「暮らすように旅したい!」 旅のあれこれ ariruariru

勤め人ですが心は旅人。ヨーロッパ中毒気味。「言葉」が大好き。

冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!2012年の元日は、フィレンツェの朝の散歩から始まった。」

2012年1月

 

2011年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

季節感がまったく合っていませんが、

自由で気ままな冬の旅をふりかえってきます。

 

目次

 

フィレンツェで迎える新年

2011年は、フィレンツェで暮れた。

   ↓

ariruariru.hatenablog.com

 

そして、2012年。

新しい年がやってきた。

おだやかにやってきたフィレンツェでの新年。

 

ありえないほど静かな中央市場の周辺。

元日は中央市場もお休みのようだ。

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いつもなら露店で満員の通りが、、、!

露店がなかったら、ここからサンロレンツォの

クーポラが見えるんだ。初めて知った。

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ちょっと新年の空気を吸って来ようかなと

思って出かけたけど、気持ちよくてどんどん歩いちゃう。

元旦の朝の散歩へ出発。

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気持ちいいな!清々しい朝。

日陰はちょっと冷えるけど、いい天気だ。

ドゥオーモが近づいてくるとさすがの人通り。

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ついつい歩きたくなるセルヴィ通り

ドゥオーモをぐるりとまわって、セルヴィ通りへ。

セルヴィ通りからブルネレスキ広場へ抜ける道。

この道のカーブが美しくて素敵。

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美しい青空!

まさに雲一つない高い空。

その向こうにブルネレスキのロトンダが見えてきた。

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そのまま北上して、サンティッシマ・アンヌンツィアータ広場へ。

気持ちよく歩けばあっという間。

これで1キロくらい歩いたかな?

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やっぱり美しいこの広場。

フェルナンド1世が街を見つめている。

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 何度も訪れている広場ですが、、、

    ↓

ariruariru.hatenablog.com

 

しつこいようですが、この広場からセルヴィ通りを

通って、ドゥオーモへ向かうのがとても好き。

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だんだん近づくドゥオーモのクーポラを見ながら歩く。

この日はお天気が良くて朝だからか、クーポラが白んでいる。 

冷たい朝の空気が陽ざしで一気に温まって、

水蒸気になる様子が目で見てとれそうだ。

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いいものを見たような気分

ドゥオーモの裏手に出る。

まぶしい陽ざしが建物のでこぼこに反射して、

陰影がとても美しかった。

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ふとドゥオーモの裏手のベンチを見ると、

こんなほっこりした雰囲気のお二人。

ドゥオーモ見ながらベンチでおしゃべり?

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なんだか幸せな気分になる。

いいものを見たような気分。

 

そうだ、新しい年が始まったんだ。

なんだかいい年になりそうじゃないか。

イタリアでひとりで迎えた新しい年。

足取り軽く、まだまだ歩く。

 

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旅に出られない旅人はどうなってしまうのか<その45>「旅のお供は旅の思い出とともに②」

今日は「旅に出られない旅人はどうなってしまうのか<その45>」。

旅のお供の話の続きです。


目次

 

旅のお供のラインナップ

薬箱から出てきた私の大事な旅のお供たち。

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ariruariru.hatenablog.com

 

旅のお供は数々あるけど、欠かせないのは薬。

海外で体調を崩したとき、

現地の薬を買うのはやっぱり抵抗があるし、

体調が悪い中、それを吟味するエネルギーがない。

 

という私自身は、海外で体調を崩すことがほぼなく、

実際には薬の世話になったことがないのだが、

お守りみたいな役割だ。

必要で大切な旅のお供たち。

 

そして、そのラインナップは、

過去の旅の経験からきている。

 

寒い寒いドイツで

寒い寒いドイツの旅。

それはめずらしく冬に旅に出た2003年のこと。

短い冬休みを利用した旅は、なかなかの弾丸旅だった。

しかし、この時の旅のパートナーは

出発の時から若干風邪気味。

 

ベルリンに2泊した後、

移動したライプチヒでは微熱が出てしまった。

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美しいライプチヒの街。

冬のドイツは日照時間が短い。

午後3時をまわるともうあたりは暗くなってくる。

 

駅前のホテルに一泊した朝。

もう午後にはドレスデンへ移動する。

体調がすぐれない旅のパートナーをホテルに残し、

朝の散歩へ街へ出た。

冬のドイツは寒い。

気温は0度ぐらいだろう。静かな朝の街。

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 ホテルへ戻るころにはデパートが開いていた。

デパートで購入した熱さまシート的な、冷えピタ的な商品。

旅のパートナーへのお土産に、、、。

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(写真のピントが合ってませんが、このころはフィルムカメラだったので、、、)

 

日本で買うものと見た目はそっくりなこの商品。

でも冷却時間や肌への密着度は

日本製のものの方が優れていたみたい。

そして、この旅をきっかけに、

バファリン」が旅のお供に加わった。

 

セイロガンってすごい

2001年の夏は、オーストリアへ旅に出た。

初めての中欧への旅。

涼しい夏の旅は爽やかで過ごしやすかったのだが、

その時の旅のパートナーはお腹の調子を崩してしまった。

 

ウィーンで数日を過ごして、ザルツブルグへ電車で移動。

この移動日から特に調子が悪くなってしまったようで、

駅のトイレを出るのにも一苦労するほど。

 

3時間の電車旅を経てザルツブルグ

到着するころには状態は最悪に。

泊まったペンションでは、宿主がとても親切で

紅茶を用意してくれたりと気遣ってもらって、

とてもありがたく、今ではいい思い出なのだが、

なんといっても「セイロガン」が思い出深い。

 

「セイロガン」はこの当時から持っていた。

この旅までは使ったことがなかったけど。

旅のパートナーは、「セイロガン」を飲んで、

楽しみにしていたザルツブルグ音楽祭へ行ったのだ。

 

