ハンガリー&チェコ旅「中欧をめぐる旅!タイムスリップ?プラハの夜の食事と散策」
2011年8月
列車で国境を越える旅をしてきた。
プラハで滞在中。
目次
夜のプラハ旧市街へ
プラハの街は美しく安全で過ごしやすい。
夕食後、夜の旧市街広場へ。
美しくなっていくトワイライトの時間。
旧市街広場の近くにる「ムハ」というレストランへ。
ムハとはミュシャの名で知られる画家。
ムハの作品があった。チェコが誇る偉大な画家だ。
レストランの壁にはムハの優しい色遣いの絵。
やわらかいふわふわの茹でた白パン。
ソースを付けて食べるといくらでも食べれちゃう。
でもお腹がいっぱいになってしまうので
油断禁物の主食だ。
注文したのはスヴィチュコヴァー。
チェコを代表する牛肉料理だ。
これまたビールと食べると素晴らしい。
美しい街でタイムスリップ?
旧市街広場のそばのレストランで夕食後、
歩いて広場へ出た。
内陸のプラハ、夜は涼しいをこえてちょっと肌寒い。
旧市街広場は、美しいライトアップ。
たくさんの人が集まっていた。
眩しすぎるライトアップではなく、
街並みにぴったり合うようなしっとりした雰囲気。
爽やかな夏の夜の散策。
昼間に歩いた旧市街の「王の道」をもう一度たどる。
そして歩きたいだけ歩いたら
そして、歩きたいだけ歩いたら、
帰りはトラムで帰りましょう。
夜になるといっそうタイムスリップ感が増す。
昔から変わっていないだろう石畳を
レトロなトラムがゴトゴト走る。
トラムの中から夜の街を眺めながらホテルへびゅーん。
夜も安心して歩ける美しいプラハ。
涼しい夏の夜に肩をすくめてホテルへもどる
贅沢な時間を楽しんだ。
ハンガリー&チェコ旅「中欧をめぐる旅!見どころ満載のプラハ城!城内をさ迷って」
2011年8月
列車で国境を越える旅をしてきた。
プラハの街歩きをお楽しみ中。
目次
プラハ城の城内をウロウロ
聖ヴィート大聖堂の見事さに圧倒され、
城内をさ迷う私たち。
城の敷地からは、プラハの街が美しく見えた。
午前中に渡ってきたカレル橋が人々で埋め尽くされている。
その遠く向こうには旧市街広場のティーン教会。
あそこから歩いてきたんだな。
私たち、なかなかの健脚ですな。
城内に建つ聖イジ―教会
眺めを楽しんだ後、次に向かったのは、聖イジ―教会。
ホッとするようなかわいらしい外観。
ロマネスク様式で建てられ、ファザードだけバロック。
聖ヴィート教会に比べるとこじんまりとしている佇まい。
でも、聖イジ―教会は城内最古の教会だ。
中に入ると、しっとりとした祈りの場。
狭い空間に祈りの雰囲気が満たされていた。
かわいらしい!黄金小路とは
その後は、広い城内を散策。
さまざまな時代の建物が調和しつつ建っている。
かわいらしい道案内。
黄金小路と呼ばれるかわいらしいエリアへ。
色とりどりの小さな家が並ぶ、絵本の世界が。
昔は城に使える召使いが暮らしていた場所だという。
現在はお土産物屋さんなどになっている。
一軒一軒見て回るのが楽しい。
時間が建つのを忘れてしまう。
22番の青い家がフランツ・カフカの仕事場だったらしい。
フランツ・カフカと言えば、「変身」で知られる作家。
「変身」は読んだことあったけど、プラハで生まれた
ユダヤの子だったとは、この旅に来るまで知らなかった。
城の中にいることも忘れてしまう黄金小路。
黄金小路をくだっていくと、開けた場所に出る。
プラハの街を一望できた。
うって変わって近代的なプラハの地下鉄
城の道をくだっていくと地下鉄の駅へ。
いったんここからホテルへもどることにした。
急におしゃれな地下鉄の駅にびっくり。
栄えた誇りを残しながらも、現代の都市機能も
便利に発達した、過ごしやすい街。
楽しい滞在になりそうだ。
ハンガリー&チェコ旅「中欧をめぐる旅!ようやくプラハ城へたどり着いたが……」
2011年8月
列車で国境を越え、プラハにしばらく滞在。
プラハの街歩きをお楽しみ中。
目次
プラハ城へたどり着いたが
プラハ城をめざして、新登城道を歩く。
プラハ城は歴代王の居城で城壁に囲まれた大きな城だ。
カレル橋から丘の上に見えた城は近く見えたが
結構な距離と高低差。
趣のある道中も、もはや城内の雰囲気。
城の敷地内には、旧王宮、教会、修道院などがある。
聖ヴィート大聖堂にのけ反る!
