「暮らすように旅したい!」 旅のあれこれ ariruariru

勤め人ですが心は旅人。ヨーロッパ中毒気味。「言葉」が大好き。

スペインひとり旅「本能と理性のバランスが大事!?夏のバルセロナ街歩き その1」

2012年8月

 

この夏は、久しぶりのスペイン一人旅へ。

マドリッドを拠点に、アンダルシア地方の

グラナダコルドバを訪れ、その後はトレドへ。

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 後ろ髪惹かれながらトレドを離れ、マドリッド経由で

旅の最終目的地バルセロナへ。

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 目次

 

 スペインの夏は、暑さと上手く付き合いましょう!

2週間のスペイン旅。旅の最後に訪れたのはバルセロナ

バルセロナはスペイン東部の大都市。

独立問題に揺れるカタルーニャ州の州都だ。

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バルセロナにたどり着くまで、

マドリッドグラナダコルドバマドリッド→トレドと

スペインの中をスペイン国鉄レンフェを使って

列車で移動しながら旅してきた。

 

概ね大きなトラブルはなく旅してきたけど、

(初日のマドリッドのホテルでシャワーが壊れたぐらい)

旅で厄介だったのが「夏のスペインの異常な暑さ」だ。

    

シャワーの件はこちら

   ↓
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日本の暑さも異常だが、スペインの暑さも侮れない。

私が滞在した2週間でも、40度越えが何度もあった。

特にアンダルシア地方に滞在した時は、

旅の疲れが体に出ていたこともあって、

おそらく軽い熱中症のような状態だったのではないかと思う。

 

旅に出るとどうしても欲張りになってしまう。

そこが危険だ。一人旅だから特に無理はしないようにと

心に誓っているのだけど、「あともうちょっと…」とか

「せっかくきたのだから…」などと思ってしまうのだ。

 

改めて心に言い聞かせよう。

「また来ればいい」

また来たいと思うような旅になったのなら、

旅としては大成功じゃないか!

 

というわけで、スペインの夏の暑さとは

上手に付き合わなければならない。

旅の計画に休息をいれること。

特に直射日光が日本よりすごいので、

外歩きには休息が必要だ。

南欧諸国の現地の人々に倣い、

シエスタを取り入れた旅プランを!

 

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建築物の存在感を楽しむ!夏のバルセロナ街歩き

サグラダファミリアを堪能した日の午後、

ホテルにいったん戻って休息をとってから、

地下鉄ディアゴナル駅へ降り立った。

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駅の周辺には、美しい建物が並んでいる。

ちょっと方向を見失っていたのだが、

あまりにも特徴的な建物を発見したので一安心。

鳥の巣のようなものが建物に乗っかっている!

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アントニ・タピエス美術館の建物だ。

kamimura.com

アントニ・タピエスは存じ上げないが、

今は美術館となっている奇抜な建物は、

あのモンタネール(モンタネー)が設計したもの。

カタルーニャ音楽堂に魅了されてからというもの、

すっかりモンタネールに興味がわいてくるようになった。

 

そして、こちらは有名なカサ・バトリョ

ガウディが手掛けた建物。テーマは「海」らしい。

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ガラスモザイクが見事で、この独創性はやっぱりすごい。

そして、観光客の数もすごかった。

曲線が波を表しているのかな~素人でも楽しめる。

現代でもびっくりのデザイン。

100年前の人々もさぞかし驚いたことだろう。

 

建物をぶらぶら歩きながら楽しめるバルセロナ

特にこのあたりグラシア通りは、バルセロナシャンゼリゼといわれる。

おしゃれで活気がある通りに、時々現れるモデルニスモ

歩道には、ガウディがデザインしたという敷石が置かれ、

とても気持ちの良い通りだ。

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本能と理性のはざまで?バランスが大事!

しかし、ここで大きな問題が。

この日はちょっと曇っていたのでまだ大丈夫だったのだが、

夏のスペインで歩きすぎは禁物!

初めて歩く通りは、どんどん歩きたくなってしまうのだが、

ここらへんで必ず休息をとりましょう。

 

本能ではもっと歩きたいのだけど、

ここは理性を保って(?)

スペインのバル文化を楽しむのもあり。

テイクアウトで飲み物をという手もあるけど、

美しい通りを眺めながら、コーヒーをいただくのも一興だ。

 

でももちろん、一息入れたら、また歩きます!

 

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スペインひとり旅「これが教会?入ってびっくり!爽やかな風を感じるサグラダファミリア」

2012年8月

 

この夏は、暑い熱いスペインを一人旅。

内陸の首都マドリッドから入り、

アンダルシア地方のグラナダコルドバと旅し、

古都トレドにも足を延ばした。

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そして、旅の最終地バルセロナへ!

 

目次

 

これが教会?爽やかな風を感じるサグラダファミリア

 この日は、サグラダファミリア大聖堂を訪れている。

サグラダ・ファミリア大聖堂は、バルセロナが誇る

天才建築家ガウディの作品だ。 

 まずは、大聖堂の周りをぐるりと一周した。

 

そして、いよいよ2010年に完成した大聖堂の内部へ。

うわ~!!広い~!!

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内部に入ってみて驚いた。

これが教会?ものすごい開放感に溢れている。

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森をイメージしてつくられたという聖堂内部。

なるほどと思わず納得する。

確かに森の中に足を踏み入れたような気分だ。

爽やかな風が吹いているような感じがする。

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もちろんここは祈りの場。でも、なんだか

リラックスしにやってくる憩いの場所という雰囲気かも。

 

こちらの部分は、ステンドグラスが入っていなかった。

でもスペインの夏らしい日差しが思う存分入って

これはこれで素敵だ。

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天井を見上げると、もうそこは何が何だか……。

凄すぎる!

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サグラダファミリアの森に包まれて

一度は訪れたいと思っていた場所、サグラダ・ファミリア大聖堂。

外部の圧倒的な存在感に驚き、興奮のまま内部へ足を踏み入れた。

でもそこは、今まで行ったことのあるキリスト教の教会とは

まったく違った雰囲気。

 

建築家ガウディが、自然界にヒントを得てデザインしたと言う。

どうみても奇抜なデザインなのに、なぜか尖ってはいない。

それは自然界のなせる業なのか。

穏やかで温かい空気はそこには広がっていた。

 

扉に刻まれた各国語。この前で各国の観光客が母国語を探す。

もちろん私も。日本語で書かれた「われらの父」という文字を

見つけてうれしくなる。それはどこの国の人も同じだろう。

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世界中から集まったさまざまな文化の人々が、

同じものを見て感動できる。感動を共有できる。

それって、素晴らしいことだなとあらためて思う。

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やわらかい空気に包まれて、旅の楽しみを噛みしめる時間。

サグラダ・ファミリアの森に包まれて。

 

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スペインひとり旅「目の前にあるのに理解できない?ガウディのサグラダファミリア」

 2012年8月

 

この夏は、久しぶりのスペイン一人旅へ。

マドリッドを拠点に、アンダルシア地方の

グラナダコルドバを訪れ、その後はトレドへ。

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そして最終目的地であるバルセロナへやってきた。

 

 目次

 

存在感半端ない!サグラダ・ファミリア

この日、訪れたのはこちら。

ジャーン!!ご存知、サグラダ・ファミリア大聖堂だ。

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地下鉄の、その名も「サグラダ・ファミリア」駅を

降りると、急に大聖堂が現れてのけぞってしまう。

このスケール!そして独特の建築様式!

