南イタリア旅「ナポリから東へ大移動の旅!世界遺産マテーラでサクッとランチ」
2008年7月
この夏は南イタリアの旅へ。
ナポリを拠点として各地を巡る。
カプリを訪れた翌日、
この日は早朝にナポリを出発して
長距離バスで4時間半の旅。
世界遺産の街マテーラへ。
目次
イタリア各地でおいしいものを
マテーラのランチはあんまり時間がない。
なぜならこの後に電車で移動することを
決めていたから。約1時間でサクッと。
イタリア人の食事は時間をかけていただく。
簡単に済ませたいときはバールやファストフードなど、
レストランには行かないものだ。
でもどうしてもおいしいものを食べてホッとしたかった。
凄すぎる景観に圧倒されて、目がまわるような状態。
このままマテーラを去れない感じだった。
ホッとする味。
トマトソースのニョッキと
クリームソースのオレキエッテ。
南イタリアに限ったことではないけど
バリエーションの豊富なパスタ。
街を移動すれば新しいパスタに出会う。
ここからは電車移動でアルベロベッロへ
昼食後はマテーラの駅へ。
かつては陸の孤島だったマテーラ。
今では電車も通っている。
地下につくられれた駅は殺風景だが、
ここからまずは東海岸のバーリをめざす。
バーリで電車を乗り換え、ローカル感満載のこの電車。
イタリアはそんなに大きな国ではない。
でもイタリアは都市国家の集合体。
各地、各都市の特徴が大きい。
最新式の電車移動もいいけど、
ローカルな電車に揺られる旅。
旅情たっぷりに夏の南イタリアを行く。
南イタリア旅「ナポリから東へ大移動の旅!まさに息をのむ!マテーラの景観」
2008年7月
この夏は南イタリアに滞在。
ナポリを拠点に各地をめぐる旅へ。
目次
東へ東へ!長距離バスの旅
カプリへ出かけた翌日。
苦手な早起きをして、次に目指すのは「東へ!」
朝6時のナポリ中央駅前。
ヴェスーヴィオのシルエットが美しい。
今日はこのバスに乗って、イタリア半島の東側、
めぐる旅へ出発する。
約4時間半のバス旅だ。
ホテルでいただいた朝食用のパンを食べつつ、
寝ぼけ眼で乗り込む。
もともと早起きが苦手な私。
前日のカプリで体力、気力を使い果たし、
抜け殻のような状態で乗車する。
途中、トイレ休憩を1回はさみ、順調に進む。
(私はずっと寝ていたが……)
まさに息をのむ!マテーラの景観
予定通り、約4時間半で最初の目的地マテーラへ。
その独創的な景観に言葉を失った。
マテーラは、「サッシ」と呼ばれる洞窟住居が広がる街。
その景観は他の何にもどこにも似ていない。
南イタリアの強烈な日差しが街にあたると、
異空間のような感じがして美しいと言うよりも、
どこかちょっと怖さを感じるような。
かつては多くの人が住んでいたからこそのサッシ群。
それが空き家となって朽ち果てたものも多く、
近年では若者や外国人などが移住してくるようになって、
街は活気を取ろ戻しつつある。
正面に見えるのがマテーラのドゥオーモ。
サッシが幾重にも重なり合う光景に、
遠近感が狂わせられる。
異様なほどに静かな街に足を踏み入れる時。
アーチをくぐるのにこんなに
ドキドキしたことあったかな。
うっかり息をするのを忘れそう
街の景観に圧倒されて、うろうろしていると
たどり着いたサンフランチェスコ・ダッシジ教会。
開いていた教会に入ってちょっと休憩。
ふり返ると、見事なステンドグラスが静かにそこにある。
その美しさにまた言葉を失う。
友人との2人旅で、こんなにも会話をせずに
歩いたことはなかったと思う、マテーラ滞在。
明るくにぎやかなナポリの街を抜け出して
やってきた静かに佇むマテーラ。
秘密基地に迷い込んだような錯覚を覚える
息をするのを忘れてしまうような街だ。
南イタリア旅「ナポリから東へ大移動の旅!人を掻き分け、カプリを歩く」
2008年7月
この夏は南イタリアの旅へ。
ナポリに滞在して各地を巡る旅。
この日はナポリの港から船に乗って、
リゾート地カプリ島へやってきた。
目次
人を掻き分け、カプリを歩く
気持ちの良いテラスでのランチを終え、
充電した後は、カプリの街歩きへ。
リゾート地だけに午後になるとさらに人が増えてきた。
午後になると、狭い通りはこんな感じに。
カプリ島はそんなに小さい島ではないが、
島全体が山になっていて
海岸線は断崖絶壁が続く地形である。
そのため、街の中心地となる面積はとても狭い。
カプリ島の形はこんな感じ。
夏のカプリは暑い!
