デンマーク&ドイツ&スイス旅「ハンブルクから日帰り旅へ!ブレーメンの聖ペトリ教会の光がやさしく包み込む」
2016年8月
この夏は北欧から旅をスタート。
気心知れた友人との2人旅だ。
そのあとは、電車でドイツのハンブルクに入り、
夜行列車でスイスのチューリッヒをめざす旅。
ヨーロッパの鉄道の旅にはこんな本がおもしろい。
次の旅の計画を立てる時にいつも熟読。
鉄道の旅が好きだ。
ヨーロッパの鉄道旅は、旅情をかきたてられる。
日本では味わうことのできない、
鉄道で国境を超えるという、大陸旅の醍醐味。
醍醐味を味わいつくす旅へ!
現在、ドイツのハンブルクに滞在中。
目次
子どもも大人も夢中なブレーメン!再びマルクト広場!
ドイツ最大の港町ハンブルグから、電車で1時間ほど。
この日は、日帰りで訪れることのできる
ブレーメンの街へやってきた。
午前中にブレーメンに到着して、
マルクト広場、ベットヒャー通りを歩いて、
シュノーア地区をウロウロして、
市庁舎の地下にある歴史あるレストランでランチした後、
もう一度マルクト広場へ出てみる。
広場に面してレストランやカフェのテラス席が出ている。
気持ちの良い夏の午後。広場は静かでのんびりしている。
マルクト広場をうろうろしていると、
とあるマンホールを見つけた。
人々が覗き込むマンホールからは、なにやら音は聞こえてくる。
実はこのマンホール。ただのマンホールではない。
マンホールの真ん中にコインを入れる口がある。
これは「ブレーメンの穴」と呼ばれる、
いうならば地下埋め込み式の募金箱という感じ?
深さは90cmぐらいあるらしい。
コインを入れるとロバ、イヌ、ネコ、ニワトリの泣き声が
聴こえてくるのだ。まさに「ブレーメンの音楽隊」!
お子ちゃまはみんな夢中!
夢中なのはお子ちゃまだけでなく大人も!
実は、4匹の鳴き声を全部聴こうとすると、
4回続けてコインを投入しないといけない。
しかも、アットランダムに動物が鳴くので
このお姉さんのように、コインを入れ続けることに。
(このかわいいお姉さんは結局10枚くらいのコインを投入していた……)
古くて新しい!ブレーメンの魅力
ハンブルクでは駅前のホテルに泊まっていた。
どこへ行くにもハンブルク中央駅を通る。
駅周辺の喧騒は活気があって、いかにも交通の要衝という感じ。
静かで落ち着いた、とても過ごしやすい街だった。
私たちは利用しなかったが、広場を通り過ぎるトラム。
こんな歴史的な広場や建物の風景に入り込んでくる、
現代的でスタイリッシュなトラム。
ミスマッチなようでマッチしている。
トラムは観光客用ではなく、生活のためのもの。
整備されていて、暮らしやすそうな街だなぁという印象だ。
古いものは大切にして残す。
それは自由都市として栄えたこの街のシンボルであり誇りだから。
でも、街に暮らす人々ともに、新しく発展していく。
マルクト広場に滑り込んでくるトラムを見て、
街の発展の歴史を考えさせられた。
巨大な聖ペトリ教会!内部は温かみ溢れる教会だった!
マルクト広場の南東に建つのが聖ペトリ教会。
この写真の奥に見えている大きな塔は教会のもの。
大きい!二つの塔が空にニョキっと浮き上がるよう。
1042年に建設が始まり、もっとも古い部分は地下クリプタだそうだ。
この大きい教会のすぐ横をトラムが走っていく。
トラムがおもちゃみたいに見える。この教会の大きいこと!!
2本の塔が印象的な聖ペトリ教会の内部へ入ってみた。
おや?荘厳な外観とは少し違う印象かも。
内部は温かみのあるやわらかい雰囲気だ。
みごとな装飾に光が降る注ぐ窓。
「息をのむ」というより、ホッとする空間。
そして見事なステンドグラス!
聖ペトリ教会には、内部にドーム博物館がある。
塔にも登ることができる。(冬季は登れない。)
ミイラが安置されているクリプタにも入ることができる。
これらは有料だが、教会の内部へ入るのは無料だ。
これだけでも十分に価値のある教会だと思った。
聖ペトリ教会の内部の雰囲気は、
ブレーメンの街の雰囲気をよくあらわしている。
ブレーメンの美しい街並みや雰囲気は、
自由ハンザ都市として栄えた雰囲気を
そのまま残しているように思った。
どこかちょっと余裕のあるブレーメン。
ハンブルクの喧騒にちょっと疲れたら、
1時間電車に揺られて訪れたい街だ。