フランス&スペイン旅「ワインとバスクの旅!サンテミリオンで食べる!お気軽ランチなのに味わいは本格的だ!」
2019年8月
この夏は、友人との2人旅。
フランスのパリから入って、フランス・ボルドー
大西洋側を南下する計画だ。
まずはフランス・パリに1泊、ボルドーに3泊。
その後は陸路でスペインのバスク地方へ。
そして最終目的地はビルバオ。
さあ、 2週間のワインとバスクの旅へ!
目次
坂道だらけのサンテミリオン!坂道の途中で
この日は朝からサンテミリオンを訪れている。
ボルドーから電車とバスを乗り継いで到着した
世界遺産の小さな街は、とても魅力的だ。
街の中心地(といってもすごく狭い)で
ランチできそうなところを探す。
このものすごい坂道の途中に、気になるお店を発見。
ブロックの土台を見ると、この坂道の傾斜がよく分かる。
店の前のメニューを読もうと思っても、
体がだんだん坂道の下へ引っ張られてしまう感じ。
でもとっても雰囲気が良さそうだし、お値段も手ごろだし、
何よりお店の中から美味しそうな匂いが漂ってくるので
このお店に決定!
お気軽ランチなのに…味わいは本格的だ!
中へ入るととても狭いお店だったが、
設えも田舎のビストロのような雰囲気でホッとできる。
メニューは、前菜・メイン・デザートかチーズを
それぞれ3~4種類からチョイスするお手軽ランチコースにした。
そしてせっかくのサンテミリオンなので、
もちろん美味しいワインも。
グラスワインから、何にでも合いそうな白を。
しっかりした味わいのフルーティなワインがきた。
前菜はフォアグラのテリーヌで!
前菜は、私も友人もフォアグラのテリーヌをチョイス。
これが、一見普通なんだけど、とっても美味しい!
一緒に付いてきたトーストされたパンと食べると
よりいっそう美味しくてびっくり!
「パン・ド・ミー」と呼ばれる、この日本の食パンみたいなパン。
フォアグラのテリーヌにはこのパンが一般的らしいが、
この組み合わせ、ホントに美味しい!
パンはトーストされていて温かいので、
テリーヌを乗せると、その熱でちょと柔らかくなる。
そこが最高に美味しい。
左隅にのっかていたもの、オレンジピールかな?
と思っていたら、玉ねぎのジャム!
これがまた、テリーヌとよく合っていて、
お代わりしたくなる美味しさだった。
この組み合わせ、ホントによくできてる!
メインは鴨のコンフィを!
メインは、友人が牛肉のハンバーガー、
私は鴨のコンフィをチョイス。
最高な見た目のコンフィがやってきた!
さらに食欲をそそられる香り。
実は普段はあんまり選ばないメニューなんだけど、
近くのテーブルで一足先に食べている人がいて、
その香りにすっかりやられてしまった。
大量のポテトフライ!これがまたカリカリで美味しい。
食べられるかなと思う量だったけど、ペロリ!
付け合わせのカブやズッキーニはとても甘くて、
コンフィは味がしっかり、外はパリパリの
中はしっとりふわふわ。
何気ないお店だけど、ちゃんとしてるなぁ。
これが17.50€の、この店一番のお手軽なランチなの?!
最後にデザートもやってきて、
もう大満足としか言えないランチ。
ホントに坂道のど真ん中。
下りの勢いで通り過ぎてしまうので要注意!
改めて感心した、フランスの食事のこと
お店に入る時の私たちの期待値を、数倍超えてくるお店だった。
もちろん、そんなに期待してなかったわけでもない。
フランスは食事のハズレが少ない国。
どこで何を食べても、だいたい美味しい国だ。
ある程度の期待はもちろんしていたけど、
さすがフランス。さすがサンテミリオン。
やっぱり世界有数のワインの産地だもんなぁ。
そんな不味いものが出てくるわけはないのか。
フランス料理に詳しい人が聞いたら笑われそうだが、
改めて「組み合わせの妙」を考えさせられた。
フォアグラのテリーヌとパン、玉ねぎのジャムの
組み合わせは王道なんだけど、やっぱり美味しいし、
鴨のコンフィとジャガイモもやっぱり合う!
美味しいもの食べることって、ホントに楽しい。
あたり前のことだけど、改めてそれを噛みしめたランチだった。
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フランス&スペイン旅「ワインとバスクの旅!教会と石畳。観光客であふれていても、のんびりしているサンテミリオン街歩き」
2019年8月
この夏は、友人との2人旅。
フランスのパリから入って、フランス・ボルドー
大西洋側を南下する計画だ。
まずはフランス・パリに1泊、ボルドーに3泊。
その後は陸路でスペインのバスク地方へ。
そして最終目的地はビルバオ。
さあ、 2週間のワインとバスクの旅へ!
目次
眺めるだけでも価値がある!サンテミリオン
電車とバスを乗り継いで、のどかな世界遺産の街を歩く。
プチ・トランでワインのシャトーを訪ねた後は、
小さい街の小径を思うままにさ迷う。
坂道だらけのサンテミリオン。
ずっとここに居たくなるゆったりとした時の流れが、
視覚でも感じられる眺め!
この眺めを見るだけでも、訪れる価値があると思った。
街の教会へ
観光案内所近くのカレッジ教会へ。
なんとなく角を曲がって、なんとなくたどり着く。
のんびりした街は、のんびり歩くのがいい。
教会の入り口はひっそりとしている。
中に入ると、美しい回廊が目の端に飛びこんできた。
美しい柱廊と天井!
優美な回廊を眺めながらちょっと一息。
静かで落ち着いた空気。
なんだか、もう、とろけてしまいそうだなぁ。
教会の中は荘厳な雰囲気。
お天気の良かったこの日は、光が思う存分入ってきて、
ステンドグラスがまぶしい。
キリスト教徒ではないけど、教会の空気感は大好き。
特に街歩きの途中で訪れる教会は、
人の暮らしを感じられるので好きだ。
ヨーロッパでは、過去にも数々の教会にお邪魔
↓
教会で心の充電した後は、街歩きへ。
石畳の坂道に足をとられながら
カレッジ教会を出て、適当に南へ進んでみる。
教会の前からは、モノリス教会の塔が見えていた。
それにしても雲一つない素晴らしい天気!
お昼時、街は観光客でにぎわっているが、
のんびりした空気感は変わらないから不思議。
丘だらけのサンテミリオンは、坂道だらけ。
そんな中でも、これは無理!という傾斜の坂道。
手すりがなかったら、けっこう大変。。
でも日向の手すりは熱々で持てないのであった。
小さい街のあちこちからいい匂いが漂ってくる。
さて、ランチにしよう!
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フランス&スペイン旅「ワインとバスクの旅!シャトーだらけの丘に中世の街並み。サンテミリオンの魅力は計り知れない」
2019年8月
この夏は、友人との2人旅。
フランスのパリから入って、フランス・ボルドー
大西洋側を南下する計画だ。
まずはフランス・パリに1泊、ボルドーに3泊。
その後は陸路でスペインのバスク地方へ。
そして最終目的地はビルバオ。
さあ、 2週間のワインとバスクの旅へ!
目次
再び大満足のプチ・トランに乗車
パリからTGVでボルドーへ。
その翌日、列車と代替バスを乗り継いで
お得なプチ・トラン+シャトー見学の真っ最中。
プチ・トランを途中下車して、
シャトーロッシュベルでの見学と試飲を終えて、
再びプチ・トランへ乗車する。
シャトーロッシュベル、さようならー。
想像以上に、楽しくて勉強になるシャトー見学だった。
本当にブドウからつくっている人に話を聞けて。
再び、サンテミリオンの丘に広がるシャトーをまわる。
プチ・トランにはオーディオガイドも付いていて
本当にお得!
プチ・トラン乗車に、オーディオガイドに、
シャトー見学に、ワインの試飲までついて11€!
どこまでも続くブドウ畑!
丘の上からの美しい眺めにため息
プチ・トランは汽車の形をしているけれど
もちろん車なので、丘陵地に広がるブドウ畑の中を
縦横無尽に走り回ることができる。
いつの間にか、丘の上まで来ていた。
素晴らしい眺め!