門をくぐって人でごったがえす城内入ると、
目の前にドーンと聖ヴィート大聖堂が。
思わず人々をのけ反らせる迫力と大きさ。
カレル橋から見えていた2本の尖塔がこの大聖堂のもの。
カレル4世の時代にこの堂々たる建物に改修された。
中へ入ってみる。
外の喧騒が嘘のように中は静かで落ち着いている。
そして見事なステンドグラス!
ステンドグラスの中には、ムハのものも。
アールヌーボーの象徴的な存在の画家が
制作したステンドグラス。
やわらかい色彩で心が穏やかになる。
横から見た聖ヴィート大聖堂。
見事なゴシック建築だ。荘厳で狂いのない設計という感じ。
でも中に入るとやわらかい光が満ちている。
プラハの底力を見たような気がする大聖堂。
で
もまだまだ城の入り口。
城の敷地を探索してみよう。
ハンガリー&チェコ旅「中欧をめぐる旅!ヴルタヴァ川の先での満足ランチ<プラハ>」
2011年8月
列車で国境を越える旅を経て、
プラハの街歩きをお楽しみ中。
目次
ヴルタヴァ川を渡った先に
カレル橋の左右を埋め尽くす石像と、
ブルタヴァ川の流れに思いを馳せていると、
500mあるカレル橋もあっという間に対岸へ。
600年前の石橋を渡って、対岸のマラーストラナの橋塔。
対岸もすごい人!そして美しい街並み。
どんどん歩いていきたい気持ちだけど、
ここでランチ、ランチ。
対岸で見つけた庶民的なお店へ。
グラーシュと巨大なピーマンの肉詰め、そしてビール!
グラーシュは、中欧の国々で食べられる料理。
ハンガリーではスープとして食べたけど、
このお店では煮込み料理として登場。
素朴な味付けは変わらないけど、
すべてにパプリカを感じたハンガリーとは違って、
まったりと奥深い味わい。
チェコの人はビールが大好き。
国民一人当たりのビール消費量が世界1らしい。
ビールは激安で水より安い国。
歴史のありそうな店内。
食事にビールは欠かせない模様。
「U Glaubicu」というビアレストラン。
入りやすい雰囲気でお値段もリーズナブル。
マラーストラナ広場のすぐそばにあるお店だ。
食事を終えて再び街歩きへ
食事を終えて再び街歩きへ。
お店を出ると目の前に赤いトラムが滑り込んできた。
プラハのトラムは赤くてかわいらしい。
プラハ市内を隈なくカバーしていてとても便利。
トラムが走っている街が好きだ。
ヨーロッパの旧市街をトラムが走ると、
タイムスリップしたような気持ちになるし、
トラムから街を眺めると街の見え方も違う気がする。
ariruariru.hatenablog.com
さて、トラムには後でお世話になるとして、
お腹を満たした私たちは、
まずはプラハ城を目指して歩きましょう。
ハンガリー&チェコ旅「中欧をめぐる旅!プラハで王の道を歩く!カレル橋とヴルタヴァ川の流れ」
2011年8月
この日はプラハの街歩きへ。
目次
王の道を歩いて
プラハは本当に美しい街だ。
旧市庁舎からの眺めを楽しんだ後は、
カレル通りを歩く。
カレル通りとは、旧市街広場からカレル橋まで続く、
曲がりくねった道で、「王の道」の一部を成している。
「王の道」とは、14世紀半ばに神聖ローマ帝国の
皇帝となったカレル4世が、王の戴冠パレードを
行った道のことだ。
この細い通りがカレル通り。
現在は図書館や教会となっている建物。
通りに面してマリオネット劇場がある。
本日の演目は「ドン・ジョバンニ」。
チェコではマリオネット(人形劇)がさかんだ。
私もこの劇場ではないが、