リゾートのお手本のような雰囲気だ。
直射日光を肌にジリジリ感じながら、
海からのねっとりとした風を浴びる。
ケーブルカーを降り立った場所にある
ウンベルト1世広場にある時計台周辺は、
観光客や街の人でごったがえしている。
でもどこかみんな華やかで夏を満喫している感じ。
カプリ特産のレモンがおいしい。
暑さも手伝って大盛況。
あ、日本語、、、。
路地をさまよう大好きな時間
ちょっと人通りを避けて路地を歩きたくなった。
なんとなく適当に歩いてみる。
大して迷子にはならないだろう。
だって街全体が小さいから。
特に目的地があるわけでもなく、
ただただ歩いてみる。
どうやら住宅地に迷い込んだようだ。
地元の人とすれ違うと、
「迷子かな?」と心配する顔をされる。
いえいえ、自ら迷子になろうとしているので、
心配には及びません。
でも「迷子になろうとしています」と言ったところで
余計な心配をかけると思うので、
すれ違う人には「こんにちは!」と
元気よく声をかけてみる。
そうすると向こうも安心したように笑顔になって
返事を返してくれる。
よほど心配されているんだな。
本当の迷子になったら、地元の人にすぐ聞いてみよう。
きっと優しく行き先を教えてくれるに違いない。
カプリはそんな風に思える場所だった。
観光客が大挙して押し寄せる島。
まさにリゾート地。
でもやっぱり、人懐こくてかわいらしい
南イタリアの人たちが暮らす島だった。
南イタリア旅「ナポリから東へ大移動の旅!カプリ島は青の洞窟だけじゃない!」
2008年7月
この夏は南イタリアの旅へ。
ナポリにしばらく滞在する。
目次
リゾート気分を満喫だ!
島の周りを船でめぐるクルーズに参加して、
マリーナグランデの港にもどってきた。
「GROTTA AZZURRA」は青の洞窟、
「GIRO ISOLA」は島一周。
13ユーロのクルーズに、小舟の船頭にはチップも必要。
さて、次はフニコラーレニに乗って街の中心地をめざす。
フニコラーレとはケーブルカーのこと。
島自体が山のカプリは、坂道ばかりだ。
フニコラーレの乗り場は大混雑。
乗り場からは美しいビーチが見える。
リゾートの雰囲気がムンムンだ。
フニコラーレの行き先は、カプリ地区と呼ばれる
まさにカプリ島の中心地。
フニコラーレの駅から、たくさんの人が
はきだされてくる!
カプリ地区でランチ!
カプリ地区に到着。
駅前のウンベルト1世広場へ。
ここからの眺めが素晴らしい。
まぶしくて目が開けられない。
南イタリアの強烈な夏の日差し。
これこそリゾートの夏!という感じ。
通りすがりの教会の白がまぶしい。
広場から続く通りにはカフェやレストランが並ぶ。
こちらのテラスで昼食を。
朝早くにナポリの港を出発してきた。
ホテルの朝食をたっぷり食べてきたけど、
もうお腹がペコペコだ。
カプリ島でカプレーゼ。これははずせない。
腹ごしらえが終わったら、
カプリの路地を歩きに行こう。
南イタリア旅「ナポリから東へ大移動の旅!まずはカプリ島!ボートを乗り換え、青の洞窟へ!」
2008年7月
この夏は南イタリアの旅へ。
乗り継いで到着したナポリの街。
目次
カプリ島へ向かう船の旅
この日はカプリ島を目指す。
気持ちよく晴れた日!
しばらくの船旅を楽しむ。
カプリ島が見えてきた。
カプリ島はこんな白い岩肌がそびえたつ島。
リゾート地の雰囲気がぷんぷんしてくる。
爽やかな夏だが、気温はどんどん上がって……暑い!
どんどん小さい船に乗り換えて……
冷たい飲み物での小休憩をはさんで
またまた船に乗る。
今度は少し小さい船へ。
行き先は、もちろん……
青の洞窟だ!
