「暮らすように旅したい!」 旅のあれこれ ariruariru

勤め人ですが心は旅人。ヨーロッパ中毒気味。「言葉」が大好き。

ちょこっとフィンランド&クロアチア旅「旅の計画はひょんなところから動き出す!?ヘルシンキ経由のドゥブロヴニク旅へ」

旅に出られる日を想いながら、過去旅の復習をしています。

ariruariru.hatenablog.com

 

2014年8月

この夏は、友人と2人でヨーロッパへ。

突然思いたった行き先は、

クロアチアドゥブロヴニク

まだまだ少ない情報を頼りに

ヨーロッパをわがままに歩きます。 

 

目次

クロアチアへ!でもその前に

ドゥブロヴニクへ行こうと突然思いたって

旅の計画を立てた、この夏。

最近話題の街だけど、まだまだ情報が少ない。

 

ドゥブロヴニクには日本からの直行便はないので、

どこかで乗り換えなければならない。

 

パリやロンドンなどの大都市でない限り、

日本からの直行便が少ないヨーロッパ。

しかしヨーロッパまで行ってしまえば、

意外とヨーロッパ域内は狭いのだ。

 

目を付けたのは、フィンランド航空。

なんといっても、ヨーロッパに10時間で

行ける手軽さが魅力だ。

 

ひょんなことから旅の計画が動き出す

飛行機のタイムテーブルを見てみると、

ヘルシンキへ到着した後、

その日のうちにドゥブロヴニク

出発できる便はなかった。

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(シンプルなフィンエアー。北欧らしくて好感が持てる。)

 

初めは、当日にドゥブロヴニク

入れるルートを求めて、

いろんな条件でネット検索、、、。

 

でもふと思いついた。

 

当日にドゥブロヴニクに入れないことを

逆手にとることができるのでは……?

 

ヘルシンキで1泊すればいい!

ヘルシンキでは、まだ街歩きをしたことがない。

いつかじっくり北欧もまわってみたいが、

1泊で簡単にヘルシンキ観光をしよう。

 

フィンランド航空なら、日の高いうちに

ヘルシンキへ到着することができる。

しかも夏の北欧。日没は遅い。

到着した日に充分観光ができるではないか!

 

ヨーロッパへの旅は、一日目はほぼ移動だけで

終わってしまうが、これなら一日得した気分。 

なんて好都合!

 

航空機のタイムテーブルから、

今回の旅の計画は動き出した。

 

まずはフィンランドヘルシンキ

旅の計画はこうだ。

 

まずはフィンランドヘルシンキへ向かう。

10時間というヨーロッパでは最短のルートだ。

 

調べてみると、ヘルシンキ空港内にホテルがある。

空港内のホテルで1泊することにした。

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(機能的で無駄のない、ヘルシンキ・ヴァンター空港。)

 

翌日はヘルシンキから、クロアチアドゥブロヴニクへ飛ぶ。

空港内のホテルなら移動時間にも無駄がない。

 

空港から街の中心部へはバスが出ているようだ。

空港に到着してホテルにチェックイン。

すぐに街歩きへ向かえるという算段だ。

 

もちろん滞在時間は限られているので、

行きたいところを厳選しておかなければならない。

ヘルシンキという魅力的な街が、

数時間で堪能できるわけがない。

また来るぞという気持ちで厳選、厳選、、、。

 

翌日はクロアチアドゥブロヴニク

ドゥブロヴニクへのフライトは、翌日の午前中だ。

空港内のホテルだから、ギリギリまでゆっくりできる。

 

ドゥブロヴニクは、アドリア海の真珠とうたわれる

美しい城塞都市だ。

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(美しすぎるドゥブロヴニクの街。現実世界と思えない。完璧だ。)

 

大好きな街歩きを堪能したいし、リゾートの楽しみもある。

 

勤め人の性、なかなか長い滞在は難しいが、

なんとか最低でも10日は確保したいヨーロッパ旅だ。

しかし今回、実は確保できなかった。

いつもより短い滞在だ。

だからこそ、駆け足で通り過ぎるだけの旅にはしたくない。

ゆっくりのんびり気分も味わいたい。

 

さて、わがままな希望がいっぱい詰まった今回の旅。

ちょこっとフィンランドクロアチア旅、

ちょっと時間を使ってふり返っていきます。

 