とりあえず、大聖堂の周りを一周してみる。

 

カタルーニャが生んだ偉大な建築家ガウディの作品。

独自のスタイルを貫いた天才の作品は、

バルセロナも街には欠かせない。そして何といっても

このサグラダ・ファミリア大聖堂の存在感は半端ない。

 

サグラダ・ファミリア大聖堂は新市街に建っているため、

きっちり正方形に区画された一区画に

この大きな大聖堂もおさまっている。

 

前日に訪れたカタルーニャ音楽堂はくねくねとした

旧市街に建っていたので、目の前まで行かないと見えないが、

サグラダ・ファミリアは遠くからでも見ることができる。

 

1882年に着工された大聖堂。ガウディが完成させたのは

東側の「生誕のファザード」とその4本の鐘楼。

ガウディの死後も建築が続けられてきた建物。

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きっと永遠に完成しないものだと思っていた。

というか、永遠に完成させないことに意味を持たせようと

しているのかと思っていた。

しかし……!

なんと!サグラダ・ファミリアは2026年に完成するらしい。

私的には、完成させる気があったのか!というびっくりだった。

 

こちら側は、ガウディの死後に作られた

西側の「受難のファザード」と鐘楼。

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そしてこちらが東側の「生誕のファザード」とその鐘楼。

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離れて見ないとその形状すら分からない!?

ちょっと離れて、サグラダファミリアを見てみよう。

近づきすぎると何が何だかわからない建造物なのだ。

道路を渡って東側の公園へ移動してみた。

おー!何かで見たことのある角度だ!

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公園の真ん中には池があって、ここからの眺めが素晴らしい。

そして、池に映ったサグラダファミリアもまた見事!

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ずっと来たかった場所に来れた感動!

サグラダ・ファミリア大聖堂は、

一度は来てみたいと思っていた場所の1つだ。

写真やテレビで見ていた場所を訪れること。

それこそ旅の醍醐味の1つだ。

そこの空気、空間、雰囲気、音、風、匂い。

その場所に行かなければわからないことの数々。

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旅ができることに感謝。やっぱり来てよかったな~と思う。

旅はいつも、この感動と感謝の繰り返しだ。

目の前にあるのに理解できない、想像をはるかに超える建造物。

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 さて、次はいよいよ、サグラダ・ファミリアの内部へ。

 

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スペインひとり旅「真面目な旅の話をちょっとだけ カタルーニャのバルセロナで想うこと」

2012年8月

この夏は、久しぶりのスペイン一人旅へ。

マドリッドを拠点に、アンダルシア地方の

グラナダコルドバを訪れ、その後はトレドへ。

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そして旅の最終目的地バルセロナへ。

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目次


たまには真面目な旅の話をちょっとだけ

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2週間のスペイン旅。旅の最後に訪れたのはバルセロナだ。

バルセロナカタルーニャ州の州都として発展した大都市。

スペインには、独特の雰囲気を持った街がたくさんあるけど、

バルセロナはその中でも際立っていると思う。

それはバルセロナがというより、カタルーニャ

たどってきた歴史がこの街をつくっているからだ。

 

ちょっと真面目な話。バルセロナ初日にカタルーニャ音楽堂

訪れて感じたことから、自分なりに想うところができた。

 

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独立問題で揺れるカタルーニャ州

スペインの歴史の中では、イスラムの支配が強かった時代、

その後のレコンキスタなど、その時代に置かれた状況が

今の街の特徴を見事にあらわしている。

今回の旅は、アンダルシアでそれを強く感じることになった。

しかし、カタルーニャの歴史は全然違っている。

 

イベリア半島のほとんどがイスラムの勢力下におかれた時代、

カタルーニャフランク王国の一部だった。

その後はスペインの一部に組み込まれ、独裁政権時代は

カタルーニャの文化を封印されていた。

封印されていたからこそ、文化が他と混じることなく

残ったのかもしれない。

 

今でもバルセロナでは、スペイン語だけでなく、

カタルーニャ語が日常で使われている。

カタルーニャ語の響きは、フランス語に近い。

言葉の成り立ちとしては、フランス語もスペイン語も、

イタリア語もポルトガル語もラテン系に属す言語だ。

だからもちろん、スペイン語とフランス語も語学的には

もともと近いものがあるのだが、カタルーニャ語

よりフランス語に近いように思う。

 

カタルーニャ」だけが特別なのか?

じゃあ、カタルーニャはスペインの中で特別な場所なのか?

そうではないと思う。カタルーニャだけが特別ではない。

まったく同じ歴史をたどる街など存在しないからだ。

アンダルシアだって、バスクだって、それぞれが特別だから。

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(夕暮れが近づくバルセロナの街。美しい街に美しい時間。)

 

島国日本で生まれ育った者から見れば、

陸続きのヨーロッパでは、

国境線や何かを隔てる「線」が、

いつの時代もあいまいだ。

いい意味でも、悪い意味でも。

戦争の時には戦車が超えてくる。

伝染病も、独裁政治も簡単に超える。

今は人もお金も毎日簡単に超えてくる。

 

つまり、どんな文化もどんな風にも

「線」を超えられるということ。

さまざまな文化の濃度が全く同じ場所などないのだ。

 

チョコチップのアイスを食べるように

文化と文化が混じり合うとか、

溶け合うという表現をすることがあるが、

厳密にいうと、そんなことは起きないし、

起きていないのではないだろうか。

 

バルセロナには、スペイン語を話す人と

カタルーニャ語を話す人がいるが、

同じ人がスペイン語を話す時と

カタルーニャ語を話す時もある。

 

文化が完全な形で混じり合うことはきっとない。

チョコチップが入ったバニラアイスのように、

たまたま掬ったスプーンに

チョコチップがいっぱい入っているかもしれないし、

全然チョコが入っていないかもしれない。

 

文化ってそういうものかなと思う。

たまたま見えている部分が「表」だと思ってしまうけど、

それは「表」にも「裏」にも、「側面」にだって

なりえるのだ。

 

チョコチップアイスを、チョコチップが砕け散って

しまうまで混ぜてしまったらどうだろう?

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(暑いバルセロナで食べたアイス。時間と闘いながら急いで食べる。)

 

そうしようとしたのが独裁政権時代だったのかも。

カタルーニャの文化をスペインの文化に

完全に混ぜ切ってしまおうとしたが、

でも、混ざらなかった。

 

私は、チョコチップがごろごろ入っている方が好きだ。

大きな塊がたまに入っていたら、ラッキー!