そもそもザルツブルグを訪れたのは、音楽祭のためだった。

到着した時の体調の様子から、もう無理かと思ったけど、

セイロガンのおかげでザルツブルグ音楽祭を

楽しむことができたのだ。

いくつかのコンサートをと思っていたが、

それはさすがに負担が大きかったので、

一番楽しみにしていたオペラだけにした。

 

でも、3時間を超えるオペラ鑑賞に

耐えることができたのは、

セイロガンのおかげ。

本当に、「セイロガン」ってすごい。

 

旅のお供にはそれぞれに旅の思い出がある。

薬箱を開けたところから、思いがけず、

旅の思い出があふれ出た。

 


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旅に出られない旅人はどうなってしまうのか<その44>「旅のお供は旅の思い出とともに①」

今日は「旅に出られない旅人はどうなってしまうのか<その44>」。

旅のお供の話です。


目次

 

旅のお供

気軽に旅に出られない日々。

トンネルの先が見えたと思ったら、

いや、まだ遠い。

 

気晴らしに家の中を片付けていたら、

薬箱から出てきた私の大事な旅のお供たち。

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「セイロガン」と「バファリン」と「ケナログ」。

いつしか、この3つは私の旅のお供となった。

 

海外旅行に出かけるようになってかれこれ20数年。

訪れた国は20数か国。

30回以上の海外旅行をしてきたが、

基本的には私は健康体で、薬の世話になることはない。

 

年齢とともにだんだん体にガタがきていることは

日々実感しているが、旅先で体調を崩すことはほとんどない。

だいたい、日常よりも健康で過ごすことが多い。

おそらく精神的なものが影響しているのだろう。

一番元気なのは旅先なのだ。

(やっぱり私は、旅人なんだな、、、)

 

旅先の心配事

海外に出かけると、特に初めて訪れる国や地域では、

食べ物が体に合わないとか、

水が体に合わないとかいうことが起きる。

 

私は基本的にほとんど感じたことのないのだが、

旅のパートナーがそうなるところを見てきた。

 

「セイロガン」にも「バファリン」にも「ケナログ」にも、

実はそれぞれに旅の思い出があり、

そのために私の旅のお供になったという歴史がある。

 

ケナログの思い出

例えば、「ケナログ」の思い出。

それは今から21年前、2000年の旅にさかのぼる。

行き先はベルギーだった。

 

2年に一回開催される、首都ブリュッセル

夏のイベント、フラワーカーペットが美しかった。

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 2009年にブリュッセルを訪れた時はこちら

     ↓

ariruariru.hatenablog.com

 

こんな美しい風景に大興奮の旅を楽しみながら、

実は、旅のパートナーは深刻な口内炎に苦しんでいた。

 

旅先では当然のことながら外食が多くなる。

バランスの悪い食生活になることもあるし、

睡眠不足になる可能性もある。

 

ケナログ」は口内炎の治療薬だ。

当時はまだ「ケナログ」を旅のお供にしていなかったため、

2週間の旅の間、「ケナログ」を持ってくればよかった、

ケナログ」さえあればきっとすぐ治るのにと、

後悔に苛まれながら過ごした。

 

ケナログ」の思い出というよりは、

ケナログ」を欲していた思い出というべきか。

 

旅の途中からは、固いものを食べるのもつらくなり、

食事をするのも「柔らかいもの」を優先で選んでいた。

 

旅先で食べたいものを食べられないなんて、

なんて残念なんだ!

というわけで、それ以来の旅のお供。

 

しかし実は今のところ、その後の20年間

私は一度も旅先で「ケナログ」を使ったことはない。

 

だけど、毎回必ず旅には同行している。

もはや、お守りのようなものだ。

そして「ケナログ」を見るたびに思いだすのは、

ベルギーの旅なのだ。

 

(次回へ続く。おそらく来週の週末、、、。)

 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!大晦日はチェノーネ!パンドーロを食べながら夜は更ける」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

 

目次

 

街歩きからオルサンミケーレ

晦日のこの日。

 朝から「最後の晩餐」をハシゴして歩いた。

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アルノ川を眺めながら、

美味しいものを思う存分頬張ったら、

中心地へ歩き出した。

 

しばらくウロウロしていたら、

シニョリーア広場が光り輝いている。

あの向こうにちょっとだけ、

ドゥオーモのクーポラが見えているのが

なんだかうれしい。得した気分。 

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カルツァイウォーリ通りに出て、

いつも通りすがっている

オルサンミケーレ教会に入ってみた。

カルツァイウォーリ通りに面した

教会にとっての背中側にはチケットブースがあって、

いつも通る度にちらっとのぞくのだが、

教会の入り口は通りの反対側だ。

 

このチケットブースでウフィッツィ美術館のチケットを購入した。

    ↓

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もとは小麦市場だったという建物。

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すぐ裏手にはあの人通りの途絶えることのない

カルツァイウォーリ通りがあるというのに、

一歩中に入るとこんな雰囲気。

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ちょっと変わった形の内部。

喧騒を離れて、ふと我に返るような時が過ごせる。

こんな場所、家の近所にほしい。

 

晦日はチェノーネ!

さて、この日は大晦日

イタリアの大晦日は、「cenone(チェノーネ)」といって

ボリューム満点の食事を楽しむ習慣がある。

チェノーネ=大きな夕食?

大食事会!って感じ?

 

ホストマザーが作ってくれたのは、

まずは縁起物のレンズ豆!