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≒(ニアリーイコール)を楽しむ言葉の世界<その13>「イタリア語は真面目に、そして不真面目に学ぶ」

土曜日は、言葉のお話を書いています。

目次

大人になってもテスト大好き人間

私は昔からテストとか試験が大好きな、

ちょっと変わった子どもだった。

そういうとたいていの人は、

「成績がよかったからでしょう?」と言う。

もちろんテストで良い点数がとれたらうれしい。

でも、私は決して良い点数ではなくても、

テストを受けること自体が好きだった。

 

イタリア語をまじめに勉強していたころ、

イタリア語検定に挑戦していた。

5級、4級は、問題集と参考書を使って

独学で合格にこぎつけた。

その時すでにイタリアへ行った経験があったし、

自然なイタリア語を聞いたり、

イタリアの文化を多少なりとも知っていたことが

大きなプラスになっていたと思う。

ariruariru.hatenablog.com

 

しかし、3級の勉強に取り掛かると、

分からないことが増えてきて、

誰かに教えてもらうたいと思うようになった。

 

忙しい暮らしをしていたので

週に1度だけ、イタリア語の教室に通うことにした。

とても新鮮だった。

ネイティブの先生に教わることももちろんだけど、

そこで出会った生徒のみなさんが新鮮だった。

こんなにもイタリア語を学ぶ目的って

多種多様なんだということが。

 

年に数回、必要になるこんな本

そんなイタリア語の学習の中で、

いろいろな参考書や問題集を使ったけど、

年に数回、眺めたくなる本がある。

それが、情報センター出版局の

旅の指さし会話帳⑥イタリア」という本。

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この本は、旅行者のための単語と会話集のようなもので、

決して語学を勉強するときに使うための

本ではないのだと思う。

 

でも、私はイタリア語の勉強をしている時に、

何度もこの本を開いた。

そして今でも、年に何度か眺めている。

 

実はこのシリーズを何冊も持っている。

スペイン語ポルトガル語、フランス語などなど。

シリーズ本ではあるものの、違う言語を扱っているので

著者が異なり、それぞれの本のテイストが違うのも

おもしろいところだ。

チョイスする単語もそれぞれ違う。

 

イタリア語は真面目に、そして不真面目に!

最初は、イタリアの旅のために買ったものだ。

旅の単語と会話集なので、

詳しい文法の説明などは載っていない。

 

しかし、侮るなかれ、

本の最後についている単語帳には

2600以上の単語が収録され、

非常に簡単な文法の説明のページもついている。

 

だんだん難しい文法を勉強するようになって

ドツボにハマってきたとき、

この簡単な文法ページを読むと

肩の力が抜けてちょうど良い。

 

「知らなくても困らない」とか、

「動詞の活用はあとまわしでよい」など、

そんなときに読むと涙が出そうな説明文が並んでいるのだ。

 

文法を真面目に学ぶことは大切だと思うけど、

ときどき不真面目にもならなきゃだめだ。

 

文法に縛られない、本来の言葉のおもしろさに

ハッと気づくことができる。

 

そんなイタリア語学習者のことを

知ってか知らずかはわからないけれど、

実は奥深く、非常にさまざまなニーズに

こたえているのではないかと思う。

 

だって私は、ただの旅人の時にも、

学習者になってからも、学習のレベルが上がった後も、

そして学習を止めてからも、ずっと使っているから。

 

親愛なるイタリアの皆さんへ

そしてこのシリーズ本の大好きなページ。

 

この本の最初のほうに、

「親愛なるイタリアの皆さんへ」と

書かれたページがある。

イタリア語では、

per Voi carissimi amici italiani

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 上半分はイタリア語で、

下半分には日本語で同じ内容の文章が書かれてる。

これはイタリア語に限ったことではなく、

このシリーズ本すべてにあるページだ。

 

この本を現地で現地の人に見せる前提で書かれたこの文章。

「つたない言葉でもコミュニケーションをとりたいと

思っている旅人です」という宣言文みたいな内容だ。

 

この文章を読むと、なんだか勇気づけられる。

「そうだ、つたなくてもいいじゃないか、

だって私は外国人なんだし、

しゃべれなくて当然だ」と思える。

 

この本の作成の意図とはきっと違うとは思うけど、

私は私なりの使い方で、この本ともう十年以上の

付き合いをしている。

 

このページの上半分にあるイタリア語を

読めるようになった時、うれしかったなぁ。

そんな思い出も詰まっている一冊だ。

 

あぁー!