あの青の洞窟へいよいよ!
波や高い日はなかなか洞窟の中には入れないが、
この日はラッキー!入れるようだ。
順番待ちをして、小舟に乗り換える。
青の洞窟に入るって、こんなに大変だったんだ……。
いや、ほんとにくぐれるの?っていう狭さ。
洞窟に入るには、勢いとタイミングが大切。
船頭の指示で、せーのっという具合に入る。
大縄跳びの入るタイミングをはかるように。
「わーわー」と騒ぎながら洞窟の中へ入ると、
そこに広がるのは別世界。
暗くて奥行きのわからない空間が広がっている。
思わず声を失う。
しばらく経つと船頭のお兄さんが、
「ふり返ってみて」という。
ふり返ってみると暗闇に浮かび上がるような青。
興奮の洞窟の中。
いくつかの小舟に乗った観光客たちが、
口をあんぐり開けてこの青を見ているのだろう。
小舟の船頭がサンタルチアを歌う声が
洞窟の中に響いている。
ますます幻想的で不思議な雰囲気に。
ベタな観光地であるカプリ島。
夏のカプリ島は大混雑。
もちろん青の洞窟も大混雑。
でも、やっぱり訪れたい場所だった。
その土地に行かないとわからない。
これこそ、旅の醍醐味だ。
カプリ島をもっともっと楽しむ。
南イタリア旅「ナポリから東へ大移動の旅!南イタリアの夏を満喫!」
2008年7月
目次
この夏は南イタリアの旅へ。
イタリアは何度か訪れているが、
南イタリアは初めてだ。
まずは数日ナポリに滞在する。
飛行機はとりあえずローマへ向かう。
ローマで飛行機を乗り換えて、ナポリへ。
美しい海岸線や昔ながらの下町の風情が残る街。
「ナポリを見て死ね」という言葉がある。
だれもがどこかで見たことのあるナポリの風景、
自分の目で見たくなった。
ローマからナポリまでは飛行機で1時間。
夏のイタリアは昼が長い。
ホテルは駅からすぐのところ。
ごみごみした駅前にちょっとびっくりしたけど、
ホテルは古いヨーロピアンスタイル。
ナポリの街らしくて素敵だ。
着いたらすぐにお腹が空く
長いフライト後、眠いけどお腹が空いた。
ホテルからすぐのところにカットピザを売る店を発見。
テイクアウトしてすぐホテルへもどる。
こんな風に適当に買ったピザですら、
なかなか美味しい。
これがイタリアだなと思う。
さあ、今まで行ったことのあるイタリアよりも
もっともっとイタリアらしい旅を満喫するぞ。
イタリア中部の旅「フィレンツェを拠点にめぐる旅!旅しても、旅しても」
2015年8月
この夏はイタリア・フィレンツェに滞在。
フィレンツェを拠点にイタリア中部をめぐる旅をした。
気心知れた友人との2人旅だ。
目次
やっぱりイタリアが大好き
何気ない街並みに心躍るイタリア。
なぜそんなに好きなのかと問われても、
上手く説明できない。
旅の中で「食」は大切。
「食」の楽しみがあるからイタリアが好きなのか?
