オーストラリア旅「シドニーと弾丸エアーズロックの旅!オペラハウスに潜入!その前にまずは腹ごしらえ」
2017年8月
この夏は、冬のオーストラリアへ。
シドニーを拠点に自然も都会も楽しむ欲張りな旅。
目次
シドニー夜のお楽しみへ
今日は街歩きだけでなく、夜にお楽しみが待っている。
それは、オペラハウス。
シドニーと言えば、
あまりにも有名だが、どうせオペラハウスを
見学するのなら、オペラを見たい。
というわけで、
日本でコンサートのチケットを予約してきた。
旅の日程やオペラの日程の都合もあって、
今夜の「パルジファル」(Parsifal)を予約。
私はもともとオーケストラやオペラが好きで、
旅の行程に演奏会など組み込みたいのだが、
いつも夏に旅するヨーロッパはオペラのオフシーズンになり、
なかなか観れないのだった。
それでもなんとか、
イタリアのローマやヴェローナで野外オペラをみたり、
小編成の室内楽を聴いたりしている。
しかし、オーストラリアは冬!
オペラシーズン真っただ中なのだ。
夕刻になってからホテルを出て、
徒歩でサーキュラーキー(Circular Quay)をめざす。
ホテルの立地が素晴らしいので、
ほとんどの観光地に徒歩で行ける。
サーキュラーキーとは、シドニーの海の玄関口。
ずらっと並んだ桟橋からはフェリーやクルーズ船が
ひっきりなしに発着する。
私たちがサーキュラーキー付近に着いた時も大混雑だった。
人の波を掻き分けるように、オペラハウス方面へ進む。
この辺りからは、ハーバーブリッジとオペラハウスという
シドニーらしい風景が見られる。
オペラの前の優雅な時間
楽しみにしている
オペラ「パルジファル」(Parsifal)は、
上演時間が長い大作で知られる。
故にあまり上演される機会が少なく、
私も初めて観る演目だ。
予定では18時に始まって、終わるのは23時ごろだという。
長い……。耐えられるだろうか。
もちろん日本語上演ではないし、
日本語の字幕もない。若干の不安を抱えながら、
まずは腹ごしらえへ。
サーキュラーキー界隈は、レストランがたくさんあって、
どこにするか迷いたい放題だ。
早めの夕食をとりたい私たちには都合よく、
ほとんどの店がハッピーアワーをやっている。
その中で、ハーバーブリッジを眺めながら食事ができる
カジュアルなイタリアンの店に決めた。
私は白ワインをグラスで、友人はビールを。
バーガーとカラマリのフリットをシェアして食べた。
どれも味は抜群。
ワインはオーストラリアらしい爽やかで
嫌味のないすっきり系で素晴らしい。
眺めも雰囲気も最高だった。
ちょっとまぶしくて困ったけれど。
だんだん暮れていく。
オペラの開始時間が近づいてくる。
旅の醍醐味が集約されたような、最高の時間。
いよいよオペラハウスに潜入!
オペラハウスの海沿いにはオペラ・バーがあり、
そちらもにぎわっている。
冬だがおだやかでさわやかな気候。
上着があればまだまだ外でも大丈夫。
私たちは予約していたチケットを、
オペラハウス内のチケットボックスで手に入れて、
いよいよオペラハウスの中へ。
あの独創的な建物の中はどうなっているのか、興味津々。
オペラハウスの中は、思った以上に複雑だった。
貝殻がかぶさったような屋根は、そのまま天井になっている。
ちょうど日暮れと重なって、
人々と建物がシルエットに。
息をのむ美しさ。
オペラの開始時間が近づいてくる。
自分たちの座席を確認に行くと、
前をゆっくりと楽しそうに歩く老夫婦。
ほほえましくて、思わず立ち止まった。
いい時間をを共有する2人。
こちらもでなんだかうれしくなっちゃう。
自分の席を確認し、ホールの周辺を歩いてみると、
テラスに出られるようになっている。
ここからハーバーブリッジがとても美しく見えた。
オペラの休憩では、
ホワイエでお酒やコーヒーを楽しむのは定番だが、
テラスへ出て夜景を見ながらそれができるなんて贅沢だ。
休憩時間もまた楽しい。
ふとシティの方を見ると、
こちらは高層ビル群のシルエットがまた美しい。
シドニーは、自然と都会が共存する、本当に美しい街だ。
さていよいよオペラが始まり、その長さ故、
腰が痛くなったりはしたけれど楽しめた。
予定通り5時間を超えるオペラ鑑賞を終えると、
もう夜の11時をまわっていて
すっかり気温も冬らしくなっている。
オペラの興奮で会場の外へ出たものの
海風にさらされて体温が奪われる。
タクシーに列をなす人々を横目に見ながら、
ホテルの立地に感謝しつつ歩く。
念願だった「オペラハウスでオペラ」が
実現できてとても満足!