南イタリア旅「ナポリから東へ大移動の旅!まさに息をのむ!マテーラの景観」
2008年7月
この夏は南イタリアに滞在。
ナポリを拠点に各地をめぐる旅へ。
目次
東へ東へ!長距離バスの旅
カプリへ出かけた翌日。
苦手な早起きをして、次に目指すのは「東へ!」
朝6時のナポリ中央駅前。
ヴェスーヴィオのシルエットが美しい。
今日はこのバスに乗って、イタリア半島の東側、
めぐる旅へ出発する。
約4時間半のバス旅だ。
ホテルでいただいた朝食用のパンを食べつつ、
寝ぼけ眼で乗り込む。
もともと早起きが苦手な私。
前日のカプリで体力、気力を使い果たし、
抜け殻のような状態で乗車する。
途中、トイレ休憩を1回はさみ、順調に進む。
(私はずっと寝ていたが……)
まさに息をのむ!マテーラの景観
予定通り、約4時間半で最初の目的地マテーラへ。
その独創的な景観に言葉を失った。
マテーラは、「サッシ」と呼ばれる洞窟住居が広がる街。
その景観は他の何にもどこにも似ていない。
南イタリアの強烈な日差しが街にあたると、
異空間のような感じがして美しいと言うよりも、
どこかちょっと怖さを感じるような。
かつては多くの人が住んでいたからこそのサッシ群。
それが空き家となって朽ち果てたものも多く、
近年では若者や外国人などが移住してくるようになって、
街は活気を取ろ戻しつつある。
正面に見えるのがマテーラのドゥオーモ。
サッシが幾重にも重なり合う光景に、
遠近感が狂わせられる。
異様なほどに静かな街に足を踏み入れる時。
アーチをくぐるのにこんなに
ドキドキしたことあったかな。
うっかり息をするのを忘れそう
街の景観に圧倒されて、うろうろしていると
たどり着いたサンフランチェスコ・ダッシジ教会。
開いていた教会に入ってちょっと休憩。
ふり返ると、見事なステンドグラスが静かにそこにある。
その美しさにまた言葉を失う。
友人との2人旅で、こんなにも会話をせずに
歩いたことはなかったと思う、マテーラ滞在。
明るくにぎやかなナポリの街を抜け出して
やってきた静かに佇むマテーラ。
秘密基地に迷い込んだような錯覚を覚える
息をするのを忘れてしまうような街だ。