南イタリア旅「ナポリから東へ大移動の旅!ただいまナポリ、そしていただきます!」
2008年7月
この夏は南イタリアを巡る旅。
ナポリを拠点に各地をまわる。
目次
ただいまナポリ!
そしてこの日、再びナポリにもどってきた。
前と同じホテルにチェックイン。
「ヌオーヴォ・レベッキーノ」というホテル。
ナポリ中央駅そばにある便利な立地。
クラシカルなヨーロピアンスタイルのホテル。
ヨーロッパで滞在するなら、
いかにもヨーロッパらしいホテルに泊まりたいと
思っているので、このホテルはとても好みだった。
ナポリのごはんで元気復活!
アルベロベッロ一泊旅を終えて、
ちょっとお疲れ気味の私たち。
この日の夕食はホテルの近くにある
気になるレストランへ行くことにした。
ホテルの界隈は、ちょっとごちゃごちゃしているけど、
これがまたナポリらしくて私は好きだ。
昔からあこがれたイタリアらしい雰囲気は、
ナポリのことだったのかもしれない。
ホテルの周辺はこんな感じ。
この日のお目当ては、
「ミミ・アッラ・フェッローヴィア」というお店。
まずは前菜の盛り合わせ。
想像以上のボリュームのお皿がやってきた。
どれも絶品!
お店の雰囲気もとっても素敵だ。
リングイネはこのお店の名前を冠したもの。
どちらもとっても美味しくて大満足!
この後、デザートもたっぷりいただいて、
大満足の夜。
暑い夏の駆け足の旅は要注意!
マテーラ、アルベロベッロの一泊旅行と、
少し移動の多い行程になってしまった。
ちょっとお疲れ気味の私たちを癒してくれる
美味しいナポリのごはん。
イタリアはいつも美味しい料理で迎えてくれる。
この日の夜もそれは裏切られることはなかった。
元気復活!明日も街を歩こう。
南イタリア旅「ナポリから東へ大移動の旅!電車がなかなか来ないから、アルベロベッロで絶品パニーニに出会えた話」
2008年7月
この夏は南イタリアを巡る旅。
ナポリを拠点に各地をまわる。
長距離バスで世界遺産マテーラへ。
ローカルな列車をバーリで乗り換え、
目次
世界遺産アルベロベッロでの朝食
トゥルッリをレンタルして一泊。
昼間は観光客でごったがえすアルベロベッロ、
静かな夜と美味しい夕食を楽しんだ。
翌日、朝はポポロ広場に面したバールで。
なんと、レンタルルームの料金には、
このバールの朝食が付いているのだ。
暮らしてる気分を味わうには最高!
静かな朝。静かな広場を見ながら、
カフェラテとクロワッサンをいただく。
ポポロ広場はお掃除が始まった。のどかな朝。
いつまでもここでぼんやりしていたいな。
地元の馴染みの客が、バールにちらほら顔を出す。
たっぷりお腹も心もチャージ完了で、
再びアルベロベッロの街歩きへ。
奇抜な形のトゥルッリに静かに暮らす
アルベロベッロを歩くと、
ここは観光地だけど、
ある意味、普通の田舎町なんだと
いうことに気づかされる。
現地の人はみんなのんびりしていて、
おしゃべり好きなイタリア人の中では
どちらかというとシャイな雰囲気も感じる。
田舎の実家にでも帰ったかのような
温かい雰囲気がそこにはあった。
しかし街並みは普通ではない。
翌日見ても「なんだこりゃ?」という感じ。
昨夜の美味しいディナーをいただいたお店。
「アラトロ」というレストラン。
サンタントニオ教会へ。
教会までトゥルッリだ。
こんな教会は世界にここだけ。
2階のテラスへどうぞと書いてあるお店を発見。
あがらせてもらった。
アルベロベッロの滞在を終えて
後ろ髪をひかれながらアルベロベッロを離れる。
歩いてアルベロベッロ駅まで向かった。
ところが、乗るはずの電車が来ない。
まあ、イタリアなのでそんなに驚くことでもないのだが。
ということで、予定が狂った私たち。
電車が来るまで待つだけだけど、ただ1つ問題が。
それはお腹が空いてきたけど、
買うお店もないってこと。
駅前のバールが閉まっている。さてさて……。
駅から少し歩いたところに、
ハムなどを売る店が静かに営業中なのを発見。
こわごわ入ってみると、おいしそうなものが並んでいる。
ここでパニーニを作ってもらった。
「サンドイッチありますか?」と聞いてみたら、
「何を挟む?」と聞いてくれる。
「じゃあ、ハムと……」と悩んでいると
