ハンガリー&チェコ旅「中欧をめぐる旅!絢爛豪華なハンガリーの国会議事堂<ブダペスト>」
2011年8月
まずはブダペストに滞在中。
目次
絢爛豪華な国会議事堂
この日は国会議事堂を見学しに行くことに。
何といっても存在感のある建物なのだ。
実はドナウ川の対岸の王宮の丘からも
ばっちりその姿は見えていて、
やはり行かなければ!と思っていた。
この写真の左側奥、対岸のペスト地区に建っている
巨大な建物が国会議事堂である。
19世紀の後半に着工して17年かけて完成したらしい。
めちゃめちゃ大きいんだけど、近づいて見ると
なんかかわいらしい色と形をしている。
内部はガイドツアーを申し込めば
見学できるとというので、
申し込んでみた。
チケットを手に入れるのに並んだり、
呼ばれたり、買ったのにまた戻されたり、
もう少し合理的にはならないものかと
少しイライラしたりもしたが、
そこは共産主義時代の名残か、
のんびりしたお国柄ということでなんとか納得し、
長~い間待たされて、ようやく中へ。
内部は豪華絢爛!
でもときどきこんなかわいらしい装飾もあって。
さまざまな時代の建築物の良さを
集結してデザインされた建物らしい。
歴史を物語る王冠
そして、国会議事堂の見どころの一つはこの王冠。
この王冠は初代国王イシュトヴァーン戴冠の1000年から
最後の王カーロイ(カール)4世が1948年に退位するまで、
約950年にわたって実際に受け継がれてきたもの。
第2次世界大戦後は、長い間アメリカで保管されていたらしい。
1978年にようやくこの地に戻った歴史ある王冠。
古い歴史がなんだか身近にすら感じられる。
王冠の見事さだけでなく、
ここでこの王冠を見るという
価値を噛みしめながら眺める。
独自の文化を持ち、ほかのヨーロッパ民族とは
違うルーツを持つというハンガリーという国。
アジアの血を持つ民族が、
長い長い旅の果てにたどり着いた土地で、
たくましく国を築いたのかな。
ハンガリーという国のイメージが
私の中で塗り替わっていく。
ハンガリーの人はあまりおしゃべりではない印象だ。
静かに必要なことを語りかけるような、
ハンガリー語の響き。
これまでヨーロッパを旅してきて聞いた言語とは、
ちょっと違った雰囲気を感じる響きだ。
独自性を保ちながら発展するためには、
多くを語らないことも必要なことだったのか。
この建物、この王冠、この街が、
静かにその歴史を語りかけてくるような気がした。