 

ごろごろと文化のかけらが見つかるような

そんな旅が私の好みだ、ということかもしれない。

 

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スペインひとり旅「建築物の存在感を楽しむバルセロナ!カタルーニャの誇り!カタルーニャ音楽堂」

 2012年8月

 

この夏は、暑い熱いスペインを一人旅。

内陸の首都マドリッドから入り、

アンダルシア地方のグラナダコルドバと旅し、

古都トレドにも足を延ばした。

 

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どの街も個性的で魅力的なスペイン。

そして最後の最後に訪れたバルセロナを満喫中。

 

目次

 

心をわしづかみにされるバルセロナの街

バルセロナは、スペイン東部の大都市で

カタルーニャ州の州都である。

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スペインの各都市には各都市の歴史があり、

どの街も個性的で独特の雰囲気がある。それが魅力だ。

 

そんな中でもバルセロナという街は、

独立問題に揺れるカタルーニャの中心都市。

独自の文化が育まれた街だ。

そして自由で開放的な雰囲気!

 

バルセロナで知る建築とデザインの魅力

そんなバルセロナの魅力の一つは、

個性的で独特の建築物を楽しむこと。

私は建築やデザインにはそんなに興味がない方だが、

圧倒的な存在感のサグラダ・ファミリア

ガウディという巨匠の手によるもの

というくらいのことは知っていた。

 

しかし、20世紀初頭のバルセロナで、

そのガウディ以上に名声を博した

天才建築家がいるという。

それがモンタネール(ムンタネー)という人物。

 

モデルニスモ建築の代表作と言われる

カタルーニャ音楽堂を訪れた。

  

想像以上!カタルーニャ音楽堂のこれでもかというオリジナリティー

トレドからマドリッドを経由してバルセロナへ。

特急AVEで爆睡の後に到着した後、

駅直結のホテルにチェックイン。

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モダンなホテルで休息をとったあと、

その夜、私には 楽しみにしていた予定が入っていた。

それはカタルーニャ音楽堂でのコンサートだ!

 

カタルーニャ音楽堂は旧市街に建っている。

サンツ駅から地下鉄でカタルーニャ駅へ。

路地を入ると突然カタルーニャ音楽堂が現れた。

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バルセロナの街は、旧市街と新市街に分かれている。

旧市街は細い路地がくねくねと続いていて、

新市街は規則正しい正方形の区画がきっちりと並んでいる。

まったく違う雰囲気だ。

 

カタルーニャ地方はスペインの中で

特異で複雑な歴史を持っている。

かつてイベリア半島イスラム勢力に支配された時代、

カタルーニャはその支配下ではなく、

フランク王国の一部だった。

その後スペインの勢力下におかれ、

スペインの独裁勢力時代は独自の言葉も文化も制限された。

 

カタルーニャ音楽堂は、そんな時代の中でも

カタルーニャの文化を失わなかった

バルセロナの人々の誇りと意地を感じられる場所なのだ。 

 

圧巻の空間!カタルーニャ音楽堂を満喫する!

カタルーニャ音楽堂の内部へ。

すごいキラキラした明るい建物!

個性的でかわいらしいステンドグラスが印象的だ。

 

建物の1階にはホワイエがある。

建物を楽しむために、かなり早く到着したので

ここでコンサート前の腹ごしらえ。

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グラスワインと、いくつかタパスを注文した。

こんな空間でいただくなんて、ついついまわりを

キョロキョロ見てしまって落ち着かない。

そうこうしているうちに、お客さんが集まってきた。

 

そしていよいよホールへあがる階段へ。

すごく豪華で細かい設えだけど、

どことなくかわいらしい雰囲気。

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ホールの中へ!きらびやかな光が降り注ぐホール内。

夜であることを忘れてしまいそう。

まるで自然光が入ってきているかのような明るさだ。

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そしてなんといっても見事なのがこの天井!

ステンドグラスのシャンデリアのようなもの。

どうなっているのかわからない怒涛のステンドグラス攻撃!

ステンドグラスなのにこのやわらかい曲線。

不思議でなんだかゾワゾワしてくる。

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モンタネール(ムンタネー)独特のデザイン。

オリジナリティーの塊だ。

 

そして楽しみにしていたフラメンコのショー。

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音楽堂の内部をじっくり楽しみたくて訪れたコンサート。 

フラメンコのショーも素晴らしく、

そして建物は圧巻としか言いようがない。

今まで私が生きてきた中で見てきたものと

明らかに違う色彩とデザインがそこにはあった。

 

同じものは世界中どこを探してもきっとない。

圧倒的なオリジナリティーに感服した夜だった。 

 

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スペインひとり旅「バルセロナは欲張りな街だ!ここはスペイン?いや、これがバルセロナ!」

 2012年8月

 

久しぶりに訪れたスペイン。

マドリッドを拠点に、スペイン南部のアンダルシア地方へ。

グラナダで2泊、コルドバで寄り道して

再びマドリッドへ。その後、トレドで1泊。

   ↓

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そしていよいよ、最終目的地バルセロナへやってきた。

 

目次

  

躍動的なバルセロナの街

バルセロナカタルーニャ州の州都である。

カタルーニャ州は、スペインの中でも独自の文化を

持つことで知られる地域だ。

イスラム教徒の力が強かった9世紀のイベリア半島

カタルーニャフランク王国の一部だった。

18世紀にスペインの勢力に飲み込まれたが、

失いかけた文化はその後も一部は守られてきた。

バルセロナの街には、スペイン語のほかに

カタルーニャ語の表記があふれている。

 

何といってもサグラダ・ファミリア

独立問題に揺れるカタルーニャ

政治の動きなど考え方はいろいろあれど、

この街が魅力に満ちていることは誰も否定できない。

 

19世紀半ば、モデルニスモといいう芸術運動が起きた。

芸術家たちの作品が次々にバルセロナの街を彩る。

ガウディもその一人。 

 

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さかさまになっててもすごい!

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サグラダ・ファミリア聖堂は、

ガウディの遺志を継いで建設が続く建物だ。

永遠に完成しないものかと思っていたが、

とうとう完成が近づいてきたらしい。

ガウディ自身が手掛けたのは

東側の「生誕のファザード」と4本の鐘楼。 

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バルセロナは欲張りな街だ! 

バルセロナの街の魅力は、自由な雰囲気だと思う。

都会的で整った新市街と迷路のような旧市街の対比。

そんな街歩きも楽しめる上に、南側には開放的な

ビーチが待っている。 

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夏のバルセロネータ海岸は地元の人と観光客で大賑わいだ。

  

魅力の詰まった街に滞在する楽しみ

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バルセロナは長期滞在にぴったり。

都会的で便利な部分もあり、

ビーチリゾートも楽しめる欲張りな街だ。

自由で開放的な雰囲気は長く滞在したくなる街。

心地よいバルセロナ滞在をふりかえってみる。 

 

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スペインひとり旅「トレドからマドリッドへ、そしてとうとうバルセロナ!どんなホテルに泊まる?」

2012年8月

 

この夏は久しぶりのスペインを一人旅。

マドリッドからアンダルシアへの旅を終え、

古都トレドで1泊。

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名残惜しいトレドを離れ、マドリッドへ帰ってきた。

 そして旅の最終地である、いよいよバルセロナへ!

