フランス旅「パリとモン・サン・ミッシェルの旅!モン・サン・ミッシェルを去る日に想うこと」
2013年8月
この夏は夫とフランス2人旅。
私の夫は、どうやら旅が苦手らしい。
旅好きの私にはちょっと信じられない話。
旅中毒の私と、旅が苦手な夫。
さて、どんな旅になるかな?
パリの滞在はこんな感じ
↓
目次
夜のモンサンミッシェルは近未来的?!
修道院の夜間拝観を終えて、ホテルへもどる。
修道院の不思議の世界を出ても、
夜のモン・サン・ミッシェルは
ある意味、歩くだけで不思議の世界だ。
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私たちのホテルはモン・サン・ミッシェルの入り口に近い。
「ラ・メール・プーラール」という快適なホテル。
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ホテルへもどる前に、もう一度島の外へ出てみた。
ライトアップされたモン・サン・ミッシェル。
昼間の姿とはまた違って、ちょっと近未来的……?
このまま空へ飛び立ってしまうのではないかと思うような。
壮大で神秘的なこの眺めに感動していると、
横では夫が「寒い!寒い!」と大騒ぎ。
修道院の夜間拝観で西のテラスに出た時、
確かにモン・サン・ミッシェルの夜の寒さには驚いた。
何も遮るもののない湾の孤島なのだから、
当然と言えば当然なのだけど、
パリの夜とこんなにも体感温度が違うということを
予想できていなかった。
確かに寒い…!
だけど、私は目の前の景色に寒さを忘れていた。
でもどうやら、旅が苦手な夫には耐えがたい模様。
ということで、しばらく強風にあおられながら
この眺めを楽しんだ後は、暖かいホテルの部屋へ退散……。
夜のモン・サン・ミッシェルはとても静か。
ホテルの部屋は静かすぎて怖いくらいだった。
ゆっくりしずかに過ごす時間もまた贅沢。
睡眠もしっかりとれた。
モン・サン・ミッシェルを去る日
パリから一泊二日で訪れたモン・サン・ミッシェル。
翌日はもうここを去らなければならない。
ホテルの朝食もとても静かで、
まるで田舎のオーベルジュにでも来たみたいだ。
朝食後はホテルの周りを散歩。
泊まったホテルから裏階段のようなものが
続いていたのでのぼってみる。
少し海側に出てふり返ると、修道院が目の前にそびえていた。
大天使ミカエルが今日も輝いている。
モンサンミッシェルを訪れて想うこと
モン・サン・ミッシェルを蘇らせるための工事。
また絶対来ようと改めて決心して眺める。
モン・サン・ミッシェルはあまりにも有名な観光地だ。
世界遺産にも登録されているし、世界中の人がやってくる。
でもその中でも、日本人観光客の割合は群を抜いている。
日本人はモン・サン・ミッシェルが大好きだ。
私もそんな一人なのだけど、なぜそんなに好きなのだろう?
まず、日本人は世界遺産が大好きだ。
「肩書」に弱いところがあるのだろうか。
それから「集団心理」的な要素もあるように思う。
みんなが知っているものは見ておきたいとか、
ここは外せないというところは外したくないとか。
どんなお国の人もそうかもしれないけど、
日本人はその要素が、個人の趣味嗜好を
超えてしまうような気がする。
そんなことを言っている私ももちろん日本人なので、
やっぱり有名なものは見ておきたいし、
みんなが知っているものは知っておきたい。
旅に、ミーハー的要素は欠かせないと思う。
旅に出るきっかけや旅先を決める時、
ミーハー的要素からスタートすることが多い。
モン・サン・ミッシェルを訪れたことで、
改めてそんなことを考えた。
特に今回の旅で印象深かったのは、
大工事中だったということだ。
今、この時にしか見れないモン・サン・ミッシェル。
今、訪れることに意味があったのだと思った。
旅の醍醐味を思い出させてくれる旅。
ただ美しいだけの島じゃないし、
観光地化されて残念になった世界遺産でもない。
存在感たっぷりに堂々と、
神様の宿る島の雰囲気を今も保ち続け、
世界中の観光客を受け入れつつも、
また新しい形に変わっていこうとする場所だった。
畏敬の念を旅人に抱かせつつ。