「モッツァレラ?」「うわ、おいしそ」という具合に
素朴だけど、めちゃめちゃおいしいパニーニのできあがり。
アルベロベッロの街と同じ。
素朴で中身が充実。
キラキラしただけの世界遺産の街ではない。
やっぱり後ろ髪をひかれつつ、
美味しいパニーニを頬張って、
アルベロベッロを離れた。
やっときた電車に乗ってバーリ駅へ。
電車が遅れた分は自らの足で取り返すがごとく、
バーリ駅構内と駅前を猛ダッシュ!して
なんとかナポリ行きのバスに飛び乗った。
3時間半のバス旅。
ナポリへもどる。
南イタリア旅「ナポリから東へ大移動の旅!世界遺産アルベロベッロは魅力的な田舎街」
2008年7月
この夏は南イタリアをめぐる旅。
ナポリを拠点にして、各地をまわる。
この日は早朝にナポリを出発。
世界遺産マテーラを訪れてから
アルベロベッロへ。
目次
世界遺産アルベロベッロは魅力的な田舎街
アルベロベッロで1泊する。
トゥルッリをレンタルして
暮らすように過ごすことにした。
ぶらぶら散歩しているといろんな出会いが。
夕方、日帰り観光客が減ったころ、
旧市街の中心地まで歩いてみる。
リオーネ・モンティ地区へ。
こちらは商業地区?という感じ。
まだまだ人がたくさん歩いている。
お土産物屋さんなどが軒を連ねる地区だ。
だんだん観光客が減り、
トゥルッリに影が落ち始める。
夜のアルベロベッロはまったく違う雰囲気になっていく。
楽しみにしていた夕食へ
さて、南イタリアの長い長い日が落ちると
楽しみにしていた夕食へ。
たまたま出会った日本人画家のアトリエに
おられたのが、このレストランの方。
ということでこの夜は
「アラトロ」というレストランへ。
とても趣のあるレストラン!
テラス席は満席のようで、
店内のテーブル席へ案内された。
大きな窓からはトゥルッリの屋根が。
やっぱり地元のショートパスタ。
オレキエッテとフリチェッリ。
フリチェッリとは、楕円形に伸ばしたパスタを
くるくる巻いたおもしろい形。
アルベロベッロ産のワインなどもいただいて
なんて気分のいい夜だろう。
アルベロベッロの静かな夜。
昼間の観光客の喧騒が一気になくなり、
そこはただの田舎町に戻る。
ちょっと涼しくなった街を
ぶらぶら歩いて借りたトゥルッリへ戻る。
南イタリア旅「ナポリから東へ大移動の旅!アルベロベッロでの出会い」
2008年7月
この夏は、南イタリアを巡る旅。
港町ナポリを拠点に各地をまわった。
カプリ島にも。
この日は早朝にナポリを出発。
4時間かけてまずは世界遺産の街マテーラへ。
その後、いったんバーリへ出て、
目次
暮らすように旅をしてみる(1泊だけど)
アルベロベッロには1泊しか滞在しない。
残念だけど旅の日程上これは仕方ないのだ。
でもどこへ行っても暮らすように旅したい。
まるで現地の人になったような気分で。
というわけで、トゥルッリのお家を借りた。
日本人のような忙しい旅人は、
アルベロベッロは日帰り観光だったりする。
交通の便が悪いし、大規模なホテルがないからだ。
だから旧市街の中心部は、日中とても混み合う。
私たちはその人ごみを避けて、
日帰り観光客が帰っていく夕方から中心地へ
出かけてみることにした。
陽の長い夏のイタリア。
歩き回る時間はまだまだいっぱいある。
レンタルしたトゥルッリの周辺をまずはのんびり散歩。
すぐ近所のトゥルッリでは、
玄関先にイスを出して涼んでいるご婦人。
通りすがりに会釈すると微笑んでくれた。
こんな風景を眺めながら、あてもなく
ただぶらぶら適当に歩いていると、
ふと日本語が聞こえてくるような気がした。
「???」となって振り返ると、
「日本の方ですか?」とはっきりとした日本語で
声をかけられた。
そこには年配の日本人男性。
私たちが適当に歩いていた道に、
なんと日本人画家がアトリエを構えていたのだ。
私たちは存じ上げなかったのだが、
その方は増島豊治さんという画家で、
アルベロベッロにアトリエを構えて
制作活動をされている方だった。
でもそれも後から調べて知ったこと。
その時は道端で「ワイン飲んで行く?」と
招き入れてくれた、気のいいおじさまと思っていた。
(申し訳ありません。。)
中に入ってびっくり!