初めてのバルセロナ

 

目次

 

乗り換えのアトーチャ駅で簡単ランチ

マドリッドのアトーチャ駅で預けていた荷物をとり、

バルセロナ行きの特急AVEへ乗車する。

マドリッドからバルセロナは約1時間の旅。速い!

 

マドリッドのコインロッカー。新しく整備されていて

とっても使いやすい。ここにスーツケースを1泊預けた。

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キレイだし、荷物を預ける際には荷物検査もある。

安心感があった。マドリッドは都会だな~。

 

そしてそして乗り換えの時間を利用して、

アトーチャ駅の駅中でランチ。

あんまり悩んでいる時間はなかったので手っ取り早くファストフード。

ボリューム満点のトルティーヤのサンドイッチに

飲み物と大きなデザートが付いて6€!

この日のデザートはティラミスだった。

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 ファストフードは旅人の味方!

一人旅では特にありがたい。

ボリューム満点。お腹いっぱい。

 

中世のトレドから大都会の日常へ帰ってきた変な感じ。

トレドのパラドールから見たトレドの街は

もしかして幻だったのでは?と思えてくる。

 

15時に乗り込むAVE いよいよバルセロナへ!

 スペイン旅の最終目的地に選んだのはバルセロナ

バルセロナは初めて訪れる街。楽しみだ。

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座席は指定席を買ってあるので大丈夫だけど、

いつも心配なのはスーツケース置き場のこと。

 

マドリッドからアンダルシアへの旅では、

マドリッドのホテルにスーツケースを

置いていけたから身軽だったけど、今回は違う。 

ヨーロッパの特急列車は、スーツケース置き場が少ないのだ! 

 

最終的に置き場が見つからなかったら、

いつもなら網棚にあげてしまうのだけど、

今回は一人旅なのでちょっと辛い。

旅のパートナーがいるときなら、

2人で担げるけど、一人だとちょっと心もとない。

 

今回は、自分の乗り込む車両の荷物置き場に

スーツケースを置くことができた。一安心。

そして、あっという間に(ほぼ爆睡の後に)

バルセロナに到着!

 

オリジナリティーで勝負!?のバルセロナのホテル

マドリッドのアトーチャ駅を出発したAVEは、

時間通りにバルセロナのサンツ駅に到着した。

バルセロナのホテルは、サンツ駅直結の「バルセロ・サンツ」。

直結と言うか、駅ビルにあるホテルなのだ。

 

www.tripadvisor.jp

 

ホテルのロビーはこんな感じ。近未来的な感じ?

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宇宙船に乗り込むというようなコンセプトのようで、

フロントには「ボーディング・デスク」と。

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お部屋はこんな感じ。一人だけどツインのお部屋だった。

なんか都会だな~。昨夜のトレドとのこのふり幅!

シンプルなデザインで素敵なお部屋。

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 不思議な間取りで、洗面がキッチンカウンターのような配置。

ホテルのコンセプトは好き嫌いがあるかもしれないが、

私はわくわくしてとっても居心地が良かった。

駅ビルのに入るホテルなので利便性は抜群だ。

 

さて、少し休憩したらバルセロナの街へ繰り出そう。

今夜は楽しみにしていた予定もあるのだ!

 

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スペインひとり旅「さ迷い歩くトレド街歩きその3 サント・トメ教会、そしてトレドにサヨナラ」

2012年8月

 

この夏は久しぶりのスペインを一人旅。

  ↓

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マドリッドからアンダルシアへの旅を終え、

現在は古都トレドをお楽しみ中。

この日は、トレドを去る日だ。

 

目次

 

さ迷い歩くトレド街歩き その3

 トレドのパラドールに一泊。

この日は後ろ髪をひかれながらパラドールの丘をくだり、

再びトレドの街歩きを楽しんでいるところ。

昼が近づくと、だんだん順調に気温が上昇。

前日は43度だったが、この日は果たして……。

 

午前中に訪れた、エル・グレコが暮らした家で

中世のトレドに思いを馳せたら、

次に向かうのはサント・トメ教会だ。

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雰囲気のある街並みが続く旧市街。

トレドはイスラム支配下に置かれた時代が長く、

その後のレコンキスタによるカトリックの勢力におされても、

イスラムユダヤの文化が残った街だ。

 

エル・グレコは、この街で活躍したギリシャ出身の画家だ。

独特なタッチの宗教絵画を残した、トレドの歴史に欠かせない人。

そんなエル・グレコの傑作が展示されているサント・トメ教会へ向かう。

 

サント・トメ教会は、トレド旧市街の西側にある

小さい教会だ。十数年前に歩いた道を思い出しながら歩く。

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十数年前、トレドを訪れた時の衝撃は相当なものだったようで、

ほとんど地図を覚えてしまっていた。

今回は観光客がたくさん歩いているので、

十数年前とは、そこは違うのだが。

サント・トメ教会へ迷うことなく到着。

 

サントトメ教会へ エル・グレコの傑作と出会う

この路地の向こうの小さい広場に教会の入り口がある。

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ただ、十数年前とは入り口の場所が変わっていた。

教会の建物はそのままだが、すっかり整備されている。

教会前の広場もすっかり小ぎれいになって。

かわいらしいエル・グレコが入り口を示してくれていた。

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十数年前は、右手の教会の入り口から入った覚えがある。

こんなガラス張りの入り口、なかったなぁ。

下の写真の右側の入り口から教会へ入ったような記憶。

その時、だれも広場に居なかった。

本当にここであってるのかなと不安になりながら

ドアを開けた覚えがある。十数年前の春の記憶。

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観光資源を守ることは大切。必要な整備だったはずと

自分に言い聞かせながらも、十数年前に訪れた時の感動に

思いを馳せてしまう自分がいる。

 

十数年前の記憶と感動が違った意味で蘇る

ひっそりと佇むサント・トメ教会。誰もいない小さい広場。

その重い教会のドアを思い切って開けると、

エル・グレコの大作「オルガス伯爵の埋葬」がドーンと現れる。

まさに口をあんぐりと開けるしかなかった。

これが20年前の記憶だ。

 

ja.wikipedia.org

 

今回も、エル・グレコの大作には感動したが、

観光客がたくさんいる中で見る「オルガス伯爵の埋葬」は

十数年前とはずいぶん印象が違った。

4mを超える大作。エル・グレコ独特のちょっと

おどろおどろしいようなタッチ。

見れば見るほど、十数年前の記憶が蘇ってきてしまう。

 

サントトメ教会は、14世紀のムデハル様式の塔を持つ教会。

狭い路地に建っていて、そばに行くまで

こんなに立派な塔ですら、なかなか視界に入らない。

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十数年前は、路地の奥にものすごい絵画を飾っている小さい教会があって、

それを探し当てるような楽しさ、内緒のものを見たような感覚があった。

最初に来た時、見た時の衝撃は何でも大きいものだ。

前に比べたら、今回はがっかりだ。とは簡単に言いたくない。

 

次に訪れるのはいつになるか分からないけど、

その時はどんな変化をしているのだろう。

どんな変化があっても、それを受け入れようと

どこか覚悟を決めようとしている自分がいた。

 

センチメンタルとアイス

 コソドベール広場へ戻ってきた。

いよいよトレドを去る時。

ちょっとセンチメンタルな気分になった午前中。

時刻はちょうどスペインのお昼時だ。

夏のスペインが熱々になる時間。

広場でアイスを買ってリフレッシュ!