普段はあまりこういう観光客向けの車には乗らないけど、
今回は本当にプチ・トランにして良かった!
大満足!
時計回りにぐるりとサンテミリオンの丘をまわる。
さらに駅のそばまで南下して、シャトーの間を走って
街のそばまで戻ってきた。
朝は街を急ぎ足で歩いただけだったので、
改めてこんな街だったのかと確認。
ここまで戻ってくると、はやく街を歩きたくなってくる。
プチ・トランは、朝に出発した街の北側にある駐車場へ。
サンテミリオンの街歩きへ出発!
さてここからは、サンテミリオンの街歩きへ。
1時間20分のプチ・トラン&シャトー見学をしているうちに、
街には人があふれていた。
かわいい中世の街並みに、人がたくさん歩いている。
いくつもの丘が合わさったような地形に位置する
サンテミリオン。道はすべてが坂道だ。
街の中心へ向かってみる。狭い道に人がたくさん!
レストランからは美味しいそうな香りが漂ってくる。
まだランチには早いけど、もうお腹が空いてきた。
モノリス教会の塔と、サンテミリオンの魅力
視界が開けたと思ったら、目の前に大きな塔が!
こちらはモノリス教会の塔だった。
モノリス教会とは、9世紀に建てられた教会。
モノリスとは一枚岩という意味で、
一枚岩を掘って作られたという教会だ。
もともとサンテミリオン街の発祥は、
8世紀に聖エミリオン(サンテミリオン)が
隠居生活のためにこの辺りに居を構えたところから。
その弟子たちがモノリス教会を築いたとされている。
つまりは、サンテミリオンで一番古く、
一番大切な場所ということ。
この塔の脇から眺めるサンテミリオンの街が
すばらしく美しくて、いつまでも眺めていられそう。
漠然と憧れるヨーロッパの田舎町の風景。
中世の街並みが色濃く残るサンテミリオン。
「サンテミリオンは小さい街だから
3時間もあれば十分観光できる」とか、
書いてあるガイドブックもあったけど、
いやいやどうして、もったいない!!
今回、私たちはボルドーから日帰りで訪れたが、
次回はサンテミリオンで宿をとってもいいかなと
思うくらい、素敵な街だった。
日帰りの観光客が多いサンテミリオン。
観光客の少ない、早朝や夕方以降が、
きっと静かでサンテミリオンの本当の
魅力があふれるに違いない。
静まり返った街に朝日が差す光景や、
真っ暗になった街に明かりがともる光景。
想像するだけで、また訪れたくなる。
でも、今回は日帰り旅の私たち。
街歩きをしながら、ランチをいただくお店を探そう。
この街の、のんびりした雰囲気を楽しみつつ。
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フランス&スペイン旅「ワインとバスクの旅!サンテミリオンのシャトーロッシュベルで聞くワインの話」
2019年8月
この夏は、友人との2人旅。
フランスのパリから入って、フランス・ボルドー
大西洋側を南下する計画だ。
まずはフランス・パリに1泊、ボルドーに3泊。
その後は陸路でスペインのバスク地方へ。
そして最終目的地はビルバオ。
さあ、 2週間のワインとバスクの旅へ!
目次
サンテミリオンでシャトー見学へ!
パリからTGVでボルドーに入った翌日。
列車と代替バスを乗りついで(工事中のため?)、
「プチ・トラン」とセットになっている
シャトー見学を始めるところだ。
快適なプチ・トランで到着した丘の上の
シャトー「ロッシュベル」。美しい!
辺りにはもちろんブドウ畑が広がっている。
小さいシャトーのようだけど、
こじんまりとしていていい雰囲気。
プチ・トランはこのシャトーの目の前に停まって、
ワイン農家の方が直接出迎えてくれる。
風が通り抜けて気持ちいいー!
カーブの見学とワインの試飲のほかに、
本当は、実際に畑で土を触りながらの見学もできるんだけど、
この日のこの時間は他の作業をやっていて畑には入れないとのこと。
農家の方が、それでもいいかを確認してから出発してくれと
プチトランの運転手に話している。
そして見学予定の私たちにも、その旨を話して、
もし畑の見学もしたかったら次の時間帯のプチトランで
もう一度来てくれと。
私たちは時間的に無理なので畑見学なしでOKと返事、
他の見学予定者もみなOKということで、
それを確認してからプチトランは去っていった。
本当に作っている人から聞けるシャトーの魅力
さて、ここからワイン造りの話を
実際に作っている人から聞ける貴重な時間だ。
これが想像以上に楽しかった!
見学に途中下車したのは、フランス人と
私たちと、イタリア人の旅行者だったので、
フランス語→英語の順で説明してくれる。
畑には入れなかったけど、畑を見ながら
ワイン作りに大切な水はけのこと、
土の成分のことなどの説明を聞いた。
そしてその後、18世紀から使われている
一枚岩から切り出したというカーブへいよいよ入る。
涼しいー!
明らかに温度の違いがわかる。
ここでは、収穫したブドウがどのように発酵、熟成し
ワインになっていくのか、などの説明を聞いた。
いっぱい樽が並んでいる。
独特の空間だ。写真にはわりと明るく写っているけど
実際の印象はもっと暗い感じ。
一枚物の岩を掘って作ったというこのカーブ、
石の切り出しの跡が残る岩肌がリアルだ。
歴史の中の「生活」を感じさせてくれる空間。
とても丁寧な説明で、気さくに質問にも答えてくれる。
シャトー見学って、知識もなくてちょっとしり込み……と
思っていたけど、なんだ気軽な感じでよかった。
一緒に参加した人たちは、フランス人とイタリア人。
「ワインにはあまり詳しくない。疎い方だ。」
というようなことを、見学が始まる前にお互い話されていた。
でもそれを聞きながら私は、
(いくら詳しくないといっても、ワインを水のように飲む国の
人たちだからなぁ……日本人の「ワインに詳しくない」とは
レベルが違うのでは?)と心の中で思っていた。
でも、見学が始まってみると、結構みんな初歩的なことを
どんどん質問していて、ちょっと安心。
こういう時、質問しない、質問できない日本人。
あぁ、自分もホントにそれができないなぁと改めて痛感。。
さらにこのシャトー見学に参加してよかったと思ったこと。
この時はわからなかったが、この翌日には
マルゴー地区のシャトー見学の半日ツアーに参加した。
もっと大きなシャトーを見学すると、
案内をしてくれるのは、案内の専門の職員や
広報担当の人になる。
シャトーロッシュベルでは、実際にブドウを触っている
農家の方からお話を聞けるし、その中には苦労話なども。
これって、とても貴重な経験だったなと後から思った。
カーブの見学の後は、楽しみにしていた試飲!
カーブの見学を終えて、まぶしい外の世界へ。
歩いてプチトランを降りた場所へ。
その前の建物へ入る。
ここは事務所と受付、ワインを販売している場所だ。
中には、お安いものから、なかなかのお値段のものまで
たくさんの種類のワインが置かれていた。
そして、このシャトーのワインを試飲!
基本的な飲み方などのレクチャーを受けて、
「おいしい!」
実際にワインを造った人の前でいただくなんて
なんか贅沢だな。ワイングラス片手に
せまい販売コーナーをウロウロする。
お酒が弱い私は、1杯の試飲だけでほろ酔い気分。
お土産にもなる雑貨や本などを見ていると
もう帰りのプチ・トランがやって来た。
あっという間の45分。
さあ、再びプチ・トランに乗って、
シャトーめぐりを続けよう。
もうすでにほろ酔いだけど。
フランス&スペイン旅「ワインとバスクの旅!「プチ・トラン」はサンテミリオン初心者にうってつけだ!」
2019年8月
この夏は、友人との2人旅。
フランスのパリから入って、フランス・ボルドー
大西洋側を南下する計画だ。
まずはフランス・パリに1泊、ボルドーに3泊。
その後は陸路でスペインのバスク地方へ。
そして最終目的地はビルバオ。
さあ、 2週間のワインとバスクの旅へ!
目次
「プチ・トラン」という選択
パリからボルドーへ入った翌日。
駅からいそいそと歩いて到着したのは、
「プチ・トラン」という観光用の汽車型の車の発着点。
遊園地の乗り物みたいでかわいらしい。
ホントに汽車みたい!