さまざまな作品が並ぶアトリエを見て、
「おぉ……これは……」と思っていると、
奥では小さなパーティのような
集まりが行われていた。
そこでワインをごちそうになって
(後から思えばなんて図々しいこと。本当に申し訳ありません。。)
ほろ酔いで私たちは街歩きを再開する。
出会いは奇跡!おおげさではなく
増島さんのアトリエで出会った人の中に
レストランを経営している人がいた。
その日の夜、私たちはそのレストランで
とてもとても素敵なディナーをいただくことになる。
どこで誰と出会うかなんて誰にも分からないものだ。
それは人生の中でも感じることだけど、
旅はその縮図のようなもの。
短い時間で人の出会いの奇跡を実感する。
もしかしたら、増島さんのファンの方が
アトリエを訪れたくてわざわざアルベロベッロを
訪れるかもしれない。
でもなかなかアトリエの場所を
探し当てられないんじゃないかな。
でも私たちは、ただただまっすぐ歩いて出会ったのだ。
出会いって奇跡だな、おおげさではなく。
アルベロベッロに来てよかったな。
あの道をまっすぐ歩いてみて良かったな。
やっぱりいっぱい歩いて、
きょろきょろいろんなものを見よう!と
改めて思う滞在になった。
南イタリア旅「ナポリから東へ大移動の旅!とんがり屋根の世界 アルベロベッロへ」
2008年7月
この夏はイタリア南部の旅へ。
西海岸に面したナポリを拠点にして各地を巡る。
この日は早朝にナポリをバスで出発して
世界遺産の街マテーラへ。
目次
ローカル色いっぱいの列車で
マテーラで昼食をとってから、
電車でアルベロベッロをめざした。
マテーラからまずはバーリへ。
バーリでこの電車に乗り換える。
バーリは南イタリアの玄関口の都市。
アルベロベッロへの列車は
スド・エスト線というローカル線。
これがなかなか難しい!
バーリ中央駅は、私鉄も乗り入れる大規模駅。
地下通路を通ってそれぞれのホームへ出るのだが、
スド・エスト線は他のホームよりも短くて、
たまたま私たちが通ろうとした地下通路が
スド・エスト線のホームにつながっていなかったり。
ちょっとしたパニック!
でもこういうことは旅にはよくあること。
よーく周りを見渡して、人の動きを見る!
これで別に地下通路があることがわかった。
何事も焦ってはいけません。
というわけで無事に乗車。
いよいよ到着!アルベロベッロ
バーリから1時間半。
静かなアルベロベッロ駅に到着した。
列車はエアコンなしのローカル線。
なかなか暑い南イタリアの夏。
到着してホッと一息つく。
アルベロベッロの駅舎。
駅舎ということがわからないほどシンプル。
駅前には小さなバールがあるくらいで、
駅も駅前もとても静かだ。
落ち着いてのんびり滞在できそうな街という印象だ。
丘の上にあるアルベロベッロは、
トゥルッリと呼ばれる特徴的な形の家々が
旧市街に多く残る街。
アルベロベッロに滞在するなら
昔ながらのトゥルッリに泊まってみたくて
ネットで探したトゥルッリのレンタルを行う
地元の旅行会社を見つけた。
駅から歩いてその旅行会社へ。
担当者と一緒にレンタルするトゥルッリへ
歩いて10分ほど移動する。
とんがり屋根のおとぎの世界!
