フランス旅「セーヌ川に魅了されるパリの街歩き」
2013年8月
目次
セーヌ川に魅了されて
パリは見どころの多い街なので、
どこから攻めるか迷う。
でもどこから攻めようとも、
必ず足を止めるのはセーヌ川の眺めだろう。
パリの街はセーヌ川の両河岸に栄えた街。
パリの街の発祥の地は、
元は王宮だったルーヴルのあたりを1区として、
時計回りに20区まで配置されている。
渦巻になっているように見えるので
通称「エスカルゴ」だ。
右岸は一般的に商業地が続き、
左岸は大学などが集まっているので学生街の雰囲気。
どちらもそれぞれに魅力がある。
できるなら歩いてセーヌを見られるエリアに泊まりたい。
セーヌ川に沈む夕日や、個性的な橋の風景、
夜のライトアップなど、セーヌ川には魅力がいっぱいだ。
夏にはこんな楽しみ方も。
セーヌ川に架かる魅力的な橋
セーヌ川の魅力を構成する1つには、
川に架かる橋が個性的なことが挙げられる。
次の写真のように、
ゆっくり眺めたい風景には橋が欠かせない。
こちらは「ポン・ヌフ」(Pont Neuf)からの眺め。
「ポン・ヌフ」はシテ島の西の端をつなぐ橋だ。
「新しい橋」という意味のポン・ヌフだが、
実はパリに現存する最も古い橋。
橋の真ん中には、アンリ4世の騎馬像がそびえている。
ポン・ヌフから1つ西にあるのが、
「芸術橋」の意味。
ポン・デザールは非常に個性的な橋。
ルーブル宮殿とフランス学士院を結ぶ
鉄鋼製の歩行者専用の橋である。
独特の雰囲気。
パリの有名な建物を見渡せる最高のビューポイントだ。
そして、ポン・デザールと言えば大量の南京錠!
南京錠をかけて愛を誓うという名所。
南京錠が溢れすぎてその後始末など
いろいろ賛否両論あるようだが……。
南京錠がキラキラ光る夕刻の風景の素晴らしさは格別。
セーヌ川のリバークルーズへ
セーヌ川のリバークルーズは、
いくつかの会社が運行している。
夏のパリは日が沈むのが遅い。
日没時刻に合わせてクルーズに参加すると、
黄昏時のパリと夜景のパリの
両方を楽しむことができる。
私が参加したのは、
ヴデット・デュ・ポン・ヌフ(Vedettes du Pont Neuf)。
ネットの期間限定割引を使ってチケットを購入。
時間指定ものを12€で購入した。
安くクルーズに乗りたいのであれば、
午前中がお得に設定されている。
他、Bateaux Parisiens バトー・パリジャン、
Bateaux-Mouche バトー=ムーシュもある。
値段はさほど変わらない。
ディナー付きのクルーズなどもあるが、
純粋に風景を楽しみたいのであれば
ディナーなしのものがいい。
なぜなら、食事を楽しむ暇がないから。
セーヌ川から刻々と暮れていくパリの街並みを
ゆっくり眺める時間は贅沢そのもの。
夏はだんだん涼しい風が吹いてきて心地よい。
たっぷり1時間のクルーズを満喫。
再びポン・ヌフに戻ったころには、
夜景が美しいパリになっていた。