カナダ&アメリカ旅「アムトラックで国境越えの旅!暮らしたくなるシアトル!港町の開放的な雰囲気とマーケットの魅力」
2018年8月
久しぶりのカナダ・アメリカ旅へ。
カナダのバンクーバーでしばらく過ごした後、
電車で国境を越え、アメリカへやってきた。
二十数年ぶりに訪れたアメリカという国。
特に避けていたわけではないけれど、
二十数年間、私の旅の目的地にはならなかった国。
今回の旅では、
同行者の大リーグ観戦をしたいという希望や、
電車で国境を越えてみたいという私の希望も重なって、
ようやく旅の目的地となった。
そして滞在することとなったシアトル。
なかなかどうして、とっても過ごしやすい街。
アメリカの中でも住みたい街として知られるのだが、
日に日に「なるほどね~」と納得する滞在となった。
目次
シアトルの魅力は、港町であること
シアトルはアメリカ西海岸に栄えた港町だ。
港町には港町特有の魅力がある。
シアトルに限らず、
港町はその国や地域の玄関口。
いろいろな文化が融合して発展している。
いい意味で雑多な空気。
旅人にも門戸が広く、溶け込みやすい。
シアトルもまさにそんな空気に包まれた街だった。
マーケットの活気に酔う
港町に限らず、その土地の市場を覗くのは
旅の楽しみの一つだ。
市場にはその土地の文化が凝縮されている。
美味しいものはもちろん、
美味しいものの調理方法から、
その土地の習慣や物価まで、
さまざまなことを知れる場所だ。
シアトルの港近くに海岸線に沿って細長く伸びた市場。
パイクスペースマーケット。
何を買うでもなく、ただただ人の波にのまれる。
それもまた楽しい。
ほとんどが観光客なのだが、
それはまたそれで、それも含めてシアトルの魅力。
でたらめに歩いたら、たまたま素敵な景色に
たどり着けたりして、気づけば何時間もさ迷うことも。
「ああ、こんなにもさ迷ってしまった」と思う反面、
「さ迷いに来たんだった」と思ったりもして、
「旅≒さ迷うこと」と定義してまた歩く。
お腹が空いてきたら鼻をクンクン
そして港町には、美味しいものが必ずある。
お腹が空いてきたら、鼻をクンクンさせてみる。
お腹が空けばすくほど、
なんとなく動物的な感性が研ぎ澄まされる気がして、
美味しいものを嗅ぎ分けられる気がするのは
私だけだろうか。
でも、たいてい私はその原始的な方法で
美味しいものにありついているラッキーな人。
市場をさ迷い、ふと気づけばもうお昼時。
市場のはずれの坂道の中腹に、
素敵な香りの漂う店を発見。
フレンチのビストロだった。
港町は各国料理の名店が多い。
店内はなかなかの込み具合で、地元客も多そうだ。
美味しい要素がそろっている。
お値段も手ごろなランチがあるようなので、
この店に即決定。
カウンター席に通された。
店内はフランスにあるビストロのような雰囲気だが、
やってきたプレートランチは、
想像以上のボリュームと、
いい意味でちょっと荒っぽい
アメリカらしさに溢れていて、
食べながら何度も頷いてしまう納得の美味しさ。
アメリカの港町シアトルで食べる蟹のキッシュは
こうであるべきだ!という味だった。
後から調べてみると、
「カフェ・カンパーニュ」という
カジュアルフレンチの名店だった。
ガイドブックにも載る有名店だったようで。
ネットもスマホも使わず、
ガイドブックも読まず、
スーパーアナログな方法で美味しい店を
見つけたこの喜び。
なんなんでしょうか、変な達成感。
これも「旅≒さ迷う」に付随するパーツなのだ。