イタリアへ行きたい!

 

 

過去の「≒(ニアリーイコール)を楽しむ言葉の世界」はこちら

    ↓

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≒(ニアリーイコール)を楽しむ言葉の世界<その12>「大好きな旅と音楽とイタリア語【第5章】」

土曜日は、言葉のお話を書いています。

先週土曜日の記事の続き、今日は

「私の大好きな旅と音楽とイタリア語<その5>」

今日で終わりです。 

  その<1><2><3><4>はこちら

        ↓

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目次

イタリアの生活の中でであう音楽用語たち

イタリアには、音楽用語があふれている。

音楽好きの人なら、イタリア語をまったく知らなくても、

そこかしこに楽しい文字が躍っているはず。

自動車の車検場で「andante」に出会えるように、

さまざまな生活の中で新鮮な出会いが待っている。

 

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(2015年イタリアのフィレンツェジェラート屋さんの看板やメニューを見るのも楽しい。)

そのことに気づいて以来、私はイタリアで、

看板などの文字を見るのが大好きになった。

新たな音楽の欠片を見つけると、

頭の中に自然と音楽が流れてくるようで。

「イタリアは音楽用語にあふれている!」

 

イタリアは音楽用語にあふれている?

いや、それは間違いだ。

イタリアが音楽用語にあふれているのではない。

音楽は生活から生まれ出てきたものだから、

私が音楽用語と思って覚えた言葉は、

生活の中のイタリア語だったという話だ。

 

歴史を逆からたどっているようなもの。

イタリア人なら、車検場の「andante」に感動することはない。

da capo」のcapoが「頭」という意味だったことも、

バスの停留所を「fermata」という呼ぶことも、

それはあたり前のイタリア語なのだから。

 

ステイ先のホストマザーは

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(2015年夏のフィレンツェミケランジェロ広場から見る街はため息が出る美しさ。)

 

イタリア語の言葉の中に、

イタリア語とは知らずに、

音楽の世界ですでに出会っていた

言葉がたくさんあること。

その感動を、つたないイタリア語と英語で

私はホストマザーに伝えた。

 

生粋のイタリア人である彼女には、

実感を持って理解するのは難しい話だったのではないかと、

今なら冷静に私も考えることができるが、

当時は興奮気味に伝えたと思う。

 

彼女はよくわからない私の話を一生懸命聞いて、

満面の笑みで私にこう言った。

「なんてすばらしい発見!」と。

 

そして、こう続けた。

「私もイタリア語が好きで、音楽も大好きよ!」と。

「あなたが、イタリア語も音楽も大好きだということを

知れてとってもうれしい!」

 

私の言いたかったことが伝わったかどうか定かではないが、

なにしろ私が喜んでいることだけは確実に伝わった。

彼女は彼女のやり方で一緒に喜んでくれたのだ。

 

「共感」と「同調」の違い

言葉の話からは少しそれるかもしれないが、

旅先で、「共感」と「同調」の違いを感じることがある。

 

さっきも書いたように、

ステイ先のホストマザーは素敵な人だった。

私のつたない言葉から、「共感」できる部分を

いつも見つけてくれようとする。

でも決して、私に「同調」はしないのだ。

私の細かい説明は分からなくても、

私の思いに大いに「共感」はしてくれる。

その「共感」の矢印は常に自分発信。

 

それがとても心地よかった。

 

ふと日本にいるときはどうだろうと考えてみる。

日本にいるときは、「同調」も「共感」も

同じカテゴリーの中に入れてしまっているのではないかと

自分を振り返ってハッとする。

 

個人主義の欧米だからなのか、

出会った人がたまたまそうだったのか、

イタリア人がそうなのか、

それはわからないけど、

私も「同調」ではなく、

「共感」できる人になりたいとあらためて思った。

 

 

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≒(ニアリーイコール)を楽しむ言葉の世界<その11>「大好きな旅と音楽とイタリア語【第4章】」

土曜日は、言葉のお話を書いています。

先週土曜日の記事の続き、今日は

「私の大好きな旅と音楽とイタリア語<その4>」です。 

  その<1><2><3>はこちら

        ↓

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目次

音楽とイタリア語の関係性?

