旅に出られない旅人はどうなってしまうのか<その42>「旅先は六甲アイランド。小さな旅にも発見がいっぱいあった。」
今日は「旅に出られない旅人はどうなってしまうのか<その42>」。
とうとう、旅に出ましたという話、今回で終わりです。
目次
旅先は六甲アイランド
2021年3月下旬。
久しぶりに旅に出た。旅と言っても、
結構近場で知っている場所。
でも、これも「旅」だ。
だらだらと毎週土曜に書いていた「旅」も
今日で終わります。
↓
旅先は六甲アイランド。
臨海エリアにある人工島である。
今回の旅の宿泊先でもある、
ここ、六甲アイランドにあって、
ずっと昔にランチバイキングに来たことがあった。
(もうすっかり忘れていたのだけど。)
そして数年前、ホテルに滞在しながら
温泉に入れるという魅力に惹かれ、宿泊。
すっかりお気に入りのホテルで、
お気に入りの六甲アイランド。
海が気持ちいいし、静かだ。
後から知ったことだけど、六甲アイランドには
外国人の居住者が多いのだとか。
なんか、わかる気がする。
この日は暑いくらいにいい天気。
だんだん気温も上がってきた。
海からホテルへもどる道すがら、
歩道橋の階段は、きれいな青空へ続いているよう。
神戸ベイシェラトンホテル&タワーズ
ホテルへ戻って、しばしの休憩。
クラブフロアに宿泊すると、
クラブラウンジを自由に使うことができる。
ラウンジも静か。
チェックアウトの時間まで、ゆっくり過ごした。
「倚松庵」へ寄り道
帰りに魚崎にある、「倚松庵」へ寄り道。
「倚松庵」とは、谷崎潤一郎が暮らした家で、
小説「細雪」の舞台となった場所である。
昔の建物はそのままに移築されたものだ。
昭和初期の建物。
自分自身は、こんな家に暮らした経験がないのに、
懐かしくてうれしい気持ちになる。
無料で見学できる。
なんか、もったいない気もするくらい素敵。
中に入るとなんだか懐かしい匂い。
そして2階の窓の美しいこと!
1階の洋室には、谷崎潤一郎に関する本を集めた、
「谷崎文庫」がある。
ここもまた素敵な空間。
狭い敷地で住宅街の間、六甲ライナーの高架が
目の前に迫るという立地なのに、
ここだけ異空間のように静かで落ち着ける。
2階から見える庭の桜がとてもきれいだった。
小さな旅
今回の旅は、結構近場の小さい旅だ。
でもそんな旅には発見がいっぱい。
魚崎の駅前の桜もきれい。
旅に出られない旅人が、とうとう出た小さな旅。
やっぱり旅っていいな、やっぱり旅が好きだな、
ということを改めて嚙みしめる旅。
旅の仕方を忘れてしまいそうになった旅人には、
今、必要な旅だったのかもしれない。
ちょっとだけリフレッシュ!
次の旅はいつになるかわからないけど、
また、引き続き、いつまでも私は、
旅人でいようと思った。