旧市街に入り、トゥルッリ群が並ぶエリアへ。
どことなくかわいらしくて
おとぎの国にでも迷い込んだよう。
レンタルした家に入ると、
夏なのにひんやりしている。
玄関を入って階段を数段降りる。
半地下のような空間が広がっている。
家の中は想像以上に広くて天井が高い。
窓を開けると、お隣さんのトゥルッリが。
白い色は夏の強い陽射しを反射させるため。
トゥルッリの屋根は、石を積み上げただけでできている。
昔、貧しかったこの地域では、
税の取り立てなどを免れるために
すぐに壊せる屋根をつくったのだとか。
とはいっても、現在はこのトゥルッリを作る
技術をもった大工は少なくなり、
技術を継承することは難しいそうだ。
何度見ても不思議。
なぜこれで雨漏りしないんだろう?
本当にすごい技術だ。
旧市街にはトゥルッリが建ち並ぶ通りがある。
でもその通りのトゥルッリはお土産物屋さんや
レストランなどになっていることが多い。
レンタルしたトゥルッリの周辺は住宅地で
家の玄関で涼んでいるご婦人がいたり、
ご近所さんの井戸端会議があったり、
観光地アルベロベッロだけど
泊まってみなければわからないことが
たくさん味わえた。
満たされるアルベロベッロ滞在が始まる。
のんびり街を歩いてみよう。
南イタリア旅「ナポリから東へ大移動の旅!世界遺産マテーラでサクッとランチ」
2008年7月
この夏は南イタリアの旅へ。
ナポリを拠点として各地を巡る。
カプリを訪れた翌日、
この日は早朝にナポリを出発して
長距離バスで4時間半の旅。
世界遺産の街マテーラへ。
目次
イタリア各地でおいしいものを
マテーラのランチはあんまり時間がない。
なぜならこの後に電車で移動することを
決めていたから。約1時間でサクッと。
イタリア人の食事は時間をかけていただく。
簡単に済ませたいときはバールやファストフードなど、
レストランには行かないものだ。
でもどうしてもおいしいものを食べてホッとしたかった。
凄すぎる景観に圧倒されて、目がまわるような状態。
このままマテーラを去れない感じだった。
ホッとする味。
トマトソースのニョッキと
クリームソースのオレキエッテ。
南イタリアに限ったことではないけど
バリエーションの豊富なパスタ。
街を移動すれば新しいパスタに出会う。
ここからは電車移動でアルベロベッロへ
昼食後はマテーラの駅へ。
かつては陸の孤島だったマテーラ。
今では電車も通っている。
地下につくられれた駅は殺風景だが、
ここからまずは東海岸のバーリをめざす。
バーリで電車を乗り換え、ローカル感満載のこの電車。
イタリアはそんなに大きな国ではない。
でもイタリアは都市国家の集合体。
各地、各都市の特徴が大きい。
最新式の電車移動もいいけど、
ローカルな電車に揺られる旅。
旅情たっぷりに夏の南イタリアを行く。
南イタリア旅「ナポリから東へ大移動の旅!まさに息をのむ!マテーラの景観」
2008年7月
この夏は南イタリアに滞在。
ナポリを拠点に各地をめぐる旅へ。
目次
東へ東へ!長距離バスの旅
カプリへ出かけた翌日。
苦手な早起きをして、次に目指すのは「東へ!」
朝6時のナポリ中央駅前。
ヴェスーヴィオのシルエットが美しい。
今日はこのバスに乗って、イタリア半島の東側、
めぐる旅へ出発する。
約4時間半のバス旅だ。
ホテルでいただいた朝食用のパンを食べつつ、
寝ぼけ眼で乗り込む。
もともと早起きが苦手な私。
前日のカプリで体力、気力を使い果たし、
抜け殻のような状態で乗車する。
途中、トイレ休憩を1回はさみ、順調に進む。
(私はずっと寝ていたが……)
まさに息をのむ!マテーラの景観
予定通り、約4時間半で最初の目的地マテーラへ。
