「暮らすように旅したい!」 旅のあれこれ ariruariru

勤め人ですが心は旅人。ヨーロッパ中毒気味。「言葉」が大好き。

旅に出られない旅人はどうなってしまうのか<その16>「お家で旅人。ポルトガルが懐かしくてしょうがない話」

今日は「旅に出られない旅人はどうなってしまうのか<その16>」。

おうちで旅人。まだまだやってます。

 

 過去の「お家で旅人」はこちら。

   

ariruariru.hatenablog.com

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目次

 

お家で旅人。のその後

私の本棚に、今年になって新しく仲間入りした本。

「ムイト・ボン!ポルトガルを食べる旅」

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昨年に刊行された、馬田草織さんの本だ。

しばらく旅に行けそうにないと悟った頃、

ネットで購入した本。

 

この本を買おうとする直前で気づいたのだが、

私の本棚には、同じく馬田草織さんの

「ようこそポルトガル食堂へ」という

本がもともと並んでいた。

本のクレジットを確認すると、2008年の刊行。

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私がポルトガルを旅したのは、

2001年、2002年、2005年、2006年の、計4回。

「ようこそポルトガル食堂へ」を購入したのは、

旅の後、数年の時を経てからということになる。

 

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どんなタイミングで、何を思って、

どこで購入したのかも、

もう何もかも忘れてしまった。

 

おおよそ、ポルトガルを懐かしみ、

思わず買ってしまったということだろう。

予想は簡単につく。

 

しかし、何はともあれ、

新しく馬田さんの本を購入したことで、

「ようこそポルトガル食堂へ」を

もう一度読み返す機会ができた。

 

そして、再び知るのである。

あぁ、私、ポルトガルが好きだなぁ、と。

 

ポルトガルの魅力が詰まってる

「ようこそポルトガル食堂へ」は、

その名の通り、ポルトガルの食を紹介する内容だ。

ポルトガルの特産品や料理を、

出会いと旅のエピソードを交えて紹介してる。

 

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(本にも登場するパステル・デ・ナタ。誰が食べても懐かしい味。2006年撮影。)

 

ポルトガルの食べ物の話自体が

もちろん興味深いのだけど、

私がキュンキュンするのは、

何気なくさりげなく出てくる旅の話。

 

リスボンの空港にはいつも深夜に到着する」とか、

「いきなり歩いてきた東洋人に道を尋ねられた

ポルトガル人のおじさんがびっくりして、

でも丁寧に親身になって道を教えてくれる」とか。

 

あぁ、なんて懐かしい、あの感じ!

 

スペインやイタリアと同じように

ラテン系民族が多いポルトガル

ラテン気質の国民性なのに、

ポルトガル人特有のシャイな部分を感じる。

 

そこがまたシャイな日本人代表の

私としては、共感できるところであり、

萌えポイント(?)なのだ。

 

最初は遠巻きにこちらの様子をうかがってくる。

でも、こちらが困っていたりすると、

「もう、ほっとけない!」ラテン気質が顔を出す。

 

ポルトガルの旅では何度も出くわした

そんな「ポルトガルあるある」が、

この本の随所に登場してくるのだ。

 

ポルトガルが懐かしくてしょうがない

初めてポルトガルへ行った時、

私はまったくポルトガル語が話せなかった。

 

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今でも話せないのだが、今なら多少の

イタリア語やスペイン語を知っているので

もうちょっとなんとかなったかもしれない。

 

ラテン系言語の知識がほとんどなく、

まだ、英語だけで旅をしていたころの話。

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(ロシオ広場から丘の上の城を眺めるのが好きだったな。2006年撮影。)

 

リスボンのロシオ広場近くで地図を広げていたら、

私の横を一人のおじさんが通り過ぎて行った。

何度も私をふりかえりながら。

 

道を尋ねようと、私は通りすがりの

おねえさんに声をかけた。

若い人の方が英語が通じやすいと思ったからだ。

でも残念ながら英語は通じなかった。

でも、おねえさんは足を止めてくれて、

何とか自分の知っている単語を

絞り出してくれようとしている。

 

申し訳ないなぁ、、と思っていたら、

さっき、私の横を通り過ぎて行ったおじさんが、

こちらへ向かって歩いてくるではないか。

 

あ、あのおじさん、きっと英語が話せるんだ!

地図を広げている東洋人が困っているんだろうと、

気を利かせて戻ってきてくれたんだ!

 

と思ったら、どっこい。

おじさんも英語はまったく話せなかった。

 

英語を話せないおじさんとおねえさん、

おじさんが声をかけた通りすがりの別のおじさん、

(そのおじさんも英語は話せない)

その会話に入ってきた通りすがりのおばさんが、

(そのおばさんも英語は話せない)

ポルトガル語を話せない私を囲んで、

ああでもない、こうでもないと

私の行き先について案じてくれる。

 

そう、ポルトガルってそんな国だった。

 

結局、道はわからなかったけど、

ポルトガルって国を大好きになったエピソード。

 

魅力的な国、魅力的な人々。

再訪リストの上位に常にありながら、

なぜ私は十数年もポルトガルに行っていないのか。

 

それは、大好きなポルトガルが、

もし変わってしまっていたら、、、と思うから。

あのままでいて欲しいと、思っているからだ。

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(このごつごつした歩きにくい石畳。懐かしい。また歩きたい!2006年撮影。)

 

でも、やっぱり行きたい。

この目で、この耳で、絶対確かめに行こう。

いつか。できるだけ、近いうちに。

 

 

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