ちょこっとフィンランド&クロアチア旅「ドゥブロヴニクのロヴリイェナツ要塞から見る格別の夕日!」
旅に出られる日を恋しく思いながら、
過去旅の復習をしています。
2014年8月
この夏は、友人と2人でヨーロッパへ。
まだまだ少ない情報を頼りにヨーロッパをわがままに歩きます。
目次
長めのシエスタを終えて
この日はちょっと早起きだったから、
長めのシエスタで英気を養って、再び旧市街へ向かった。
早起きの理由はこちら
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こんなシエスタしてました。
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ホテルから旧市街の北東のプロチェ門まで徒歩10分。
ちょうどよい散歩距離。
しかも道中には、青々としたアドリア海や
海に突き出た旧市街、美しいビーチなどを
眺めながら歩けるという、贅沢な散歩だ。
旧市街のメイン通り「プラツァ通り」に出ると、
ちょうど太陽が西に傾いてきて、
長いドゥブロヴニクの一日が、ようやく暮れようとしていた。
まだまだここからが長いのだけど。
目的地はロヴリイェナツ要塞
目的地を決めずにぶらぶら歩くのが楽しい旧市街だけど、
この時は目的地が決まっていた。
目指すは、旧市街の城壁の外にある「ロヴリイェナツ要塞」だ。
プラツァ通りを東の端から西の端へ抜けて、
ピレ門から出る。門の前の広場は、
ドゥブロヴニクの空港からのバスが到着したところだ。
広場はバスの停留所やタクシー乗り場があり、
商店もあるので人であふれている。
その間を抜けてさらに西に進むと、
急に辺りは静かになった。
崖の上に「ロヴリイェナツ要塞」がそびえている。
実はこの日の朝に歩いた城壁のチケットには、
ロヴリイェナツ要塞の入場も含まれていた。
というわけで、旧市街よりも西にある要塞から
夕日に照らされる旧市街を見ようとやってきた。
しかしなかなか要塞にはたどり着かない。
高く大きい建造物なので遠くからでも見えていたが、
急な階段が続いて、もうヘトヘトになった。
街を見守る守護聖人かも?
でもそんな階段の途中で
私たちの疲れを癒してくれたのはこの子。
なんという落ち着き具合よ。
私たちが、あ、猫だ、とかなんとか言おうが、
写真を撮ろうがまったく反応なしで、
ドゥブロヴニクの住宅地を向いている。
街を見守る守護聖人なのかもしれない。
と思わせるほどの落ち着きと佇まい。
バックに旧市街を背負って。カッコいいな。
お寛ぎのところ、どうもお邪魔しました。
ドゥブロヴニクは猫が多い。
私はどちらかというと動物は苦手で、
猫とこんなに距離を詰めたことほとんどないのだが、
どうもこの街の猫には惹かれている自分がいる。
猫好きにはたまらない街だろうなぁ。
ロヴリイェナツ要塞から見る格別の夕日!
そしてお目当ての、夕日に照らされる旧市街。
美しい。
この日の朝に城壁から見た絶景とはまた違う。
旧市街と要塞の間は湾になっていて、
旧市街がアドリア海に突き出ていることがよくわかる。
なんとか階段を上まで上がって、要塞へ。
旧市街が両手ですくえるのではないかと思うほど、
全体が見える高さに到着した。
光り輝く海と、複雑な海岸線のシルエット。
まぶしい!けど、見たい!
みんなが楽しそうな街の特別な日
ロヴリイェナツ要塞で、しばらくぼんやりと
美しい光景を見ていたら、
どこからか大きな声が響いている。
どこからか聞こえる声の出どころを探して
要塞の西側に視線を下に落とすと、
小さな湾の中で、水球をしていた。
水球なんてやったことないけど、とても楽しそう。
試合か練習かの戦況が気になったが、
距離がありすぎて、はっきりとは分からない。
でも、しばらくの間、その様子を眺めていた。
いろんな人が、思い思いにこの時間を過ごしている。
猫に無視されながらも、階段をふーふー言って登る人。
水球に興じる人。
今、この時間に旧市街の城壁を歩いている人。
こんなに近くにいても、みんなバラバラだ。
でも、みんななんだか楽しそうにしている。
そう、ドゥブロヴニクは、みんなが楽しそうな街だ。
本当に楽しいかどうかは分からないけど、
何しろ、みんな楽しそうな雰囲気を醸し出している。
そしてきっと、私たちもそうだろう。
ここは、そんな街だ。
そんなことを思いながら、
ロヴリイェナツ要塞で夕日を見送ったこの日。
同じ日は二度とこない、特別な日だ。