「暮らすように旅したい!」 旅のあれこれ ariruariru

勤め人ですが心は旅人。ヨーロッパ中毒気味。「言葉」が大好き。

≒(ニアリーイコール)を楽しむ言葉の世界<その13>「イタリア語は真面目に、そして不真面目に学ぶ」

土曜日は、言葉のお話を書いています。

目次

大人になってもテスト大好き人間

私は昔からテストとか試験が大好きな、

ちょっと変わった子どもだった。

そういうとたいていの人は、

「成績がよかったからでしょう?」と言う。

もちろんテストで良い点数がとれたらうれしい。

でも、私は決して良い点数ではなくても、

テストを受けること自体が好きだった。

 

イタリア語をまじめに勉強していたころ、

イタリア語検定に挑戦していた。

5級、4級は、問題集と参考書を使って

独学で合格にこぎつけた。

その時すでにイタリアへ行った経験があったし、

自然なイタリア語を聞いたり、

イタリアの文化を多少なりとも知っていたことが

大きなプラスになっていたと思う。

ariruariru.hatenablog.com

 

しかし、3級の勉強に取り掛かると、

分からないことが増えてきて、

誰かに教えてもらうたいと思うようになった。

 

忙しい暮らしをしていたので

週に1度だけ、イタリア語の教室に通うことにした。

とても新鮮だった。

ネイティブの先生に教わることももちろんだけど、

そこで出会った生徒のみなさんが新鮮だった。

こんなにもイタリア語を学ぶ目的って

多種多様なんだということが。

 

年に数回、必要になるこんな本

そんなイタリア語の学習の中で、

いろいろな参考書や問題集を使ったけど、

年に数回、眺めたくなる本がある。

それが、情報センター出版局の

旅の指さし会話帳⑥イタリア」という本。

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この本は、旅行者のための単語と会話集のようなもので、

決して語学を勉強するときに使うための

本ではないのだと思う。

 

でも、私はイタリア語の勉強をしている時に、

何度もこの本を開いた。

そして今でも、年に何度か眺めている。

 

実はこのシリーズを何冊も持っている。

スペイン語ポルトガル語、フランス語などなど。

シリーズ本ではあるものの、違う言語を扱っているので

著者が異なり、それぞれの本のテイストが違うのも

おもしろいところだ。

チョイスする単語もそれぞれ違う。

 

イタリア語は真面目に、そして不真面目に!

最初は、イタリアの旅のために買ったものだ。

旅の単語と会話集なので、

詳しい文法の説明などは載っていない。

 

しかし、侮るなかれ、

本の最後についている単語帳には

2600以上の単語が収録され、

非常に簡単な文法の説明のページもついている。

 

だんだん難しい文法を勉強するようになって

ドツボにハマってきたとき、

この簡単な文法ページを読むと

肩の力が抜けてちょうど良い。

 

「知らなくても困らない」とか、

「動詞の活用はあとまわしでよい」など、

そんなときに読むと涙が出そうな説明文が並んでいるのだ。

 

文法を真面目に学ぶことは大切だと思うけど、

ときどき不真面目にもならなきゃだめだ。

 

文法に縛られない、本来の言葉のおもしろさに

ハッと気づくことができる。

 

そんなイタリア語学習者のことを

知ってか知らずかはわからないけれど、

実は奥深く、非常にさまざまなニーズに

こたえているのではないかと思う。

 

だって私は、ただの旅人の時にも、

学習者になってからも、学習のレベルが上がった後も、

そして学習を止めてからも、ずっと使っているから。

 

親愛なるイタリアの皆さんへ

そしてこのシリーズ本の大好きなページ。

 

この本の最初のほうに、

「親愛なるイタリアの皆さんへ」と

書かれたページがある。

イタリア語では、

per Voi carissimi amici italiani

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 上半分はイタリア語で、

下半分には日本語で同じ内容の文章が書かれてる。

これはイタリア語に限ったことではなく、

このシリーズ本すべてにあるページだ。

 

この本を現地で現地の人に見せる前提で書かれたこの文章。

「つたない言葉でもコミュニケーションをとりたいと

思っている旅人です」という宣言文みたいな内容だ。

 

この文章を読むと、なんだか勇気づけられる。

「そうだ、つたなくてもいいじゃないか、

だって私は外国人なんだし、

しゃべれなくて当然だ」と思える。

 

この本の作成の意図とはきっと違うとは思うけど、

私は私なりの使い方で、この本ともう十年以上の

付き合いをしている。

 

このページの上半分にあるイタリア語を

読めるようになった時、うれしかったなぁ。

そんな思い出も詰まっている一冊だ。

 

あぁー!

イタリアへ行きたい!

 

 

過去の「≒(ニアリーイコール)を楽しむ言葉の世界」はこちら

    ↓

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