レンズ豆は硬貨の形を連想させるらしく、

「お金に困らないように」という意味があるらしい。

日本のお節料理の食材の由来と同じ感じ。

世界いろんなところでいろんなことを願ってきたんだなぁと思う。

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で、コテキーノとポテト。

「コテキーノ」とは豚の腸詰めの料理で、

これも大みそかには欠かせないものらしい。

 

「コテキーノ」以外に「ザンポーネ」というのもあって、

こちらは豚足に詰めたもの。

豚足詰めだったらちょっと苦手だったかもしれないなぁ。

 

「コテキーノ」はおいしくいただいた。

マッシュポテトと一緒に食べたら、塩気が良い感じ。

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パンドーロとリビング

ゆったり食事を楽しんだ後は、場所をリビングに移して、

さらにまったりと年越しを過ごす。

 

大きなケーキは、「パンドーロ」

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「パンドーロ」はクリスマスに欠かせないケーキだ。

これがまたうまい。

見た目は大きいのだけど、カットしては食べ、

食べてはカットしてを繰り返し、

クリスマスから年末にかけてコツコツと

結構な量を食べちゃう。

街のいたるところで様々なパンドーロが売られていて、

クリスマス期の風物詩といった感じ。

 

チョコレートをつまみながら、

スプマンテを飲みながら、

家族でテレビを見る。

テレビは、日本の紅白歌合戦をもっと

カジュアルにした感じの歌番組が放送中。

 

日本の実家へ帰ったようなリラックス感。

ここってフィレンツェだよね?

 

こうして、2011年が幕を閉じた。

 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!幸せな大晦日は、大理石とパン屋さんのピザ」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

 

目次

 

まだ歩きたい

この日のも朝から街歩き。

  ↓

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2011年の大晦日のこの日。

気持ちよく晴れたフィレンツェ、まだ歩きたい。

チョコラータで癒された後のドゥオーモ。

いつ見ても壮麗だ。

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ドゥオーモの東側にのびる小道を進む。

道の奥にドゥオーモのクーポラが見える眺め、

これがフィレンツェの街の風景で一番好きかもしれない。

後ろを振り返り、振り返り歩く。

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清々しいサンタ・クローチェ

どこを目的地と決めずに歩いていると、

サンタ・クローチェ広場に出た。

地図で見るよりコンパクトなフィレンツェ

あっという間だ。

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サンタクローチェ広場の小道の向こうには、

ヴェッキオ宮殿の塔がシルエットになっている。

 

そして、ドーン!

サンタクローチェ教会。

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おだやかな空気が感じられる界隈だ。

サンタ・クローチェ教会自体も観光地だけど、

前の広場はどても広くて、どこかのんびりしている。

 

大理石の不思議

青空に映えて大理石が輝いている。

14世紀に完成したという。

大理石って本当に不思議な色をしている。

フィレンツェのドゥオーモやジョットの鐘楼などにも

使われている色大理石。

光の当たり方で違った色に見えて、

奥が透けているようにも見えて、

なんとも不思議だ。

大理石が価値が高い理由がわかるような気がする。

(私なりの解釈です。)

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大理石と言えば、建造物だけではなく、

彫刻を見ても本当に不思議だなぁと思う。

例えば、有名なミケランジェロの「ダビデ像」。

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ダビデ像フィレンツェのアカデミア美術館にある。

この旅の時には訪問しなかった。

この写真はヴェッキオ宮殿の前のレプリカ。

あの大理石の奥深い色合いは、

人の筋肉や血液にも見えて、

ハッとしたりゾッとしたりした。

 

お腹が空いたら

さて、お腹が空いてきた。

いい匂いに誘われて、知らないお店にふらっと。

「パネッテリア」と書いてある。

パン屋さんのこと。

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入ってみたら、美味しいそうなパンがいっぱい。

コロッケやお惣菜もあって、目移りする。

 

いかにも地元のパン屋さん。

おばちゃんに、「どれにする?」

「これはサンドイッチ、これはピザだよ!」

と促されながら、しばらく悩み、、、

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悩んだ末に、きのこと生ハムのピザを。

お店で温めてもらって、アルノ川に出た。

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なんて美味しいの!

これ以上のものはないんじゃないかっていうくらい、

絶妙な塩加減で、シンプルな素材の味を満喫できる味。

 

それを、この風景をみながらほおばる。

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ひとりで過ごすフィレンツェの休日。

なんて幸せな大晦日だろう。

歩きたいところを歩く幸せ。

旅したい場所を旅する幸せ。

今ひとたび、噛みしめる。
 

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旅に出られない旅人はどうなってしまうのか<その43>「いい旅をしたい!と思う、今」

今日は「旅に出られない旅人はどうなってしまうのか<その43>」。

いい旅をしたい!と思った話です。


目次

 

思い出す旅の一つは

私がイタリアのヴェネツィアを訪れたのは、

もうずいぶん昔、2004年のこと。

それが、私にとって最初のイタリア旅だった。

 

きっとだれもが行ってみたい場所にあげるだろう。

ヴェネツィアは、特にイタリアが好きという

わけではない人も、旅が好きというわけではない人も、

機会があれば一度は訪れてみたい場所だと思う。

 

17年前の私は、行ってみたくてしかたがない街を選んだ。

こんな風景、一度は自分の目で見てみたい。

大運河にゴンドラが行き交うこんな光景。

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ariruariru.hatenablog.com

 

ヴェネツィアの街は、街全体がテーマパークみたいだ。

車の乗り入れが禁じられているから、

余計にそう思うのかもしれない。

 

 

街の中を早く移動するにはバポレット。

水上バスに乗る。

陸上のバスと同じく停留所でバスを待つ。

運河にぷかぷかと浮かぶ停留所だ。

 

旅の相方と休みを合わせてみたら、

ちょうど一週間。

私の夏の旅にしては短い。

 

あこがれた街では

憧れのヴェネツィア

浮かれ気分のヴェネツィア

まだプランもテーマもなく、旅をしていた。

 

サンマルコ広場の塔から宮殿ごしに見える

ヴェネツィアの端っこ。

キラキラ光る海にいくつものボートが揺られる風景。

毎日、目に飛びこんでくる風景は、

写真で見たそのものだった。

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覗き込む運河は、絵本のよう、映画のよう。

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迷子のヴェネツィア

ヴェネツィアに滞在した数日間、

私はずっと迷子の気分だった。

本当の意味での迷子(道を見失う)でもあり、

どこか心が迷子になっているような。

 

それは憧れの街を歩く興奮かもしれないし、

初めての街での戸惑いかもしれないけど、

ヴェネツィアはきっとそんな街、

それも魅力の街なのだと思う。

 

