冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!フラ・アンジェリコに会いにサン・マルコまで。心を体を休めて眺める青空は」
2011年12月
この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。
大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。
自由で気ままな冬の旅をふりかえります。
目次
朝のフィレンツェ、サン・マルコへ
翌日の朝、この日は曇天。
中央市場の建物の向こうに、しっかりと
ドゥオーモのクーポラを確認しながら歩く。
この日、朝から向かった先は、
フィレンツェを訪れる際には、必ず立ち寄っている場所。
徒歩15分程度で到着したのはここ、、、。
あ、思いっきり工事中だった。
サン・マルコ教会とサン・マルコ美術館だ。
美しいファサードが見られないのは残念だけど、
歴史的なものを楽しんでいるのだから、
修復工事に出くわしたときは、
感謝の気持ちを持とうと心掛けている。
「修復工事、ありがとうございます。」
サン・マルコ教会が面するサン・マルコ広場は、
各所から来るバスの停留所がおかれているため、
結構人通りが多い。
フィレンツェの歴史的な地区には車両は入れない。
バスもしかり。
私が初めてフィレンツェを訪れた当時は、
まだドゥオーモのすぐ横をバスやタクシーが走っていたのだが、
その後、乗り入れは禁止になった。
排気ガスの問題もあるし、
写真に車が写りこまなくなったので良いことなのだが、
初めてフィレンツェに到着した夜、
空港からのタクシーの中から暗闇にぼわっと浮かぶ、
ドゥオーモのクーポラを見た時の感動は忘れられない。
もう二度と、あれと全く同じ光景を見ることは
できないんだと思うと、若干残念な気もしてしまう。
(自分勝手だけど。)
フラ・アンジェリコに出会って
さて、まずはサン・マルコ教会の中へ。
この教会がまたとても素晴らしい。
朝の教会は、これまた一段と良い。
サン・マルコ美術館を訪れるときは、
まず先にいつも教会に入るようにしている。
そして、サン・マルコ美術館へ。
回廊の美しい美術館。
美術館と言っても、もともとは修道院だ。
この美術館の見どころは、フラ・アンジェリコの作品。
この当時は、館内の写真撮影は禁止だったので、
作品の写真はないのだが、後に訪れた時のものがこちら。
↓
フラ・アンジェリコの「受胎告知」だ。
2010年に訪れた時のもの
↓
2015年に訪れた時のもの
↓
心と体を休める場所
ぼんやり眺める中庭。静かで一息つける場所。
こんなところで何時間でも考え事をしていたいな。
サン・マルコ美術館は、入り口と出口が違って、
入り口と反対側から出ることになる。
初めて訪れた時は出口を出てびっくり。
あまりにも何もない、人通りもない、
静かで細い通りに急に出るから。
でも、サン・マルコ美術館を出ると、
いつも心も体もがふわっと軽くなる気がして、
今ではその通りに急に押し出されるのが
なんだか快感になっている。
ふり返ると、サン・マルコの建物の上空に青空。
朝の曇天から一変、青空が見えていた。
フィレンツェでは何気ない風景なんだけど、
心が休まった後だからか、より美しく、
ありがたく感じたこの光景。
さぁ、今日も素敵な一日を過ごそう。