「暮らすように旅したい!」 旅のあれこれ ariruariru

勤め人ですが心は旅人。ヨーロッパ中毒気味。「言葉」が大好き。

スペインひとり旅「宝物のような時が流れる!中世の街トレドへタイムスリップ!」

2012年8月

この夏は、スペインを気ままに一人旅。

旅の始まりは首都マドリッド。しばらく滞在した後、

列車でアンダルシアのグラナダへ。

数日滞在の帰りにコルドバに寄って、

マドリッドに帰ってきたところ。

 

目次

 

マドリッドに「ただいま」

アンダルシアの暑さは尋常ではない。

マドリッドも充分暑いが、暑さの種類が違った。

クタクタで帰り着いたマドリッド

同じホテルにチェックイン。

ホテルはマドリッドの中心地にある,、

「レヘンテ」というホテル。

グランビア駅とカリャオ駅の真ん中にあって、

ソル広場まで徒歩5分という素晴らしい立地だ。

www.booking.com

 

再びアトーチャ駅から出発!今度はトレドへ!

マドリッドでしばらくゆっくり過ごした。

慣れたホテルはありがたい。

 

次の旅の目的地はトレドだ。

トレドは十数年前に訪れたことのある街。

その街の美しさに圧倒されたことを覚えている。

当時はマドリッドから日帰りで訪れて、

もっと居たい!と思ったので、今回は1泊することにした。

 

お世話になったホテルをチェックアウトして、

すっかり慣れたアトーチャ駅へ。

以前に確認しておいたコインロッカーに

スーツケースを入れて、トレドへ旅立つ。

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アトーチャ駅のコインロッカーはとてもきれいで

近代的。集中管理するシステム。わかりやすい。

係の人も付いているので安心だ。

 

トレドは1泊の予定。

その後は、いったんアトーチャ駅に

戻ってから、バルセロナに移動する予定だ。

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2等席を買ったけど、たまたま1等席の車両がきた。

ラッキー!

1等席なんて買うことがないので。

やっぱりちょっと、ゆったりしてるかな。

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たった30分でトレドに到着。

アンダルシアが遠かっただけに、今回は一瞬に感じる。

 

宝物のような時が流れる中世の街

あっという間にトレド駅。

駅舎が素晴らしいのは十数年前と同じだが、

ホームやほかの部分は大幅に変わっていた。

前はこんなに広いスペースはなかったなぁ。

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トレドは16世紀にスペインの首都だったこともある街。

その後首都はマドリッドへ移り、

16世紀当時のままの街並みが残る静かな古都だ。

 

マドリッドも暑かったのだが、トレドもまた一段と暑い。

まあ、夏のスペインはどことも暑いのでしょうけど。

内陸部独特の乾いた風が熱風となって吹き付けてくる。

アンダルシアともまた違う暑さだ……。

テレビの天気予報によると最高気温は43度らしい。

聞かなきゃよかったかも。

 

トレドの駅舎は美しいことで有名だ。

ステンドグラスがきらきらしている。 

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駅を出ると、すぐそこに広がっている風景。

荒涼とした土地が広がっている。20年前もそうだった。

駅前にはだれもいなくて、シーンとしていたのを覚えている。

でも今回は観光客がたくさん歩いている。

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トレド駅を出て右手に通りを進む。ただの田舎駅の駅前だ。

道なりに進むと左にカーブしている。

20分くらい歩いていると、だんだん不安になってくる。

ここが本当にかつて首都がおかれた街なのか?などと思っていると、

ふいに見えてくるのだ!すごい景色が!

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十数年前、この景色が目に飛び込んできたとき、

走り出したくなった。

(というか、実際にちょっと駆け足になった。)

現代社会から取り残されたような街が見えてくる。

 

アルカンタラ橋を渡ったら

アルカンタラ橋を渡って中世へタイムスリップ。

トレドは城壁に囲まれた城塞都市だ。

三方をタホ川に囲まれているトレドの街。

橋を渡らなければ、街には入れない。

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アルカンタラ橋は13世紀につくられた橋だ。

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タホ川が流れている。このタホ川というのは、

隣国ポルトガルで大西洋に注いでいる。

ポルトガルリスボンを流れるテージョ川のことだ。

 

橋を渡ると、まるで秘密基地のように、

迷路のような道が続く。

かつてイスラムの勢力が強かった時代の名残。

スペイン各地でその名残を感じる。

 

回廊に癒されるサンタ・クルス美術館

アルカンタラ橋を渡ってしばらく進むと、

サンタ・クルス美術館の前に出る。

サンタ・クルス美術館は、かつて病人や

孤児のための慈善施設として建設された。

現在は美術館として利用されている。

ファザードは立派なプラテレスコ様式

スペインのルネサンス様式だ。

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トレドの大画家である、エル・グレコの作品が充実している。

エル・グレコとは、16世紀から17世紀にかけて

トレドで活躍した画家で、元はギリシャの生まれだ。

グレコ」とはスペイン語ギリシャのことで、

冠詞の「エル」を付けて、「ギリシャ人」と呼ばれていた。

独特のタッチで描かれる劇的な宗教絵画を数多く残している。

日本では、岡山県の倉敷にある大原美術館

その作品を観ることができる。

私も好きで何度か訪れたことのある美術館だ。

ちなみに、大原美術館の隣のカフェの名前が

エル・グレコ」だった。

マドリッドプラド美術館にもエル・グレコの作品が

いくつか所蔵されていた。

 

サンタ・クルス美術館はなんと無料で入れる。

なんて太っ腹!

所蔵の内容も素晴らしいのだが、建物や雰囲気自体が好きだ。

壁に飾られたスペインタイルがいい感じ。

こんなタイルを見ると、イベリア半島にいるんだなぁと思う。

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優美な回廊には美しい中庭が。

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ただでさえ静かなトレドの街だが、ここにいると

本当に静かで穏やかな時間が流れている。

もし私がトレドに暮らす住人だったら、

一週間に一度くらいはここに来て、ぼんやりしたいな。

宝物のような時が流れるトレド。

1分1秒を大事にしたくなる。

 

トレドの中心ソコドベール広場へ

トレドらしい空間と美術を楽しんだら、

このアーチをくぐって、ソコドベール広場へ。

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手前にかっこよく立っている像は、

文豪ゲル・デ・セルバンテスだ。

有名な「ドン・キホーテ」の作者で、

エル・グレコと同じ時代に活躍した世界的大作家。

 

ソコドベール広場は、トレドの中心にある広場。

緑の木陰が気持ちいい。

広場からアルカサルが見える。

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さあ、ここからしばらく街をさ迷い歩く。

目的地を決めずに歩いてみよう。

さ迷うことを目的にして。

 

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