観光地ではよく見かける観光用のものだけど、
実はこういう、いかにも観光用の何かが大嫌いな私。。
都会の街中を走る観光バスなどをみかけるだけで、
歩けばいいのに!歩いたらもっと素敵なものに出会えるのに!
とついつい思ってしまう。
でも今回、サンテミリオンではこれをチョイスした。
サンテミリオンをどう楽しもうかと事前に考えた時、
まずはサンテミリオンで何がしたいかを整理。
その1、せっかくワインの本場サンテミリオンに行くのだから、
シャトーの見学に行ってみたい。
(ただし、翌日にマルゴーのシャトーめぐり半日ツアーに
申し込んでいるので、そんなに本格的でなくてもよし。)
その2、世界遺産の街だから、自由に歩きまわりたい。
ランチも食べたい。
その3、ツアーの団体行動は苦手なので、個人で行きたい。
という、やりたいことリストを叶える方法を探していたら、
この「プチ・トラン」、なんと途中下車して、
シャトー見学できるチケットがあるというではないか!
train-des-grands-vignobles.com
サンテミリオンに訪れる人の多くは、おそらく車でやってくる。
シャトーは丘の上に点在していて、歩いてまわるには遠すぎるから。
駅にはタクシーも停まっておらず、交通の問題が
どうしてもつきまとう田舎町サンテミリオン。
そんな足のない私たちにとって、うってつけの方法が
「プチ・トラン」だった!しかも安い!!
「プチ・トラン」にシャトー見学が付いてなんと11€!
1時間20分でシャトー見学と丘を一周できるというもの。
「プチ・トラン」だけだと7€で35分くらい。
シャトーを4€で見学できる!?お得だー。
さらに、ちゃんとオーディオガイドが付いている。
日本語もある!サンテミリオン初心者には完璧だ。
早速、チケットを購入し乗り込んだ。
いざ、シャトーの丘へ出発!
この日は本当にいいお天気だ。
10時半のプチトランに乗って出発!
だいたい1時間に1本くらい運行されている。
プチ・トランに気持ちの良い風が入ってきて
なんて爽やか!優雅な気分!馬車も走っているし。
駅から20分ほどを結構なスピードで歩いてきたので、
のんびりプチ・トランで移動できるのがうれしい。
プチ・トランは、サンテミリオンの丘に広がるシャトーの間を
抜けるようにして、ぐるっと一周している。
緑の絨毯のような丘をオーディオガイドの説明を
聞きながらゆっくりまわる。のどかだ。
各国語をチャンネルで選べるオーディオガイド、
実はそんなに期待してなかったのだが、
両側に広がるシャトーの成り立ちなどもちゃんと
説明してくれて、初心者にはありがたい。
ガイドに耳を傾けながら、ぼんやり緑の丘を眺める。
気持ちいいなぁ。気温はぐんぐん上がってきたけど
日陰は心地いい。風も気持ちいい。
プチ・トランの乗客の数もちょうどよい。
満員では窮屈だし、ガラガラだと寂しいけど、
座席数の半分くらいの乗車率。
静かな丘に佇むシャトーに到着!
気持ちよく、このままこの時が続いたら
ついついウトウトしてしまいそうになったころ、
「シャトー・ロシュベル」の文字が見えた。
こちらが、途中下車してお邪魔できるというシャトーだ。
気持ちの良い丘で途中下車。
もちろん、プチ・トランだけのチケットの人は、
このままトランに乗って一周する。
シャトーに寄るチケットを買った人だけが下車した。
下車したのは私たちも含めて7名程。
本気のワイン好きや、ワインに詳しい人は
見学したいシャトーを予約して行くだろう。
こんなプチ・トランにおまけ(?)でついているような
シャトー見学は、私たち初心者向けに違いない。
そう思って気楽に参加できた。
シャトー見学っていうと、なんか敷居が高い気がして、
ちょっとしり込みしてしまうけど、
途中下車して45分間ほどのシャトー見学をして、
また次のプチ・トランに乗り込むという気軽さ。
本当に、私たちにちょうど良かった!
大満足のプチトラン&シャトー見学に続く。
フランス&スペイン旅「ワインとバスクの旅!ワインで有名なサンテミリオンは、丘の上の小さい街。中世の街並みに感動!」
2019年8月
この夏は、友人との2人旅。
フランスのパリから入って、フランス・ボルドー
大西洋側を南下する計画だ。
まずはフランス・パリに1泊、ボルドーに3泊。
その後は陸路でスペインのバスク地方へ。
そして最終目的地はビルバオ。
さあ、 2週間のワインとバスクの旅へ!
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ワインの街「サンテミリオン」へ
ボルドーに到着した翌日。
この日は朝からサンテミリオンへ!
サンテミリオン駅に到着。
ちょうど朝の10時ごろ。とってもいい天気だ。
さて、駅前からサンテミリオンの街へ向かって
20分ほど歩いていく。
駅から街へのこの道中が、意外に遠いなどという
過去に旅した人の感想があったけど
この日はとても気持ちの良い天気で、
広がるブドウ畑を見ながらの爽やかな散歩だ。
一本道なので道に迷うこともなし!
大きなシャトーが丘の上や道沿いに見える。
シャトーとはフランス語で城の意味だ。
ワインの産地では、ブドウの栽培からワインの醸造を
行う醸造所のことをシャトーと呼ぶ。
シャトーだらけの丘が織りなす景観
いかにも「シャトー」と呼ぶにふさわしい
立派な建物が並んでいる。
ほんとに「お城」だらけだ。
世界に名だたるサンテミリオンのワインを
ここで作っているんだな。
ブドウ畑の間を抜けて、シャトーへと続く道。
サンテミリオンのワインは
こんな美しいところで作られていたのかと、感動。
敷地に入らずとも、道端にブドウが。
もう実がしっかりついている。
ブドウ畑は、どこかお茶畑のようで、
日本の丘陵地に見られる景色のようでもある。
静かだ。
さて、15分ほど歩くと、サンテミリオンの街が見えてきた。
かわいらしい小さい街が丘の上にある。
教会の塔がだんだん近づいてくる。
それにしても、なんて美しい空!
もうすく街の南の端っこに到着だ。
絵のような中世の街が広がるサンテミリオン!
中世の街並みがそのまま残っているサンテミリオン!
なんて素敵な街!絵本の世界だ!
丘の上に建物がポコポコと建っていて、
小さな敷地にギュッと詰め込まれている。
その周りにはブドウ畑の緑が布を広げたように
丘陵地を埋めている。
坂道をくねくねと進んでいく。ずっと坂道。
上がっているか下がっているか、平坦なところがない。
日帰りの観光客が多いのだろう。
道には車がたくさん。これがちょっと残念だ。
8世紀に修行僧の聖エミリオン(サンテミリオン)が
この地にやってきて、洞窟を掘ったのがこの街の始まりらしい。
この肥沃な土地にローマ人がワイン作りを伝えたそうだ。
サンチャゴ・デ・コンポステーラへの巡礼街道沿いという
地理的条件のおかげもあって、多くの人が行き交う場所となった。
そのため中世以降は、ワインで知られるようになったのだ。
その時の景観が今も変わらずあることを、
本当に心から感謝したいと思う。
ありがとう、これまでこの街を残してくれた
フランスの人たち。おかげでこの景色を
自分の目で見て、肌で感じることができる。
最初の目的地は「プチトラン」だ!
通り沿いにはたくさんのワインショップや
レストランが並ぶ。素朴そうな雰囲気の店もあれば、
高級感漂う店、現代的でおしゃれな店も。
楽しい日帰り旅になりそうだ。
ワクワクしながら私たちは、
石畳の坂道をせかせかと歩いていた。
そう、私たちにはまず向かった場所がある。
小さいサンテミリオンの街を、南から北へと
突っ切っているところなのだ。
サンテミリオンでの私たちの最初の目的地は
「プチトラン」乗り場だった。
「プチトラン」とは、汽車の形をした車で
観光案内をしてくれるもの。観光地でよく見かけるヤツ。
日帰り旅を満喫すために選んだ、
ザ・観光地、ザ・観光客にふさわしいもの。
サンテミリオンを日帰りで楽しむために
いろいろ思案した結果、
時間的にも実力的にもこれでしょうという結論に。
さあ、ワインの本場でワインを学びましょう!