その独創的な景観に言葉を失った。
マテーラは、「サッシ」と呼ばれる洞窟住居が広がる街。
その景観は他の何にもどこにも似ていない。
南イタリアの強烈な日差しが街にあたると、
異空間のような感じがして美しいと言うよりも、
どこかちょっと怖さを感じるような。
かつては多くの人が住んでいたからこそのサッシ群。
それが空き家となって朽ち果てたものも多く、
近年では若者や外国人などが移住してくるようになって、
街は活気を取ろ戻しつつある。
正面に見えるのがマテーラのドゥオーモ。
サッシが幾重にも重なり合う光景に、
遠近感が狂わせられる。
異様なほどに静かな街に足を踏み入れる時。
アーチをくぐるのにこんなに
ドキドキしたことあったかな。
うっかり息をするのを忘れそう
街の景観に圧倒されて、うろうろしていると
たどり着いたサンフランチェスコ・ダッシジ教会。
開いていた教会に入ってちょっと休憩。
ふり返ると、見事なステンドグラスが静かにそこにある。
その美しさにまた言葉を失う。
友人との2人旅で、こんなにも会話をせずに
歩いたことはなかったと思う、マテーラ滞在。
明るくにぎやかなナポリの街を抜け出して
やってきた静かに佇むマテーラ。
秘密基地に迷い込んだような錯覚を覚える
息をするのを忘れてしまうような街だ。
南イタリア旅「ナポリから東へ大移動の旅!人を掻き分け、カプリを歩く」
2008年7月
この夏は南イタリアの旅へ。
ナポリに滞在して各地を巡る旅。
この日はナポリの港から船に乗って、
リゾート地カプリ島へやってきた。
目次
人を掻き分け、カプリを歩く
気持ちの良いテラスでのランチを終え、
充電した後は、カプリの街歩きへ。
リゾート地だけに午後になるとさらに人が増えてきた。
午後になると、狭い通りはこんな感じに。
カプリ島はそんなに小さい島ではないが、
島全体が山になっていて
海岸線は断崖絶壁が続く地形である。
そのため、街の中心地となる面積はとても狭い。
カプリ島の形はこんな感じ。
夏のカプリは暑い!
リゾートのお手本のような雰囲気だ。
直射日光を肌にジリジリ感じながら、
海からのねっとりとした風を浴びる。
ケーブルカーを降り立った場所にある
ウンベルト1世広場にある時計台周辺は、
観光客や街の人でごったがえしている。
でもどこかみんな華やかで夏を満喫している感じ。
カプリ特産のレモンがおいしい。
暑さも手伝って大盛況。
あ、日本語、、、。
路地をさまよう大好きな時間
ちょっと人通りを避けて路地を歩きたくなった。
なんとなく適当に歩いてみる。
大して迷子にはならないだろう。
だって街全体が小さいから。
特に目的地があるわけでもなく、
ただただ歩いてみる。
どうやら住宅地に迷い込んだようだ。
地元の人とすれ違うと、
「迷子かな?」と心配する顔をされる。
いえいえ、自ら迷子になろうとしているので、
心配には及びません。
でも「迷子になろうとしています」と言ったところで
余計な心配をかけると思うので、
すれ違う人には「こんにちは!」と
元気よく声をかけてみる。
そうすると向こうも安心したように笑顔になって
返事を返してくれる。
よほど心配されているんだな。
本当の迷子になったら、地元の人にすぐ聞いてみよう。
きっと優しく行き先を教えてくれるに違いない。
カプリはそんな風に思える場所だった。
観光客が大挙して押し寄せる島。
まさにリゾート地。
でもやっぱり、人懐こくてかわいらしい
南イタリアの人たちが暮らす島だった。
南イタリア旅「ナポリから東へ大移動の旅!カプリ島は青の洞窟だけじゃない!」
2008年7月
この夏は南イタリアの旅へ。
ナポリにしばらく滞在する。
目次
リゾート気分を満喫だ!
