オランダ&ベルギー旅「気ままに過ごす快適旅!ブリュッセルで食べるベルギーらしい料理!旅の夕暮れに想う」
2009年8月
この夏は、爽やかなオランダへ。
ベルギーのブリュッセル、フランスのパリへと南下。
いつもの「旅の友人」との二人旅。
書きかけだった旅の記録、その続きを書いています。
目次
グランプラスでベルギーらしい夕食を!
この日は長めのシエスタ。
ちょっとお疲れ気味の私たちを癒してくれる、
グランプラスからすぐのホテルと、
ベルギーワッフルの糖分と、
ベッドでゴロゴロしながら飲むビール。
さて、夕食へ向かいましょう!
こんなにゴロゴロしていただけなのに、
ちゃんとお腹が空いてくるから不思議。
向かった先は、やっぱりグランプラス。
グランプラスに面したお店はどこも満員。
その一角にあるお店に入ってみる。
お店の窓からは、美しいグランプラスの建物。
素晴らしい立地のお店だなぁ。
さてさて、ホテルでゴロゴロしながらビールを飲んだのですが、
ここはビール大国ベルギーということで、
ビール飲み比べセットを注文。
私はたいして飲めないので、味見程度。
旅の友人はなかなかの呑んべえ、、、いや、イケる口なので。
そしてお料理は、「ワーテルゾーイ」という
ベルギーのクリームシチュー的なお料理と、
シコンのグラタン。シコンとはチコリのことで、
シコンのグラタンは、ベルギーを代表する郷土料理だ。
暑い日に、熱々のお料理をハフハフ言いながら、
苦みのあるベルギービールでいただいて、
まさにエネルギーを補給している感じ。
その土地のものを、その土地でいただくって、
本当に幸せなことだなぁ。
自由に旅に出られない今、心の底からそう思う。
旅の夕暮れに想う
ゆっくりとした食事を終えて店の外へ出ると、
そこに広がっていたのは美しい影絵の世界。
グランプラスに面したギルドハウスのシルエットが、
何とも言えない少し水蒸気を帯びた空に浮かび上がる。
スクリーンのようになった空は、
どこまでも遠く向こうにありそうでいて、
手が届きそうな手前にありそうにも見えて、
遠近感を失わせる不思議な時間。
でもそんな時間は長くは続かない。
そんな風にぼんやりと空を見上げている間にも、
刻々と空の色は光を失っていく。
時折、細くなっていく太陽の光が白い雲をとらえた時だけ、
急にあたりが一瞬明るくなって、
昼に連れ戻されるのかと変な気分になったり。
でもまたやっぱりだんだんと色を失っていく。
グランプラスには、この時を楽しむ人々の群れ。
みんな、楽しみ方をよく知っているな。
私もその一員になってみよう。
時刻はようやく午後9時半。
旅の夕暮れに想う。
普段は考えもしないようなことや、
ずっと心に引っかかっていたこと。
急に腑に落ちる答えが見つかったりするものだ。
旅の道中できっと何かが解き放たれて、
普段は見えないものが見えるのかもしれない。
刻々と移り変わる時が目に見えて感じられる、
こんな旅の夕暮れ。
みんな考えていることは違うけど、
この瞬間を、この場所にいる他人と共有している。
みんな、何かが見つかるといいなと素直に思う。
この時をここで過ごしたことが、
この時も、この後の未来も、
すべての人にとっての素敵な時間に
なりますように。
私がそうであるように。