素敵な街並みを楽しみながら。
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フランス&スペイン旅「ワインとバスクの旅!ボルドーからサンテミリオン日帰り旅に出発!」
2019年8月
この夏は、友人との2人旅。
フランスのパリから入って、フランス・ボルドー
大西洋側を南下する計画だ。
まずはフランス・パリに1泊、ボルドーに3泊。
その後は陸路でスペインのバスク地方へ。
そして最終目的地はビルバオ。
さあ、 2週間のワインとバスクの旅へ!
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ボルドーで迎える爽やかな朝!
パリからTGVでボルドーに到着した翌日、
気持ちよい朝がやってきた。カラッとしていて爽やかだ!
ホテルの真ん前、ボルドー・サン・ジャン駅。
今回のホテルについてはこちら
↓
この日は、サンテミリオンへ行ってみる計画。
数あるボルドーワインの中でも
特に名高い銘柄が生産される街だ。
TER(普通列車)で40分ほどで行けると知ったのに、
なぜか現在は途中までしか列車は行かず。。
途中からは代替バスに乗り換えていくことになっている。
パリの地下鉄といい、ボルドーのトラム、
メンテナンスはもちろん必要だけど、
この夏の観光シーズン中になぜするのだろう。
単に私たちの運がないだけなのか……。
エキナカも楽しい「ボルドー・サン・ジャン駅」
ボルドーの駅の中には、いろいろなショップが入っている。
朝からこのにぎわいだ。
私たちは、9:07の電車に乗る予定。
昨日は、パリでTGVに危うく乗り遅れそうになり、
冷汗&猛ダッシュの汗にまみれたけど、
今回はTERだから大丈夫!指定席じゃないから。
ただしローカル線につき、本数が少ないので要注意だ。
券売機でチケットを購入してから、
駅の中のカフェで朝食をとることに。
今回の旅では、ホテルの朝食を付けていない。
フランスは街中だと簡単に朝食をとることができる
カフェがあちこちにあるので、あえて付けなかった。
しかも、ホテルの朝食はなかなか割高感がある。
私たちは駅の地下にあった、空いているカフェへ。
きっとここにカフェがあることを、
みんな気づいてないのでしょう。静かだ。
朝食セットはとても安くて(300円くらい)これで十分だ。
フランスの食事は量が多めなので、
朝食を抑えておかないと、
ランチがたっぷり食べられなくなるし。
いざ!サンテミリオンへ!まずはTER!
さて、朝食をとったらいよいよサンテミリオンへ。
本当は直通のTERがあるはずだったのだが、
今回は途中駅のリボンヌまで乗り、そこから
この列車みたい。ローカル線だけどきれいだな。
中に入ってびっくり!
これって、もともとはきっと特急列車だったんだろうな。
この列車であっているのか、少々不安になるくらいキレイ。
ボルドー・サン・ジャン駅は
大きくて明るくて気持ちの良い駅だ。
予定通りの時刻に出発!
リボンヌまでは17分。あっという間だ。
不安だったのは、ここから代替バスに乗り換えるということ。
リボンヌ駅に到着。みんなについていけば大丈夫?
リボンヌの駅舎もとっても素敵。
ゆっくり眺めていたいけど、残念ながら急いでバスへ……
このバスでいいの……!?代替バスへ乗り込んで
人の流れに従っていくと、一台のバスが停まっている。
きっとチケットを見せるのだろうと思って、
国鉄のチケットを握りしめていたが、
チェックもなくバスの中へ。
不安なので、ドライバーらしき人に
「サンテミリオン?」と聞くと「ウィ」という返事。
バスの中はあっという間にいっぱいに。
窓からは美しいリボンヌの駅舎。
線路の高架を通ってバスに揺られること20分ほど。
到着したのは、サンテミリオンの駅だ。
かわいらしい小さい駅舎。
ちょっと不安だったサンテミリオンまでの道のり。
バスに乗り込んだ乗客たちは、きっとサンテミリオンで
たくさん降りるのかなと思っていたけど、
ほとんどの乗客は乗ったままだった。
どうやら地元の人たちの足として大切な路線のよう。
工事中で困るのは、観光客だけではないようだ。
とりあえず予定通りの行程で到着できた。
サンテミリオンは日帰り旅。
さあ、思いっきりワインの街を楽しもう!
フランス&スペイン旅「ワインとバスクの旅!快適TGVで念願のボルドーに到着!ボルドーのホテルは?」
2019年8月
この夏は、友人との2人旅。
フランスのパリから入って、フランス・ボルドー
大西洋側を南下する計画だ。
まずはフランス・パリに1泊、ボルドーに3泊。
その後は陸路でスペインのバスク地方へ。
そして最終目的地はビルバオ。
さあ、 2週間のワインとバスクの旅へ!
目次
快適TGVでパリからボルドーへ
パリからTGVでボルドーへ。
あっという間の2時間。
この日のさまざまなバタバタも、
静かで快適な鉄道旅で、気持ちがリセット。
ドタバタの原因はこちら……
↓
初めて訪れるボルドーへの期待感があふれる。
2階建ての車両の2階にある1等席。
眺めもいいし、快適な旅だった。
ボルドー駅に到着する直前、
ため息が出るような美しい風景が車窓から見えた。
歓迎されている気分!
だいたい時間通り、夜の9時少し前に到着。
夏のフランスでは、ちょうど日が沈む直前だ。
ボルドーは、世界的なワインの産地として知られる。
ボルドーは海に面してはいないが、川の良港として栄えた。
ガロンヌ川に面して三日月のような形で街が形成されている。
訪れたいと思ってから、はや数年。
ようやく訪れることができた。
TGVがボルドー中央駅に到着。
乗ってきたTGVはボルドーが終着地なので、
全員の乗客が列車から吐き出されていく。
ボルドーの駅舎は、昔ながらの駅舎を利用しながら、
中は近代的に改装されていた。
駅舎に西日がちょうどあたって、気持ちの良い夕刻だ。
ボルドーのホテルは便利な駅前!ホントに目の前!
ホテルは駅の目の前にとった。
ボルドーでは3泊する。
ワインのシャトーを訪れるツアーに参加する予定なので、
ホテルで過ごす時間は少ないと見積もって、
便利な立地を優先して駅前のリーズナブルなホテルを選んだ。
「イビス・ボルドー・サントルガール・サンジャン・ユーラトランティーク」
というホテル。なんて長い名前!
外観はこんな感じ。フランスらしい素敵な建物の一部がホテルになっている。
(写真は翌日の朝に撮ったもの)
名前の通り、イビスグループのホテルだが、
お値段はかなりリーズナブル。
パリのホテルのだいたい半額くらいだった。
ホテルの部屋からは、目の前に駅舎が。
本当に目の前だ。
部屋は広くはないけど、十分だ。
中はモダンに改装されているよう。
窓からは駅舎全体が見える。
横に長い駅舎だ。駅舎の前には近代的なトラム。
このトラムがボルドーの街では大活躍らしい。
ホテルの立地と旅のプラン
ボルドーの街の中心地は、駅から少し離れている。
私たちはTGVで到着し、サンテミリオンへも列車で行く予定。
またスペインへも再びTGVで移動する予定なので
駅前に宿をとったが、街の中心地へは駅から2㎞ほど。
トラムを使って街中へ行ってという計画を立てていたら、
なんとちょうど私たちが訪れた時、
駅から街へ向かうトラムは運休中という。
なんか、タイミング悪いな。。。
写真に写っていた現代的なトラムも、
南から駅までは走っているのだが、
駅から市街地へ向かう北側が運休中。
結局は代替バスが走っていたので、
そんなに困ることはなかったが、
どんな過ごし方をするかによって
どこに宿をとるべきかが変わってくる。
立地はやっぱり大事だ。
そして、もちろん人それぞれの好みがある。
ヨーロッパでは、ヨーロッパらしい建物の
ホテルに泊まるのが好きだ。
もちろんアメリカンタイプの大規模な
ホテルが便利な時もある。
私はこじんまりした、昔ながらのホテルの雰囲気が好きだ。
(ボルドーで泊まったホテル。外観は昔ながらの雰囲気)
ボルドーのホテルは、部屋が狭かったり、
クローゼットがなかったりと不便な点もあった。
でも、駅前の立地やカジュアルで気軽な雰囲気、
さらにはリーズナブルなお値段は魅力的。
トータルで見れば、期待以上のホテルだった。
旅のプランをしっかり見極めてホテルを選ぶ。
快適な旅には欠かせない。
今回のボルドーは、そういう意味では成功だ。
さて、ボルドーを楽しもう。
フランス&スペイン旅「ワインとバスクの旅へ!のんびり旅モードのカルチェ・ラタンからTGVへ猛ダッシュ!」
2019年8月
この夏は、友人との2人旅。
フランスのパリから入って、フランス・ボルドー
大西洋側を南下する計画だ。
まずはフランス・パリに1泊、ボルドーに3泊。
その後は陸路でスペインのバスク地方へ。
そして最終目的地はビルバオ。
さあ、 2週間のワインとバスクの旅へ!
