「暮らすように旅したい!」 旅のあれこれ ariruariru

勤め人ですが心は旅人。ヨーロッパ中毒気味。「言葉」が大好き。

フランス&スペイン旅「ワインとバスクの旅へ!パリで訪れたかった場所へ向かう。火災後のノートルダム大聖堂は、今。」

2019年8月

 

この夏は、友人との2人旅。

フランスのパリから入って、フランス・ボルドー

スペインのサンセバスティアンビルバオ

大西洋側を南下する計画だ。

 まずはフランス・パリに1泊、ボルドーに3泊。

途中、ボルドーからサンテミリオンにも足を延ばす。

その後は陸路でスペインのバスク地方へ。

サンセバスティアンからオンダリビアへ、

そして最終目的地はビルバオ

 2週間のワインとバスクの旅へ。

 

目次

 

 一日限りのパリ。厳選した行き先は?

旅の行程上、一日しか滞在できなかったパリ。

何度目かのパリだけど、当然のことながら

行き尽くすことのできない魅力的な街だ。

 

旅の友人とお互いに行きたいところを出し合った。

到着した日の夜は、エッフェル塔からのビル・アケム橋。

ariruariru.hatenablog.com

ビルアケム橋は私のリクエスト。そして、

エッフェル塔はやっぱりパリの風景に欠かせない。

 

翌日は朝からモンパルナスタワーでの朝食。

ariruariru.hatenablog.com

 これは私が行きたかったところ。6年前のアンコールだ。

 

そして、オルセー美術館。こちらは友人のチョイス。

ariruariru.hatenablog.com

 何度行っても素晴らしい美術館だ。

いつか、一日中オルセーにこもって過ごす、

優雅な旅がしたい。

 

その後は、パレ・ロワイヤルとパッサージュを歩いて、

サン・マルタン運河へ。

ariruariru.hatenablog.com

 パリの東側を徒歩で南下して、セーヌ川まで戻ってきた。

そして、次なる目的地は、今回の旅でどうしても

私たちが行きたかった場所。というか、

行かなければならないと思っていた場所だ。

 

心して向かった先は、ノートルダム大聖堂だった

あの衝撃的なニュースから数カ月。

パリを訪れるなら、どうしても行かなければ

ならないような気がしてた場所。

それは、ノートルダム大聖堂だった。

 

2019年4月に起きた、ノートルダム大聖堂の火災。

朝のニュースで報じられた尖塔が崩れ落ちる映像が、

今でも鮮明によみがえってくる。

6年前に訪れた様子を、火災発生の後に書いた記事

   ↓

ariruariru.hatenablog.com

 

セーヌ川の中州のシテ島に、ノートルダム大聖堂はある。

ポンピドゥセンターから南に下って、ノートルダム橋を渡る。

橋を渡った先がシテ島だ。

市立病院の前を通り過ぎると、左手にノートルダムが見える。

ドキドキしながら道を進んだ。

 

崩れ落ちたノートルダムを、

心のどこかでは見たくないと思っている。

でも、ちゃんと見ておかなければという気持ちもある。

 

パリで一日を過ごすことにした理由の1つは

ノートルダムを見るためだったかもしれない。

だんだんノートルダムが近づいてくると、

そんなことがいろいろ心の中をぐるぐるとかけめぐった。

 

祈りの場の現在は・・・

そして、とうとう左手の視界が一気に開けた。

ノートルダム大聖堂だ。

堂々たるファザードは焼け残っている。

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想像以上に多くの人が、ノートルダムの周辺にいる。

でもそれは、以前のこの辺りの喧騒とは違っていた。

 

以前のノートルダム大聖堂のファザード前の広場は、

いつもたくさんの人が楽しそうにしている場所だった。

オンシーズンだと入場に行列ができていたり、

団体の観光客がガイドに引き連れられている光景。

 

今は、みんな、静かにそれぞれが何かを祈るような面持ちで

写真を撮ったり、建物を眺めたりしている。

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南側の橋を渡る。

橋からの眺めは、相変わらず美しくて、

そのことでまた、より悲しい気分になってしまった。

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対岸を東へ歩く。

いよいよ、火災後の無残な姿が見えてくる。

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ニュースの映像で見た、尖塔が崩れ落ちるシーン。

あのシーンが頭の中で何度も再生される。

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セーヌ川沿いに並ぶ、ブキニスト(古本屋さん)。

ブキニストの隙間からノートルダムが覗く光景を求めて、

この辺りは人通りの多い界隈だった。

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今もたくさんの人が行き交っている。

でも、静かだ。

みんな、心の中できっと祈っているからだろう。

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この場所を訪れるまで、

いったいどんな感情が湧き出てくるか、

自分でもわからなかった。

 

もしかしたら直視できなくて、

目を背けてしまうかも…とも思った。

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でも実際に訪れてみて湧きあがった感情は、

「このノートルダムも、しっかり目に焼きつけておこう」

というものだった。

 

また訪れよう、静かに心の中で唱える

予想以上にたくさんの人が、「今」のノートルダム

訪れている。それは、興味本位かもしれないし、

なんだ入れないのか……残念!って思う人もいるだろう。

 

でも、こんなにも多くの観光客であふれかえっている

パリの街のど真ん中で、こんなに静かに人が集う場所って

なかなかない。これも、ノートルダム大聖堂のなせる業か。

 

神様の存在をだれもが信じられそうなステンドグラスの光、

幻想的で厳かな祈りの空間、でもそれでいて華やかな雰囲気。

 

過去に訪れた時に魅了されたもの。

でも今回訪れてみて、ノートルダムの魅力は、

そんな物質的なものだけじゃなかったのかもと思った。

 

「また訪れよう」

私も他の人たちと同じように

静かに心の中で唱えていた。

 


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