冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!ドゥオーモを目指して歩いた後は、2種類のパスタをほおばるランチへ」
2011年12月
この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。
大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。
自由で気ままな冬の旅をふりかえります。
目次
ドゥオーモのクーポラを見ながら
この日は朝からサン・マルコ方面へ。
サン・マルコ美術館、
カスターニョの「最後の晩餐」を観て、
アンヌンツィアータ広場。
広場に面したアンヌンツィアータ教会へ立ち寄って、
今から中心地に向かって歩くところ。
フィレンツェで一番美しいという広場に別れを告げる。
通りの向こうには、もうドゥオーモのクーポラが。
ずっとクーポラを見ながら歩けるこの通りが好きだ。
だんだんクーポラが近づいてくる。
広場からドゥオーモまでは約400mくらい。
散歩にはちょうど良い距離だ。
通りにはほどよくお店が並び、
カフェやレストランもある。
ドゥオーモの一本手前の道までやってきた。
その大きさにのけ反ってしまう。
ドゥオーモへ出ると、人通りも多くなり、
ぐっとにぎやかで華やかな雰囲気になった。
そうここは、大観光地のフィレンツェだった。
朝から歩いた界隈は、それを忘れるほど静かだったのだ。
すごい立地で気軽なランチ
さて、ここでランチ休憩。
ドゥオーモに面したところに、
セルフサービスの手ごろな食堂があった。
食堂の割には少しお高めなのだが、
何と言ってもドゥオーモの目の前という立地。
ひとり旅なので、こんなお店がありがたい。
もう今は、別のレストランになっている一等地。
このころは気軽に入れる店で、トイレも借りれて助かった。
何をどのように食べたいかが大事
とってもお腹が空いていたので、
2種類のパスタを注文して、むさぼり食べた。
セルフのお店なので、パスタもある程度作り置きなのに、
なぜかめちゃめくちゃに旨い。
ごろごろしたミンチのトマトソースが
クタクタのマニケに絡んだ一皿。
(食べかけの写真ですみません。お腹が空きすぎて、、、。)
「マニケ」とは、イタリア語の「袖」という言葉が
語源になっているショートパスタ。
もちもちしていて、作り置きされているから
クタクタになっているんだけど、
なぜかほどよい歯ごたえがあって美味しい。
そして、もう一皿はジェノベーゼソースのラビオリ。
1階のショーケースに並ぶパスタの中から選んだ2つだ。
実は、2つのうちどちらにしようか迷いながら
列に並んでいたのだが、決めきれないまま
どんどん列がすすんでしまって焦っていた。
するとちょうど私の2つ前に並んでいた人が、
2種類を半分ずつ注文することはできないかと、
店員さんに聞いている。
耳を澄まして店員さんの返事を聞いていると、
「できますよ!どれとどれ?」
と言っているではないか!
というわけで、私も真似をして頼んだ。
半分ずつだから1つの皿に盛られるのかと思ったら、
ちゃんと小ぶりの皿に分けて入れてくれた。
お値段は1皿と同じ。
なんか得した気分だ。
食べたいものを食べたいように食べる。
貪欲に。
ハズレのないイタリアの食
2階席でむしゃむしゃ食べた後は、
ちょっとぼんやり。
雑多な雰囲気のセルフレストラン。
ひとり旅では、まわりのおしゃべりを聞くのも楽しい。
そして改めて思うのは、
イタリアは食の偏差値の高い国だということ。
食べ物の食べ方に対するこだわりは、
たいてい尊重されるような気がする。
おおらかなお国柄、それがイタリアの国民性と
言ってしまえばそれまでだが、
温めて欲しいとか、冷やしてほしいとか、
器を変えて欲しいとか、
それがゴハンを美味しく食べるためのものなら、
ちょっとくらいのわがままは尊重される。
ような気がする。
そして、イタリアへはこの旅も含めて、
何回も訪れているが、
不味いものを食べたことが一度もない。
本日も、期待を裏切らないおいしさでした。