食べながら駅へ向かう。もう電車の時間だ。

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一日ぶりのトレド駅。美しい駅舎だ。

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古い駅舎がそのまま残されていて本当に良かった。

ホームは新設されて立派になっているけど。

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 この列車でマドリッドのアトーチャ駅へもどる。

その後はAVEに乗り換えて、

とうとうこの旅の最終目的地バルセロナだ。

いよいよ旅も終盤。夏のスペインを噛みしめる。

 

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スペインひとり旅「さ迷い歩くトレド街歩きその2 エル・グレコの家」

2012年8月

 この夏は久しぶりのスペインを一人旅。 

  ↓

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マドリッドからアンダルシアへの旅を終え、

現在は古都トレドをお楽しみ中。 

 

目次

 

優雅なパラドール滞在が感慨深い

トレドのパラドールに一泊した。

静かな丘の上のパラドール。夜はぐっすり。

いつもは早起きが苦手な私も、この日は爽やかな目覚めだ。

 

一人でパラドールに泊まるなんて、

私もずいぶん大人になったものだと、

なんだか感慨深い。

実のところ、この旅はもともと2人旅の予定だったのだ。

計画の段階では2人でパラドールに泊まる予定だった。

諸事情いろいろあって結局一人旅になったのだが、

トレドのパラドールは外せなかった。

そして、外さなくてよかった!

 

部屋のテラスから朝のさわやかな眺め。

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昼に向かってどんどん暑くなるのだけど、

朝はまだ爽やかさが感じられる。

前日のものすごい暑さを体験してしまっているので、

この爽やかさがなんだか怖くもあるのだけれど……。

 

さて、朝食をとりに。素朴なスペイン料理だけど

美しく品があるところがやっぱりパラドール。

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カフェコンレチェをたっぷりいただく。

朝食ルームにはほとんど人がいない。

のんびり自分のペースで。

丘の上に建つパラドール。とても静かだ。

 

さ迷い歩くトレド街歩き その2 

さて、朝食を終えたら、パラドールをあとにする。

もっとゆっくりしたいなと思いながらも、

街歩きもしたいし……。あ~!トレド、また来たい!

後ろ髪をひかれつつ、街へ降りるバスを待つ。

すっかりバスにも乗りなれた私。

 

   前日にお世話になりました。

      ↓

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前日に偶然バスに乗れたことから、 

タクシーを利用する気が全くなくなってしまった。

だって、バスなら160円くらいで街へ行けちゃう。

贅沢気分を味わうためにパラドールに泊まったのに、

こはちゃっかり貧乏性が出てきてしまうのだった。

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こんな絶景を見ながらバスを待つ。

バスを待つのも楽しい絶景。

ちゃんと時間通りにバスがやってきた。

坂をうねうねと曲がって、あっという間にアルカサル前。

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アルカサルとは城のことで、11世紀にトレドを支配した

アルフォンソ6世がこの地に城塞を築いたのがその始まり。

1936年の市民戦争では、フランコ軍が籠城した場所だ。

美しい外観だが、現在内部は軍事博物館になっている。

 

トレドの街はどこを切り取っても絵になる。

何気ない街かどもすべてポストカードになりそう。

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トレドの巨匠 エル・グレコが暮らした家

この日、まず向かった先は、エル・グレコの家。

この空間、20年前に訪れた時のことを思い出す。

細い路地が入り組んだイスラム時代の街に

ぽっかりと中庭のような空間があって、

エル・グレコ美術館」という表記が。

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かつてエル・グレコが暮らしていた住居付近の廃墟を修復したもので、

16~17世紀の家具や調度品を置き、その時代の暮らしを再現している。

街全体が中世から変わらない雰囲気なので

何の違和感もない空間。吹き抜けに熱風が……。

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邸宅内には、もちろんエル・グレコの作品も展示されている。

建物の一部が美術館になっているのだ。

庭に出て邸宅を見ると、造り物のような気もするが、

トレドにあるからこそ本物だと思える建物。

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「当時の暮らしを再現して」とかいう代物は、

どちらかというとあまり興味がないのだが、

ここは、トレドの街全体がリアリティを付加してくれるので、

自分がその時代にお邪魔しているような気分になった。

 

窓から、先ほど見たぽっかり空いた空間を覗く。

エル・グレコもこんな風に覗いたのかもと思うと楽しい。

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ちゃんと整備されている「エル・グレコの家」。

整備され過ぎると興ざめのこともあり、なかなか難しいところだが、

私は十分に楽しめた。

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 トレドに欠かせない画家エル・グレコ

ギリシャから移り住んできた画家が、

トレドを愛してトレドに愛されて、

自分の信念をもって暮らしたことを想像させられる場所。

トレドの街をしばらく歩いてた後で、訪れるのが良いと思う。

 さて、だんだん昼が近づいてきた。

そろそろ本気で暑くなってくる……。

トレドの夏をなめてはいけない。

 

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スペインひとり旅「みんなには秘密にしておきたい街 世界遺産の街トレドは夜も美しい」

2012年8月

 この夏は、スペインを気ままに一人旅。

   ↓

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マドリッドから始めた旅は、アンダルシアの

滞在を終えて、現在古都トレドへ。

 

目次

 

パラドールの丘をくだって夜のトレドへ

マジックアワーの中、パラドールのある丘から、

坂道を下まで降りてきた。

美しいトレドの絶景を独り占め。

贅沢な時間を過ごした。

 

丘の上から眺めていたアルカサルがすぐそこに。

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タホ川が美しい。

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朝に渡ったアルカンタラ橋が見える。

日帰りだったら、もうあの橋を渡って

駅へ向かっていただろう。

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むせ返るような静かな暑さが

熱風がまとわりつく日中とは少しだけ体感温度が違う。

スペインの夏は暑い。トレドの夏は特に暑い。

日中の街歩きは本当に危険を感じるほどだ。

でも、夏のトレドは魅力的だ。

むせ返るような静かな暑さ。

体にまとわりつく熱風。

荒涼とした大地の中に、突然現れるトレドの街。

 

どこか現実離れしたトレドの街は、

一歩中に入ると人々の生活が普通にあって、

人情味あふれる下町の風情だ。

 

