旅に出られない旅人はどうなってしまうのか<その23>「旅のホテル選びは、多少の不便すらウェルカムだ!?」
今日は「旅に出られない旅人はどうなってしまうのか<その23>」。
旅に出られない日々はまだ続きそう。
旅に出るとき、どんなことを考えていたか、
懐かしみつつ振り返ります。
目次
どうやってホテルを選んでる?
大切な旅の要素のひとつ、それはホテル。
そこには私の好みが存分に出ている。
(2013年のフランス。パリで泊まったのは、カルチェラタンのパリらしいホテル。)
ヨーロッパを旅するときは、
三ツ星ホテルか、四つ星ホテルを探す。
三ツ星ホテルのサービスで十分なんだけど、
時に四つ星ホテルが割引になっていたりするので
まずはお得感を大切に検索。
ヨーロッパは地続きだけど、
お国によってやっぱり相場の違いがあるから、
冷静にいくつかを比べなければならない。
最後はやっぱり思いつきで決めちゃうんだけど、
そこに至るまでには綿密な下調べを
欠かさないのが私の決め方だ。
ホテル選びで譲れないのは立地。
私の旅はできるだけ歩きたい旅なので、
立地がなにより優先される。
駅まで歩けるか、観光地まで歩けるか、
安全な場所か、など。
だいたいの候補地を決めてからホテルを探す。
(2013年のパリ。ホテルの窓からはパリの街角。駅まで3分、ノートルダムまで歩ける距離。)
あたりをつけたらお値段とホテルの雰囲気。
ヨーロッパを旅するときは、
ヨーロッパらしいホテルに泊まりたい。
大規模なアメリカンタイプのホテルや
アメリカの大手チェーンのホテルは選ばない。
(パリのアパルトマンみたいな雰囲気のホテル。ゆっくり過ごしたくなる。)
(カードキーは便利だけど、こんな重たい鍵もこの街では乙な気がする。)
パリではパリらしく
2009年にパリを訪れた時に泊まったホテル。
カルチェラタンにある、その名も
「カルチェラタン」というホテル。
こんなヨーロッパらしい佇まいのホテルが好きだ。
せっかくパリに泊まるなら、パリの街らしく。
過ごしやすさも大事だけど、譲れないものがある。
部屋の窓からこんな風景を見るのが好き。
なんだか暮らしている気分になれるから。
多少の不便もウェルカム!
立地重視でホテルを選ぶと、
お値段と折り合いがつかなかったり、
こんな感じでお部屋がとても狭かったりもする。
シャワーの出が悪かったりも。
でも結局、それもまたパリらしくて好き。
狭いアパルトマンを自分が借りて住んでる気分。
シャワーの出が悪いもの、この街らしいかと思ってみたり。
「暮らしている気分を」といいながらも、
本当に暮らしてしまったら、それらのことも
生活の利便性としては困った日常の問題だ。
でも、私はあくまで「旅人」だ。
数日を過ごしたらその街を離れる。
その数日を暮らすように過ごすためには、
多少の不便を買ってでもしたいところ。
その街らしい多少の不便はウェルカム!
それが、私のホテル選びの基準だったようだ。
今までなんとなくやっていたけれど。
今度からは自覚をもって、
積極的に、不便を買ってやりたいな。