旅に行けない旅人ができることは何か考えた
目次
悩む日々が続く
(2010年夏 イタリア ミラノのドゥオーモを眺めた夜)
この数日、いつも通りの旅の記事を
アップするかどうか悩む日々が続いた。
理由はもちろん新型肺炎のせいだ。
世界情勢も刻々と変わっていくけど、
それに伴って私の気分も刻々と変わっていく。
ここ最近ブログに載せている記事は、
昨年の夏のフランス&スペインの旅。
気づけば、すでに70記事以上となり、
年をこえて書き続けている。
(2019年夏 フランスボルドーの水鏡を楽しんだ夜)
そのフランスやスペイン、
過去に何度も訪れたイタリア。
聞きたくないようなニュースが耳に入ってくる近頃。
気づけば、心がぐったりしている私
(何度も訪れたフランスパリ 2013年夏撮影)
私は無類の旅好きの、一般的な勤め人。
世の中の旅好きの人ほとんがそうだと思うが、
行きたいときに、行きたい場所へ、行きたいように
いつも行けるわけではない。
時間やお金など、さまざまな制約の中で
ああでもない、こうでもないと計画を立て、
年に1度か2度の海外旅行を楽しむのだ。
そして今、自分ではどうしようもない
大いなる制約の前に、
どうしようもない気持ちで
心がぐったりしている自分がいる。
旅人にできることは何だろう?
(2012年夏 スペイン バルセロナにて)
しばらく旅には行けないし、行かないだろう。
今まで旅で訪れた場所はどうなっている?
イタリアでお世話になった人たちは?
世界はどうなってしまうのだろう?
ここ最近は、楽しかった旅の思い出すら、
なんだか空虚なもののような気がする日もあった。
楽しかった旅の思い出を書くのは、
不謹慎なのでは?という気持ちもわいてきた。
でもいろいろ考えて、楽しかった旅の思い出は、
このまま続けてブログにアップしていこうと思う。
旅に行けない旅人ができることはなんだろう。
その旅がいかにすばらしかったか、
その旅の行き先がいかにすばらしかったか、
その旅のことを忘れないこと……?
正しい答えはわからないけど、
私は、やっぱり書こうと思う。
旅好きの自分のために。