ちょっとおおげさに、音楽とイタリア語の関係性なんて

書いてみるが、要はイタリアで過ごしたことで気づいたって話。

 

andante」とは、「適度にゆるやかな」などと訳される形容詞。

それはそうと、「andante」という言葉は、

イタリア語を学ぶ前から知っている。

音楽をやったことのある人なら必ず知っている言葉なのだ。

 

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(2016年オーストラリアのシドニー。旅には音楽が欠かせない。)

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シドニーのオペラハウス。季節が逆でよかった。オペラシーズン真っただ中の南半球。)

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(2012年スペインのマドリッドカタルーニャ音楽堂へ。)

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カタルーニャ音楽堂で楽しむコンサード。旅のメインイベント。)


「アンダンテ」は、テンポをあらわす音楽用語である。

モデラート」と「アダージョ」の中間のテンポだ。

さいころからピアノなどの音楽を一応やっていたので、

「アンダンテ」という言葉は私にとっては馴染みのある言葉だった。

 

イタリア語に親しみを感じたのも、音楽をやっていたことが

少なからず関係していただろうと思う。

音楽用語はイタリア語からきているものが多い。

実は「ドレミファソラシド」もイタリア語だ。

「アンダンテ」もそんな言葉の1つだった。

 

音楽用語としての「アンダンテ」は、

「ほどよくゆっくり」という意味で、

モデラート」の「中くらいの速さで」

アダージョ」の「ゆるやかに」とともに、

私の中では暗記して覚えた知識の1つだった。

もちろん、その言葉を知った時には、

それがイタリア語とはしらなかったのだけど。

 

腑に落ちる快感を味わう旅

さて、イタリアでの出来事の話へ戻る。

今、目の前にものすごく大きな文字で

andante!」と書いてあるではないか。

 

あぁ、今まさにこの車のスピードが「andante」だったのだ。

子どものころから楽譜の左上で見慣れていたはずの

andante」の意味が、初めて理解できた気がした。

 

そういえば、音楽用語の「アンダンテ」も

「歩くくらいのスピードで」と説明される時がある。

そうだったのか!

andare」(歩く)からの「andante」だ。

 

「ほどよくゆっくり」なんて全然ピンとこなかったけど、

まさに、今、この車のスピードのことだったのだ。

日本語にすれば、「徐行運転」といったところか。

でもニュアンスはまったく違う。

 

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(かわいらしいフィレンツェの標識。2007年夏。)

 

もうすっかり楽器を演奏しなくなってしまったけど、

今なら、「andante」と書かれた楽譜を素敵なテンポで

演奏できそうな気がする。

 

andante」をイコールで結ぶ日本語はない。

どうやったって、「≒」(ニアリーイコール)にしかならないのだ。

「andare」も「行く」とも訳せるし、「歩く」とも訳せる語句。

イコールでは結ばれる日本語は見あたらない。

 

でもこうやって、言葉にはできない「=」の

経験をした時の快感といったら!

まさに「腑に落ちる」とはこういうことだ。

 

 (さらに続きます。また来週。)

 

過去の「≒(ニアリーイコール)を楽しむ言葉の世界」はこちら

    ↓

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フランス&スペイン旅「ワインとバスクの旅!帰路につく日。ビルバオに別れを告げて」

また旅に出られる日を想いながら、

今日も旅の復習をしています。

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2019年8月

この夏は、友人との2人旅。

フランスのパリからボルドースペインのサンセバスティアン

ビルバオ大西洋側を南下した。

訪れたかった場所をわがままにめぐる旅へ。

 

目次

帰路につく日の朝は

約2週間のフランス・スペイン旅もこの日が最終日。

時刻は朝の5時半。

まだ暗いビルバオの街は静まり返っていて、

私たちがスーツケースをひく音が響きわたる。

 

寒い。

朝は特に気温が低く、8月中旬でも肌寒い。

 

ビルバオ空港まではバスで移動するので

ひとまずホテルから一番近いバス停へ向かう。

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  ビルバオのホテルはこんな感じ

       ↓

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バスは、サン・マメスのバスターミナルと

ビルバオ空港を頻繁に結んでいる。

サン・マメスのバスターミナルは、

サンセバスティアンからビルバオ

移動してきたときに利用したところだ。

 