でもそれだけじゃない。
目を見張る建造物。
圧倒的な歴史と存在感。
でもそれだけじゃない。
風景の素晴らしさ。
新しいものと古いものが上手く共存しつつ保たれている。
イタリアの旅の終わりに
フィレンツェの魅力を満喫した旅。
そして、やっぱりイタリアは素敵な国だ。
イタリア人はおしゃべりで陽気で、
時間にはルーズだけど、
素朴で肝心なところは譲らない頑固さがある。
そこが憧れで、憎めなさで、魅力そのもの。
食べ物も、建物も、人も、暮らしも、風景も
何もかもが共通の何かで輝いている。
また来てしまう国。
わかっていたけど、
またそれを確認する旅になった。
近々に、またきっと帰って来ます。
イタリア中部の旅「フィレンツェを拠点にめぐる旅!ウフィッツィ美術館で宝探し?」
2015年8月
この夏は、イタリア・フィレンツェへ。
気心知れた友人と2人旅。
イタリア中部をめぐってフィレンツェに戻ってきた。
目次
ウフィッツィこそフィレンツェそのもの
16世紀。ヴァザーリが創建したウフィッツィ。
当初は行政機関を一か所に集める目的でつくられた。
その後、メディチ家所有の美術作品が納められるようになり、
今日のウフィッツィ美術館となる。
今回はネットでチケットを予約してきた。
夏休みで混むことが予想されたから。
予約していなくても、チケットを事前購入しておけば
並ぶ必要はほとんどない。
しかし、思い付きで行ってしまうと2時間待ちという
こともある。
何しろ見どころの多い美術館だから。
まず、建物そのものも見どころだ。
作品の数々も豪華なもの。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」
回廊に沿って設けられる小部屋が各展示室になっており、
順番に見ることができる。
とてもわかりやすい美術館だ。
回廊をアルノ川まで進むと、素晴らしい景色も
楽しむことができる。
これもウフィッツィ美術館の魅力の一つ。
さらに進むと、昔はなかったテラスがある。
素晴らしい作品に酔ってしまったあとは
贅沢な眺めを見ながらテラスで休憩。
バールがあって飲み物や軽食もいただける。
フィレンツェは芸術と生活に境目がない
生活そのものが芸術だ。
芸術が特別なことではないと感じさせてくれる。
守るのは大変だけど、それが当たり前。
フィレンツェは、尊敬できる街だった。
イタリア中部の旅「フィレンツェを拠点にめぐる旅!心静かに サンマルコ美術館」
2015年8月
この夏はイタリア・フィレンツェに滞在。
フィレンツェを拠点にイタリア中部をめぐる旅へ。
気心の知れた友人と2人旅だ。
目次
フィレンツェに「ただいま」
フィレンツェに帰ってきた。
前と同じホテルにチェックイン。
同じ部屋を用意してくれていた。
勝手知ったる部屋でリラックス。
ホテルは駅近のサンタマリアノヴェッラ。
サン・マルコ美術館の魅力
フィレンツェに滞在するときに、必ず訪れる場所。
それがサン・マルコ美術館。
便利なホテルから歩いて15分ほど。
まずは教会へ入り、静かな雰囲気に身を置く。
その後はサン・マルコ美術館へ。
サン・マルコは14世紀に創建された。
美術館はもともと修道院だった。
修道院の建物や雰囲気はそのままに
フラ・アンジェリコの作品を観ることができる。
美術館の入り口を入ると、
迎えてくれるのは優美な回廊。
その後、階段をあがる。
静かな階段を右へ折れると、
正面に見えてくるのが、、、!
フラ・アンジェリコの「受胎告知」だ。
フラ・アンジェリコは15世紀の修道僧で
絵を描くことを神から与えられた使命と感じ
多くの作品を残した。
どの作品も「受胎告知」のように、
やわらかい色調で描かれている。
このガブリエルがかわいらしくて、、、。
いつまでも眺めていたくなる。
フラ・アンジェリコは、
決して天才肌の絵かきではない気がする。
心を尽くして描いたと思わせられる
作品が、人の心をうつんだろう。
美術館を出るころには
ゆったりとした時間が流れるサン・マルコ美術館。
美しい回廊には、何百年も前の時が今も流れているよう。
最後に元食堂でギルランダイオを眺める。
ここに猫がいることを確認して。
これもお決まりのコースになってきた。
美術館を出るころには、
心が静まっているように感じる。
足取りはいつもよりゆっくり。
周りを眺める心の余裕ができたような気がする。
フィレンツェの魅力は語りつくせない。
また来たくなる街だ。
2010年にサンマルコ美術館を訪れた記事はこちら
イタリア中部の旅「フィレンツェを拠点にめぐる旅!ボローニャからちょっと寄り道 パルマとモデナ」
2015年8月
この夏はイタリア・フィレンツェへ。
何度か滞在したことのあるフィレンツェではのんびり。
フィレンツェを拠点にイタリア中部をぶらぶらめぐる。
気心の知れた友人との2人旅だ。
目次
かわいらしい街モデナへ
ボローニャを後にして、今日はまずモデナへ向かう。
モデナはボローニャから電車で30分ほどの小さな街。
この日はあいにくのお天気だ。
夏のイタリアで雨にあたることはほとんどないが
今日はどうやらダメみたい。
モデナ駅に到着したころにはすっかり曇天。
何度か陽がさすがまた曇るの繰り返し。
でも町並みは美しい!
