フランス&スペイン旅「ワインとバスクの旅!神様の存在を信じたくなる演出!ボルドーのサンタンドレ大聖堂」
2019年8月
この夏は、友人との2人旅。
フランスのパリから入って、フランス・ボルドー
大西洋側を南下する計画だ。
まずはフランス・パリに1泊、ボルドーに3泊。
その後は陸路でスペインのバスク地方へ。
そして最終目的地はビルバオ。
さあ、 2週間のワインとバスクの旅へ!
目次
これぞゴシック!サンタンドレ大聖堂
この日は朝からボルドーの街歩き。
ペイ・ベルラン塔からぐるっとボルドーの街を眺めて、
すっかり我が街気分になったところ。
なかなかハードな階段で足がガクガクになったので、
高揚した気持ちと疲れた足を落ち着かせるために
サンタンドレ教会へ向かう。
すごく細かい彫刻がほどこされている!
ゴシック様式の「石のレース」だ。
導かれるように内部へ吸い込まれてみる。
広くて美しい空間に注ぎ込む自然の光
内部はとても広くて、美しい。見事!
まさに大聖堂!という感じ。見学者も結構いたけど、
ちゃんと静寂がたもたれていて、心が落ち着く。
奥のステンドグラスから、自然光とは思えないほどの
眩しい光が降り注いでいる。
キリスト教徒じゃないけど、神様の存在を信じたくなる。
サンタンドレ大聖堂は、ボルドーの街の中でも
にぎわっている目抜き通りに近く、
大聖堂のある広場には、カフェやレストランがたくさん。
大聖堂をぐるっとまわるようにトラムが走り、
とても賑やかな辺りだ。
でも、大聖堂の中へ一歩足を踏み入れると、
そこは周囲とはまったく異なる空間。
すばらしいステンドグラス。
サンタンドレ大聖堂は、12世紀にアキテーヌ公の
孫娘アリエノールが、フランス王ルイ7世と
結婚式を行ったことで知られるそうだ。
西側に一番古い11世紀のの壁が残っていて、
そのほかの建物のほとんどは、12世紀から14世紀に造られたもの。
ゴシック様式の聖堂には、ふつうは西側に大扉がある。
しかし、サンタンドレ大聖堂は、城壁に接していたため、
西側ではなく北側に大扉があるところがめずらしいらしい。
マリア様は何を見ているのかな?
外からの光を柔らかくかえてくれるステンドグラス。
ふと見ると、そこに静かにマリア様の像があった。
マリア様の後ろ側に入れることはあまりない気がするので、
マリア様の視線と自分の視線を重なり合わせてみる。
マリア様は、祈る人々を見ているんだなと改めて思った。
反対側にはとても立派なパイプオルガン。
その下にあるのが、もっとも古い時代の壁。
私流の教会の楽しみ方は
塔にのぼって、美しいボルドーの街をまるで
制覇したような気分を味わった後、
大聖堂でしっとりとした時間を過ごす。
ただの観光客の一人だけど、できるだけその場の
普段通りの空気を味わいたいと思う。
教会に入ったら、ぐるっと一周。
その後は座ってじっくり、目を凝らす、耳を澄ます。
その場に行かなければわからないことがある。
それを探しながら旅をしているのかも。
教会の中の椅子に腰を掛けると、
思いもよらないことが頭や心をよぎったりする。
すっかり忘れていたことを急に思い出したり、
答えのないことを考えたくなったりするものだ。
そしてその後は、もう一度歩いてみる。
神様の存在を信じたくなる、数百年前の人々の
そんな演出の数々が次々と見えてくると、
なんだかありがたい気持ちになってきたりも。
教会の正しい楽しみ方は分からないが、
私流の楽しみ方はこんな感じ。
教会があったら入ってみる。
きっと何か新しい発見があるから。
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