「暮らすように旅したい!」 旅のあれこれ ariruariru

勤め人ですが心は旅人。ヨーロッパ中毒気味。「言葉」が大好き。

南ヨーロッパの旅で「ポルトガルに呼ばれた気がしたから行ってみた」

目次

 

ポルトガルに行く

ふとしたことから旅先にポルトガルを選んだ。

なぜ?と言われても説明のしようがない。

もうかれこれ20年近く前の話。

 

偶然本屋で見た本に

黄色い路面電車の写真があった。

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(2005年夏に撮影。3回目のポルトガル旅。)

 

ただそれだけ。

ただそれだけで旅の行き先が決まった。

後から思えば変だけど、

これは「呼ばれている」ということ?

そう信じることにしている。

 

ポルトガルの人々は

初めて訪れた時は3月だった。

3月のポルトガルはよく小雨が降る。

しっとりと濡れる街がやさしく迎えてくれた。

 

お隣の国スペインには行ったことがあったけど、

似て非なる国。

ポルトガルの人はとても控えめで、

第一印象はちょっと暗い感じ。

とても穏やかでシャイ。

ちょっと日本人と似ている。

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 (2001年春。初めてのポルトガル。のどかな街。落ち着く。)

 

リスボンの街で地図を広げていたら、

通り過ぎる人がちらちら見てくる。

なんか見られているなあと思って顔を上げると、

いろんな人と目が合う。

こちらが声をかけるまで話しかけてこない。

でもこちらが声をかけると近づいてくる。

 

私が道を英語で尋ねるが、

英語を話せる人はあまりいない。

でも一生懸命、ポルトガル語で説明してくれる。

全然わからないのだけど……。

 

声をかけた人自身がわからないことでも、

ちょっと待ってねというゼスチャーをして

通りすがりの人にその人が聞いてくれる。

 

そんな国。

控えめだけど、とても優しい。

仕事に関してはちょっといい加減で、

ちょっと不器用で、あんまり合理的ではないけど、

どこか憎めない。

そんな国。

 

リスボンの街はアルファマから

リスボンは7つの丘でできているという。

街の中は坂道だらけ。

よく日本の長崎の街と似ているとも言われる。

街の中心地は丘と丘に挟まれた谷のように低い土地。

 

かつてリスボン地震が起きた時、

街の大半は壊滅状態になった。

何とか残った場所がアルファマ。

 

アルファマ地区は昔のリスボンに迷い込んだよう。

細い路地に建物が並び、

昔ながらの庶民的な下町の雰囲気。

下には海のようなテージョ川が流れる。

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下町のかわいらしい「おばちゃん」が、 

教会の真っ白な壁で洗濯物を干していたり。

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視線を感じて顔をあげると、

ワンちゃんが首をかしげていたり。

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アルファマはポルトガルの原点のような雰囲気。

親しみやすくて、落ち着く場所だ。

 

アズレージョのある暮らし

ポルトガルらしい雰囲気をつくているのが

アズレージョ

アズレージョとはポルトガル伝統の装飾タイルのこと。 

 

こちらは通りすがりの駅のホーム。

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エヴォラの駅舎にも。

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街のいたるところでアズレージョを目にする。

かわいらしくてでもろこか控えめな色合い。

まるでポルトガルの人たちのようだ。

 

居心地のよいポルトガル

初めて訪れた時から、また来るだろうと確信していた。

実際にその後、何度も訪れることになる。

 

最初に本で見た時と同じように、この黄色に惹かれて。 

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ariruariru.hatenablog.com 

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