スペインひとり旅「トレドを楽しむちょっと大人の方法、丘の上のパラドールより」
2012年8月
この夏は、スペインの気ままな一人旅。
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アンダルシアの旅を終え、マドリッドから
世界遺産の街トレドにやってきた。
目次
トレドを楽しむちょっと大人の方法
十数年前、マドリッドから日帰りで訪れたトレド。
夕刻になって、後ろ髪をひかれながらトレドをあとにした。
そんな思い出のあるトレド。
今回は1泊して、存分にトレドを楽しむつもりだ。
サンタ・クルス美術館やカテドラルの見学を終え、
だんだん気温が順調に上昇中。
本日のお宿へ向かうことにする。
どの街かども絵になるトレド。何度も足を止めながら。
かわいいなぁ~!
コソドベール広場に戻ってきた。
十数年前のトレドの思い出。
あの広場に面したマクドナルドも
シエスタ時には閉まっていたな。
その隣の店で食べたパエリアが、人生初のパエリアだった。
おいしくて感動したことを覚えている。
感動しながら食べていたら、お店の人がテーブルに
やってきて「レモンをしぼらなくちゃ!」と言って
熱々のパエリアにレモンをしぼってまわしかけてくれた。
そして食べてみたら……「!!!」
衝撃の美味しさだった。旅の思い出の味の1つだ。
そんな懐かしいコソドベール広場に戻ってきたのは、
お宿までタクシーを使おうかと思ったからだ。
路線バスで丘の上のパラドールへ
本日のお宿は、丘の上に建つパラドール。
パラドールとは、スペインの国内で運営されている、
国営の宿泊施設のことで、歴史的な建造物などが用いられている。
トレドのパラドールは、街が一望できる丘の上だ。
パラドールへ向かうのにタクシーに乗ろうと、
アルカサル横のタクシー乗り場へ行ってみたら、
ちょうど路線バスがやってきた。
ちょうどパラドールのある丘へ行くバスだ。
ラッキー!
運転手さんにパラドールへ行くことを告げると、
バス停に着いたら教えてあげるねと言ってくれた。
英語は通じなかったので、片言のスペイン語だ。
乗り合わせたお客さんたちも一緒に聞いてくれる。
スペインの人はホントに人懐こくて親切。
ちょっといい加減なところはあるけれど、それはご愛敬。
バス代の小銭がなくて困っていたら、
乗客のおじさんが両替してくれた。
観光客の多いトレドだが、田舎の人情も感じられる。
いろんな人に助けられて、一人旅は成り立っているな。
バスは、城壁のまわりをぐるっとまわって丘の上へ。
運転手さんがちゃんと「ここだよ!」と教えてくれた。
降りる時に、「次のバスは1時間後に来るからね」とも。
「わかった」と言って降りたものの、
どういうことだろう???
あとから良く考えると、私の荷物が小さかったので、
きっと泊り客だとは思われなかったのだろう。
眺めの良い丘の上のパラドールは、
お茶をするのに訪れたりする人もいるらしいので、
帰りのバスのことを教えてくれたのだ。親切だな~。
バスを降りた停留所付近。
教えてもらわないと絶対降り損ねていただろう。
トレドの街の眺めが見事なのだが、
バスの停留所からはパラドールの建物は見えない。
きょろきょろして見つけた道路の向かいにこの案内。
降りた場所からゆるやかな坂道を数十メートル。
静かな丘の上に優美な邸宅、パラドールが建っていた。
なかなか英語の通じないスペイン旅だが、
パラドールのフロントは英語が通じた。
パラドールで優雅なシエスタを
楽しみにしていたお部屋へ。
素敵!豪華すぎない設えでトレドらしい雰囲気!
居心地のよさそうなお部屋。
滞在を存分に楽しもう。
各部屋にテラスが付いている。そして下にはプール!
ただテラスに出ると、、、暑い!
廊下の雰囲気も、豪華すぎない素朴な感じ。
部屋で寛いでしまう前に、眺望がすばらしいと言う
カフェテリアのテラスへ行ってみた。
すごい~!トレドの街が丸見えだ!
アルカサルやカテドラルがはっきりわかる。
眺望を楽しんだものの、もう時間的にはシエスタの時間。
街歩きでお昼ご飯を食べ損ねていたので、
カフェテリアのテラスで食べようかと思ったが、
なんといっても暑すぎた。。。43度……。
ということで部屋に引き返して、ルームサービスをとることに。
電話をかけると、まったく英語が通じない。
片言のスペイン語で注文。大丈夫かな……と不安に思ったが、
ちゃんと注文した通り、やってきた。
カフェ・コン・レチェとサンドイッチ。
カフェ・コン・レチェとは、
カフェ=コーヒー、コン=一緒に、レチェ=ミルクで、
フランス語でいうと「カフェオレ」のことなのだが、
フランスで飲む「カフェオレ」とは似て非なるものだ。
イタリア語にすると「カフェラテ」だが、
またこれもイタリアで飲む「カフェラテ」とも違う味わい。
しばらくスペインに滞在すると、
カフェ・コン・レチェなしでは暮らせなくなってしまう。
(私は、ちょっとカフェイン中毒気味。)
コーヒーや食べ物へのこだわりはこちら
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パラドールの部屋でルームサービスを楽しみつつシエスタ。
静かだ。何にも邪魔されない静けさだ。
シエスタが終わったら、街に降りよう。
街歩きと景色を満喫しに。