入りくんだ路地、まっすぐな道はなく、

方向感覚が狂わされる。

そんなヴェネツィアを体験したことは

旅のいい思い出。

想いを馳せると、あの街の喧騒がよみがえる。

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でも、1つ心残りがあるとするならば、

それは、「暮らすように旅する」ことはできなかったこと。

毎日ふわふわと歩き、きょろきょろと立ち止まり、

またふわふわと歩いた一週間だったのだ。

 

いい旅をしたい!と思う、今

いい旅をしたい!と思う、今。

自由な旅ができなくなってから、

あれこれと旅に想いをはせる機会が増えた。

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20代だった私には、ちょっと大人すぎたのか

とも思う、ヴェネツィアの街。

今の私なら、、、と想像してみる。

あの喧騒、あの運河、あの広場、あのジェラート

あのゴンドラ、あのカフェ、、。

今の私ならどう感じるのだろう。

 

今の私にとっての「いい旅」をしたい。

次の旅も、これからも。

 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!懐かしのチョコラータ!冬のバールでフーフーしたい。」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

 

目次

 

晦日を歩く

この日は大晦日

フィレンツェの街を歩きながら、2011年を締めくくろう。

オーニッサンティ教会の最後の晩餐をじっくり見て、

閉館時間ギリギリまで楽しんだら、

吐き出されるように広場に出た。

ariruariru.hatenablog.com

 

オーニッサンティ広場。

 閉館時間で追い出されたといっても、

開館が午前中のみ。だからまだ、昼ごろの話だ。

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 オーニッサンティ広場のすぐ南側はもうアルノ川。

いい天気!

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そのままアルノ川に沿って東に歩き、

ドゥオーモまで戻ってきた。

この辺はもう何度も歩いたことのある道。

勝手にここまで戻ってきちゃった感じ。

 

日なたに出ると、ぽかぽかと暖かい陽気。

晦日っていうのが信じられないくらい。

でも日陰に入るとヒヤッとして、身震いする感じ。

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なじみのバール

ドゥオーモに近いバールでちょっと休憩。

便利な立地に建っていて、いつもお客さんがたくさんいる店。

サンジョバンニ洗礼堂の目の前だ。

お店の入り口のガラスに洗礼堂の大理石が映りこんでいる。

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この店の角を曲がって滞在先に帰ることが多いので、

私もついつい寄り道する店。

 

何度か通っているうちに店の人が私の顔を覚えてくれたようで

ちょっとしたあいさつをしてくれるようになった。

じっくり同じ街に長く滞在して、

暮らすように旅したいと思うのは、

そういう経験が嬉しかったからかもしれない。

 

立ち飲みなら値段もそんなに高くない。

フィレンツェのど真ん中で美味しいものが飲めるんだから。

 

懐かしのチョコラータ

入ってすぐのレジで先に注文する。

この時は「チョコラータ」を注文。

カウンターでバリスタにレシートを手渡すと、

美味しそうな「チョコラータ」がやってきた。

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「チョコラータ」とは、日本でいうココアのことだが、

日本の一般的なココアとは非なるものだ。

チョコレートそのものを溶かしたシロモノ。

ホットチョコレートだ。

もうこれがたまらなく美味しくて、病みつき必至。

 

もともとチョコレートは大好きなのだけど、

日本で飲まれている、いわゆるココアは好きじゃない。

イタリアに行ったらまたチョコラータを注文しようと

何度も思うのだけど、如何せん旅のほとんどは夏なので、

なかなかチョコラータを注文しようというタイミングがない。

 

あぁ、懐かしいな。

ちょっと冷たい乾いた風を浴びた後、

香ばしいコーヒーの香りが漂うカウンターで

ちょっとずつフーフー言いながら飲むチョコラータ。

(猫舌なのです。)

 

さて、エネルギーチャージを終えた後は、

もう少し歩きますか。

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フィレンツェはきっとそんな人々であふれている。


 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!最後の晩餐をハシゴ!猫がいないオーニッサンティ教会?」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

 

目次

 

オーニッサンティ教会へ

お天気の良いこの日。

向かった先は、オーニッサンティ教会だ。

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教会自体も訪れたい場所の1つだけど、

この教会には興味深いまたまた「最後の晩餐」がある。

この日の午前中は、「最後の晩餐」のハシゴ。

      ↓

ariruariru.hatenablog.com

 

オーニッサンティ教会は、

アルノ川に面した広場に建つ教会で、

もとは13世紀に建てられた建物を

17世紀に大幅に手直しして今に至る。

ファサードの彩色テラコッタがかわいらしい。

 

内部は少し暗くて奥行きが深い。

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ここには、ボッティチェリのお墓がある。

ひとつひとつの礼拝堂なども見ごたえがあって、

興味深い。

 

一通り、教会の中をぐるっとまわったら外へ出る。

なぜなら、ここに来た目的はこの聖堂だけではないから。

 

異空間に連れ去られた先には

聖堂の入り口より少し西側にある、

ひっそりと存在感を消している扉を開けると、

修道院の食堂へと続く通路があるのだ。

 

この通路がまた美しくて、

まさに異空間へ連れさられる気分。

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光を放っていたのは、美しい回廊だ。

均一に描かれたアーチに目を奪われる。

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街の中にぽっかりと開いた空の入り口のような回廊。

本当に静か。ちょうど年の瀬に訪れたので、

いろいろと考え事をしたくなるような空間だ。

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猫と最後の晩餐

回廊を抜けた先が、修道院の食堂。

この食堂の壁にあるのが、

ギルランダイオの「最後の晩餐」だ。

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この日は朝から2つの「最後の晩餐」をハシゴ。

そして、ギルランダイオの「最後の晩餐」も2つ目だ。

1つ目の「最後の晩餐」は、サンマルコ美術館。

 

数日前に訪れたサンマルコ美術館

     ↓

ariruariru.hatenablog.com

 

2015年にサンマルコ美術館を訪れた時のもの

    ↓

ariruariru.hatenablog.com

 