迷路のようなトレド街には、

シエスタを終えた人々が歩いている。

涼しくなったとは言い難いけど、

昼間の暑さに比べるとずいぶん過ごしやすい。

 

迷路のような入り組んだ道の向こうに

塔が見えると、なんかうれしくなる。

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だんだん暗くなる街並みを楽しみながら歩く。

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アルカサルはライトアップされている。

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夜も美しいトレド

城壁の中はそんなに広くない。

自分の足で歩けるというのも魅力。

また1人でふらっと訪れたいな。

そんな街だ。

次に訪れるときも、もちろん宿をとって。

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(パラドールから眺める夜のトレドの街。いつまでも眺めていられる。)

 

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スペインひとり旅「トレド 絶景 世界遺産の街を独り占め!」

 2012年8月

 この夏は久しぶりのスペインを一人旅。

  ↓

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マドリッドからアンダルシアへの旅を終え、

現在は古都トレドを1泊でお楽しみ中。

 

目次

 

パラドールでの寛ぎシエスタを終えて

暑い暑いトレドの夏。むせ返るような暑さの中、

丘の上のパラドールにチェックイン。

たっぷりシエスタをとって。プールサイドで寛ぐ人も。

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魔法の時間がやってくる

トレドに魔法の時間が近づいてきた。

ホテルを出てバス停の方まで坂道をくだってみると、

こんな風景が目に飛び込んできた。

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バスで街に降りようかと思っていたが、

思わず、景色の見える方向に駆け足!

美しい!!!まさに絶景だ。

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誰もいない特等席!絶景が私を呼んでいる

バスで通った道をそれて、丘からの坂道をくだって歩く。

もう少し下ってみよう、あともう少し……。

これを繰り返しながら、ずんずん降りてしまった。

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ちょうどマジックアワー。魔法の時間がやってきた。

トレドの街が光り輝く時間。

どんどんくだると、どんどん街が近づいてくる。

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絵葉書で見たことのある風景だ!

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だんだん陽が落ちてくる。アルカサルが美しい。

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ここまで下って、はっとした。

あれ?もう丘を半分くらい下ってる……。

街灯もないこの坂道。真っ暗になってしまったら帰れない。

パラドールに戻るか、下へ降りてしまうか。

ここまで降りたから、もう下まで行ってしまおう!

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ああ、日没。下山、下山。道がわかるかなぁ。

上から街を見ながら降りたので、知っている所へ降りれた。

30分くらいの夢の時間。独り占めの時間。

贅沢だ。

これこそが本当の贅沢だ。

満たされた気持ちで、夜のトレドの街へ。

 

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スペインひとり旅「トレドを楽しむちょっと大人の方法、丘の上のパラドールより」

2012年8月

 この夏は、スペインの気ままな一人旅。

   ↓

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アンダルシアの旅を終え、マドリッドから

世界遺産の街トレドにやってきた。

 

目次

 

トレドを楽しむちょっと大人の方法

十数年前、マドリッドから日帰りで訪れたトレド。

夕刻になって、後ろ髪をひかれながらトレドをあとにした。

そんな思い出のあるトレド。

今回は1泊して、存分にトレドを楽しむつもりだ。

 

サンタ・クルス美術館やカテドラルの見学を終え、

だんだん気温が順調に上昇中。

本日のお宿へ向かうことにする。

どの街かども絵になるトレド。何度も足を止めながら。

かわいいなぁ~!

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コソドベール広場に戻ってきた。

十数年前のトレドの思い出。

 

あの広場に面したマクドナルドも

シエスタ時には閉まっていたな。

その隣の店で食べたパエリアが、人生初のパエリアだった。

おいしくて感動したことを覚えている。

感動しながら食べていたら、お店の人がテーブルに

やってきて「レモンをしぼらなくちゃ!」と言って

熱々のパエリアにレモンをしぼってまわしかけてくれた。

そして食べてみたら……「!!!」

衝撃の美味しさだった。旅の思い出の味の1つだ。

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そんな懐かしいコソドベール広場に戻ってきたのは、

お宿までタクシーを使おうかと思ったからだ。

 

路線バスで丘の上のパラドールへ

本日のお宿は、丘の上に建つパラドール。 

パラドールとは、スペインの国内で運営されている、

国営の宿泊施設のことで、歴史的な建造物などが用いられている。

トレドのパラドールは、街が一望できる丘の上だ。

 

パラドールへ向かうのにタクシーに乗ろうと、

アルカサル横のタクシー乗り場へ行ってみたら、

ちょうど路線バスがやってきた。

ちょうどパラドールのある丘へ行くバスだ。

ラッキー!

 

運転手さんにパラドールへ行くことを告げると、

バス停に着いたら教えてあげるねと言ってくれた。

英語は通じなかったので、片言のスペイン語だ。

乗り合わせたお客さんたちも一緒に聞いてくれる。

 

スペインの人はホントに人懐こくて親切。

ちょっといい加減なところはあるけれど、それはご愛敬。

バス代の小銭がなくて困っていたら、

乗客のおじさんが両替してくれた。

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観光客の多いトレドだが、田舎の人情も感じられる。

いろんな人に助けられて、一人旅は成り立っているな。


バスは、城壁のまわりをぐるっとまわって丘の上へ。

運転手さんがちゃんと「ここだよ!」と教えてくれた。

降りる時に、「次のバスは1時間後に来るからね」とも。

「わかった」と言って降りたものの、

どういうことだろう???

 

あとから良く考えると、私の荷物が小さかったので、

きっと泊り客だとは思われなかったのだろう。

眺めの良い丘の上のパラドールは、

お茶をするのに訪れたりする人もいるらしいので、

帰りのバスのことを教えてくれたのだ。親切だな~。

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バスを降りた停留所付近。

教えてもらわないと絶対降り損ねていただろう。

トレドの街の眺めが見事なのだが、

バスの停留所からはパラドールの建物は見えない。

きょろきょろして見つけた道路の向かいにこの案内。

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降りた場所からゆるやかな坂道を数十メートル。

静かな丘の上に優美な邸宅、パラドールが建っていた。 

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www.tripadvisor.jp

 

なかなか英語の通じないスペイン旅だが、

パラドールのフロントは英語が通じた。 

 

パラドールで優雅なシエスタ

楽しみにしていたお部屋へ。

素敵!豪華すぎない設えでトレドらしい雰囲気!

居心地のよさそうなお部屋。

滞在を存分に楽しもう。

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各部屋にテラスが付いている。そして下にはプール!

ただテラスに出ると、、、暑い!

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廊下の雰囲気も、豪華すぎない素朴な感じ。

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部屋で寛いでしまう前に、眺望がすばらしいと言う

カフェテリアのテラスへ行ってみた。

 

すごい~!トレドの街が丸見えだ!