バスターミナルまででも10分も歩けば着く。

本来なら始発駅から乗りたい。

確実に席やスーツケース置き場を確保できるからだ。

でもスーツケースをゴロゴロ歩くことを考えて、

最寄りのバス停から乗ることにした。

最寄りのバス停まで徒歩5分。

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まだ暗いが、通りの街灯は比較的明るくてちょっと安心。

しばらくするとバスを求めて人が集まってきた。

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お?もしや……結構バスはいいっぱいかも。

乗車時間は20分ほどだが、できれば座りたい。

ほぼ時刻通りにやってきたバスには数人がすでに

乗車していた。何とか席を確保。

この空港行きのバスにも、バリックカードが利用できる。

最後の最後まで便利なカードだった。

 

  ビルバオの交通についてはこちら

        ↓

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ビルバオ空港で朝ごはん

時刻通りに空港に到着。

ビルバオ空港はそんなに大きな空港ではないが

清潔で無駄のない空間が広がっていた。

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この日は朝が早かったので朝食は空港で。

空港内にはあまりお店がなかったので、

こちらの通路にあったカフェで朝食を購入。

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シンプルにクロワッサンとコーヒー。

眠い目をなんとか必死にこじ開けつつ……。

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コーヒーは「ラバッツァ」だった。

イタリアのコーヒーだ。でもスペインの淹れ方なのか、

しっかりスペインのコーヒーの味。

うぃー!目が覚める!

(朝がとても苦手なんです。。)

 

ビルバオに別れを告げて

飛行機の時刻は7:10。

ようやく空が明るくなってきた。

美しい空の色を眺めながらタラップを上がる。

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このエールフランスの飛行機でビルバオを出発し、

フランスのパリへ。そこから乗り継いで日本へ帰る。

いよいよ旅の終わりだ。

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旅をふりかえって

フランスからスペインと移動しながら過ごした2週間。

もりだくさんの旅になった。

 

ほとんどは初めて訪れる街。

驚きあり、発見あり、離れがたい街の数々。

もっとやりたかったことあるし、

もっと長く滞在したかった街ばかりだけど、

「限られた2週間の旅」という点では、

充分に満足できた自分らしい旅になった。

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たくさんのお土産とともに帰路へ。

やっぱり旅はいいもんだ。

旅にでかけることができる幸せを、

今、かみしめながら。


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フランス&スペイン旅「ワインとバスクの旅!ビルバオ最後のバルめぐり!おしゃれトルティージャに舌鼓」

また旅に出られる日を想いながら、

今日も旅の復習をしています。

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2019年8月

この夏は、友人との2人旅。

フランスのパリからボルドースペインのサンセバスティアン

ビルバオ大西洋側を南下した。

訪れたかった場所をわがままにめぐる旅へ。

 

目次

最後ももちろん、バルめぐり!

ビルバオを速足で歩いた日。

たっぷり休憩したら、この旅最後になる夕食へ。

 

最後の夕食もバルめぐりと行きましょう。

この旅、ホントにいろんなバルで美味しいものを食べた。

 

 ビルバオでも大活躍!バスクの旅のお供におススメです。

       ↓

 

こちらの本にも載っているお店、

「エル・ピンチート」へ。

(いったいどんだけこの本の世話になっているんだ…)

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新市街にあり、ホテルから歩いて行けた。

想像以上に中は広くて開放感があるお店。

結構早く行ったのだけど、混んでる!

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こちらのお店でみんなが注文するのは、

「ピンチョ・モルーノ」という子羊肉の串焼きだ。

通りからも見えるところで焼いているので、

視覚的にも嗅覚的にも、もうお腹が鳴る!

 

とりあえずは、友人はモルーノ、私はタコ。

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フリットもうまい。

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店内が広めなのでテーブルにもつけるし、

混んではいるけどちょっとゆったりできるお店だった。

 

1軒目のお店を出てからぶらぶら歩くのも、

バルめぐりの楽しさだ。

この日、8月のバカンス期真っただ中だったため、

お店選びには少々苦戦していてた。

行きたかったお店が休みだったりして。

しかもビルバオは滞在日数が短かったために、

通りすがりに見たあのお店へ行ってみよう!

