「暮らすように旅したい!」 旅のあれこれ ariruariru

勤め人ですが心は旅人。ヨーロッパ中毒気味。「言葉」が大好き。

ヨーロッパ旅「旅の言葉は偉大だ!コミュニケーションの術 イタリアで知ったこと」

目次

旅の言葉

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旅の中で重要なものの1つが言葉。

各国語をペラペラ使いこなせたら

きっと素敵な旅ができるのにと、

昔は思っていた。

 

でも旅をしていくうちに、

言葉ができないからこその出合いもあると

感じるようになる。

 

英語が通じない世界

 学生時代に少し英語をかじっていたこともあって、

私の旅のお供は英語だった。

 

ヨーロッパの中で初めて訪れたのはパリ。

そこからヨーロッパの魅力に

どっぷりはまってしまった私は、

その後、毎年のようにヨーロッパ各地を

訪れるようになる。

そこで感じる、もどかしい思い。

 

それは、英語がなかなか通じないこと。

 

特に南ヨーロッパでは英語が通じなかった。

田舎へ行くともちろん、

都会でもなかなか通じない。

 

英語は世界の共通語だと

信じて疑わなかった当時の若い私。

ヨーロッパの、

特に南ヨーロッパへの思いが募るうち、

英語に頼る旅をやめるようになる。

 

イタリアという国の魅力は

 イタリアへ初めて訪れたのは

もう20年ほど前のこと。

もともと憧れを持っていた国だった。

イタリアで初めて訪れたのは、

ヴェネツィアヴェローナ

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その魅力は計り知れない。

しかしそのころは

まったくイタリア語を話せなかったし、

話そうとしていなかった。

 

次にイタリアで訪れたのは、

フィレンツェとミラノ。

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このころから、イタリアの魅力と同時に

イタリア語の魅力を感じるようになった。

 

イタリアの国の成り立ちは都市国家の集まりだ。

イタリア人は、

「イタリア」という国の住人であることよりも、

自分の街の住人であることを重要視する。

 

例えばイタリア人に「どこの出身?」と

聞かれたとき、「日本」とだけ返すと

必ずその後に、街の名を聞かれる。

イタリア人にとって出身地とは、

「国」ではなく「街」だ。

 

だからこそ、イタリアは魅力的な国。

イタリア人は明るくて陽気だが

非常に保守的なところがあって、

伝統を重んじる。

小さい国に多種多様な文化が発展していて

それがほどよく融合しながらも

今でも独立を保っている。

 

イタリア語の世界

 「イタリア語には標準語がない」と言われる。

さっきも述べたように、

イタリアは都市国家の集まりなので、

各地で話されていた言葉も千差万別、

スタンダードが存在しない。

 

しかし、その中でも

イタリアの中央部で話されている

イタリア語は比較的訛りがうすいという。

私が2度目のイタリアで訪れたフィレンツェ

その中央部にあたる都市だった。

 

フィレンツェはイタリア中央部

トスカーナ州の州都で、

ルネサンス発祥の都市として知られる。

旧市街は世界遺産に登録されていて、

世界中から観光客が訪れる街だ。

 

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フィレンツェは芸術の街、

職人の街としても知られている。

中世の記憶をとどめた街並みや雰囲気が

フィレンツェの魅力だ。

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私も、フィレンツェの旅では

自由な街歩きを楽しんだ。

小さな工房や伝統的なトラットリア、

ていねいに仕事をする人々。

素朴な人柄はフィレンツェ人の魅力だ。

 

こちらの英語にわからないながらも

一生懸命応えてくれて、

大きな声ではっきりと

イタリア語を発音してくれる。

コミュニケーション能力の高さも

イタリア人、フィレンツェ人の魅力。

 

しばらく滞在していると、

そんなフィレンツェの人々を

喜ばせたくなってきた。

私がイタリア語を勉強しようと思った

動機はそれだ。

 

少しの心がけが旅を楽しくする 

 毎朝、「グッド・モーニング」と

声をかけていたホテルの巡業員に、

「ブオン・ジョルノ」と言ってみる。

バールで「プリーズ」と

頼んでいたところを、

「ペルファボーレ」と言ってみる。

 

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 それだけで、相手の表情は変わったのだ。

みんなパッと花が咲いたかのように明るい表情になって、

とても喜んでくれる。

そこから「イタリア語をおぼえたんだね」とか

「イタリア語が上手いね」など、

素敵な軽口をたたいて、にこやかに時が過ぎる。

 

言葉はすごい。

 

英語を学んでいたのに、

私は言葉のすごさを知らなかったと思った。

 

あたり前のことだけど、

言葉はコミュニケーションだ。

 

話せば目の前にいる人とのコミュニケーションだし、

読めば書いた人とのコミュニケーションだし、

書けば読むだれかとのコミュニケ―ションだ。

 

旅から学ぶこと多し。

「旅と言葉」は、

この後の私の人生の大きな柱になっていった。

 

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