オランダ&ベルギー旅「気ままに過ごす快適旅!風車が語る村 ザーンセ・スカンス」
2009年8月
この夏は、オランダとベルギーの旅へ。
蒸し暑い日本を脱出して、
爽やかなオランダの夏を満喫中。
目次
オランダ人とチーズ
この日は金曜日。
アルクマールのチーズ市を楽しんで、
オランダ人とチーズについて考えた。
アルクマールのチーズ市はこちら
↓
その土地の風土とその土地の人々、
その土地の食文化は密接に関係している。
旅をして実感したことを、
また新しい土地でも確認する作業だ。
これが私の旅の楽しみの1つ。
アルクマールからザーンセ・スカンスへ
チーズ市で盛り上がるアルクマールを出発して、
ザーンセ・スカンスへ向かう。
アムステルダムの北およそ15㎞のところにある
風車の村として知られる場所だ。
アルクマールの帰りに寄り道しようと思っていた。
オランダの列車は清潔な感じ。
嫌な感じはまったくない。
(足元に新聞をしくあたりがオランダ的?)
朝、アムステルダム中央駅で切符を購入した時に
駅員さんに確認しておいた。
アルクマールの帰り道に
ザーンセ・スカンスに寄れる?と聞くと、
「それは無駄のない良いまわり方だ」と
褒めてもらったので、その通りに。
駅員さんからは電車の時刻表と
乗り継ぎの良いおススメの電車を教えてもらった。
「効率の良いまわり方=良いまわり方」
というのがまたおもしろい。
オランダは合理的で無駄のないことを好む国。
旅人には好都合だ。
ザーンセ・スカンスに到着!
途中で電車を乗り換えて、
予定通りにザーンセ・スカンスの駅に到着した。
駅は静かでのんびりした雰囲気。
鳥の鳴き声がする。
詳しい地図をもっていないので、
街の中にある案内板を頼りに進む。
途中、こんな光景も!
おー!
大規模な跳ね橋に出会った。
小さい運河にかかる跳ね橋は想像していたけど、
こんな大規模な橋でも跳ね上がるのか!とびっくり。
これも海抜0m以下の国、オランダらしい景色だ。
風車のある眺めに感動!
無事に橋を渡ってしばらく住宅地を歩くと、
目の前にこれこそオランダという風景が見えてきた。
これこそオランダの原風景なのだろう。
ザーンセ・スカンスの風車たちは
実は元々ここにあったわけではない。
古いものを大切にするオランダであっても
昔ながらの風車はだんだん消えつつあって、
今、ザーンセ・スカンスにあるのは
各地から移築されたものなのだ。
風車の中へ入って感じること
ザーンセ・スカンスでは、
風車の中に入ることができる。
近づくと、ちょっと怖さも感じるような。
遠くから見ていた印象とはちょっと違う。
風車は働き者だ。
風車の並ぶ風景をちょっと幻想的で
絵本の中の風景のように思っていたが、
中に入るとその印象は一変。
風車は生活そのものだ。
水と闘うオランダで水を掻きだし、
粉を挽き、木の実をすりつぶして油を採る。
オランダという国は
「オランダ」という国は、
本当にオランダ人が造ったんだと思う。
そりゃそうだろう、という話だが、
「世界は神がつくり、オランダはオランダ人がつくった」
という言葉がある。
それは大げさな比喩でも、たとえ話でもなく、
まさにその言葉通りだと思った。
オランダに暮らす人は、
努力と工夫でこんな難しい土地に
長らく住み、文化や産業を発達させてきた。
風車は、動かさないと朽ちてしまうそうだ。
ごとごとと風車が動く。
すぐそばで見るとものすごいスピードで
羽根が風を起こす。
ものすごい振動と
耳を塞ぎたくなるような音。
こんな振動や音に負けない、
芯の強さがオランダにはあるように思う。
オランダに生きてきた自信みたいなもの。
それはどこか羨ましくもあり、
静かな尊敬と感動に値するものだった。