というわけにもいかず。

 

素敵なお店でトルティージャ

でも、最後に見つけました。

とっても素敵なお店を。

「ラ・セパス・デ・エストウランサ」

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こちらはバルではなく、カフェレストラン。

でも入ったところにバルカウンターが設けられている。

 

ものすごくおしゃれな感じのお店に、

若干入るのを躊躇したのだが、入って良かった!

 

私たちはあくまで「バルめぐり」だと思って、

バルカウンターへ。

何?このおしゃれなトルティージャは!?

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今までスペインでたくさんトルティージャを食べたけど、

こんなおしゃれなトルティージャは初めて。

 

 この旅のトルティージャはこちら(結構食べてる)

       ↓

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とろっとろでボリュームがあって、とっても美味しい。

身も心もとろけそう。

しかもこのお店、意外なことにとてもリーズナブルだった。

 

あぁ、ビルバオにあと1週間滞在するなら、

きっとこのお店は再訪しただろうな。

 

最後に訪れたお店はそんな風に思えるお店。

この日も、お腹いっぱい、心もいっぱい堪能しました。

歩いてホテルへ戻る。

翌日は早朝の出発。

しっかり準備して最後の夜もしっかり寝ましょう。

名残惜しいけど。

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≒(ニアリーイコール)を楽しむ言葉の世界<その10>「大好きな旅と音楽とイタリア語【第3章】」

土曜日は、言葉のお話を書いています。

先週土曜日の記事の続き、今日は

「私の大好きな旅と音楽とイタリア語<その3>」です。 

 

  その<1>・その<2>はこちら

        ↓

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目次

行く、歩く、行きましょう、歩きましょう

ようやく「andare」に話をもどす。

イタリアのフィレンツェでホームステイ中の時だ。

 

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(2015年夏のフィレンツェ旅。ステイか旅か、滞在する形態が変わると、街の印象も変わるものだ。)
 

ホストマザーと過ごした2週間のうちに出会った言葉の中でも、

andare」という単語は欠かせない。

もちろん、「行く」とか「歩く」という意味の言葉なので、

日常会話では必ず毎日登場する、なにげない言葉の1つだ。

 

特に一人称複数形の「andiamo」は

「さあ、行こう」とか「行きましょう」とかの意になるので、

幾度となく使う言葉である。

 

でも、私がとても印象的だった「andare」は、

ちょっと形を変えて「andante」という形で私の前に登場した。

 

ある朝、車検を忘れたホストマザー

ステイ中のある日、ホストマザーの運転で出かけた朝、

車に乗り込んでから彼女が急に、

「悪いんだけど、車の車検を忘れてたの」と言い出した。

 

ステイ先の彼女の家は、

フィレンツェの中心地から少し離れた丘の上で、

とても静かな住宅地の一角にあった。

フィレンツェの中心地からは、

バスで15分ほどの便利なところだ。

 

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(2011年のフィレンツェ。中心地から少し歩いたら、もうこんな風景。)

 

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(2011年冬。フィレンツェ中心部のカルツァイウォーリ通りはいつもこのにぎわい。)

 

彼女と2人で出かける時は、彼女の小ぶりな愛車に

乗せてもらうことが多かった。

 

車検を失念していたことを思い出した彼女はその朝、

「そんなに時間がかからないから、車検に出している間に

近所でゴハンを食べましょう」

と提案し、もちろん他の選択肢をもたない私はそれにのった。

 

日本の車検のシステムとはちょっと違うんだなと思いつつ、

そのまま車は車検を受けるため、車検場のような場所へ。

ステイ先から10分ほど走った、行きつけの?検査場のようだ。

 

暮らしの中で出会った「andante

車に乗ったまま、車は緩やかなスロープを

くだって地下へ吸い込まれていく。

イタリア人の運転は日本人よりもそうとう荒いが、

彼女の運転はいつも安全運転。

 

ぐっとスピードを落として、

薄暗い地下の空間へと入っていく。

イタリアの夏はまぶしいので、

地下に入ると急に真っ暗な空間に感じる。

 

その時、目の前に大きな看板が掛けられているのが見えた。

その看板に書かれていた大きな文字。

それは、「andante」という言葉だった。

 

 (さらに長くなるので、次回へ続きます。)

 

過去の「≒(ニアリーイコール)を楽しむ言葉の世界」はこちら

    ↓

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フランス&スペイン旅「ワインとバスクの旅!ビルバオのカラフルなパピーがかわいい!」

