スペインひとり旅「見どころ凝縮!シャワーヘッドがぶっ飛んだ?!マドリッドの街歩き その1」
2012年8月
この夏はスペインへ一人旅へ。
旅の始まりはマドリッド。
懐かしい場所を訪れたり、新しい発見があったり。
街歩きを楽しむ。
目次
到着の夜にトラブル発生!
立地を重視して選んだホテル。
到着翌朝の部屋の窓からの風景。
昼はかなり暑くなるマドリッドだが、朝は爽やかだ。
普段は寝坊助の私もこの街では早起き。
実は、到着した日の夜、部屋のシャワーが壊れた。
長旅の疲れを癒すシャワータイム。お湯の出はよくて
いい感じだと思っていたら……。
シャワーヘッドが外れてボーンと飛んで行った!
シャワーヘッドが外れたシャワーホースの先端から
お湯がドボドボと噴き出して、水圧で飛んで行った
シャワーヘッドはシャワーカーテンをすり抜け、
大きな音をたてて壁にぶつかった。
パニック!!
とりあえず、ホースから噴き出るお湯で
泡を落としてから、自分で直してみようと思ったが
完全にヘッドが折れてしまっていて直らない。
こりゃだめだ……。
翌朝、フロントで説明するも、英語は通じず、
私の片言のスペイン語とゼスチャーで
ようやくスタッフは理解したようだ。
「シャワーヘッドが!?それは申し訳ありません!」と、
そこにいたスタッフ総出で謝ってくれた。
「今日の外出中に修理しておきます!」とのこと。
一応、部屋が変更になる可能性も考えて
荷物をまとめておいたが、
夕方、ホテルに帰ると私の顔を見るなり、
「修理完了してます」と英語のできるスタッフが
待っていて、ていねいに謝ってくれた。
トラブルはあったけど、憎めないスタッフのおかげで
ホテルの印象は悪くない。旅にトラブルはつきもの。
これも思い出の1つだ。
懐かしいイベリア半島の朝食
そんなトラブルがあった翌日、
朝食がスペインらしくて、朝から懐かしさに感激した。
だれかと共有したいけど、一人旅なので一人で静かに感激。
ああ、これが一人旅の孤独なところであり、
一人で噛みしめられる良いところでもある。
一人だから朝食なしにして、街で食べてもいいかなとも思ったけど、
朝が苦手な私は朝食を食べないとぼーっとしてるので、
朝食ルームでいろんな人を観察しながら目が覚めてくるという感じ。
基本的な朝食メニューだが、コーヒーを飲んで一瞬で目が覚める。
スペインの朝のコーヒー「カフェ・コン・レチェ」だ!
テーブルにポットに入ったたっぷりのコーヒーとミルクが運ばれてくる。
「カフェ・コン・レチェ」とは、スペイン風カフェオレのこと。
でもこれが、フランスで飲むカフェオレとも、
イタリアで飲むカフェラテともカプチーノとも違う。
コーヒーとミルクという単純な組み合わせなのに。
久々の「カフェ・コン・レチェ」を飲んで、
「ああ、スペインに来たんだ!」と
大きな声で言いたくなってしまった。
コーヒー大好き、こだわり多し。
↓
スペインのコーヒーは、濃くて重みがある。
薫り高いコーヒーとは違って、味で勝負!という感じ。
懐かしさに目もすっきり覚めた。
さて、いよいよマドリッドの街歩きへ。
見どころ凝縮!濃厚なマドリッド街歩き
十数年前の記憶をたどりながら歩く街歩き。
美しいサンミゲル通りを歩く。
サンミゲル通りはマヨール広場の西側の通りで、
美しいカーブに沿って建物が並ぶ。
ホテルから歩いて10分ほどだ。
まだ朝の空気。街がまだ準備体操をしているような。
日中は陽があたってきらきらするこの通りも、
まだ影をおとしている。
南ヨーロッパで見る、くっきりとした陰影が好きだ。
そのまま南下して、トレド通りに入った。
この道がプエルタ・デ・トレド、つまりはトレドの街に
つながっている。プエルタとは門の意味。
十数年前にマドリッドに滞在した時は、
プエルタ・デ・トレドのホテルだったので、
地下鉄代節約のためにこの道を何度も歩いたものだ。
サン・イシドロ教会
トレド通りに面した、サン・イシドロ教会を訪れる。
もともとは、あのフランシスコ・ザビエルを祀るスペイン初の
イエズス会の教会として17世紀に建てられた。
現在は庶民の味方だった聖イシドロを祀っている教会だ。
ザビエルが玉乗りしていた。いや、地球でした。
内部は非常に壮麗で、見事な教会。
金がふんだんに使われているところが、
ライトの細工がされているのではないかと思うくらい、
天井から光が入っきて、神様の存在を見事に演出している。
想像以上に見ごたえのある教会だった。
こんな立派な教会がひっそりと建っているマドリッド。
無料で入れる、地元の人にとっては日常の教会なのだ。
キリスト教徒ではない観光客が地元の教会をどのように
見学するのが正しいのかはわからないけど、
その場の雰囲気を壊さないようにお邪魔することにしている。
↓
暮らすような旅をしたい
暮らすように長く一つの街に滞在できたら、
ホテル近くの地元の教会に何度も通いたいと思う。
訪れる曜日や時間が違うと雰囲気に変化があって
それがその街の文化や成り立ちやいろんなものを
教えてくれる気がするから。
十数年前の自分なら、そんなことはしなかった。
教会に勝手に入ってはいけないような気がしていた。
そこは厳粛な祈りの場だから。
十数年経って、大人になったのか、図々しくなったのか。
自分の旅のしかたも変わってきたんだなと、
同じ街を訪れて改めて感じる。