ボローニャよりも全体的に
こじんまりとしている印象だ。
モデナのドゥオーモはこんな感じ。
パッチワークみたいな大理石が独特だ。
モデナ駅から約1キロのところに
モデナの中心地、グランデ広場がある。
モデナのドゥオーモや
ギルランディーナと呼ばれる塔がある場所。
食と芸術の街パルマへ
モデナを後にし、次はパルマへ。
雨に濡れる美しいパルマ駅。
パルマは、パルメザンチーズや生ハムなど
食で知られる街であると同時に、
オペラの殿堂テアトロ・レージョに故郷。
自由な雰囲気でさわやかな街だ。
ドゥオーモに隣接する洗礼堂は独特のたたずまい。
ロマネスク・ゴシック様式で
8角形6層という複雑な建築物。
パルマのドゥオーモは
モデナとよく似た雰囲気で
パッチワークのような外観。
外観は淡いピンクがかった色合いで
特に華やかさがないが、
内部は非常に華やか。
3廊式でフレスコ画が見事!
フィレンツェに帰る。
見どころの多い旅。
どの街にも魅力がいっぱい。
何度でも訪れたくなる街ばかりだった。
フィレンツェへ帰る。
イタリア中部の旅「フィレンツェを拠点にめぐる旅!色の魔術 ラヴェンナのモザイク」
2015年8月
この夏は、イタリア・フィレンツェに滞在。
なんどか滞在したフィレンツェではのんびり。
フィレンツェを拠点にイタリア中部をぶらぶら。
目次
ボローニャからラヴェンナへ
モザイク美術の宝庫として知られる街だ。
交通の要衝であるボローニャに2泊滞在し、
日帰りでラヴェンナを目指す。
ボローニャ駅でパンとコーヒーを購入し、いざ出発!
色の魔術 モザイクの世界
ラヴェンナは小さい街。
駅周辺の雰囲気もボローニャとは大違い。
日曜日に訪れたこともあって、
とても静かで落ち着いている。
まずは、駅前から大通りを西に歩いて
ポポロ広場へ向かう。
ラヴェンナに残るモザイク美術はいくつかあるので、
まずはサン・ヴィターレ教会方面へ。
通りにある土産物店でチケットを購入。
サン・ヴィターレ教会、ガッラ・プラチーデイアの廟、
サンタポッリナーレ・ヌォーヴォ聖堂、ネオニアーノ洗礼堂
などの共通券を購入。(9.5€)
日曜日で サン・ヴィターレ教会がミサ中だったので、
先にガッラ・プラチーデイアの廟へ。
ガッラ・プラチーデイアの廟は、
5世紀の半ばにつくられたという十字架型の建物で
内部はモザイク装飾にあふれている。
狭い空間に広がるモザイクは
外の世界とは異空間。
幻想的で神秘的。目がくらむようだ。
窓からの光にモザイクタイルが複雑な光を放つ。
そしてミサの終わったサン・ヴィターレ教会へ。
サン・ヴィターレ教会は、6世紀に建立された。
内部のモザイク装飾は圧巻!
ラヴェンナに残るモザイクは、
キリスト教をテーマにしたものばかり。
はっきりとラヴェンナに残っている。
今まで、ヴェネツィアやローマなどでも
モザイクを見たことはあったが、
ラヴェンナのモザイクはそれよりも古い時代のもの。
豪華なはずなのに無駄がなく、
モザイクは単なる装飾ではないんだなと思う。
力強いメッセージが込められている。
ネオニアーノ洗礼堂をまわり、
最後にサンタポッリナーレ・ヌォーヴォ聖堂へ。
見どころの多いラヴェンナの街。
モザイク美術に溺れそうな一日になった。
見どころの多くは駅から徒歩圏内。
ゆっくり歩いてまわるのにちょうどいい。
ホッとできるのどかな雰囲気の街だった。
イタリア中部の旅「フィレンツェを拠点にめぐる旅!素朴で豊かな食があふれる街 ボローニャ」
2015年8月
この夏は、イタリア・フィレンツェに滞在。
フィレンツェを拠点にイタリア中部をめぐる旅へ。
気心知れた友人との2人旅だ。
目次
素朴だが豊かな食であふれる街
美食の街、イタリアボローニャ。
期待値が高まりすぎて、急にお腹が空いてくる。
古代のエミリア街道にある美食の街だ。
これが生ハムメロンか!