また旅に出られる日を想いながら、

今日も旅の復習をしています。

ariruariru.hatenablog.com

 

2019年8月

この夏は、友人との2人旅。

フランスのパリからボルドースペインのサンセバスティアン

ビルバオ大西洋側を南下した。

訪れたかった場所をわがままにめぐる旅へ。

 

目次

ビルバオの街歩きは旧市街から新市街へ

この日はぶらぶらとビルバオを歩いている。

3日しかないビルバオ滞在は、

あまり欲張っても疲れてしまうので

行きたいところだけを訪れて無理のないプラン。

 

 ビルバオでも大活躍!バスクの旅のお供におススメです。

       ↓

 

フランスのパリから始まったこの夏の旅も

いよいよ翌日が最終日だ。

なんとなく旅の終わりが近づいてくると

心がどんより曇ってしまうもの。

この日のお天気のように……。

 

この旅で初めて訪れたバスク地方は、

新しいことをいろいろ教えてくれた。

そして癒された。

 

さて、グッゲンハイム美術館の裏手から新市街に入った私たち。

美術館の表側に見える、カラフルなかわいらしい子を求めて。

奥に見えている。

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合成写真みたい?!大きなパピーが登場!

そう、これ!

ビルバオへ来たら、絶対見たかったやつ!

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後姿ですが、こちらがグッゲンハイム美術館のシンボル、

「パピー」(子犬という意味)だ。

 

グッゲンハイム美術館は、ニューヨークに本部を置く

グッゲンハイム美術館の分館としてオープンした美術館。

工業の街だったビルバオが衰退してしまった時、

その復興の目玉となったのがアートだった。

そのまさに中心地がこの美術館で、かつては造船所があった場所らしい。

 

モダンな雰囲気のその美術館の前に

巨大な子犬!子犬なのに巨大。

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季節ごとにお花のない時期や、メンテナンスの時期もあるようだが、

訪れた時は見事にカラフルなお花で飾られたパピーがそこに居た。

パピーはアメリカ人アーティストによる作品。

 

なんとも愛らしくて、確かに子犬の佇まいだ。

パッチワークのようなお花は立体的で

まさに唯一無二の存在感。

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うしろのグッゲンハイム美術館の建物も現代アートのようで

光を反射することで色や雰囲気を変えている。

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ぐるっとパピーの周りを一周。

周囲は広い空間になっていて、気持ちよさそうに座っている。

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近くで見るとこんな感じ。

これは……。お手入れが大変だろうな。。。

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グッゲンハイム美術館自体には入らず、

ここからモユア広場まで歩いてみる。

バイバイ、パピー!

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すごい構図だな。

ビルバオは歩くだけでアートを楽しめる街だ。

 

ホテルで休憩!シエスタを忘れずに

モユア広場から地下鉄でホテルへ。

ビルバオの街は公共交通機関が使いやすい。

バリックカードがあるので気軽に乗れる。

 

 ビルバオ観光に便利なバリックカードの話はこちら

      ↓

ariruariru.hatenablog.com

ariruariru.hatenablog.com

 

サン・マメス駅から近いホテル「イルニオン・ビルバオ

この辺りはとても静かで、滞在にはよかった。

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中はとってもモダンで機能的。

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シンプルで居心地が良い。しかもお安い!

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街歩きの間にホテルに戻れる距離がうれしい。

特に夏のヨーロッパは昼間が長い。

昼食をとってから夕食までの間、

シエスタをたっぷりとるのが過ごしやすい。

 

翌日の早朝にはこの街を離れて

帰国する予定のこの日。

実質、旅の最終日にあたるわけだけど、

この日もしっかりシエスタをして、

最後にビルバオらしいもの、バスクらしいものを

いただきに行きましょう!

 

ariruariru.hatenablog.com


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フランス&スペイン旅「ワインとバスクの旅!のんびりビルバオ歩き!モダンアートを愛でながら」

心を落ち着けて、また旅に出られる日を想いながら、

今日も旅の復習をしています。

ariruariru.hatenablog.com

 

2019年8月

この夏は、友人との2人旅。

フランスのパリからボルドースペインのサンセバスティアン

ビルバオ大西洋側を南下する。

訪れたかった場所をわがままにめぐる旅。

さあ、2週間のワインとバスクの旅へ!

