「暮らすように旅したい!」 旅のあれこれ ariruariru

勤め人ですが心は旅人。ヨーロッパ中毒気味。「言葉」が大好き。

ヨーロッパ旅「キリスト教の文化に寄り添いたい〈その2〉」

 目次

 

旅の中で出会う文化と生活、そして宗教

ヨーロッパが好きで、よく訪れている。
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 ヨーロッパを旅すると、

日々キリスト教を感じる場面に出会う。

ヨーロッパの文化とキリスト教

切っても切れない関係。

 

日本では宗教を感じる場面が少ない。

私も初めて海外に行った高校生のころ、

「あなたの宗教は?」とホームステイ先で聞かれて、

上手く答えられなかった苦い思い出がある。

日本の人は無宗教ではないのに、

無宗教だと思っている人が多いのではないだろうか。

 

日本の文化には神道や仏教が影響しているのに、

生活にあまりにも溶け込んでいるからか

実感がないというのが正直なところ。

しかし、ヨーロッパの人々は実感を持っている。

それは、かつてキリスト教がほかの宗教にその地位を

危ぶまれた時代があったからだと、

私は思っている。

 

ヨーロッパで教会を訪れる

特に教会は、キリスト教徒の祈りの場だが、

キリスト教徒以外にもさまざまな面で

驚きや感動を与えてくれる場だ。

初めて観光で教会に足を踏み入れた時は、

居心地の悪さと言うか、場違いな雰囲気を感じた。

入ってはいけないところへ入ったような。

 

でも次第に、教会はキリスト教徒だけのものでは

ないんだなと思うようになった。

宗教は違えど、教会が放つ魅力や神々しさは

だれにでも感じ得るものだから。

 

キリスト教徒の人は教会へ入ると胸で十字をきる。

私は一礼をして入ることにしている。

キリスト教という宗教に対する敬いの気持ちを込めて。

  

イタリア・フィレンツェ

イタリアは見どころの多い国だ。

イタリア人はほとんどの人がカトリックである。

街にはさまざまな時代の教会がひしめき合う。

 

私が何度か滞在したフィレンツェは、

イタリア中部トスカーナ州の州都で、

中世の街並みが残る、世界遺産の街。

 

フィレンツェ最大の見どころがこのドゥオーモ。

正式名称サンタマリア・デル・フィオーレ大聖堂だ。

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この大聖堂はフィレンツェの街の象徴である。

フィレンツェに暮らす人にとって

とても誇らしい建物、誇らしい存在だ。

白と緑とピンクの色大理石で装飾された建物は、

まさに唯一無二の存在。

まさにイタリアのゴシック様式

まず、その大きさに圧倒される。

そしてこのクーポラ!

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一度見たら忘れることのできない色とフォルム。

フィレンツェの街には欠かせない。

 

クーポラの上に登るには、

500段以上の階段が待っている。

細い通路や螺旋階段は、

息が詰まり、閉塞感すら感じる空間。

ドゥオーモの歴史を感じずにはいられない。

そしてようやくのぼりつめた

クーポラの上からの眺めは格別。

(クーポラにのぼってしまうとクーポラ自体が見えなくなって

しまうので、私は隣のジョットの鐘楼に登ることが多い。)

 

この街の美しさをこの大聖堂が守っている。

と、私は信じている。 

 

都会的なイタリア・ミラノ

ファッションの街ミラノのドゥオーモ。

荘厳で繊細な彫刻がこれでもかと並ぶ。

壮大なゴシック様式だ。 

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訪れる時間が変わると、大理石の色も変わる。

見るたびに違う表情を見せるファザード。

 

そしてミラノのドゥオーモの魅力の1つは、

この奥のステンドグラス。 

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吸い込まれていく感覚。

5廊式の内部は神の存在を否定できない

説得力で満ちている。

その壮大な奥行きに遠近感を失うほどだ。 

 

フランス・パリのノートルダム大聖堂

パリのセーヌ川の中州に凛として建つのが

ノートルダム大聖堂

あまりにも有名なこの教会の前には、

観光客がいっぱい押し寄せてくる。

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 内部は、光の洪水だ。

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観光地の1つ、パリのノートルダム

パリという街の発祥の地。

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内部は静寂が保たれていて、

浮かれ気分の観光客の1人として足を踏み入れると、

恥ずかしくて申し訳ない気持ちにすらなる。

一瞬でこの場所がどんな場所かを教えてくれる。 

 

教わることばかりの旅で

その土地を気に入って訪れることは、

その土地に暮らす人々の習慣や文化を

できる限り知ろうと努力すること。

 

旅先で教会を訪れると、

説明などなくても、そのすばらしさがわかる。

言葉や予備知識なしでもわかることがたくさんある。

それが旅の醍醐味でもある。

でももっと知りたくて、

言葉や文化を勉強する。

 

旅人はその土地の人間にはなれない。

現地にできるだけ溶け込みたいとは思うけれど、

違う土地の文化を持っているからこそ旅人なのだ。

これからも旅人として、

いろんなものをいろんな角度から見てみよう。

 

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