目次
駆け足のパリを楽しんで
パリで過ごす短い時間。
のんびり優雅に過ごしたいところだけど、
この日の夜にはTGVでボルドーへ移動する私たち。
タイムリミットが迫ってくる。
この日は、オルセー美術館からパレ・ロワイヤル、
あの火災が起きてから、初めて訪れたノートルダム大聖堂。
複雑な思いがせめぎ合いながら、南へ歩く。
シテ島から南へ下ると、そこはカルチェ・ラタンと呼ばれる地区。
今回の旅では、移動を考えてモンパルナスのホテルをとったが、
過去の旅では、カルチェ・ラタンに宿をとっていた。
2013年の旅はこちら
↓
カルチェ・ラタンは、パリの文教地区で
学生街が広がっている。夏のバカンス期間は
大学などが休みなので、静かで過ごしやすい地区だ。
学生街なので気軽に入れる店も多い。
カルチェラタンでのんびり休憩を
朝から目まぐるしく過ごしたパリ。
この辺りでちょっと休憩したい。
でもこのあたりをぶらぶら歩くのも楽しいな。
左は、サン・セヴラン教会。
教会とカフェが隣り合って調和するパリらしい界隈。
それにしても、サンセヴラン教会は立派な教会だ!
内部には入れなかったけど、とても古い教会のようで、
鐘楼にはパリ最古の鐘があるという。
教会の脇道を西へ入っていくと、たくさんのカフェやレストランが。
その中の一件でちょっと休憩。
ちょっと曇り空で蒸し暑かったこの日のパリ。
炭酸が恋しい気候だった。
ファンタオレンジとレモネード。
旅時間、心がほどける感覚。特に南ヨーロッパは
パリでもう1泊の予定だったら、
ここでお酒を飲んでいたかもしれないなぁ。
とか思いながら、このお店で1時間くらい、
道行く人を眺めたり、この日の街歩きを思い出したり、
のんびり寛ぐ。都会で過ごすバカンスの気分が
私たちにもしっくりくるようになっていく。
だいたい旅の初日は、日本の時間の感覚で動いてしまう。
だんだんヨーロッパの時間、バカンスの時間に
身も心も委ねられるようになっていく。
身も心も柔らかくほぐされていくような感じ。
日頃の私は、わりと几帳面で計画したことは
計画通り遂行したいタイプだ。
でも、いったん旅にでると、とくに南欧の旅では、
自分で立てた計画すら、どうでもよくなっていく。
そして日本では、その時の気分よりも、
計画に支配されて行動している自分、
その時の気分で動いたり、予定を変更することに
多少の罪悪感すら覚えててしまっている自分に気づく。
国内でも長い旅に出れば、きっと同じこと起こるのだろうけど、
ヨーロッパの人たちののんびりした雰囲気や、
日本人よりももっと、「今」の自分自身の心地よさを
最優先して生きているような雰囲気のおかげで
心がほどけるのが速いような気がする。
ふだん気になることが気にならなくなって、
ふだん気にしてないことが気になる。
これも旅の醍醐味かもなぁ。
しかし!この後、あわや大失敗……!
しかし!
この日は、この後あわや大失敗をするところだった。
のんびり寛ぎの時間を過ごしたカルチェ・ラタン。
……のんびり気分に浸りすぎたのだ!
休憩のあと、カルチェ・ラタンをしばらくぶらぶら。
後から思えば、もうすでにこの時の歩く速度が
かなり落ちていたと思われる。
のんびり旅モード全開!南ヨーロッパ仕様に。
この日の夜、モンパルナスからTGVでボルドーへ
移動する予定なのだ。TGVの出発時刻は18:47。
18時にはモンパルナスへ戻って、
駅周辺で飲み物や食べ物を買って、
ホテルで預けていたスーツケースをもらう予定だった。
しかし、メトロのオデオン駅から、
4号線に乗ってモンパルナスに帰ろうと思ったら、
4号線は工事中。
しかたないので10号線に乗って、乗り換えてモンパルナスへ。
こんな感じで、ちょっとずつ、
予定時刻に狂いが生じていたのだ。
しかし、すでにのんびり旅モードのスイッチに
切り替わってしまった私たちは、
そのことに気づけていなかった。
モンパルナス駅のそばにある「モノプリ」で
サンドイッチを買おうか、パスタを買おうか、
水は何本買おうか、、、、。
うだうだ言ってるうちに……!!
気づけば、18:40になっていた。
18:40……!?
TGV発車まで、7分!
そのことに気づいたとき、
私たちはまだ「モノプリ」のレジに並んでいた。
お会計をして、ホテルに戻って、
スーツケースをもらって、、、。
というわけで、ここから先は、猛ダッシュ!!
のんびり旅モードもいったん忘れ、
モンパルナスの人ごみを走った、走った!
もちろん、写真をとる余裕もなく、
次の写真は、もうTGVの中。
なんとか間に合った!
TGVの1等席で快適な鉄道旅へ!
何とか間に合ったTGVに乗り込む。
乗り込んだのは、この日最終のTGV。
もし乗り遅れていたら……と思うと、背筋が寒くなる。
この日のうちにボルドーには入れないし、
パリでもう一泊ホテルを探すのもきっと大変。。
あー、間に合ってよかった。反省。反省。
パリからボルドーまでは、TGVで約2時間。
日本からネットで予約した一等席!
たまたま、安く予約できた。
TGVは、夏のバカンス時期は予約が必須だ。
普段は2等席だけど、今回は安く変えたのでリッチに1等席。
ネットで予約、クレジットカードで支払い、
自分でプリントアウトしてもいいし、
スマホにQRコードを保存してもいい。
私は、プリントアウトもしてスマホにも保存していた。
猛ダッシュで改札へ走ったとき、
スマホを出すより紙が便利だった。
良かった……プリントアウトしておいて。
2人向かい合わせの席を予約していたので、
席の目の前が荷物エリア。
目の届くところに荷物があるので安心だ。
2人旅なら、この向かい合わせの席が快適だ。
ネットで席を選択することができるので便利!
フランス国鉄のHP→https://www.sncf.com/fr
ダッシュの余韻に浸りながらの出発。。。
20分くらい経って、ようやく落ち着いてきた。
バタバタの中で購入したフルーツとパスタ。
買いすぎ?っていうミネラルウォーター。
これが、猛ダッシュの時に重たかったのだけど。
(割りばしは日本から持参したもの。割りばしさえあればほぼなんでも食べられる。)
ボルドーまでの快適な2時間。
のんびり旅モード全開になりすぎて、
あやうく乗り遅れそうになったバタバタを反省しつつ、
次なる目的地ボルドーに思いを馳せる。
フランス&スペイン旅「ワインとバスクの旅へ!パリで訪れたかった場所へ向かう。火災後のノートルダム大聖堂は、今。」
2019年8月
この夏は、友人との2人旅。
フランスのパリから入って、フランス・ボルドー
大西洋側を南下する計画だ。
まずはフランス・パリに1泊、ボルドーに3泊。
その後は陸路でスペインのバスク地方へ。
そして最終目的地はビルバオ。
2週間のワインとバスクの旅へ。
目次
一日限りのパリ。厳選した行き先は?