この旅でマリオネットを観に行った。
お土産物屋さんには、必ず操り人形が置いてある。
チェコの人形劇がさかんになったのは古い時代だが、
チェコは18~19世紀にハプスブルグ家の支配を受けていたため、
その間、チェコ語の使用は禁じられていた。
生活はドイツ語で過ごしていたその時代、
チェコ語をなんとか残したのは人形劇だったとか。
言葉を守ることは、その民族のアイデンティティを守ること。
チェコの人が人形劇を愛する理由は、
単なる伝統ではなく、生きる上で必要不可欠なもの
だったからかもしれない。
いよいよカレル橋へ
なんてことを考えながら歩くと、もう目の前が開けてくる。
カレル橋の塔だ。
ものすごい人だかりが信号の向かいに。
ちょっと圧倒される。
橋塔をくぐってカレル橋へ。
橋のたもとに建つと、対岸の高台の上にプラハ城が見える。
カレル橋とは、ヴルタヴァ川に架かるプラハ最古の橋。
カレル4世の時代に建設された、全長500mを超える橋。
さすがの迫力と美しさ。ローマ帝国はやっぱりすごい!
カレル橋からお隣の橋(チェコ軍団橋)を眺めていると、
かわいらしい赤いトラムが橋を渡っている。
カレル橋の欄干には左右15体、合わせて30体の聖人像があって、
それを順番に眺めているとあっという間に対岸だ。
橋を渡っていることを忘れてしまいそうになる。
(聖ウィンケンティウスと聖プロコプの像)
ヴルタヴァ川の流れに
このカレル橋が架かっているのがヴルタヴァ川。
ヴルタヴァ川とは、モルダウ川のことだ。
日本ではスメタナ作曲の「わが祖国」の中の一曲
「モルダウの流れ」として知られているが、
ちょっとクラシック音楽をかじっていた旅の相方と私。
目の前のヴルタヴァ川にしばらく感動。
19世紀に生きたスメタナという作曲家は、
音楽活動を通して祖国の民族運動を応援した人物。
あの曲の、途切れのない流れはこの川の流れだったのかと
改めてカレル橋から川を眺めた。
カレル橋界隈のヴルタヴァ川は緩やかだが水量が多く、
脈々と堂々と流れている。
あのもの悲しいフレーズは、祖国の復活を願う気持ちと
侵略に負けないという反骨心を、
この流れに託したものだったんだ。
そう思うと、このキラキラした観光地も見え方が違ってくる。
チェコの美しさは、上塗りの美しさじゃないぞ。
これは中の中から光り輝いてる腰の据わった美しさ。
そして強さだと思った。
ハンガリー&チェコ旅「中欧をめぐる旅!ティーン教会とプラハの街並みを」
2011年8月
プラハの街歩きを楽しむ。
目次
広場にそびえるティーン教会
旧市街広場にそびえたつティーン教会。
その大きさに驚く。
この姿になったのは14世紀のこと。
ティーン教会を訪れてみた。
どこから入るのか、わからない教会。
教会の前に別の建物が密集しているってめずらしい。
狭い路地から入っていく。
中はとっても明るい。光で満たされていた。
旧市庁舎からプラハの風景を
旧市街広場にある旧市庁舎へ。
ティーン教会と向かい合うように建つ
不思議な形状の建物。
旧市庁舎には天文時計があって、これが有名らしい。
縦に2つの文字盤があって、それぞれがつくられた当時の
宇宙を表しているらしい。
上は、地球を中心にまわる太陽と月とその他の天体。
下は、季節を表した暦。どちらも天動説の時代のもの。
毎正時には時計の仕掛けが動いて、キリスト12使徒が登場してくる。
よく見るとガイコツが紐を引いている。ちょっと不気味な感じ?
