは修道院だ。

この美術館の見どころは、フラ・アンジェリコの作品。

この当時は、館内の写真撮影は禁止だったので、

作品の写真はないのだが、後に訪れた時のものがこちら。

      ↓

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フラ・アンジェリコの「受胎告知」だ。

 

2010年に訪れた時のもの

   ↓

ariruariru.hatenablog.com

 

2015年に訪れた時のもの

   ↓

ariruariru.hatenablog.com

 

心と体を休める場所

ぼんやり眺める中庭。静かで一息つける場所。

こんなところで何時間でも考え事をしていたいな。

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サン・マルコ美術館は、入り口と出口が違って、

入り口と反対側から出ることになる。

初めて訪れた時は出口を出てびっくり。

あまりにも何もない、人通りもない、

静かで細い通りに急に出るから。

 

でも、サン・マルコ美術館を出ると、

いつも心も体もがふわっと軽くなる気がして、

今ではその通りに急に押し出されるのが

なんだか快感になっている。

 

ふり返ると、サン・マルコの建物の上空に青空。

朝の曇天から一変、青空が見えていた。

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フィレンツェでは何気ない風景なんだけど、

心が休まった後だからか、より美しく、

ありがたく感じたこの光景。

 

さぁ、今日も素敵な一日を過ごそう。
 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!夜の街も美しい。改めて、写真を撮ることについて」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

 

目次

 

帰りたくない夜の街歩き

 なかなか帰りたくない夜の街歩き。

    ↓

ariruariru.hatenablog.com

 

でももう帰らなきゃ。

夕食の時間が迫ってくる。

 

今回の滞在はホテルではないので、

ステイ先の方と一緒に夕食をとる約束になっている。

 

ひとり旅だと、夕食のレストランには困ることが多く、

今回ホームステイという旅の形を選んだ理由の一つはそこだった。

 

カルツァイウォーリ通りを北上しながら、

左手を見るとレップブリカ広場に面した

「リナシェンテ」が大変なことになっている。

「リナシェンテ」はイタリアの老舗デパートだ。

イタリアのデパートは、日本のデパートとはちょっと違う印象。

「リナシェンテ」も、日本の老舗デパートのイメージよりは、

もう少し庶民的な印象かな。

上から下までこんなにキラキラ!

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あぁ、正面からじっくり眺めたい。

眺めたいけど、また日を改めて来よう。

そう言い聞かせて、ようやくドゥオーモ広場まで帰ってきた。

洗礼堂の金の扉が、夜は怪しく光っている。

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朝はこんな感じで神々しかった。

     ↓

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ドゥオーモの前に立つ、巨大なツリーが美しい。

明るい時に見るよりも、存在感が増していた。

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朝に見た時とはまた違う印象。

     ↓

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我に返るスーパー

帰り道でスーパーに寄った。

急に現実の世界に戻ったような感覚だ。

夕刻からだんだん暗くなる夜の街を歩いて、

夢か、現か、幻かの境界線をうろついていたよう。

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スーパーでハッと我に返って、

必要な水などを手早く購入。

そうだ、早く帰らなきゃ。

 

写真を撮ること

この日の夕刻からの街歩きで、

今、手元にある写真の中で気に入っているのがこちら。

アルノ川と空、建物のシルエットの写真だ。

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このころは、フィルムカメラとデジカメを

2台持ちして旅をしていたのだ、まだ。

この写真は、フィルムカメラで撮ったもの。

 

フィルムカメラの良さと、デジカメの手軽さを

どちらも捨てきれず、本来なら、

1グラムでもカバンを軽くしたい旅人なのに

2台持ちして、カバンから交互に出したり入れたり。

 

長い旅だと何十本にもなるカメラのフィルムを、

空港の手荷物検査のX線から守るために、

専用のケースに入れて旅に出ていたころ。

 

今よりも、もっともっと慎重に、大切に写真を撮っていた。

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今、改めてフィルムカメラで撮影した写真を見てみると、

丁寧に撮ったことが自分で思い出されるような、

その時のカメラの手触りすらよみがえる感触がある。

 

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暮れゆくフィレンツェの空は、

確かにこんな色だったのだ。

何色とも説明のつかない色。

 

そして、この写真のおかげで、

この日が、フィレンツェの冬にしては

少々湿度を感じられる日だったことを

今、思い出した。

 

写真を撮ることを、大事にしようと、

改めて、思う。

 

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