旅の行程上、一日しか滞在できなかったパリ。
何度目かのパリだけど、当然のことながら
行き尽くすことのできない魅力的な街だ。
旅の友人とお互いに行きたいところを出し合った。
到着した日の夜は、エッフェル塔からのビル・アケム橋。
ビルアケム橋は私のリクエスト。そして、
エッフェル塔はやっぱりパリの風景に欠かせない。
翌日は朝からモンパルナスタワーでの朝食。
これは私が行きたかったところ。6年前のアンコールだ。
そして、オルセー美術館。こちらは友人のチョイス。
何度行っても素晴らしい美術館だ。
いつか、一日中オルセーにこもって過ごす、
優雅な旅がしたい。
その後は、パレ・ロワイヤルとパッサージュを歩いて、
サン・マルタン運河へ。
パリの東側を徒歩で南下して、セーヌ川まで戻ってきた。
そして、次なる目的地は、今回の旅でどうしても
私たちが行きたかった場所。というか、
行かなければならないと思っていた場所だ。
心して向かった先は、ノートルダム大聖堂だった
あの衝撃的なニュースから数カ月。
パリを訪れるなら、どうしても行かなければ
ならないような気がしてた場所。
それは、ノートルダム大聖堂だった。
2019年4月に起きた、ノートルダム大聖堂の火災。
朝のニュースで報じられた尖塔が崩れ落ちる映像が、
今でも鮮明によみがえってくる。
6年前に訪れた様子を、火災発生の後に書いた記事
↓
ポンピドゥセンターから南に下って、ノートルダム橋を渡る。
橋を渡った先がシテ島だ。
市立病院の前を通り過ぎると、左手にノートルダムが見える。
ドキドキしながら道を進んだ。
崩れ落ちたノートルダムを、
心のどこかでは見たくないと思っている。
でも、ちゃんと見ておかなければという気持ちもある。
パリで一日を過ごすことにした理由の1つは
ノートルダムを見るためだったかもしれない。
だんだんノートルダムが近づいてくると、
そんなことがいろいろ心の中をぐるぐるとかけめぐった。
祈りの場の現在は・・・
そして、とうとう左手の視界が一気に開けた。
堂々たるファザードは焼け残っている。
想像以上に多くの人が、ノートルダムの周辺にいる。
でもそれは、以前のこの辺りの喧騒とは違っていた。
以前のノートルダム大聖堂のファザード前の広場は、
いつもたくさんの人が楽しそうにしている場所だった。
オンシーズンだと入場に行列ができていたり、
団体の観光客がガイドに引き連れられている光景。
今は、みんな、静かにそれぞれが何かを祈るような面持ちで
写真を撮ったり、建物を眺めたりしている。
南側の橋を渡る。
橋からの眺めは、相変わらず美しくて、
そのことでまた、より悲しい気分になってしまった。
対岸を東へ歩く。
いよいよ、火災後の無残な姿が見えてくる。
ニュースの映像で見た、尖塔が崩れ落ちるシーン。
あのシーンが頭の中で何度も再生される。
セーヌ川沿いに並ぶ、ブキニスト(古本屋さん)。
ブキニストの隙間からノートルダムが覗く光景を求めて、
この辺りは人通りの多い界隈だった。
今もたくさんの人が行き交っている。
でも、静かだ。
みんな、心の中できっと祈っているからだろう。
この場所を訪れるまで、
いったいどんな感情が湧き出てくるか、
自分でもわからなかった。
もしかしたら直視できなくて、
目を背けてしまうかも…とも思った。
でも実際に訪れてみて湧きあがった感情は、
「このノートルダムも、しっかり目に焼きつけておこう」
というものだった。
また訪れよう、静かに心の中で唱える
予想以上にたくさんの人が、「今」のノートルダムを
訪れている。それは、興味本位かもしれないし、
なんだ入れないのか……残念!って思う人もいるだろう。
でも、こんなにも多くの観光客であふれかえっている
パリの街のど真ん中で、こんなに静かに人が集う場所って
なかなかない。これも、ノートルダム大聖堂のなせる業か。
神様の存在をだれもが信じられそうなステンドグラスの光、
幻想的で厳かな祈りの空間、でもそれでいて華やかな雰囲気。
過去に訪れた時に魅了されたもの。
でも今回訪れてみて、ノートルダムの魅力は、
そんな物質的なものだけじゃなかったのかもと思った。
「また訪れよう」
私も他の人たちと同じように
静かに心の中で唱えていた。
フランス&スペイン旅「ワインとバスクの旅へ!健脚自慢がパリを行く?教会には入ってみよう!絶対に損はないから」
2019年8月
この夏は、友人との2人旅。
フランスのパリから入って、フランス・ボルドー
大西洋側を南下する計画だ。
まずはフランス・パリに1泊、ボルドーに3泊。
その後は陸路でスペインのバスク地方へ。
そして最終目的地はビルバオ。
2週間のワインとバスクの旅へ。
目次
健脚ぶりをいかんなく発揮!
1日限りのパリの街歩きを楽しんだこの日。
朝はモンパルナスタワーの朝食から始まり、
オルセー美術館、パレ・ロワイヤルとまわった。
その後は、サン・マルタン運河でしばしのんびり気分。
その後は、私たちの健脚ぶりをいかんなく発揮!
レピュブリック広場まで戻ると、
広場からのびる10本の道の中から
1本の道を選んだ。タンプル通りへ。
タンプル通りをまっすぐ南下していく。
通りすがりにあった大きなカトリック教会。
公園の前を通り過ぎると、道が細くなった。
歩くのが楽しい小径に。
ふと右側を見ると、道の隙間から青い管の建物が覗いていた。
「?!」
もうそんなところまで歩いてきていたのか!
レピュブリック広場からすでに2キロくらい。
あの青い管は、ポンピドゥーセンターの裏手なのだ。
ポンピドゥーセンターとは、国立近代美術館が入る建物。
今回は、美術館の中を見る時間はないけど、
あの特徴的な建物だけでも見に行こうと、
通りを西へ入った。
ポンピドゥーセンターの南側の広場。
奥には歴史のあるそうな教会が見える。
さまざまな時代の建物が混在するパリそのもの。
そしてこちらが、ポンピドゥーセンター!
なんなんでしょう?この形というか、この形状?
ほんとに奇抜なデザインだ。ずっと工事中?って感じで。
1977年に開館した当時、賛否両論の嵐が吹き荒れたそうだ。
私も二十数年前に初めて来たときは
「???」となりすぎて、
しばらくぼんやり眺めていたのを思い出す。
ポンピドゥーセンターからセーヌ川へ抜ける。
この道がさわやかで気持ちいい!
レストランやカフェが並ぶ、都会的な通り。
街の中心地に戻ってきたという感じ。
先ほど広場から見えた教会が開いている。
教会には入ってみよう!絶対に損はないから!
すばらしい装飾の見事な外観。
中へ入ってみた。
一部は工事中だったが、美しい教会。
ポンピドゥーセンターやセーヌ川などの
観光地の真っただ中にある地元の教会だ。
街の教会らしく、庶民的な雰囲気だけど、
素晴らしいステンドグラスがキラキラしている。
赤い扉が印象的。
しばらく過ごすだけで心穏やかに。
旅人にとってのキリスト教の話
初めてヨーロッパへ来たときは、
街の中で度々出くわす教会をどうやって鑑賞すればいいか、
どうやって楽しんだらいいかわからず、困惑したものだ。
開いている教会でさえ、勝手に入っていいのかな?とためらった。
宗教の話は単純化するのが難しい。
でもむりやり単純化するとすれば、
ヨーロッパの文化とキリスト教は
切っても切れない関係だということ。
それはどこの国や地域にも言えることだが、
ヨーロッパの文化は、それが顕著でわかりやすい。
そして、ヨーロッパの人々からは
キリスト教に守られている自信や、
逆にキリスト教を守ってきた自負を感じる。
私はキリスト教徒ではないけど、
今はヨーロッパを知るために、
キリスト教を知ろうという意欲を持っている。
なぜこんなにもヨーロッパに惹かれるのか、
その理由をいつも探しながら旅をしているのだ。
フランス&スペイン旅「ワインとバスクの旅へ!変わらないパリと変わっていくパリ。サン・マルタン運河を眺めながら」
2019年8月
この夏は、友人との2人旅。
フランスのパリから入って、フランス・ボルドー
大西洋側を南下する計画だ。
まずはフランス・パリに1泊、ボルドーに3泊。
その後は陸路でスペインのバスク地方へ。
そして最終目的地はビルバオ。
2週間のワインとバスクの旅へ。
目次
- パリの街歩きは、やっぱり楽し!