島の周りを船でめぐるクルーズに参加して、
マリーナグランデの港にもどってきた。
「GROTTA AZZURRA」は青の洞窟、
「GIRO ISOLA」は島一周。
13ユーロのクルーズに、小舟の船頭にはチップも必要。
さて、次はフニコラーレニに乗って街の中心地をめざす。
フニコラーレとはケーブルカーのこと。
島自体が山のカプリは、坂道ばかりだ。
フニコラーレの乗り場は大混雑。
乗り場からは美しいビーチが見える。
リゾートの雰囲気がムンムンだ。
フニコラーレの行き先は、カプリ地区と呼ばれる
まさにカプリ島の中心地。
フニコラーレの駅から、たくさんの人が
はきだされてくる!
カプリ地区でランチ!
カプリ地区に到着。
駅前のウンベルト1世広場へ。
ここからの眺めが素晴らしい。
まぶしくて目が開けられない。
南イタリアの強烈な夏の日差し。
これこそリゾートの夏!という感じ。
通りすがりの教会の白がまぶしい。
広場から続く通りにはカフェやレストランが並ぶ。
こちらのテラスで昼食を。
朝早くにナポリの港を出発してきた。
ホテルの朝食をたっぷり食べてきたけど、
もうお腹がペコペコだ。
カプリ島でカプレーゼ。これははずせない。
腹ごしらえが終わったら、
カプリの路地を歩きに行こう。
南イタリア旅「ナポリから東へ大移動の旅!まずはカプリ島!ボートを乗り換え、青の洞窟へ!」
2008年7月
この夏は南イタリアの旅へ。
乗り継いで到着したナポリの街。
目次
カプリ島へ向かう船の旅
この日はカプリ島を目指す。
気持ちよく晴れた日!
しばらくの船旅を楽しむ。
カプリ島が見えてきた。
カプリ島はこんな白い岩肌がそびえたつ島。
リゾート地の雰囲気がぷんぷんしてくる。
爽やかな夏だが、気温はどんどん上がって……暑い!
どんどん小さい船に乗り換えて……
冷たい飲み物での小休憩をはさんで
またまた船に乗る。
今度は少し小さい船へ。
行き先は、もちろん……
青の洞窟だ!
あの青の洞窟へいよいよ!
波や高い日はなかなか洞窟の中には入れないが、
この日はラッキー!入れるようだ。
順番待ちをして、小舟に乗り換える。
青の洞窟に入るって、こんなに大変だったんだ……。
いや、ほんとにくぐれるの?っていう狭さ。
洞窟に入るには、勢いとタイミングが大切。
船頭の指示で、せーのっという具合に入る。
大縄跳びの入るタイミングをはかるように。
「わーわー」と騒ぎながら洞窟の中へ入ると、
そこに広がるのは別世界。
暗くて奥行きのわからない空間が広がっている。
思わず声を失う。
しばらく経つと船頭のお兄さんが、
「ふり返ってみて」という。
ふり返ってみると暗闇に浮かび上がるような青。
興奮の洞窟の中。
いくつかの小舟に乗った観光客たちが、
口をあんぐり開けてこの青を見ているのだろう。
小舟の船頭がサンタルチアを歌う声が
洞窟の中に響いている。
ますます幻想的で不思議な雰囲気に。
ベタな観光地であるカプリ島。
夏のカプリ島は大混雑。
もちろん青の洞窟も大混雑。
でも、やっぱり訪れたい場所だった。
その土地に行かないとわからない。
これこそ、旅の醍醐味だ。
カプリ島をもっともっと楽しむ。
南イタリア旅「ナポリから東へ大移動の旅!南イタリアの夏を満喫!」
2008年7月
目次
この夏は南イタリアの旅へ。
イタリアは何度か訪れているが、
南イタリアは初めてだ。
まずは数日ナポリに滞在する。
飛行機はとりあえずローマへ向かう。
ローマで飛行機を乗り換えて、ナポリへ。
美しい海岸線や昔ながらの下町の風情が残る街。
「ナポリを見て死ね」という言葉がある。
だれもがどこかで見たことのあるナポリの風景、
自分の目で見たくなった。
ローマからナポリまでは飛行機で1時間。
夏のイタリアは昼が長い。
ホテルは駅からすぐのところ。
ごみごみした駅前にちょっとびっくりしたけど、
ホテルは古いヨーロピアンスタイル。
ナポリの街らしくて素敵だ。
着いたらすぐにお腹が空く
長いフライト後、眠いけどお腹が空いた。
ホテルからすぐのところにカットピザを売る店を発見。
テイクアウトしてすぐホテルへもどる。
