南イタリア旅「ナポリから東へ大移動の旅!とんがり屋根の世界 アルベロベッロへ」
2008年7月
この夏はイタリア南部の旅へ。
西海岸に面したナポリを拠点にして各地を巡る。
この日は早朝にナポリをバスで出発して
世界遺産の街マテーラへ。
目次
ローカル色いっぱいの列車で
マテーラで昼食をとってから、
電車でアルベロベッロをめざした。
マテーラからまずはバーリへ。
バーリでこの電車に乗り換える。
バーリは南イタリアの玄関口の都市。
アルベロベッロへの列車は
スド・エスト線というローカル線。
これがなかなか難しい!
バーリ中央駅は、私鉄も乗り入れる大規模駅。
地下通路を通ってそれぞれのホームへ出るのだが、
スド・エスト線は他のホームよりも短くて、
たまたま私たちが通ろうとした地下通路が
スド・エスト線のホームにつながっていなかったり。
ちょっとしたパニック!
でもこういうことは旅にはよくあること。
よーく周りを見渡して、人の動きを見る!
これで別に地下通路があることがわかった。
何事も焦ってはいけません。
というわけで無事に乗車。
いよいよ到着!アルベロベッロ
バーリから1時間半。
静かなアルベロベッロ駅に到着した。
列車はエアコンなしのローカル線。
なかなか暑い南イタリアの夏。
到着してホッと一息つく。
アルベロベッロの駅舎。
駅舎ということがわからないほどシンプル。
駅前には小さなバールがあるくらいで、
駅も駅前もとても静かだ。
落ち着いてのんびり滞在できそうな街という印象だ。
丘の上にあるアルベロベッロは、
トゥルッリと呼ばれる特徴的な形の家々が
旧市街に多く残る街。
アルベロベッロに滞在するなら
昔ながらのトゥルッリに泊まってみたくて
ネットで探したトゥルッリのレンタルを行う
地元の旅行会社を見つけた。
駅から歩いてその旅行会社へ。
担当者と一緒にレンタルするトゥルッリへ
歩いて10分ほど移動する。
とんがり屋根のおとぎの世界!
旧市街に入り、トゥルッリ群が並ぶエリアへ。
どことなくかわいらしくて
おとぎの国にでも迷い込んだよう。
レンタルした家に入ると、
夏なのにひんやりしている。
玄関を入って階段を数段降りる。
半地下のような空間が広がっている。
家の中は想像以上に広くて天井が高い。
窓を開けると、お隣さんのトゥルッリが。
白い色は夏の強い陽射しを反射させるため。
トゥルッリの屋根は、石を積み上げただけでできている。
昔、貧しかったこの地域では、
税の取り立てなどを免れるために
すぐに壊せる屋根をつくったのだとか。
とはいっても、現在はこのトゥルッリを作る
技術をもった大工は少なくなり、
技術を継承することは難しいそうだ。
何度見ても不思議。
なぜこれで雨漏りしないんだろう?
本当にすごい技術だ。
旧市街にはトゥルッリが建ち並ぶ通りがある。
でもその通りのトゥルッリはお土産物屋さんや
レストランなどになっていることが多い。
レンタルしたトゥルッリの周辺は住宅地で
家の玄関で涼んでいるご婦人がいたり、
ご近所さんの井戸端会議があったり、
観光地アルベロベッロだけど
泊まってみなければわからないことが
たくさん味わえた。
満たされるアルベロベッロ滞在が始まる。
のんびり街を歩いてみよう。