こちらは、サンマルコ美術館にある

ギルランダイオの「最後の晩餐」。

f:id:ariruariru:20210605173928j:plain

 

構図はどちらもほぼ同じ。

でも少しだけ違うところがある。

同じテーマでも細かなモチーフが違うのだ。

使徒が座っているテーブルの位置なども少し違う。

 

そして違うといえば、この猫。

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サンマルコ美術館の「最後の晩餐」には猫がいて、

オーニッサンティ教会の「最後の晩餐」には猫がいない。

 

サンマルコ美術館の「最後の晩餐」は、

現在は土産物などを扱う商店がある部屋の壁にある。

そこがもともとサンマルコ修道院の食堂だった。

土産物を物色して振り返るといつも思う。

「あ、猫がいる」って。

猫はこちらを向いているのだ。

 

どうしてこっちには猫がいて、

あっちには猫がいないんだろう。

 

想像力を掻き立てられる面白さがある。

 

オーニッサンティ教会の修道院の食堂は、

週に3回午前中しか開いていない。

この旅の後もフィレンツェには何度か行ったが、

実はこの旅の一度しか、オーニッサンティ教会の

ギルランダイオ「最後の晩餐」には出会えていない。

 

猫に想いを馳せるフィレンツェの旅。

まだまだ行き足りない、歩き足りない街だ。

 

 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!フィレンツェ!フィレンツェ!フィレンツェ!」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

更新がしばらく滞っていましたが、旅の続きです。

 

目次

 

フィレンツェを歩く楽しみ

この年の冬休みは、フィレンツェに滞在。

前日はサンジミニャーノへ足をのばし、

幻想的な街を楽しんだ。

ariruariru.hatenablog.com

 

そして、オイルヒーターのあたたかさで

ほっこり目が覚める翌朝。

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この日で滞在5日目。

すっかりこの部屋は私の部屋だ。

建物の中庭に面した窓からは、

やわらかい冬のフィレンツェの朝の光。

 

12月31日。

2011年最後の日、私はフィレンツェにいたんだなぁ。

 

この日はいいお天気みたい。

滞在先を出て、まず向かったのは、

「Cenacolo di Foligno」という小さいギャラリー。

フィレンツェの街のいたるところにある、

無料で見学できるよう整備されたギャラリーの1つだ。

 

以前は、カスターニョの「最後の晩餐」の話を書いた。

  ↓

ariruariru.hatenablog.com

 

無料だからと侮るなかれ。

びっくりするぐらい素敵な作品に出会えるこの取り組み。

味をしめた私は、滞在先から歩ける範囲で

開放されているところをリサーチ。

そして見つけたのが、

「Cenacolo di Foligno」(フォリーニョの「最後の晩餐」)

滞在先から5分のところにあった。

 

発見!

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この、見つけにくさがまた探したくなる要因。

晦日だから開いているか不安だったけど、

ちゃんと開いていた。そしてだれもいない。

 

当時、中は撮影禁止だったので写真はないが、

中にはペルジーニ作の「最後の晩餐」の壁画が

ひっそりとそこにある。

やわらかくて、優しい色合いの最後の晩餐だった。

 

この「フィレンツェの小さい美術館」めぐりはハマるな。

意外な場所で意外なものに出会えるワクワク、

小さくてわかりづらい場所を探すドキドキ、

そして無料ですごい作品に出会えるお得感。

とても魅力的。

 

フィレンツェフィレンツェフィレンツェ

そしてこの日は、さらに午前中に行きたい場所があった。

サンタ・マリア・ノヴェッラ広場を通る。

 

明るい光に照らされた、

サンタマリアノヴェッラ教会のファサードがきれい!

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この広場の南西角にこんな場所がある。

角にマリア様が描かれているのだ。

ここを通るときは必ずマリア様を見る。

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そして私が向かった先は、

そこから徒歩10分程度。

 

オーニッサンティ教会だ。

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教会自体も訪れたい場所の1つだけど、

この教会には興味深いまたまた「最後の晩餐」がある。

この日の午前中は、「最後の晩餐」のハシゴ。

 

これこそ、フィレンツェを最高に楽しむ方法なのではないか。

 

フィレンツェフィレンツェフィレンツェ

 

あぁ、フィレンツェに行きたいなぁ!

 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!サン・ジミニャーノに別れを告げて。寒くて温かい一日。」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

ちょっと更新が滞ってしまいましたが前回の続きです。

 

目次

 

名残惜しいサン・ジミニャーノ

この日はフィレンツェをしばし離れて、

サン・ジミニャーノへ。

サン・ジミニャーノは塔の街として

世界遺産にも登録されている街。

小さい街を行ったり来たり、

雨に降られ、中世の街を満喫。

 

ariruariru.hatenablog.com

ariruariru.hatenablog.com

 

そろそろフィレンツェにもどる時間になった。

雨があがった後、またまた気温がぐっと下がる。

寒い、、、!

 

寒くて、、、動かざるを得ない。

バスが来るぎりぎりまで、

最後に街の目抜き通りをもう一度歩いておこう。

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幻の街?幻想的な街だ。映画のセットみたい。

雨上がりの石畳の反射や、

ちょっと靄がかかっているような空まで、

まるで演出家が、そうなるように仕組んで

準備したかのよう。

 

ちょうど帰るバスが来るころには街灯が点いて、

またちょっと雰囲気が変わった。

さらに名残り惜しくなっちゃう。

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狐につままれた?気分の帰路

はぁー。本当に美しい街。

でも帰らねば。

 

この門の向こうに広がる素敵な世界に

別れを惜しみつつ、、。

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門の前のバス停からバスに乗って帰路につく。

サン・ジミニャーノをは、静かで、

現実離れした空間だったけど、

この街の暮らしを感じられる街だった。

 

サン・ジミニャーノを歩いた余韻を

感じながらバスに揺られる。

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バスの車窓から街が見えなくなると、

急に不安な気分になった。

ついさきいまで自分が歩いた街なのに、

なんだか狐につままれていたような気分。

 

ホントに私、サンジミニャーノに行ったんだ、、よね?