こんな風に適当に買ったピザですら、
なかなか美味しい。
これがイタリアだなと思う。
さあ、今まで行ったことのあるイタリアよりも
もっともっとイタリアらしい旅を満喫するぞ。
イタリア中部の旅「フィレンツェを拠点にめぐる旅!旅しても、旅しても」
2015年8月
この夏はイタリア・フィレンツェに滞在。
フィレンツェを拠点にイタリア中部をめぐる旅をした。
気心知れた友人との2人旅だ。
目次
やっぱりイタリアが大好き
何気ない街並みに心躍るイタリア。
なぜそんなに好きなのかと問われても、
上手く説明できない。
旅の中で「食」は大切。
「食」の楽しみがあるからイタリアが好きなのか?
でもそれだけじゃない。
目を見張る建造物。
圧倒的な歴史と存在感。
でもそれだけじゃない。
風景の素晴らしさ。
新しいものと古いものが上手く共存しつつ保たれている。
イタリアの旅の終わりに
フィレンツェの魅力を満喫した旅。
そして、やっぱりイタリアは素敵な国だ。
イタリア人はおしゃべりで陽気で、
時間にはルーズだけど、
素朴で肝心なところは譲らない頑固さがある。
そこが憧れで、憎めなさで、魅力そのもの。
食べ物も、建物も、人も、暮らしも、風景も
何もかもが共通の何かで輝いている。
また来てしまう国。
わかっていたけど、
またそれを確認する旅になった。
近々に、またきっと帰って来ます。
イタリア中部の旅「フィレンツェを拠点にめぐる旅!ウフィッツィ美術館で宝探し?」
2015年8月
この夏は、イタリア・フィレンツェへ。
気心知れた友人と2人旅。
イタリア中部をめぐってフィレンツェに戻ってきた。
目次
ウフィッツィこそフィレンツェそのもの
16世紀。ヴァザーリが創建したウフィッツィ。
当初は行政機関を一か所に集める目的でつくられた。
その後、メディチ家所有の美術作品が納められるようになり、
今日のウフィッツィ美術館となる。
今回はネットでチケットを予約してきた。
夏休みで混むことが予想されたから。
予約していなくても、チケットを事前購入しておけば
並ぶ必要はほとんどない。
しかし、思い付きで行ってしまうと2時間待ちという
こともある。
何しろ見どころの多い美術館だから。
まず、建物そのものも見どころだ。
作品の数々も豪華なもの。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」
回廊に沿って設けられる小部屋が各展示室になっており、
順番に見ることができる。
とてもわかりやすい美術館だ。
回廊をアルノ川まで進むと、素晴らしい景色も
楽しむことができる。
これもウフィッツィ美術館の魅力の一つ。
さらに進むと、昔はなかったテラスがある。
素晴らしい作品に酔ってしまったあとは
贅沢な眺めを見ながらテラスで休憩。
バールがあって飲み物や軽食もいただける。
フィレンツェは芸術と生活に境目がない
生活そのものが芸術だ。
芸術が特別なことではないと感じさせてくれる。
守るのは大変だけど、それが当たり前。
フィレンツェは、尊敬できる街だった。
イタリア中部の旅「フィレンツェを拠点にめぐる旅!心静かに サンマルコ美術館」
2015年8月
この夏はイタリア・フィレンツェに滞在。
フィレンツェを拠点にイタリア中部をめぐる旅へ。
気心の知れた友人と2人旅だ。
目次
フィレンツェに「ただいま」
フィレンツェに帰ってきた。
前と同じホテルにチェックイン。
同じ部屋を用意してくれていた。
勝手知ったる部屋でリラックス。
ホテルは駅近のサンタマリアノヴェッラ。
サン・マルコ美術館の魅力
フィレンツェに滞在するときに、必ず訪れる場所。
それがサン・マルコ美術館。
便利なホテルから歩いて15分ほど。
まずは教会へ入り、静かな雰囲気に身を置く。
その後はサン・マルコ美術館へ。
サン・マルコは14世紀に創建された。
美術館はもともと修道院だった。
修道院の建物や雰囲気はそのままに
フラ・アンジェリコの作品を観ることができる。
美術館の入り口を入ると、
迎えてくれるのは優美な回廊。
その後、階段をあがる。
静かな階段を右へ折れると、
正面に見えてくるのが、、、!