- お?!証券取引所がなんだか派手なことになってるぞ。
- 数分地下鉄に揺られて到着したのは、レピュブリック駅。
- ようやく来れた!サンマルタン運河!
- 変わらないパリと変わっていくパリ
パリの街歩きは、やっぱり楽し!
午前中はオルセー美術館へ。
美術館の中のレストランでランチ。
優雅な気分に浸ったあとは、パレ・ロワイヤルまで散歩。
ギャルリーヴィヴィエンヌを抜けて北上する。
中心から少し離れただけで、静かな街並み。
旧証券取引所(ブルス)までやってきた。
お?!証券取引所がなんだか派手なことになってるぞ。
柱がとってもカラフル!
古い建物に現代的な色合い。びっくり!
それにしても、すばらしい建築物だ。
すぐそばの駅のサインもパリらしくて素敵。
ブルス駅から3号線に乗り込む。
パリの地下鉄は、昔に比べると格段に美しくなった。
ブルスの駅はちょっと昔風。なんか落ち着く。
数分地下鉄に揺られて到着したのは、レピュブリック駅。
こちらも昔ながらのパリの地下鉄駅っぽい雰囲気。
地上に上がると、レピュブリック広場のど真ん中だった。
広場のど真ん中に立っているのは、
フランスの象徴となるマリアンヌ像だ。
マリアンヌは、自由の象徴である女神様。
ガイドブックなどによると、この界隈はあまり治安がよくないとか。
夜に訪れない方がいいとか、スリに注意!とか。。
その他の情報はほとんどなく、注意書きばかり。
どうりで今まで訪れていなかった場所だ。
知らず知らずのうちに避けていたのだろう。
でも、今回初めて訪れてみて、そんな雰囲気は全くなかった。
真昼間だったし、広場は改修されて美しくなっているようだ。
広場からは10本もの道がのびている。
その一つを歩いてみる。飲食店などが軒を連ねる活気ある通りだ。
ようやく来れた!サンマルタン運河!
5分ほど歩くと、道の先にぶつかるのが、サン・マルタン運河。
そう、ここに来てみたかったのだ!
この印象的な風景。映画や絵葉書で見覚えがある。
何度か行ってみたいと思いながら行きそびれていたところの1つ。
サン・マルタン運河は、ラ・ヴィレット貯水池から東駅の東を通って
バスティーユ広場南のアルスナル港に続く運河だ。
ナポレオン時代に建設され、今でも船が行き交うという。
運河の周りにの並木が美しくて、鉄製の橋と調和している。
界隈はパリの下町の雰囲気だ。
変わらないパリと変わっていくパリ
6年ぶりに訪れるパリ。
昨今、日本で見聞きするパリのニュースは
華やかなものではないことも多い。
今回の旅で、確かに6年前とは違う雰囲気を感じることもあった。
街にゴミがたくさん落ちていたり、
路上でさまざまなものを売っている人(おそらく違法で)を
以前よりもたくさん見かけたり。
もちろん、私個人の主観的な見解なのだが。
街は変わるし、変わることが悪いわけじゃない。
変わらないことに価値がある場合もあるけど、
変わっていくことに価値が見出す場合もある。
旅人としてできることは、ただその空気を受け入れて
その空気に溶け込もうとすることだけだ。
そんなことを考えながら、昼下がりの
サン・マルタン運河をぼんやり眺めた。
中心地から、少しだけ離れたパリの街は何ら変わらない。
のんびりしていて、のどかな空気がそこにある。
やっぱり、パリが大好きだ。私は。
フランス&スペイン旅「ワインとバスクの旅へ!パレ・ロワイヤルからパッサージュを通って。パリらしく過ごす」
2019年8月
この夏は、友人との2人旅。
フランスのパリから入って、フランス・ボルドー
大西洋側を南下する計画だ。
まずはフランス・パリに1泊、ボルドーに3泊。
その後は陸路でスペインのバスク地方へ。
そして最終目的地はビルバオ。
2週間のワインとバスクの旅へ。
目次
不思議なオブジェに心惹かれるパレ・ロワイヤル!
ルーヴル宮殿の北側のエリアへ。
一日しかないパリ滞在、いろいろ考えたけど、
行きたかったのはパレ・ロワイヤルだった。
自分の館として建てた建物で、のちにルイ13世に贈られた。
ルイ14世も暮らしたことから、「王宮」(パレ・ロワイヤル)と
呼ばれている。
建物内部の見学はできない。
私のお目当ては、パレ・ロワイヤルの中庭だ。
中庭の南側は、この印象的な白黒のオブジェがある。
この遠近感を狂わせる何とも言えない不思議空間。
建物との調和がとれているような、とれていないような。
よくわからないけど、このちょっとシュールな雰囲気が好き。
パレ・ロワイヤルの美しい回廊。
よく撮影などにも使われるようだ。
パレ・ロワイヤルには気持ちの良い広い緑の空間も!
少し曇っているこの日でも、日中は暑いパリ。
「ヨーロッパに熱波到来」というニュースを聞いて、
おそれていたほどの暑さではないけど、
木立の木陰が気持ちいい時間帯だ。
(午後2時ごろ)
立派な噴水もあって、時間さえ許すならば、
ここでのんびりベンチに座っておしゃべりでもしていたい気分。
しかし残念ながら、本日の私たちにはそんな時間はない。
なぜパリが1日しかないのかというと、
今回の旅のプランは、フランスのボルドーから
列車でスペインのバスク地方へ向かうのがメインだから。
パリはあくまで「おまけ」にすぎないのだ。
こんなプランになった経緯はこうだ。
日本からパリの直行便がとれた。
でも、到着したその日のうちにボルドーへ移動する
TGVに乗るのは時間的に不安だ。
パリの空港は市街地から比較的遠いし、交通渋滞もひどい。
(実際、今回の旅ではそのひどさを痛感…。)
だからパリで1泊することにした。
どうせ1泊するなら、ちょこっとパリ観光も。
という具合で、慌ただしいパリの街歩きを敢行中というわけだ。
19世紀のパリへタイムスリップ!パッサージュを歩く
パレ・ロワイヤルの中庭を北側に抜けると、
近くにギャルリー・ヴィヴィエンヌがある。
パリの街には、18世紀末から19世紀前半にかけて
ガラス屋根に覆われたアーケード街がたくさんつくられた。
それを「パッサージュ」と呼んでいる。
その後、大型デパートなどの出現で、たくさんあった
パッサージュはどんどん数を減らしていくが、
現在でも当時の雰囲気を忍ばせるものがいくつか残っている。
その一つが、このギャルリー・ヴィヴィエンヌだ。
古き良きパリの街を思わせるパッサージュの内部。
美しいモザイク床に、天井から降り注ぐ光が美しい。
二十数年前に初めてパリを訪れた時、
「地球の歩き方」に特集されていたパッサージュの記事を
熟読して、パッサージュめぐりをした覚えがある。
パッサージュを歩くことを目的に訪れたのだ。
パッサージュの中に軒を連ねるお店はどこも雰囲気がある。
格式高い雰囲気の店や、落ち着いた専門店が並ぶ。
19世紀にタイムスリップしたような空間。
二十数年前の私には、ちょっと大人過ぎた。
お店に入るのもドキドキ。結局、パッサージュの中では
何も買えず、パッサージュの前に出ていた
露店でポストカードを買った覚えがある。
二十数年経って、パッサージュに似合う大人になれたかな?