まだ日は明るいが、湧き出る食欲に掻き立てられて
ボローニャの中心地にあるお店へ。
「タベルナ・デル・ポスティリオーネ」という
古い邸宅を改装した雰囲気の良い店。
かわいらしい内装の店内。
まだ7時台。客はほとんどいない。
イタリア人のディナータイムは8時を回ってからだ。
アンティパスト(前菜)に生ハムメロンを。
生ハムはパルマ産のもの。
日本のイタリアンで食べる生ハムメロンは
メロンが甘すぎてしっくりこないが、
イタリアで食べる生ハムメロンは
メロンが「瓜」を感じる歯ごたえ。
生ハムと最高に合う。
すっきりしたワインをついついゴクゴク……
この土地で絶対に食べたいもの
ボローニャに来たからには
食べずには帰れないボロネーゼ。
タリアテッレでいただいた。
見た目はこってりだけど、
食べると意外にもあっさりとしている。
肉の旨味が直接感じられて、
プリモというよりセコンドの一皿。
プリモとは「プリモ・ピアット」のことで「一皿目」の意味。
イタリア料理では一皿目にパスタやピザなどを選ぶ。
セコンドとは「セコンド・ピアット」のことで「二皿目」の意味。
メインとなる料理のこと。
もう一皿はパルメザンチーズをふんだんに使ったリゾット。
どれもこれも想像以上のおいしさ。
でもとても素朴な味わい。
イタリアの食文化の原点のようだ。
塩コショウやオリーブオイルは極力抑えられつつ、
素材の味を最大限に生かしている感じ。
「素材がいいから勝手においしくなっちゃう」
とでも言わんばかりに。
パルメザンチーズも日本で食べるものより
塩気が少なく、チーズの香りが引き立っている。
美食の国イタリアの中の美食の街ボローニャ。
相当な期待値を持って来たけれど、
裏切られることはなかった。
そして満たされた食事の最後には
さらに満足を上乗せするドルチェとカッフェが待っている。
(ドルチェとはデザートのこと。カッフェはコーヒーのこと。)
イタリアの絶品コーヒー
イタリアのコーヒーは、基本がエスプレッソだ。
イタリアでコーヒーと言えば、
エスプレッソマシーンで淹れるカッフェのこと。
これにミルクを足して、カップチーノにしたり、
カフェラテにしたり、マキアートにしたりと
そのバリエーションははかり知れない。
コーヒーにはちょっとこだわりがありまして。
↓
食後にはやはりすっきりとカッフェのままで。
こちらはIl moroという
お気に入りのリストランテ。
しばらくイタリアに滞在すると
これを飲まないと食事が終わった気がしなくなる。
カフェイン中毒になるべくしてなる国、
それがイタリアだ。
明日は日帰りでラヴェンナへ。
モザイクの世界に浸りに行く。
イタリア中部の旅「フィレンツェを拠点にめぐる旅!フレッチャロッサで美食の街ボローニャへ」
2015年8月
この夏はイタリア・フィレンツェを拠点に
イタリア中部の都市をいくつかまわる。
何度か滞在したフィレンツェではのんびり。
気心知れた友人とぶらぶら2人旅だ。
目次
フィレンツェからボローニャへ!
フレッチャ・ロッサの旅
ボローニャで2泊して、
フィレンツェでは今日までと同じホテル
「サンタマリアノヴェッラ」を予約しているので、
スーツケースはホテルで預かってもらい、
必要な荷物だけを持って身軽な旅へ。
ホテルをいったんチェックアウトして、
フィレンツェの鉄道の中心駅である
サンタ・マリア・ノヴェッラ駅(SMN駅)へ。
主要な電車はこの駅から出ている。
ホテルからすぐの距離だ。
これもまたこのホテルの魅力。
電車のチケットはネットで予約済。
ボローニャまでは、
こちらの「フレッチャ・ロッサ」という
新幹線のような高速鉄道で。
「フレッチャ・ロッサ」とは
イタリア語で「赤い矢」という意味。
イタリアの鉄道会社「トレニタリア」が
運営する高速特急だ。
イタリアの鉄道はのんびりしていて
時間通りに来ないことも多いが、
今日はほぼ予定時刻通りにやってきた。
混雑する夏休みなどは
指定席券を買っておくのが安全。
簡単に買うことができる。
でもほとんどの電車は予約なしに乗れるので、
当日駅でチケットを買えばいいのだが、
駅のチケット売り場は行列ができることも。
自動券売機は釣銭切れなんてこともある。
そんなときは、旅行代理店(駅の周辺に必ずある)
で買えば、だいたい手数料なしで購入できる。
これは以前フィレンツェでホームステイを
していた時にホストマザーから教わった方法だ。
35分であっという間にボローニャに到着した。
ボローニャは美食の街だ!