フラ・アンジェリコの「受胎告知」だ。
フラ・アンジェリコは15世紀の修道僧で
絵を描くことを神から与えられた使命と感じ
多くの作品を残した。
どの作品も「受胎告知」のように、
やわらかい色調で描かれている。
このガブリエルがかわいらしくて、、、。
いつまでも眺めていたくなる。
フラ・アンジェリコは、
決して天才肌の絵かきではない気がする。
心を尽くして描いたと思わせられる
作品が、人の心をうつんだろう。
美術館を出るころには
ゆったりとした時間が流れるサン・マルコ美術館。
美しい回廊には、何百年も前の時が今も流れているよう。
最後に元食堂でギルランダイオを眺める。
ここに猫がいることを確認して。
これもお決まりのコースになってきた。
美術館を出るころには、
心が静まっているように感じる。
足取りはいつもよりゆっくり。
周りを眺める心の余裕ができたような気がする。
フィレンツェの魅力は語りつくせない。
また来たくなる街だ。
2010年にサンマルコ美術館を訪れた記事はこちら
イタリア中部の旅「フィレンツェを拠点にめぐる旅!ボローニャからちょっと寄り道 パルマとモデナ」
2015年8月
この夏はイタリア・フィレンツェへ。
何度か滞在したことのあるフィレンツェではのんびり。
フィレンツェを拠点にイタリア中部をぶらぶらめぐる。
気心の知れた友人との2人旅だ。
目次
かわいらしい街モデナへ
ボローニャを後にして、今日はまずモデナへ向かう。
モデナはボローニャから電車で30分ほどの小さな街。
この日はあいにくのお天気だ。
夏のイタリアで雨にあたることはほとんどないが
今日はどうやらダメみたい。
モデナ駅に到着したころにはすっかり曇天。
何度か陽がさすがまた曇るの繰り返し。
でも町並みは美しい!
ボローニャよりも全体的に
こじんまりとしている印象だ。
モデナのドゥオーモはこんな感じ。
パッチワークみたいな大理石が独特だ。
モデナ駅から約1キロのところに
モデナの中心地、グランデ広場がある。
モデナのドゥオーモや
ギルランディーナと呼ばれる塔がある場所。
食と芸術の街パルマへ
モデナを後にし、次はパルマへ。
雨に濡れる美しいパルマ駅。
パルマは、パルメザンチーズや生ハムなど
食で知られる街であると同時に、
オペラの殿堂テアトロ・レージョに故郷。
自由な雰囲気でさわやかな街だ。
ドゥオーモに隣接する洗礼堂は独特のたたずまい。
ロマネスク・ゴシック様式で
8角形6層という複雑な建築物。
パルマのドゥオーモは
モデナとよく似た雰囲気で
パッチワークのような外観。
外観は淡いピンクがかった色合いで
特に華やかさがないが、
内部は非常に華やか。
3廊式でフレスコ画が見事!
フィレンツェに帰る。
見どころの多い旅。
どの街にも魅力がいっぱい。
何度でも訪れたくなる街ばかりだった。
フィレンツェへ帰る。