旧市庁舎の塔にのぼれるようなので
あがってみることにした。エレベーターでスイスイ。
プラハを一望できる!
オレンジの屋根が連なる美しい街。
旧市街広場。周囲を囲む建物の色合いが美しい。
やっぱりティーン教会はすごい。
なんて大きいんだろう。この存在感!
プラハの街並みは、やわらかい色合いが魅力。
カラフルなのに統一感があって、
見るだけで心躍る。
塔の上から360度を存分に楽しんだ。
何枚写真を撮ったことか……。
さて、続きの街歩きを楽しもう。
ハンガリー&チェコ旅「中欧をめぐる旅!美しすぎて困っちゃう!見事なプラハの旧市街広場へ」
2011年8月
寄り道したりしながら、列車旅を楽しんできた。
ただいま、プラハの街歩きを楽しんでいるところ。
目次
プラハの旧市街を歩く
火薬塔をくぐると、そこはかつての城壁の中。
旧市街の街歩きが始まる。
ちょっとお天気はイマイチ。
気温も低くてちょっと肌寒いくらいだ。
まっすぐ道なりにツェレトゥナー通りを
歩いていくと、ほどなくして旧市街広場に出る。
旧市庁舎が見えてきた。
旧市庁舎は旧市街広場に建っている。
いろんな時代の建築様式がくっついている
不思議な形状の建物。
旧市街広場はどこを切り取っても美しい
旧市街広場へ出た。お天気も回復。
ものすごい広い!そしてなんて美しい!
ティーン教会がそびえる。広場の周囲を囲む
パステルカラーの建造物たち。
ここがプラハの心臓部。
11世紀ごろから繁栄したという。
広場の中心にはヤン・フス像。
先駆者で、カレル大学の総長だった人。
きれいだなぁ。
お隣さん同士、色の相談でもしたのだろうか。
どこを切り取っても美しいので、
何枚写真をとったらよいのやら。。
360度どこを見ても美しい広場。
趣ある建物ばかりなのに、その色調はかわいらしく、
絵本の中のおとぎの国のような。
それでいて重厚感がある。
今まで訪れたどこの国とも
違っている、独特の色調だ。
この先に、まだまだ見たいものは
たくさんあるのだけど、
しばらくこの広場を楽しんでおこう。
ハンガリー&チェコ旅「中欧をめぐる旅!チェコのプラハを歩く!華麗な市民会館にうっとり」
2011年8月
目次
プラハを歩く!
列車旅の翌日。駅のそばのホテルを出て、
旧市街へ向かって歩き出してみる。
初日の街歩きは、緊張半分、わくわく半分。
プラハの街並みはまた違う趣き。
かわいらしくて、洗練された雰囲気だ。
ホテルから旧市街へまっすぐ歩く。
ツェレトゥナー通りを歩く。
チェコ語は難しい。。
この旅では言葉に苦戦。
しばらく歩くと、大きな建造物が見えてきた。
見えてきたのは火薬塔。
かつて城壁の門として活躍した建物。
17世紀には火薬倉庫として利用されていた。
現在の建物は、19世紀末になって修復されたもの。
市民会館って、なんだったっけ?
すぐ隣には市民会館。
市民会館!?これが!?
私の市民会館の概念が崩れ落ちる。
美しすぎる外観にしばらく見惚れる。
荘厳なんだけど、どこかかわいらしい雰囲気。
これはプラハの街全体に言える雰囲気だ。
控えめなパステルカラーの色調と
アールヌーボーの曲線が素敵。
中を覗いてみた。中にはこんなカフェがある。
市民会館のカフェとは思えない。
市民会館には音楽祭「プラハの春」の
会場にもなる、スメタナホールがある。
残念ながら中には入れませんが、入り口まで。
中で演奏会を聴きたかったな。
でもそれはまた次回訪れるときの
お楽しみということにして。
火薬塔をくぐって、旧市街の中心へ。
まだまだ街歩きは始まったばかり。
ハンガリー&チェコ旅「中欧をめぐる旅!終着地プラハにいよいよ到着!」
2011年8月
いよいよプラハへ到着した。
目次
プラハ本駅に到着!