アルカサルやカテドラルがはっきりわかる。

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眺望を楽しんだものの、もう時間的にはシエスタの時間。

街歩きでお昼ご飯を食べ損ねていたので、

カフェテリアのテラスで食べようかと思ったが、

なんといっても暑すぎた。。。43度……。

ということで部屋に引き返して、ルームサービスをとることに。

電話をかけると、まったく英語が通じない。

片言のスペイン語で注文。大丈夫かな……と不安に思ったが、

ちゃんと注文した通り、やってきた。

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カフェ・コン・レチェとサンドイッチ。

 

カフェ・コン・レチェとは、

カフェ=コーヒー、コン=一緒に、レチェ=ミルクで、

フランス語でいうと「カフェオレ」のことなのだが、

フランスで飲む「カフェオレ」とは似て非なるものだ。

イタリア語にすると「カフェラテ」だが、

またこれもイタリアで飲む「カフェラテ」とも違う味わい。

 

しばらくスペインに滞在すると、

カフェ・コン・レチェなしでは暮らせなくなってしまう。

(私は、ちょっとカフェイン中毒気味。)

   コーヒーや食べ物へのこだわりはこちら

       

ariruariru.hatenablog.com

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パラドールの部屋でルームサービスを楽しみつつシエスタ

静かだ。何にも邪魔されない静けさだ。

シエスタが終わったら、街に降りよう。

街歩きと景色を満喫しに。

 

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スペインひとり旅「さ迷い歩くトレド街歩きその1 見どころ満載のカテドラル」

2012年8月

この夏は、スペインの気ままな一人旅。

マドリッドから旅を始め、アンダルシア地方の

グラナダコルドバを訪れて、マドリッドに帰ってきた。

この日は、再びマドリッドから出発。

中世のまま時が止まったような、古都トレドへ。

 

目次

 

さ迷い歩くトレドの街歩き

三方をタホ川に囲まれた城塞都市トレド。

アルカンタラ橋を渡ったら、そこはもう中世。

街の中心コソドベール広場から歩いてみる。

迷路のようなトレドの街。迷子になるのが楽しい街だ。

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観光客がたくさん。これは20年前との大きな違い。

ふとのぞく小径がいい雰囲気。

そういえば、十数年前も素敵な小径を見つける度に

小径100選!とか勝手に言って、写真を撮りまくったな……。

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見どころ満載のカテドラル!

ほどなくして、カテドラルに出た。

スペインのカトリックの総本山。

大きすぎてずいぶん離れないと写真に収まりきらない。

荘厳で勇ましい感じ。

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フェルナンド3世の命によって13世紀に建設が始められ、

15世紀に完成したスペイン・ゴシック様式の大聖堂。

カテドラルの向かいにあるチケットセンターで

チケットを購入して、いざ中へ。

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内部は気持ちの良い空間!

黄金がふんだんに用いられた豪華な装飾。

黄金はコロンブスアメリカから持ち帰ったものが

一部は使われているのだという。すごい!

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ステンドグラスの色合いがシックで美しい。

青みが深くて。スペインらしい。

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自然の光がふんだんに取り入れられ、神々しい。

おーっ!もう美術館に来たのかと思うような、聖具室。

エル・グレコティツィアーノなんかもある。

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オーディオガイドを借りたので、

説明を聞きながらゆっくり見学できた。

 

長年の増改築の末、さまざまな時代が

合体したような見事なカテドラル。

またこれから時代が変わったら、

またカテドラルも変わるのかもしれない。

古いことが素晴らしいのではなくて、

変化してきた今が素晴らしいのだと思った。

 

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スペインひとり旅「宝物のような時が流れる!中世の街トレドへタイムスリップ!」

2012年8月

この夏は、スペインを気ままに一人旅。

旅の始まりは首都マドリッド。しばらく滞在した後、

列車でアンダルシアのグラナダへ。

数日滞在の帰りにコルドバに寄って、

マドリッドに帰ってきたところ。

 

目次

 

マドリッドに「ただいま」

アンダルシアの暑さは尋常ではない。

マドリッドも充分暑いが、暑さの種類が違った。

クタクタで帰り着いたマドリッド

同じホテルにチェックイン。

ホテルはマドリッドの中心地にある,、

「レヘンテ」というホテル。

グランビア駅とカリャオ駅の真ん中にあって、

ソル広場まで徒歩5分という素晴らしい立地だ。

www.booking.com

 

再びアトーチャ駅から出発!今度はトレドへ!

マドリッドでしばらくゆっくり過ごした。

慣れたホテルはありがたい。

 

次の旅の目的地はトレドだ。

トレドは十数年前に訪れたことのある街。

その街の美しさに圧倒されたことを覚えている。

当時はマドリッドから日帰りで訪れて、

もっと居たい!と思ったので、今回は1泊することにした。

 

お世話になったホテルをチェックアウトして、

すっかり慣れたアトーチャ駅へ。

以前に確認しておいたコインロッカーに

スーツケースを入れて、トレドへ旅立つ。

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アトーチャ駅のコインロッカーはとてもきれいで

近代的。集中管理するシステム。わかりやすい。

係の人も付いているので安心だ。

 

トレドは1泊の予定。

その後は、いったんアトーチャ駅に

戻ってから、バルセロナに移動する予定だ。

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2等席を買ったけど、たまたま1等席の車両がきた。

ラッキー!

1等席なんて買うことがないので。

やっぱりちょっと、ゆったりしてるかな。

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たった30分でトレドに到着。

アンダルシアが遠かっただけに、今回は一瞬に感じる。

 

宝物のような時が流れる中世の街

あっという間にトレド駅。

駅舎が素晴らしいのは十数年前と同じだが、

ホームやほかの部分は大幅に変わっていた。

前はこんなに広いスペースはなかったなぁ。

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トレドは16世紀にスペインの首都だったこともある街。

その後首都はマドリッドへ移り、

16世紀当時のままの街並みが残る静かな古都だ。

 

マドリッドも暑かったのだが、トレドもまた一段と暑い。

まあ、夏のスペインはどことも暑いのでしょうけど。

内陸部独特の乾いた風が熱風となって吹き付けてくる。

アンダルシアともまた違う暑さだ……。

テレビの天気予報によると最高気温は43度らしい。

聞かなきゃよかったかも。

 

トレドの駅舎は美しいことで有名だ。

ステンドグラスがきらきらしている。 

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駅を出ると、すぐそこに広がっている風景。

荒涼とした土地が広がっている。20年前もそうだった。

駅前にはだれもいなくて、シーンとしていたのを覚えている。

でも今回は観光客がたくさん歩いている。

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トレド駅を出て右手に通りを進む。ただの田舎駅の駅前だ。

道なりに進むと左にカーブしている。

20分くらい歩いていると、だんだん不安になってくる。

ここが本当にかつて首都がおかれた街なのか?などと思っていると、

ふいに見えてくるのだ!すごい景色が!

