冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!大晦日はチェノーネ!パンドーロを食べながら夜は更ける」
2011年12月
この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。
大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。
自由で気ままな冬の旅をふりかえります。
目次
街歩きからオルサンミケーレ
大晦日のこの日。
朝から「最後の晩餐」をハシゴして歩いた。
アルノ川を眺めながら、
美味しいものを思う存分頬張ったら、
中心地へ歩き出した。
しばらくウロウロしていたら、
シニョリーア広場が光り輝いている。
あの向こうにちょっとだけ、
ドゥオーモのクーポラが見えているのが
なんだかうれしい。得した気分。
カルツァイウォーリ通りに出て、
いつも通りすがっている
オルサンミケーレ教会に入ってみた。
カルツァイウォーリ通りに面した
教会にとっての背中側にはチケットブースがあって、
いつも通る度にちらっとのぞくのだが、
教会の入り口は通りの反対側だ。
このチケットブースでウフィッツィ美術館のチケットを購入した。
↓
もとは小麦市場だったという建物。
すぐ裏手にはあの人通りの途絶えることのない
カルツァイウォーリ通りがあるというのに、
一歩中に入るとこんな雰囲気。
ちょっと変わった形の内部。
喧騒を離れて、ふと我に返るような時が過ごせる。
こんな場所、家の近所にほしい。
大晦日はチェノーネ!
さて、この日は大晦日。
イタリアの大晦日は、「cenone(チェノーネ)」といって
ボリューム満点の食事を楽しむ習慣がある。
チェノーネ=大きな夕食?
大食事会!って感じ?
ホストマザーが作ってくれたのは、
まずは縁起物のレンズ豆!
レンズ豆は硬貨の形を連想させるらしく、
「お金に困らないように」という意味があるらしい。
日本のお節料理の食材の由来と同じ感じ。
世界いろんなところでいろんなことを願ってきたんだなぁと思う。
で、コテキーノとポテト。
「コテキーノ」とは豚の腸詰めの料理で、
これも大みそかには欠かせないものらしい。
「コテキーノ」以外に「ザンポーネ」というのもあって、
こちらは豚足に詰めたもの。
豚足詰めだったらちょっと苦手だったかもしれないなぁ。
「コテキーノ」はおいしくいただいた。
マッシュポテトと一緒に食べたら、塩気が良い感じ。
パンドーロとリビング
ゆったり食事を楽しんだ後は、場所をリビングに移して、
さらにまったりと年越しを過ごす。
大きなケーキは、「パンドーロ」
「パンドーロ」はクリスマスに欠かせないケーキだ。
これがまたうまい。
見た目は大きいのだけど、カットしては食べ、
食べてはカットしてを繰り返し、
クリスマスから年末にかけてコツコツと
結構な量を食べちゃう。
街のいたるところで様々なパンドーロが売られていて、
クリスマス期の風物詩といった感じ。
チョコレートをつまみながら、
スプマンテを飲みながら、
家族でテレビを見る。
テレビは、日本の紅白歌合戦をもっと
カジュアルにした感じの歌番組が放送中。
日本の実家へ帰ったようなリラックス感。
ここってフィレンツェだよね?
こうして、2011年が幕を閉じた。