初めて訪れる街。
電車でたった35分走っただけなのに、
そこにはまったく違った雰囲気の街が広がっている。
ボローニャは赤いレンガの建物が続く美しい街。
現在のボローニャはイタリア経済の中心的な都市で
フィレンツェとはまた違った活気に満ちている。
商店が建ち並び古い市場なども、
観光客相手ではなく、バリバリ現役の活気だ。
そしてここは食の都。
もともと古代のエミリア街道の街道沿いに
栄えた都市が多く点在している。
「美食街道」とも呼ばれる、
その土地ならではの食材を
その土地ならではの調理方法でいただく。
イタリア食文化の真髄のような場所だ。
まずはボローニャの街歩きへ。
街の中心マッジョーレ広場から東を見ると、
印象的な2本の塔が。
ボローニャの斜塔だ。
もともとは貴族の権力争いの中で、より高い塔を!
という競い合いの末、造られたもの。
高い方がアシネッリの塔、低い方がガリセンダの塔。
どちらが傾いているのか、いろいろ角度を変えて
眺めてみたが、結論は「どちらも傾いている」のだ。
この2本の塔は、ボローニャのシンボル的な眺めだ。
独特の景観 サン・ペトロニオ聖堂
ゴシック様式の聖堂で、
今も未完成という不思議な景観。
マッジョーレ広場に面し、堂々たる存在感だ。
14世紀から17世紀にかけて建設されたもので、
途中まで大理石が貼られている。
なんという中途半端な!
これをこのままにしておくなんて。おもしろい。
大理石の色合いがとても美しい。
フィレンツェのドゥオーモとはまた全く違う。
やさしいピンクの色合い。
(お腹が空いていた私には、生ハム色に見えしまうのだけど……。すみません。)
さあ、いよいよ美食の街をいただきに行こう!
イタリア中部の旅「フィレンツェを拠点にめぐる旅!旅の目的は美食?!のフィレンツェ滞在」
2015年8月
この夏は何度目かのイタリア・フィレンツェへ。
何度かホームステイをして長く滞在したフィレンツェ、
今回は友人との2人旅だ。
目次
フィレンツェの美味しいもの!
イタリアの旅の目的の一つは
おいしいものを食べること。
シンプルだけど旅には欠かせない要素。
イタリアでまずいものを食べる方が
難しいのでは?と思うほど、食の偏差値が高い国。
高い店は当然おいしいし、安い店もそれなりにおいしい。
バールで何気なく買ったパニーニもおいしいし、
セルフのレストランのパスタでも
なぜかアルデンテでおいしい。
暑い夏のフィレンツェで、使い勝手が良かった店。
トレディチ・ゴッビ(13gobii)というトラットリア。
トラットリアとはイタリアの食堂のこと。
ディナーに使った店で、
オーニッサンティ教会の裏手にある。
メニューが豊富で何度も通えそう。
パスタの種類が多く、味も良かった。
しかも値段はお手ごろ。
気さくな店員がオーダーの相談にものってくれる。
ランチで使った店では、ダッロステ(dall'oste)という
駅前のリストランテ。
サンタマリアノヴェッラ駅前にある店で、
ガラス張りの店内は広くて明るい。
リストランテだが昼は気どらない庶民的な感じで、
手ごろなメニューがたくさんある。
フィレンツェ郷土料理で有名な
Tボーンステーキ(ビステッカ)もある。
ランチにはセットメニューもある。
この日は暑かったので、
さっぱりしたトマトソースのパスタにした。
シンプルなものほど、そのおいしさに感動する。
オステリアの魅力が爆発!
そして一番のお気に入りは
「チンギアーレ・ビアンコ」というオステリア。
オステリアとはイタリアの居酒屋。
アルノ川の南側トリニタ橋と
ポンテヴェッキオの間にあって、
いい雰囲気の居酒屋だ。
居酒屋と言っても料理の味は一級品で、
庶民的でおいしい店。
思わず食べ過ぎ飲みすぎてしまう店だ。
食べて飲んでしゃべる!