ブラチスラヴァまで2時間半、
4時間半。のべ7時間にも及ぶ列車旅の
終着点。ようやくプラハに到着。
いかにもヨーロッパの駅舎という感じ。
アーチが美しい。昔の映画に出てきそうな。
国際列車のほとんどが発着する最大の駅。
旅情たっぷり、歴史たっぷり。
国際列車の旅が好き。こんな旅もあります。
↓
お宿はとっても便利な駅前に
列車旅の予定だったので、ホテルは駅から歩ける
「ゴールデンチューリップテルミナス」を予約。
駅からスーツケースを曳いて歩いても、
10分ほどの場所。
ホテルの入り口は、こんな重厚な扉だった。
開けるとすぐ階段。
スーツケースであがるのは、ちょっと気合がいるけど。。
中から外に出る時はこんな感じ。
外の世界が広がっていてワクワクする。
ヨーロッパではヨーロピアンスタイルのホテルに
泊まるのが定番だ。
ちょっと古いのも、ちょっと段差が多いのも
それも歴史、それも文化と楽しむことにしている。
この日は、早朝からの移動で疲れた。
大きな荷物を持って動くのは、なかなか気を張るもの。
この日は早めに就寝しよう。
駅前はごみごみしていて治安がどうかと
来る前は少し心配していたが、
プラハ本駅前はそんな様子もない。
駅には大きなスーパーが入っていて便利。
列車旅の人には、駅前ホテルがおススメだ。
明日からの街歩きに備えて、おやすみなさい。
ハンガリー&チェコ旅「中欧をめぐる旅!平原を静かに走る列車<ブラチスラヴァからプラハへ>」
2011年8月
ブラチスラヴァで寄り道をした。
目次
再び大陸を走る列車旅へ
ブラチスラヴァの中心地から、トラムを使って中央駅へ戻る。
預けていた荷物を受け取り、再び列車に乗り込んだ。
ブラチスラヴァはすっかり雨模様。
旅をしている時は、雨は歓迎できないけど、
ブラチスラヴァの旧市街がしっとりと
雨に洗われる光景は、とても美しくて
雨が降ってよかったとすら思った。
後ろ髪惹かれながら、ブラチスラヴァをあとにする。
5時間の途中下車はあっという間。
列車に乗り込んだのは結構ぎりぎりだった。
さて、ここから再び列車旅。
約4時間半の旅だ。寛いでいこう。
車窓からの眺めを楽しんで
車窓からはのんびりした光景が続く。
東ヨーロッパの平原地帯をひたすら西へ。
ブラチスラヴァを離れると、雨は止んで
しばらくすると空が明るくなってきた。
ほとんど国境沿いにある街だ。
オーストリアと国境を接している。
もう少しいけばオーストリアのウィーン。
この向こうにキラキラした大都市があるとは
想像もできないくらい、ただただ平原。
ぼんやりと、考えごと。
私にとっては優雅な時間の使い方。
プラハが近づいてくると、乗り込んでくる人が増えてきた。
私たちのコンパートメントも満員に。
大きな荷物を抱える私たちは、この列車旅で
荷物の置き場と防犯を危惧していたのだが、
何のことはない、こんな感じ。
座席の上にすっかり収まった。
持ち上げるのもまわりの人が手を貸してくれる。
大陸の列車旅は長旅が昔からつきもの。
その文化は、客室のデザインにも出ているのかな。
そして、人々の様子にも。
ヨーロッパの列車旅はノンバリアフリーだ。
大きな荷物を持つ人には、自然と助けの手がのびる。
それはだいたい若者だ。
とても自然にやってのける、その様子を見ていると
日本にはない、私にはそんなに自然にできないと
痛感させられる。
さあ、プラハが近づいてくる。
静かだった列車の中も徐々に活気づいてきた。
ハンガリー&チェコ旅「中欧をめぐる旅!寄り道、雨降り、スロバキアのブラチスラヴァ」
2011年8月
目次
箱庭のようなブラチスラヴァ旧市街
ブラチスラヴァの旧市街は
街歩きが楽しくなるような街並み。
ランチを終えて、街歩きを再開。
朝から怪しかった雲行きはとうとう曇天となり、
小雨がパラパラと落ちてきてしまった。
