旅に出られない旅人はどうなってしまうのか<その19>「深まる秋、秋と言えば、、、。やっぱりポルトガルが恋しい。」
今日は「旅に出られない旅人はどうなってしまうのか<その19>」。
深まる秋。秋といえば、、、。
目次
何を着るのか迷う秋。それにつけても、、、
秋が深まってきた。寒い。
仕事に行くダンナ様が、上着を迷っている。
何を着るか迷う季節だねと言うと、
内側がフリース素材の上着をチョイスしてきた。
「これ、去年の城崎温泉の旅行に着ていったヤツ。」
と言い残して出かけて行った。
家に残された私の脳裏によぎるのは、
もちろん去年の旅のこと、、、。
(このレトロな感じがたまらない。2019年秋。)
あぁ、電車に乗ってどこか遠くへ行きたいな。
そしてついでにでてきた写真には、
美味しそうなエビ。
旅に美味しいものは欠かせない。
(2019年秋。城崎温泉にて。)
深まる秋。秋と言えば、、、
というわけで、旅の美味しいものを振り返ってみる。
最近、懐かしくて、懐かしくて、
もうちょっと困ってしまうくらいなのが、ポルトガル。
こんなことになっているのですが、、、
↓
何度か訪れたポルトガル。
特にリスボンの街歩きは思い出深い。
リスボンには7つの丘があって、
坂道だらけの街だ。
坂道の生活を支えるために、
リスボンには3つのケーブルカーがある。
これがどれも魅力的で、
その佇まいだけでも拝みに行きたいくらい。
3つのケーブルカーのうちの1本。
ラヴラ線。あぁ、素敵だ。
そして、そのラヴラ線のすぐそばにあるお店、
「Solar dos Presuntos」(ソラール・ドス・プレズントス)
でいただいた、忘れがたいお料理が、こちら。
「アロシュ・デ・ポルヴォ」だ。
ポルトガル語でアロシュ=米、ポルヴォ=タコ。
つまり、タコの炊き込みご飯のこと。
魚介の出汁が出まくりの一品。
タコを食べない国も多いが、
ポルトガル人は日本人同様、タコが大好き。
ポルトガルの旅では、日本との共通点が
たくさん見つかって、それが楽しみの1つだったなぁ。
ポルトガルの料理は、基本的に素朴な味付け。
トマトソースをつかったり、コリアンダーが香ったり、
もちろん日本の料理とはまったく違うものだけど、
どことなく懐かしく、どことなく知っている味が多い。
この「アロシュ・デ・ポルヴォ」もそんな一品だった。
やっぱり、ポルトガルが恋しい
2002年の夏にポルトガルを訪れた時のことを、
久しぶりに懐かしく思い出していると、
次々と出てくるポルトガルの懐かしい料理。
「アロシュ・デ・ポルヴォ」もご飯料理だが、
こちらは、「アロシュ・デ・マリシュコ」。
この鍋ごとテーブルに出てくるのが懐かしい!
「アロシュ・デ・マリシュコ」とは、
アロシュ=米、マリシュコ=魚介類
ということで、「魚介のリゾット」のことである。
炊き込みご飯的なものになるか、
汁気が多いリゾット的なものになるかは、
おそらくその店ごとで違っているのだと思が、
ポルトガルに滞在したうち、
レストランで最も多く注文した料理だと思う。
ガイドブックなどで調べると、
「アロシュ・デ・マリシュコ」は
「魚介のリゾット」と訳されているのだが、
食べた感想をもとに訳すと、
完全なる「魚介のおじや」である。
決して、イタリアのリゾットではない。
日本の鍋のシメで食べる「おじや」に近い。
やさしくて、ふんわりとしている。
レストランで食べても、なんとなく家庭の味。
ホッとする味だ。
バカリャウ!と叫びたい
魅惑的なポルトガルの料理。
スーパーで山積みにされるバカリャウ!
この光景すら、もはや懐かしい!
「バカリャウ」とは「干しダラ」のことだ。
タラを塩漬けにして干したもの。
街の食品店に入ると、うっすらとバカリャウの匂い。
ちょっと生臭くて、日本の魚の干物と同じ匂い。
写真のバカリャウを見ていると、
思わず私の鼻がクンクンと鳴った。
あぁ、バカリャウの匂いを嗅ぎに
ポルトガルへ行きたい。