オステリアの雰囲気はイタリア人そのものだと思う。
私はあまりお酒は強くないけど、
イタリアの庶民的で素敵な店では
ついついおいしくお酒を飲んでしまう。
でも飲めてしまうのだ。
それはおいしいお料理と雰囲気のせいだと思う。
イタリアでおいしい店を見つけるには、
街歩きしながら雰囲気のよい店を常に探しておいて、
店の中からいい匂いと
イタリア人の楽しそうなしゃべり声が
聞こえてきたら大丈夫。だと思う。
そしてシメにエスプレッソ。
イタリアのコーヒーはやっぱり格別だ。
お腹いっぱいでアルノ川を渡る。
フィレンツェで過ごす時間の中で、
一番好きな時間かもしれない。
コーヒー中毒気味です。
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イタリア中部の旅「フィレンツェを拠点にめぐる旅!フィレンツェの夕景に魅せられて」
2015年8月
この夏は、イタリア・フィレンツェへ。
何度か滞在したことのある街。
のんびり友人と2人旅だ。
目次
夏の昼下がりは優雅にシエスタ
夏のイタリアは昼間の気温が高い。
特に内陸のフィレンツェでは、
日中の気温が35度を超える日も多く、
昔からのシエスタの習慣に納得する気候だ。
私たちも極力街歩きは午前中を中心にして、
午後はゆっくり。
時間がある時はホテルに戻ってお昼寝する。
シエスタ大好き
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今日も昼食後に一度ホテルに戻った。
より一層、ホテルの立地が大切になってくる。
ホテルはサンタ・マリア・ノヴェッラ広場に面する、
その名もホテル「サンタ・マリア・ノヴェッラ」だ。
まさに中心地のホテルだが広場に面しているので
開放感があるし、窓からの眺めも抜群。
ホテルの雰囲気も古都フィレンツェに
ぴったりで設えも良い。
朝食ルームも立派で朝食の内容も大満足。
立地が良いので歩いて観光に行けるし、
ちょっと休憩なんてことができる。
今日もポンテ・ヴェッキオ方面から歩いて帰ってきた。
ドゥオーモから5分、
ポンテ・ヴェッキオから10分少々だ。
駅前なのでスーパーやレストランなども困らない。
旅の行程で電車を利用するので、
駅の近さもまたうれしい。
フィレンツェは街の中心部に自動車は入れない。
規制されている。
私が最初にフィレンツェを訪れた十数年前は、
ドゥオーモのすぐ脇をバスが走っていたが、
その後観光客が増え、景観を守る取り組みもあって
中心地への車両の乗り入れはできなくなっている。
だからこそ、ホテルの立地は重要なのだった。
選んでよかった!
夕景に魅せられて
フィレンツェに沈む夕日は格別だ。
ホテルでしっかり休息をとった後、
夕景を見に出かけることにした。
ホテルを出ると目の前のサンタ・マリア・ノヴェッラ教会も
美しい色合いに包まれている。
駅前からバスに乗って、ミケランジェロ広場へ向かう。
丘の上にある広場で、フィレンツェの歴史的な景観が
美しく見れる展望台だ。
バスで20分ほどなのだが、バスの中も混んでいるし、
道も混んでいるしでなかなかたどり着かなかった。
山道をうねうねとのぼり、もう車酔いしそう
……と思ったころ、ようやく視界が開けた広場に到着。
美しいフィレンツェの全貌が!
この眺めを求めて人がいっぱい!
階段なんだけど、もはやスタジアムの
座席のようになってしまっている。
今から始まる夕暮れのショーを見に
集まってきた人たち。
私たちもだけど。
ピンク色に染まるフィレンツェ。
オレンジのグラデーションが続いていた屋根も
すっかり色を変えて。
日が暮れていく様は世界中どこで見ても
きっと魅力的だと思うけど、
でもやっぱりフィレンツェの夕景は格別だと思う。
夜も楽しむ
街の鮮やかな色が深い色に消えると、
その後はライトアップの色に変わる。
昼と夜の境目がこれまた美しい。
帰りはバスを使わずに、ゆっくり歩いて丘を降りる。
景色を眺めながら、気持ちの良い散歩だ。
昼間はかなり暑くなったが、
日が沈むと急激に気温は下がってくる。
日本の夏にはない、爽やかな夜がやってきた。
美しい夕景と、気持ちのよい散歩で気持ちが
満たされたところで、そろそろお腹が空いてくる。
さて、どこで夕食をとろうか。
街へもどる。