冬のイタリア「ひとりで滞在するフィレンツェ旅!ポンテ・ヴェッキオはまさにヴェッキオ!ふり返るのが決まり事」
2011年12月
この年の年末、急に思いたって向かったイタリア。
大好きなフィレンツェにただただ行きたくて。
自由で気ままな冬の旅をふりかえります。
目次
歩く、歩く、アルノ川まで
久しぶりのフィレンツェ滞在。
ステイ先の家を出て、ドゥオーモ広場、
ジョットの鐘楼からの眺めを楽しんだ後、
ドゥオーモで心を落ち着けたものの、
カルツァイウォーリ通りの華やかさに浮かれ、
レップブリカ広場、シニョリーア広場と歩き、
とうとうアルノ川まで歩いた。
この辺りは、フィレンツェに来た人がだれしも歩くエリア。
ベタな観光ルートだが、やっぱり何度も歩きたい。
あぁ、アルノ川!
あぁ、ポンテ・ヴェッキオ!
その昔、まだフィレンツェという街を
きっちりと認識してなかったころ、
それでも「ポンテ・ヴェッキオ」は知っていた。
この不思議な形状の橋だ。
橋にレゴブロックを差し込んだみたい。
ポンテ・ヴェッキオはまさにヴェッキオ!
「ポンテ・ヴェッキオ」とは、
ポンテ=橋、ヴェッキオ=古い、という意味で、
つまりは「古い橋」。
名の通り、フィレンツェ最古の橋である。
橋を北から南に渡る。
橋の上は、このように両側に商店が立ち並んでいて、
彫金細工の店や宝石店など、キラキラしたものを扱う店が並ぶ。
橋の上を歩いていると、ここが橋であることを忘れてしまう。
商店街を歩いている感じ。
13世紀には革屋や肉屋が並んでいたとかで、
異臭を放っていたらしいが、16世紀に撤去され、
現在のようなきらびやかなものを扱う店が並ぶようになった。
13世紀って、、、鎌倉時代?
16世紀って、、、、安土桃山時代?
まさに「ヴェッキオ」な橋である。
役割や存在意義が変わっても
橋の階上には通路が設けられており、
ウッフィツィ宮殿とピッティ宮殿を結ぶ
重要な通路となっていた。
これを、ヴァザーリが建設したことから、
「ヴァザーリの回廊」と呼んでいて、
私はまだ行ったことないけど、
現在は予約すれば見学することできる。
ウッフィツィ宮殿は現在ウッフィツィ美術館となり、
ピッティ宮殿の内部は現在パラティーナ美術館などがある。
かつては、政権や政治の中心を結んだ回廊は、
現在は美術館と美術館を結んでいることになる。
役割や存在意義が変化しても生き残る建築物。
素晴らしいなぁ。
橋であることをしばし忘れてしまうそうになる
ポンテ・ヴェッキオだが、橋の中央まで歩くと、
店舗が途切れる部分がある。
「あぁ、そうだった、橋を渡っっているんだった」と
改めて思うのがここらへん。
ポンテ・ヴェッキオから見るアルノ川はとても美しい。
ポンテ・ヴェッキオから西側をのぞむ。
見えているのは、トリニタ橋。
川の両岸の建物も美しく、これも私にとっては、
いかにもフィレンツェ!という場所だ。
ふり返るのが決まり事
そして橋の上でふり返るのも私の中では決まり事。
ふり返ると北側に、ドゥオーモのクーポラが見えるのだ。
ポンテヴェッキオは、ドゥオーモまでまっすぐな通りで
結ばれているわけではないのに、
クーポラの先の部分だけが見える。
「フィレンツェに帰ってきたんだなぁ」
という思いを噛みしめながら、
ポンテ・ヴェッキオを渡りきる。
金細工や宝石にはあまり興味はない。
ショーケースを冷かしてみるけど、
ものの数分で歩いちゃう。
まだまだ歩き足りないよ!
もっと見たい、フィレンツェらしいところを。