聖マルティン大聖堂は工事中。
14世紀に建てられたブラチスラヴァで最も古い教会。
静かな敷地内にそーっと足を踏み入れると、
タイムスリップしたような気分。
由緒正しい教会。
旧市街の通りはいりくんでいて、昔の道そのままのようだ。
広い通りから一本入ると、よりいっそう静か。
落ち着いた淡いパステルカラーの年代物の建物が並ぶ。
天気のせいもあるけれど、ちょっと色褪せたような
ブラチスラヴァの旧市街の街並みは、
ちょっともの悲しいような雰囲気も醸しつつ、
しっとりとしている。
雨で魅力を増したブラチスラヴァ
ブラチスラヴァの旧市街は城壁に囲まれている。
旧市街をとりまく城壁にいくつかあった門も
いまではこのミハエル門しか残っていない。
南側にはドナウ川が悠々と流れ、
丘の上にはブラチスラヴァ城が鎮座している。
四角い建物の四隅にそれぞれ塔がついている。
ろうそくがたっているみたいと私は思ったけど、
「ひっくり返したテーブル」というニックネームを
つけられているそうだ。
ちょっと不思議な形のお城の下を、レトロなトラムが
がたんごとんと結構大きな音をたてて走っていく。
昔と今の生活が時空を超えてここにあるような感じ。
さて、5時間のブラチスラヴァでの寄り道も
とうとうタイムアップが近づいてきてしまった。
かわいらしいトラムに乗って中央駅へもどる。
旅は晴れている方がうれしいに決まっているけど、
ブラチスラヴァは雨の良く似合う、
素朴でかわいらしい街。
そして、なんだか人には
秘密にしておきたいような街だった。
ハンガリー&チェコ旅「中欧をめぐる旅!赤いトラムが走る素朴な街、スロバキアのブラチスラヴァ」
2011年8月
5時間でブラチスラヴァの街の魅力を堪能できるかな。
目次
赤いトラムが走る素朴な街
あわただしくブラチスラヴァ駅で荷物を預け、
バスで中心地へ向かうことにした。
ブラチスラヴァでの自由な時間は約5時間。
5時間後には再びブラチスラヴァ駅から
さあ楽しもう!
ブラチスラヴァは歴史の中では、
ハンガリーの一部だった時代も長い。
確かにハンガリーの雰囲気にも似ているような。
首都の喧騒と言うよりは、
のどかな地方都市という感じだ。
かわいらしいトラムが走っている。
クラシックなトラムがよく似合う街並み。
黄色いトラムとは違って、かわいらしい赤。
この色はチェコと同じだ。
ブラチスラヴァは、落ち着いた色合いの建物が並ぶ街。
いかにもヨーロッパらしい、
ヨーロッパの街の良さを残している。
ブラチスラヴァの中心地へ
駅からバスで中心地へ向かった。
この日は曇天。今にも雨が降ってきそうな空模様。
降らないでと思いながら、
旧市街をの街歩きを始めた。
やわらかい色合いとかわいらしい雰囲気は、
昔はチェコスロバキアという一つの国だったので、
当然といえば当然だけど。
街中にはこんな像があちこちにあって、
それにちなんだパフォーマーもいる。
静かな街にくすっと笑えるような、
穏やかな時間が流れる。
ランチに何を食べようかな
ブラチスラヴァの滞在時間はそんなに長くない。
ランチの何を食べようか、迷いに迷った。
スロバキアらしいものを食べようと思って。
旧市街で手ごろなお店を発見。
スロバキア風の餃子である「ピロヒー」を注文。
上にかかっているのは羊のチーズのソース。
これがほんのり酸味があって、なかなか独特のお味。
(好き嫌いがあるかもしれません。)
まあ、餃子と言ってしまうと、
日本人が思う餃子ではないので
なんかおかしい感じになるのだけど、
具を皮で包むという点では完全に餃子。
具を皮で包むという料理は、
シルクロードをたどるように
ユーラシア大陸を横断しているらしい。
イタリアのラビオリも、ポーランドのピエロギも。
食後には濃いコーヒーをいただいて。
すっきり!