みたいな、不安に気分に陥った。

思わず撮った写真を見て、あぁ現実だったと確認する。

 

帰りのバスも、行きと同様にポッジボンシで乗り換え。

帰りは少し乗り継ぎに時間がかかって、

ちょっぴり暇を持て余す。

 

雨がシトシトと降ってきて、静かな田舎の街の

静かな駅舎でぼんやりと考え事をめぐらせたり。

こんな時間もひとり旅には必要不可欠だ。

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ただいま、フィレンツェ

無事に予定通りのバスに揺られて、

この日の朝に出発したフィレンツェ

バスターミナルへ帰ってきた。

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なんかとても久しぶりのような気がする。

そして、フィレンツェが「自分の街」のような気がする。

バスターミナルから滞在先のお宅へ歩く道。

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勝手知ったる道を歩く、心地よさを感じながら。

フィレンツェを訪れるのはもう何度目かだったけど、

キラキラしたこの街は私にとっては憧れの街だ。

でも数日の滞在で、もう「自分の街」ような気持ちになる。

 

それはこの日、サンジミニャーノという、

フィレンツェよりも、もっと知らない別の街を訪れたから。

そして、フィレンツェには私が帰る滞在先の家があり、

ホストマザーがそこに待っているから。

 

そしてきっと、この旅がひとり旅だったからかも。

ひとり旅は、同行者の話に気を取られたり、

同行者のことを考える時間がないから、

その街に溶け込むのが早いのかもしれない。

 

家に帰って、サンジミニャーノが寒かった話をすると、

ホストマザーが水枕にお湯をいれて持ってきてくれた。

「お腹を温めておいたらいいよ!」

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くつろぐリビング。

ホームステイの最大の魅力を噛みしめつつ、

寒くて温かい一日が終わった。

 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!塔の街サン・ジミニャーノで塔の存在を忘れる?雨の名残りを楽しんで」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

 

目次

 

街の縁で思うこと

曇りのフィレンツェからバスに揺られ、

この日はサ・ンジミニャーノという小さい街へ。

     ↓

ariruariru.hatenablog.com

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この日は不安定なお天気で、

晴れたり、曇ったり、雨に降られたり。

めまぐるしく変化する空。

それでもひとり旅の旅先では、

いろんな景色が見られてちょっと得した気分にもなる。

 

雨で洗われた中世の街はまた一段と美しくて幻想的。

実際に自分がそこを歩いているのに、

なんだかふわふわとしていて地に足がついていない感じ。

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小さい街だから、同じ道を何度も歩いている。

この日何度目かにやってきたチステルナ広場。

全然違う印象だ。

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朝に通ったチステルナ広場は曇天だった。

     ↓

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広場を通り抜けて、街の端の道へ出てみる。

ここがサン・ジミニャーノの街の縁だ。

街は完全に丘の上にあるんだと実感できる眺め。

街の外側はこんな風景が広がっていた。

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街の中の狭い路地の連続を何度も歩いたこの日。

急に視界が広がって、目を見張る。

 

塔の存在を忘れる塔の街

「塔の街」と聞いてきたサン・ジミニャーノ

今に残る14の塔を全部くまなく見上げてみようかと

そんなことを、来るときのバスの中では思っていた。

実際、街に入ったときには塔の存在が気になって、

あっちの塔、こっちの塔、、、と思っていた。

だけど、この街で数時間の時を過ごしていると、

塔がある風景は、この街にはあたりまえで、

日常の風景なんだということがわかった。

この風景がこの街の普通。

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実際に、街に入ってしばらくすると、

塔のことなどはもう気にならなくなってくる。

街の雰囲気、ひっそりとした静かな街の暮らし、

観光客が行き交う狭い目抜き通り、

そんな観光客も夕刻が近づくとフェイドアウトしていく。

そんな中に自分がいる。

塔も、この街を構成している一つ一つ、

一軒一軒の街の建物の一つを成しているだけだった。

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雨の名残りを楽しんで

もうすぐ帰りのバスが来る。

雨が上がって街は明るく照らされているけど、

また一段と気温は下がって、体が冷えてくる。

この調和のとれた、サン・ジミニャーノの街を

もう少し歩いて、体を温めよう。

再びのチステルナ広場。

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広場を横断して、目抜き通りへ戻る。

石畳はまだ雨の名残り。

キラキラ光って美しい。

通りには観光客の姿。

バスの時間に合わせて、門へ向かっているのだろう。

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みんな同じ方向へ歩いている。

私もそんな人たちの背中を追って歩く。

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ちらりと横道を覗く。

ここも歩いてみたかったと思う道だらけ。

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ゆったりとした街。

美しさに興奮して、ふわふわと歩いた数時間。

他のどんな街とも違う、

サン・ジミニャーノ」という街を楽しんだ。

 

そういや、結局いつくの塔を眺めたのだろう。

帰るころには、そんなことどうでもよくなっていた。

 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!サン・ジミニャーノを旅するならひとりがいい。カットピザを片手に」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

 

目次

 

雨の後の街

この日はフィレンツェからちょっと遠出。

「塔の街」といわれる、塔だらけの街、

サン・ジミニャーノへやってきた。

ariruariru.hatenablog.com

 

内陸の丘の上にあるサン・ジミニャーノ

あいにくの雨に降られて、気温がぐっと下がった。

身震いしながら雨宿りをしたけど、

冷たい冬の雨に濡れる街は、また一段と美しい。

 

しばらくすると雨が止み、明るい空が戻っていた。

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小さい街には幅の狭い道。

そして必ず視界には「塔」がある。

これがサン・ジミニャーノの風景だ。

雨に濡れた石畳がキラキラ光ってとても幻想的。

雨に濡れた道を歩くの、普段は嫌いだけど、

乾いてしまう前にいっぱい歩きたいと思った。

 

アーチの向こうはタイムスリップの先の時代か、

白く光る塔が蜃気楼のようにも見える。

並んで歩く人の後ろ姿までもが風景の一部。

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カットピザは旅人の味方

「ぐぅぅぅ、、、」

あぁ、お腹が空いた。

雨のサン・ジミニャーノの雰囲気に気を取られているうちに

実はすっかりお昼時を逃してしまった。

というわけで、通りに面してカットピザを売るお店に

吸い寄せられる。

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ハフハフ言いながらいただきます!

