ハンガリー&チェコ旅「中欧をめぐる旅!鉄道で国境を越える旅に惹かれて<ブダペストからプラハへ>」
2011年8月
目次
中欧を列車でゆく旅へ
ヨーロッパには何度も来ているけれど、
なかなか訪れていないのが東欧や中欧。
途中でスロバキアに寄り道するルートで
旅をすることにした。
鉄道で国境を越える旅が好きだ。
日本では絶対にできないことなので、
特別感があるというか。
線路さえつながっていれば、
どこへだっていけるような気がして
わくわくする。
ハンガリーの首都ブダペスト
恥ずかしながら訪れる前は、
ハンガリーという国について、
知らないことばかりだった。
調べてみるとヨーロッパの国々の中で、
唯一アジア人のルーツをひいているという。
急に親近感がわきはじめる。
人の興味関心は、けっこう単純な刺激に弱い。
初めて歩いたブダペストの街は、
一つ一つの建物が大きく、
一言で表現するなら、質実剛健。
共産主義時代の香りがまだ残る街。
ブダとペストの街を分けているのは、
大河ドナウ川。
肩ひじ張らない素朴な街といった印象だ。
内陸特有の乾燥した暑さ。
熱風のようなガスに覆われている街。
目を細めた先に印象的なシルエット。
ゆったりと国境を越える鉄道の旅
今回はゆったりと国境を越える鉄道の旅だ。
車両はコンパートメントになっていて、
片側に通路があるタイプ。
それだけで旅情が掻き立てられる。
約3時間の長旅だ。
ドナウ川を見ながら列車が進んでいく。
スロバキアのブラチスラヴァで途中下車
駅で荷物を預けて、身軽になることができた。
バスで旧市街へ出る。趣ある街並みだ。
ハンガリーの雰囲気とはまったく違う。
街中で昼食をとった後は、
曇っていた空が雨模様になってしまったが、
それはそれでまた雨が似合う街並み。
再び鉄道旅、チェコをめざす
途中下車の後は、再び鉄道旅へ。
ブラチスラヴァからさらに4時間の旅。
列車に乗って国境を超えることは、
ヨーロッパではごくごく普通のことだが、
チェコといった国々では、
つい最近まで国境には税関があった。
鉄道で国境を超える際も、
パスポートチェックが行われていたのだ。
しかし、それも今はもうなくなり、
人も物の移動も自由自在になった。
便利になったことは確かだが、
これがこの国々にもたらす影響は計り知れない。
物価や産業の成熟に差がある以上、
さまざまな偏りが問題になるのは当然のこと。
気軽な旅行者の立場だが、
手放しで喜べることではないってことはわかる。
そんなことをぼんやり考えながら、
変化が乏しい風景を車窓から眺める旅。
一日かけてたどり着いたプラハには、
おどろくような美しい旧市街が待っていた。
効率重視の旅ではなく、
移動も含めて楽しむ旅。
不便なことも多いヨーロッパの鉄道旅だが、
鉄道の旅情には勝てないのであった。
やっぱり選んでよかった鉄道旅!
腰は痛いけど。。
さて、じっくりふりかえります。