どうやら、まだまだ私には早かったようだ。
いつか、パリのパッサージュに溶け込めるような
雰囲気のある大人になりたいと、心のどこかで思っている。
二十数年前も、今も。
フランス&スペイン旅「ワインとバスクの旅へ!一日しかないパリ。オルセーから歩いてみよう!」
2019年8月
この夏は、友人との2人旅。
フランスのパリから入って、フランス・ボルドー
大西洋側を南下する計画だ。
まずはフランス・パリに1泊、ボルドーに3泊。
その後は陸路でスペインのバスク地方へ。
そして最終目的地はビルバオ。
2週間のワインとバスクの旅へ。
目次
一日限りのパリを満喫中!
この日は、朝からオルセー美術館を楽しんだ。
美術館内のレストランでランチを食べて、
美術館をもうひと周りしてからパリの街歩きへ。
今回の旅では、パリの滞在は一日限り。
どうしても行きたいところだけを厳選した一日だ。
オルセー美術館の外観。
オルセー美術館はもともと駅舎だった建物。
東西にある印象的な大時計が
駅舎の名残を感じさせる建物だ。
9月24日からはドガの企画展が始まる模様。
それも見てみたい。
セーヌ川に架かるロワイヤル橋を渡る。
西を眺めると、オルセー美術館。
ちょうどセーヌ川のクルーズ船がやってきた。
セーヌ川のクルーズ船は何種類かが走っていて、
どれを選ぶかはお好みしだい。
右のようなオープンなのもあれば、
左のような覆われたタイプのものも。
左の船はランチクルーズ船のようだった。
橋を渡って振り返るとオルセー美術館がどーんと。
オルセー美術館からロワイヤル橋を渡ると、
そこはチュイルリー公園とルーヴル宮殿だ。
パリのど真ん中!カルーゼル凱旋門とルーヴル界隈
何度も来ているエリアだけど、意外なことに
ロワイヤル橋を渡ったことはなかったようだ。
橋から眺める風景の角度が新鮮。
チュイルリー公園に入ると、急に人がたくさん。
チュイルリー公園はかつて宮殿の庭園だったところ。
公園の中央を東に進むと、カルーゼル凱旋門がある。
カルーゼル凱旋門は、ナポレオンの勝利を記念して建てられた。
しかしナポレオンはこの凱旋門に満足せず、
あの有名な凱旋門が新たに建てられたという。
凱旋門の向こうには、副都心のラ・デファンス。
背中にはルーヴルのピラミッドが控えている。
門を北側へ抜ける。
人も多いし、車も渋滞中。排気ガスがすごい。
はやくこの辺りを抜けたくて速足で東へ。
パレ・ロワイヤル広場へ
「パレ・ロワイヤル・ミュゼ・ドゥ・ルーヴル駅」
メトロの駅の入り口が素敵だ。
アール・ヌーヴォーのデザインの駅の入り口。
かつて1900年ごろに作られたこのデザイン、
オリジナルのものは少なくなってきているようだが、
見つけるとうれしくなる。
初めてパリに来た時には、何百枚ものポストカードを
お土産に買って帰った。
それはすべてパリの街を撮った写真だった。
その中にはメトロの入り口を撮ったものも。
旅の中で写真の場所を探したり。
偶然見つけたら、とてもうれしくて。
ポストカードが、その時の私のガイドブック代わりだった。
なんだかその頃は、今よりももっと自由に旅をしていたな。
そのころの自分にもどって旅をしたくなった。
フランス&スペイン旅「ワインとバスクの旅へ!オルセー美術館のレストランで満足ランチ!<パリ>」
2019年8月
この夏は、友人との2人旅。
フランスのパリから入って、フランス・ボルドー
大西洋側を南下する計画だ。
まずはフランス・パリに1泊、ボルドーに3泊。
その後は陸路でスペインのバスク地方へ。
そして最終目的地はビルバオ。
2週間のワインとバスクの旅へ。
目次
オルセー美術館内で楽しむ!
この日は朝からオルセー美術館へ。
数々の有名作品に目がまわりそう。
そんな鑑賞中にちゃっかり下見をしておいたのが、
3階にあるレストラン。
そう、オルセー美術館の中にはレストランがあるのだ。
レストランのオープン前にちらっと下見へ。
オルセー美術館自体は9時半からオープンしているが、
レストランのオープンは11時45分。
ちょうど正面玄関の上にあたる場所だ。
ガラスの扉から中を覗く。うわ~想像以上に素敵!
オルセー美術館には何度か来ているけど、
レストランには入ったことがなかった。
1900年オープンのターミナル駅時代から残る
ゴージャスなレストラン。
オルセー美術館の建物は元々駅舎だったが、
その一部はホテルとして使われていた。
そのホテルのレストラン部分が今は美術館のレストランになっている。
この歴史ある空間に、カラフルなチェアーを置く勇気!
ランチをどこで食べようか悩みながら下見に来たけど、
この空間を覗いてみて、本日のランチはココで決まり!
オルセー美術館のレストランへ!
レストランのオープンの時間の11:45に合わせて
戻ってこようと思っていたが、
その後も想像以上の名画の数々に酔いしれているうちに
オープン時間を過ぎてしまった。
行列ができていたりするかな?と思いつつ戻ってみると、、、
おや?意外に大丈夫!結構穴場なのかも!
午前中にかなりの作品数を鑑賞して、
心も頭もオーバーヒート気味の私たち。
休息がてらのランチを楽しむ。
レストランの中へ。
まずびっくりするのが天井の高さと広々空間!
そして、見事な天井画!
ロココ調の内装がキラキラしている。
まさに宮殿の中のレストランといった感じだ。
格式高い雰囲気かと思ったら、意外と店員さんはフレンドリー。
想像以上に入りやすいレストランだった。
ランチだったからかもしれないけど、気楽な雰囲気。
世界中から観光客が訪れるオルセー美術館の中にある
レストランだからか、この空間にしての敷居の低さ、
悪いことばかりでもないな。
ランチのメニューは、
「前菜+メイン」か「メイン+デザート」で24.50€、
「前菜+メイン+デザート」で31€、
それぞれの2種類から選んで自分で組み合わせができる。
他にも単品メニューはたくさんあって、
そんなにめちゃめちゃお高くもない感じ。
お得な日替わりランチ(21€)もあって、
曜日ごとにメニューが決まっている。
グラスワインは6€からあって、とてもリーズナブル!
メニューには英語表記もちゃんとあるので、
わかりやすくて注文しやすい。
広いレストランだけど、店員さんもたくさんいるので、
サーブなどにも問題なしだ。
(ヨーロッパではよく待たされるので)
待っている間もこの空間だから、飽きることもないし。
みんな何を注文してるのかな。
ちらちら他のお客さんをのぞき見したりして。
窓際のお席は予約のお客さんのよう。
キラキラと日差しが差し込んで気持ちの良い空間だ。
たっぷりランチに大満足!
注文したメニューがやってきた。
私たちがチョイスしたのは、「前菜+メイン」のランチ。
まずはスープから。3種類から選べたのだけど、
友人も私もグリーンのガスパチョをチョイス。
(Gaspacho verde, Feta et croûtons dorés 、Gazpacho verde, Feta and golden croutons)
グラスワインは私は白を、友人は赤を選んで、
爽やかなパリのランチの始まりだ。
ガスパチョは冷たくて少し酸味がある。
朝からたくさんの美術作品に酔いしれて疲れた頭と心を
復活させてくれるランチ。
そして、メインの一皿。
私はお魚を、友人はお肉を。
タラの大きな身の塊がふっわふわ。
お魚は、Cabillaud au naturel, pommes ratte rôties, cébette et condiment ail noir
Cod fish, roasted potatoes, spring onion & black garlic
お肉は、Pièce de veau rôtie, condiment tonnato, taglierini, roquette / basilic
I Braised veal, tonnato sauce,taglierini, arugula / basil
食後にコーヒーを注文したら、サブレが付いてきた。
もうお腹いっぱい!メインの一皿がボリューム満点だ。
やっぱりフランス人の胃袋は、日本人のそれとは違う。
ランチ後に美術館から正面玄関を見下ろす。
遠くにエッフェル塔が見えた。
「ああ、今パリにいるんだな」と確認。
朝はほとんど並ばず入れたけど、昼頃はこの行列。
さて、もうひと周りして、パリの街へ繰り出そう。