 

イタリアでは、こんな感じのカットピザを売る店が

どこにでもあって、お手軽なのはもちろん、

想像以上に美味しいのだ。

だいたいは、びっくりするぐらいお安いお値段。

今まで、イタリアで食事に困った時、何度も助けてもらった。

 

ピザを買ったお店。

もちろん、中世の建物の中に入っている。

それが、さも当たり前のように。

この街では、さも当たり前のことなんだろうけど。

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サン・ジミニャーノを旅するなら

明るくなった街を歩く。

だんだんと雨の気配が遠のいていく。

ちょっと残念な気もしてしまうくらい、

雨のサン・ジミニャーノは美しかったな。

朝も通った「チステルナ広場」。

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塔の上から見た「チステルナ広場」はこんな感じ。

       ↓

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ariruariru.hatenablog.com

 

あっちを見ても、こっちを見ても、塔が目に入る。

全部で14の塔。

かつては70を超えていたというのだから、すごい。

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「チステルナ広場」はすっかり青空が。

もわもわと水蒸気があがる。

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再びドゥオーモ広場へ。

雨が止んで、観光客も少し増えたように思う。

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本当に、小さくて静かな街だ。

観光客はバスや車でやってきて、

せいぜい数時間を過ごして帰っていく。

私もそんなうちの一人だ。

 

でも、サンジミニャーノを訪れるときは、

できるだけひっそりと訪れたい。

ひとりで来てよかったなと思う。

 

ひとり旅は不都合なことも不便なことも多い。

でも、サンジミニャーノは、

特に冬の寒いサンジミニャーノは、

そして雨のサンジミニャーノは、

ぜひまたひとりで訪れたいな。

 

その方が、サンジミニャーノの街を

五感で感じられような気がするから。

 

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≒(ニアリーイコール)を楽しむ言葉の世界<その21>「旅を想う、タルトとトルタ」

「≒(ニアリーイコール)を楽しむ言葉の世界」

と題して、旅や言葉の話を書いています。


目次

 

旅を想わずにいられない

旅に出られない休日。

こんな雑誌をパラパラとめくってみる。

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お菓子作りが趣味なわけでもなく、

カフェめぐりが趣味でもない。

嫌いではないけど。

でもこの雑誌の中には、私にとって

ものすごく魅力的な記事がある。

 

「世界の郷土焼き菓子の魅力」というページだ。

これはもう、旅を想わずにいられない。

 

そのページに、ヨーロッパの菓子の話があった。

イタリアのコーナーでは、

ローマのパンジャッロ、ナポリのスフォリアテッレ、

スペインのコーナーでは、

アンダルシアのポルボロンなどが紹介されている。

 

スフォリアテッレが恋しい話は以前にも。

     ↓

ariruariru.hatenablog.com

 

コーヒーに甘いもの

私は無類のコーヒー好き。

コーヒーはブラックでしか飲めない。

特に甘いもの好きというわけではないが、

ブラックコーヒーと相性の良いお菓子も大好きだ。

 

たっぷりのブレンドコーヒーと合わせる、

フルーツのマフィンとかも好きだし、

カフェオレといただくマカロンも好き。

エスプレッソとティラミスなんて組み合わせも。

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(2015年夏のイタリア・ボローニャの夜にテラス席で。)

 甘い誘惑には弱いのです。

    ↓

ariruariru.hatenablog.com

 

そして、ヨーロッパは伝統的な焼き菓子の宝庫。

フィナンシェ、タルト、マドレーヌ、パイ、

タルトタタン、ブールドネージュ、カヌレ

ブラウニーにサブレ、、、。

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(2019年フランス・ボルドーにて。カヌレとマカロンで朝ごはん。)

 

ほとんどがフランス発祥の伝統的なお菓子で、

フランス語の名称のまま、日本でも食べられている。

 

タルトとトルタ

例えば、「タルト」という言葉は、

フランス語の「tarte」から。

スペイン語では「tarta」になり、

イタリア語では「torta」だ。

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(2019年スペイン・サンセバスティアン。お菓子屋のショーウインドーを眺めるのが楽しい。)

 

ただし、イタリア語の「torta」には、

お菓子全般をあらわす意味もあって、

タルトケーキ以外のケーキも「torta」と呼ぶ。

 

発音は「トルタ」で、日本語では

「タルト」のさかさま言葉になり、若干ややこしい。

ややこしいというか、言い間違えてしまいそうになる。

 

まぁだいたいのシチュエーションでは、

「トルタ」を「タルト」と言いまちがえたところで、

大した問題にはならないと思われる。

日本で「タルト」を「トルタ」と言い間違えると

何それ?となるのでちょっと恥ずかしいけど。

 

これらの言葉は、すべてラテン語

「TORTA」(ねじれたの意味)を

語源としているらしい。

イタリア語はそのまま使っていることになる。

 

古い時代から小麦粉をこねて「ねじって」

つくられてきた「トルタ」の数々。

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(2003年冬のドイツ・ベルリン。寒い街歩きの後は体が欲するコーヒーと甘いもの。)

 

もっともっと旅先で味わってみたいなぁ。

これから先も。

 

 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!雨のサンジミニャーノを歩く。素敵な雨宿り」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

 

目次

 

塔からの眺めの余韻

この日はフィレンツェを離れてちょっと遠出。

バスをについでやってきたのは、

丘の上にひっそりと佇む町、サンジミニャーノ

 

ポポロ宮の塔の上からの眺めを楽しんだあと、

裏口から出ると、そこにも素敵な風景。

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塔から街を眺めおろしていた余韻にまだ浸っていて、

体がなんだかふわふわしている。

 

