イタリア フィレンツェでホームステイの旅「大好きなフィレンツェにさようなら」
2010年8月
イタリア・フィレンツェでのホームステイ。
何度か旅行で訪れたこの街に住んでみたくて、
今回はホームステイという滞在の形にしてみた。
大人のホームステイは発見がいっぱい。
新鮮な気持ちで2週間を過ごした。
フィレンツェの魅力に
さらにとりつかれてしまった感じ。
目次
暑い夏のフィレンツェをのんびり
フィレンツェはイタリア中部の街。
乾燥はしているものの、
フィレンツェの夏の暑さはなかなかのものだ。
日中の日差しは肌に痛いほど。
旅行で滞在した時は
日中に街歩きを敢行してへとへとになった。
暑いー!と言いながらホテルに帰って
ゴロンと昼寝するのもいいけど、
今回の旅は暮らす旅。
のんびり無理のない旅を満喫だ。
何度見ても美しさに感動するフィレンツェ。
こんなに美しい街を残してくれた先人達に
感謝したくなる街。
歩いても、丘の上から眺めても、
ため息が出る美しさ。
でもその街には普通の暮らしがちゃんとある。
フィレンツェに暮らす人々は、
この美しい街を愛していて、
そして丁寧な暮らしをしている。
しっかり丁寧に暮らすこと
観光客でごった返す通りを抜けると、
路地にひっそりとたたずむ店に
一人で入っていく地元の人の姿。
老舗のバール、古道具屋、マーブル紙の店。
当たり前のように吸い込まれていく。
こんなにも観光客があふれているのに、
路地の店にはピリッとしたひんやりした空気。
いったい何が日本と違うのだろうと
考えずにはいられなかった。
2週間暮らしてみて、
その暮らしぶりの一端を体験した。
伝統的なものや昔の暮らしを大切にしながら暮らす。
時代とともに暮らし方は変わっては行くが、
前の時代に対する変わらぬ尊敬の念がある。
そこが日本と違うのかなぁ。
ホームステイ先を出る
いよいよホームステイ先ともお別れ。
どちらかというと動物苦手な私も、
多少は仲良くなれたワンちゃん。
最後の日に玄関を出ると、
前庭でこんなポーズ。
出発の前日の夜から繰り返し言われた。
カッティーバとはイタリア語の「cattiva」、
「悪い」という意味の女性形で
日本に帰ってしまう私に「悪い子だ」と言っている。
おじいちゃんのイタリア語は私には難しくて
分からないことも多かったけど、
2週間でいろいろお話をした。
おじいちゃんは映画が好きで、
若いころ日本の映画を映画館で見て感動した話や、
息子に日本語を学ばせようとしたけど
全然勉強してくれなかったという話など。
このお宅で、すっかり娘気分で
過ごした愛おしい時間ももう終わり。
普段とは違う役回りを与えられ、
リフレッシュできた時間。
いい意味で予想不可能な旅。
いい出会いに支えられた2週間。
また来ます、フィレンツェ。
とりあえず、いったん、さようなら!