おいしいコーヒーが飲める国は、
私的に長く滞在できる場所。
私の中のそんな国に仲間入り。
さて、あんまり長居はしていられない。
のんびり旅するのが似合う街なのに、
残念ながら私たちには時間がない。
途中下車の旅ですから。
ハンガリー&チェコ旅「中欧をめぐる旅!スロバキアのブラチスラヴァで途中下車」
2011年8月
じっくり移動も楽しむ旅だ。
目次
列車旅を満喫しながら
私たちが途中下車するのは、
車窓からは東欧のどこか懐かしい風景が。
なんだかノスタルジックな気分になる。
もともとは移動距離と移動時間が長いので、
なんとなく路線図を見て思いたった途中下車だが、
ハンガリーとスロバキアの国境は
少し前まではここでパスポートチェックが行われていた。
この旅の少し前にシェンゲン協定に加盟したため、
国境は何のチェックもなしに通ることができるようになった。
国境を列車で越えるのは初めてではないが、
ついこの間までここが国境であることを
誰もが実感をもって通っていたと思うと、
なんだかよくわからないけど感慨深い。
そして、ブダペストから2時間半。
想像以上にあっさりと、ブラチスラヴァに到着!
ブラチスラヴァで途中下車
駅舎は首都の駅とは思えないほど、
こじんまりとしていて静かだ。
駅構内になる手荷物預かり所で
スーツケースを預けた。
昔ながらの手荷物預かり所だ。
なんだか懐かしい雰囲気。
引き換えのチケットをもらって、
身軽になってから、
バスで街の中心地へ向かう。
ブラチスラヴァでの滞在時間は
約5時間。
5時間後にはここからもう一度
同じ路線の列車に乗り込み、
ちゃんと時間を確認して…。
さすがにまだ電光掲示板には出てないか。
出発するときから、お天気は曇りがち。
ブラチスラヴァへ到着した時には、
もう今にも降り出しそうな空模様。
ブラチスラヴァの駅前はこんな感じ。
首都の中心駅という感じでなく、
地方都市の駅前という感じ?
のんびりのどかな雰囲気というよりは、
少し寂れた感じ、、、。
限られた時間で街歩きへ
旅の中での雨は歓迎しないけど、
なんだかこんな曇り空の雰囲気が
似合ってしまう街かもしれない。
ブラチスラヴァという街は。
駅を降り立った時からそんな気がした。
駅前にはバスの停留所。
中心部へ向かうバスは、わりとすぐ見つかった。
さあ、バスに乗って中心地へ。
バスに乗ってしまえば中心地はすぐだ。
5時間で何ができるだろう。
初めての国の初めての街。
せっかくの途中下車だ、
思いっきり楽しもう。
ハンガリー&チェコ旅「中欧をめぐる旅!旅情あふれる列車旅 いよいよブダペストを出発!」
2011年8月
まだまだのんびりしたいところだけど、
今回の旅はブダペストが出発点なのだ。
目次
ブダペストを出発する日
出発の朝。気持ちの良い日だ。
ブダペスト東駅から、9時25分発の列車に乗る。
チケットはブダペスト滞在中に東駅まで
購入しに来ていた。
ブダペスト東駅はとても立派な駅舎で、
かわいらしい色遣い。
パリのオルセー美術館のような。
(オルセー美術館はもともと駅舎だったので)
効率は悪いのでなかなか切符が買えない、
レトロな切符売り場。
昔ながらの眺めで懐かしさがあって素敵だけど。
改修工事をしていたので、次に訪れるころには、
こんな光景はなくなってしまうのかな。
それもちょっとさみしいような気もする。
クラシックなヨーロッパの駅舎や列車が好きだ。
オリエント急行など豪華なものも憧れるし、
ローカルでレトロなものも好き。
アガサクリスティのお話に出てくるような世界。
(事件は起きないで欲しいけど、、、。)
駅の雰囲気の旅情を掻き立てられる
ブダペスト中央駅は、いかにも!のヨーロッパの駅舎。
行き止まり駅で、アーチ型の屋根が印象的。
タイムスリップしたような気分になる。
乗り込む列車は青いシンプルなデザイン。
これも懐かしい雰囲気の列車。
列車自体はドイツのベルリンまでいくECだ。
鉄道旅の醍醐味とは
コンパートメントタイプの列車。
この車両は食堂車みたい。
乗り込むと中はこんな感じ。
コンパートメントになっているので、
通路が一直線にのびていて、
ますます旅情を掻き立てられる。
コンパートメントは他の乗客と一緒になるので、
ちょっとドギマギもするけど、
いかにも外国を旅している気分。
さて、いよいよ出発の時間!