ポポロ宮の中庭はとてもかわいらしい感じ。

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塔からの眺めは最高だったな。

改めて塔を見上げてみる。

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雨のサンジミニャーノ

ポポロ宮を出てしばらくすると雨が降ってきた。

この日は本当に忙しいお天気だ。

 

ドゥオーモ広場に面したお店に入って、

雨宿りしながらお買い物。

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土産物屋かと思って立ち寄ったお店は、

写真やアート作品を扱うギャラリーだった。

 

静かな店内に雨の音が響いている。

私以外、客はだれもいない。

店員も無言で仕事をしている。

なんか、この時間が永遠に続くのかと思うほど、

居心地が良く、過去にも味わったことがあると錯覚する空間だ。

 

 

店の目の前はドゥオーモ広場。

ドゥオーモもポポロ宮もしっとりと濡れて、

さっきまでの色合いとは違う。

がらりと印象も違う。

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雨に濡れた石畳の通りが美しい。

みんな雨宿りをしているのか、

歩く人が少なくなった通りは、

より一層、中世の趣きに近づいた感じがした。

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雨が降り始めてしばらくすると、

さらに気温がぐっと下がった気がする。

もう手がかじかんできて、身震いする。

 

14の塔を探して

でも雨の街歩きも楽しくて、ぐんぐん歩く。

かつては70以上あったという塔。

今残されている14の塔を探しながら歩く。

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狭い通りには、昔ながらの建物に商店などが入っている。

どこもこの町の雰囲気を壊さない趣きを保っている。

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14の塔のうち、おそらく7つくらいを

もうすでに見上げただろう。

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少し雨が激しくなってきた。

ちょうどそんなタイミングで、

フィルムカメラのフィルムがきれる。

 

素敵な雨宿り

せかせかと雨の通りを歩いていた時、

ふと通りすがりに見つけたのは小さな教会。

ちょうど雨が少し激しくなってきて、

フィルムカメラのフィルムも交換したかったので、

少しお邪魔することにした。

 

そこは、だれもいない、私だけの空間。

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フィルムを交換して、しばらく座って休憩。

雨の音しか聞こえない。

雨はだんだん激しく降ってきたことが耳でわかる。

教会の中もしんしん寒いが、風がないだけ

外よりも暖かく感じた。

 

一度座ってしまうと、なんであんなに雨の中を

せかせかと歩いていたのか、

自分がすこし滑稽にも思えてくる。

こんなに小さな町、もっとゆっくり見て回ればいいのに。

 

いや、せっかくのひとり旅なんだから、

見たいものを見たいスピードで好きに見ればいい、とも思う。

そんなことをひとりで考える。

しばらくすると、雨がほとんど上がったようだ。

それも耳でわかった。

 

教会の外へ出てみると、まだ小雨は降っていたが

あたりはすこし明るくなっていた。

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素敵な雨宿り。

素敵な雨宿りの時間と空間。

 

サンジミニャーノで過ごした数時間の中で、

この教会で過ごした雨宿りの時間は、

印象的で大切な時間だった。

 

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冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!塔の町サンジミニャーノを塔から眺める。想像力を掻き立てる幻想的な風景」

2011年12月

 

この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。

大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。

自由で気ままな冬の旅をふりかえります。

 

目次

 

塔の町を塔の上から

この日はフィレンツェからちょっと遠出。

バスを乗り継いで、サンジミニャーノという

小さい町へやってきた。

 

ここは「塔の町」。

というわけで、塔の上から街を眺めてみる。

ドゥオーモ広場に面して建つ、

ポポロ宮の塔に登ることができる。

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塔の階段は昔のままなんだろうけど、

安全に手すりがついているのでとても上がりやすい。

塔の中は筒状になっていて、風が通り抜けていく。

寒い、、、。

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塔のてっぺんに到着!

塔のてっぺんに到着!

最期に梯子をよじ登るのがなかなか大変だった。

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ふぉー!すごい眺め!きれい!

そして、、、、寒い!!

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真下に見えるのは、さっきまでいたドゥオーモ広場。

ドゥオーモの屋根も瓦屋根だったんだ!

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こちらは、チステルナ広場。

三角形のかわいらしい広場、真ん中には井戸。

町の向こうにはトスカーナののどかな風景が広がる。

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さっき歩いたときはこんなに曇り空だったけど、

塔の上からは晴れた風景が見えた。

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そしてこれが、雑誌「フィガロジャポン」で見ていた

眺めそのものだった。

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雑誌の写真のまんま。

ジオラマのような街並みは、本当に現実にあったんだなぁ。

自分の目で見るまでは、これが現実世界にあるとは

信じられないと思っていたが、本当だったんだなぁ。

 

こんな中世の街並みに芝生のサッカーグラウンドと

バスケットコート。ちゃんと現代の生活がある。

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美しい空、幻想的な風景

空が美しい。

この日はちょっと不安定なお天気。

今にも雨が降り出しそうな天気の中歩いてきたが、

塔に上がる前にちょうど晴れてきた。

 

雲の流れは速く、光が刻々と向きを変える。

丘の上にあるサンジミニャーノだからなのか、

気温がぐっと低く感じる。

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もう昼近いけど、霧のような靄のようなものに

美しい風景が包まれていて、とても幻想的だ。

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中世の街にタイムスリップした気分。

それを上空から眺めている不思議な気分。

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上空の世界から下界へ

さて、そろそろ降りましょう。

吹きっさらしの塔の上はとても寒くて、

もう限界だ。

気合を入れて梯子を下りよう。

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階段途中から、ドゥオーモ広場をのぞむ。

この眺め、中世のままなんだろうな。

そのころは、権力闘争で塔を建てまくっていたのか。

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この窓からどんな人がこの風景を眺めていたのだろう。

幻想的な風景が想像力を掻き立てる。

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塔の入り口まで戻ってきた。

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このドアを開けて下界の世界へもどっても、

中世の雰囲気はそのままなのに、

このドアを開けるのを躊躇する自分がいた。

 

 

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