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十数年前、この景色が目に飛び込んできたとき、

走り出したくなった。

(というか、実際にちょっと駆け足になった。)

現代社会から取り残されたような街が見えてくる。

 

アルカンタラ橋を渡ったら

アルカンタラ橋を渡って中世へタイムスリップ。

トレドは城壁に囲まれた城塞都市だ。

三方をタホ川に囲まれているトレドの街。

橋を渡らなければ、街には入れない。

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アルカンタラ橋は13世紀につくられた橋だ。

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タホ川が流れている。このタホ川というのは、

隣国ポルトガルで大西洋に注いでいる。

ポルトガルリスボンを流れるテージョ川のことだ。

 

橋を渡ると、まるで秘密基地のように、

迷路のような道が続く。

かつてイスラムの勢力が強かった時代の名残。

スペイン各地でその名残を感じる。

 

回廊に癒されるサンタ・クルス美術館

アルカンタラ橋を渡ってしばらく進むと、

サンタ・クルス美術館の前に出る。

サンタ・クルス美術館は、かつて病人や

孤児のための慈善施設として建設された。

現在は美術館として利用されている。

ファザードは立派なプラテレスコ様式

スペインのルネサンス様式だ。

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トレドの大画家である、エル・グレコの作品が充実している。

エル・グレコとは、16世紀から17世紀にかけて

トレドで活躍した画家で、元はギリシャの生まれだ。

グレコ」とはスペイン語ギリシャのことで、

冠詞の「エル」を付けて、「ギリシャ人」と呼ばれていた。

独特のタッチで描かれる劇的な宗教絵画を数多く残している。

日本では、岡山県の倉敷にある大原美術館

その作品を観ることができる。

私も好きで何度か訪れたことのある美術館だ。

ちなみに、大原美術館の隣のカフェの名前が

エル・グレコ」だった。

マドリッドプラド美術館にもエル・グレコの作品が

いくつか所蔵されていた。

 

サンタ・クルス美術館はなんと無料で入れる。

なんて太っ腹!

所蔵の内容も素晴らしいのだが、建物や雰囲気自体が好きだ。

壁に飾られたスペインタイルがいい感じ。

こんなタイルを見ると、イベリア半島にいるんだなぁと思う。

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優美な回廊には美しい中庭が。

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ただでさえ静かなトレドの街だが、ここにいると

本当に静かで穏やかな時間が流れている。

もし私がトレドに暮らす住人だったら、

一週間に一度くらいはここに来て、ぼんやりしたいな。

宝物のような時が流れるトレド。

1分1秒を大事にしたくなる。

 

トレドの中心ソコドベール広場へ

トレドらしい空間と美術を楽しんだら、

このアーチをくぐって、ソコドベール広場へ。

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手前にかっこよく立っている像は、

文豪ゲル・デ・セルバンテスだ。

有名な「ドン・キホーテ」の作者で、

エル・グレコと同じ時代に活躍した世界的大作家。

 

ソコドベール広場は、トレドの中心にある広場。

緑の木陰が気持ちいい。

広場からアルカサルが見える。

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さあ、ここからしばらく街をさ迷い歩く。

目的地を決めずに歩いてみよう。

さ迷うことを目的にして。

 

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スペインひとり旅「さよならグラナダ、驚きと感動のメスキータ<コルドバで寄り道>」

2012年8月

この夏は、スペインを気ままに一人旅。

マドリッドに数日滞在後、列車でアンダルシアのグラナダへ。

今日はとうとうグラナダを去って、

コルドバに寄り道してからマドリッドへ戻る。

 

目次

 

名残惜しいグラナダの街

アルハンブラ宮殿を訪れるために来たグラナダ

想像以上にとても魅力的な街だった。

 もっと長居したかったな。

後ろ髪をひかれながらグラナダをあとにする。

朝のグラナダ。涼しくて静か。

昨夜のにぎわいはどこへ?

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まだ涼しい朝のうちにグラナダ駅へ。

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9:10の列車でコルドバを目指す。

コルドバまでは約2時間20分。

車窓からの眺め。

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昨夜からの体調不良はまだ戻らず。

まっすぐマドリードに戻ろうかと思ったけど、

長すぎる列車の旅もまた厳しい。

というわけで、予定通りコルドバで寄り道することにした。

 

メスキータの街 コルドバで寄り道

予定通り、昼前にはコルドバ駅に到着。

コルドバは、かつてイスラム文化が花開いた

アンダルシアの主要都市の1つだ。

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想像以上に近代的な街並みが広がっていた。

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駅から街歩きスタート。南に向かって歩く。

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20分くらい歩くと、街の雰囲気が変わってきた。

ユダヤ人街だ。メスキータの北側に広がる、

迷路のような道が入り組んだ地域。

かつてユダヤ人が暮らしていた地域だが、

レコンキスタ後にはユダヤ人が追放された。

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アンダルシアの暑い夏を過ごすために、

パティオが設けられた白い家々が並ぶ。

どの小径もかわいらしい。

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うろうろしていると方向感覚を失ってしまう。

本当に迷路のように入り組んだ道ばかり。

でも、適当に歩いていたら行きたかった場所に出た。

 

共存に驚かされる! メスキータ

メスキータとは、かつてイスラム時代に

モスクとして建てられた建物だ。

かつてこの土地がイスラム教徒たちのものだったころ、

この場所につくられたモスク。

建設が始まったのは8世紀のこと。

何度かの拡張工事の結果、大モスクとなった。

コルドバで寄り道したのは、これを見たかったから。

ミナレットと呼ばれる尖塔が印象的。

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免罪の門を抜けると、広い中庭に出る。

オレンジの木がたくさん!憩いの場が広がっていた。

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メスキータの内部へ。

外観から想像していたよりも、めちゃめちゃ広い!

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どこまでも幾重にも連なるアーチの連続。

ぞわぞわと鳥肌が立った。

イスラムの時代がいかに大きな支配力を持っていた

ことかがうかがえる。

そして驚きなのは、レコンキスタ後に

これを破壊しなかったことだ。

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アラベスク模様やモザイクで飾られたミフラーブ。

ミフラーブとは、メッカの方角を示す壁がんのこと。

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そして、このイスラムの神が宿る場所の一部が、

カトリックのカテドラルになっている!

なんという衝撃的な共存!

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レコンキスタに思いを馳せて

レコンキスタ後も、この見事なメスキータを

すべて壊してしまうのはもったいないと思ったのだろうか。

建物の一部を改修して、イスラムカトリックを共存させるなんて

画期的というか、今ならそんな発想はないだろう。

 

窓のない密閉された空間が神秘的なメスキータ。

しかし、カテドラルに改修された部分には、

外からの眩しい光が降り注いでいた。

 

レコンキスタの歴史を目の当たりにするような

アンダルシアでの滞在。最後に見たのは

衝撃的な「共存」という形だった。

 

信仰の形に違いはあっても、信仰自体に違いはない。

ということなのだろうと、私は理解した。

 

2時間、爆睡……

さて、列車の旅に戻ろう。

充実のアンダルシアの旅だった。

体はクタクタだけど、コルドバもやっぱり外せない場所。

この列車でマドリッドへ戻る。

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2時間、爆睡。

あっという間にマドリッドだ。

 

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