ブラチスラヴァで途中下車して、また同じ路線に乗り、
まずは2時間半の旅だ。
鉄道の旅は、移動している時間も
「旅」を感じられるのが醍醐味だと思う。
こんな風に景色を眺めたり、さまざまな言語が
飛び交う車内を探検したり。
これまでの旅をふりかえる時間も。
旅のパートナーとたわいない話をする時間も。
風景に酔いしれたり、車内での旅の出会いもある。
「鉄道の旅」が始まった。
ハンガリー&チェコ旅「中欧をめぐる旅!親近感わく、湯もわく、ブダペスト」
2011年8月
まずはブダペストに滞在中。
目次
温泉大国ハンガリーでわくわく?
ハンガリー滞在中に絶対行きたいと思っていた場所。
それは、「温泉」だった。
ハンガリーはどうやら温泉大国とのこと。
ますます親近感がわいてくる。
数日のブダペスト滞在を経て、
そろそろ足も筋肉痛になってきたころ、
そう、この時を待っていたのだ。
地下鉄に乗って、セーチェニ温泉へ向かう。
セーチェニ温泉とは、市民公園内にある
大温泉センターらしい。
日本でいう健康ランド的な感じかしら?
と思って行ってみたら、
何?この人だかり!
とりあえず、わけもわからず行列に並んでみるけど……
整理券的なものを持っている人もいるし、
なんか係員に文句を言っているような人もいるし。
混んでいるので入場をいったん制限したというところかな。
待ってたらいいのかなぁ~とかぐだぐだ10分ほど言ってたら、
急に行列が進み始めて、入ることができた。
大人気のその訳は?
中は宮殿のようなつくり。
どう見ても健康ランドではなかった。
でも漂う雰囲気は、やっぱり健康ランド、、、
というか市民プールって感じかな。
ロッカーをあてがわれ、水着に着替える。
あぁ、やっぱり。プール!という感じ。
勝手がなかなかわからず、なんだかんだと言いながら、
とりあえずみんなが行く方へ進んでみると、
すごい!なにこれ?!
人であふれかえっている!
この光景は……。やっぱり、、、
夏休みのプールの光景だ!
ちょっと建物が宮殿ぽいので、
リゾートホテルのプールみたい?
でも入ってみるとちゃんと温泉。
硫黄の匂いが漂って、私の知っている温泉なのだ。
日本人的にはかなりぬるめだけど。
ぬるめだから、チェスもできちゃう。
のぼせないから長く入れそう。
この日は曇りがちで涼しかったので、
湯あがりはちょっと肌寒いくらい。
室内にもさまざまな温泉があった。
温度もさまざまで、まさにテルマエロマエの世界。
文化の共通性と多様性と丸ごと味わえる
ただ、なぜか座って温泉に入るという
習慣はないようだ。
どの湯船も立って入る深さで
腰を下ろしてお湯を楽しむことはできない。
日本人的には腰を掛けて入るか、
床に座ってのんびりしたいところなんだけど、、、。
でも、ちょっと温泉気分もプールの気分も味わえて
想像以上に楽しくて、リフレッシュできた。
ブダペストには50以上の温泉浴場があるらしい。
ますます親近感がわくではないか。
次回滞在するときは、
ブダペスト湯めぐりをしなくちゃ。
いろいろな楽しみ方ができそうな街だ。