 

目次

静かなビルバオをぶらぶら歩く

 ビルバオでも大活躍!バスクの旅のお供におススメです。

       ↓

 

ビルバオの旧市街でランチした後、

ビルバオ川を北上しながらの街歩き。

 

  ランチはこちら

     ↓

ariruariru.hatenablog.com

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中心地から少し外れているからか、

人も少なくてのんびり歩ける。

ただし、小雨が降ってきたり、強風が吹いてきたりと、

相変わらず、バスクのお天気はコロコロ変化する。

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市庁舎を過ぎたころに小雨がぱらつき、

雨宿りしながら折り畳み傘を

バッグから出して開いたころには、

小雨がもう止んでいるという具合。

 

どうなってんの?スビスリ橋は静かにおもしろい

川沿いを歩いていると、とてもユニークな形の橋が見えてきた。

f:id:ariruariru:20200413084826j:plainこちらの橋はスビスリ橋といって、

バスク語で「白い橋」と言う意味。

遠くから見るとシンプルな橋のようにも見えるが……

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だんだん近づいてくるとわかる。

橋が湾曲している。

とてもデザインスティック!

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実際に渡ってみるとこんな感じ!

ビルバオの街中は、新鮮なデザインで溢れている。

橋自体がカーブを描いているのだ。

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橋の向こうには「磯崎ゲート」と呼ばれる

両側に2本のオフィスビルがそびえている。

日本人の磯崎新氏が設計した建物らしい。

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橋を実際に渡っていても、なんだか平衡感覚を

失わせるというか、テーマパークの中にある

アトラクションの一部を渡っているような感じ。

静かにおもしろいデザイン。

 

ふり返るとこんな感じ。不思議な感覚。

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グッゲンハイム美術館は外も楽しめる

橋を渡ってしばらく川沿いを歩くと、

ビルバオの観光名所の裏手に到着する。

グッゲンハイム美術館だ。

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いました、いました!

見てみたかった、このオブジェ。

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想像以上に大きくて、美しくてびっくり。

どうなっているのか分からないけど、

どうなっているのかわからなくていいんだなぁ。

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そういえば、あの子はどこ?

グッゲンハイム美術館と言えば、

見たいあの子がいるはず。

 

あ!いたいた!

遠く向こうに後姿が見えました。

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さあ、会いに行きましょう。


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≒(ニアリーイコール)を楽しむ言葉の世界<その9>「大好きな旅と音楽とイタリア語【第2章】」

土曜日は、言葉のお話を書いています。

先週土曜日の記事の続き、

「私の大好きな旅と音楽とイタリア語<その2>」です。 

 

  <その1>はこちら

     ↓

ariruariru.hatenablog.com 

目次

「不安<興味」のホームステイ

さて、語学の学習の話やら学習への不安の話はさておき、

「andare」という言葉に、旅の思い出が詰まっているという話。

 

それは、イタリアのフィレンツェ

初めてホームステイをした時のことだ。

 

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フィレンツェの美しさにとりつかれた日々。)

 

もうすでに勤め人だったので、約2週間の短いステイだったが、

この時に出会ったホストマザーは、私に大きな影響を与えてくれた人だ。

 

当時の私はほとんどイタリア語を話せなかった。

(今でもたいして話せないが、もっとひどかった。)

それまでに2度イタリアを旅行で訪れてはいたものの、

せいぜい話せたのは、決まりきった「あいさつ」や、

あとは我流で丸暗記してきた名詞の単語。

さらにその昔、イタリアンレストランでアルバイトした経験があって、

メニュー表にのっているような食材なんかは多少の知識があった。

 

しかしまあ、そんな状態でよくホームステイに行ったものだと思うが、

「不安<興味」の状態だったので、行けてしまうのが恐ろしい。

というか、今ならそれが、その勇気と無謀さが

若干うらやましくもあったりする。

 

素敵なホストマザー

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(2011年イタリアのフィレンツェ。小さな空港に似合わないほどの人が行き交う。)

 

フィレンツェの小さい空港に

夜遅く車で迎えに来てくれたホストマザーは、

背の高くておだやかそうな人だった。

薄暗い空港の出入り口で手をこまねきしてくれていた光景を

今でも思い出すことができる。

 

家に到着するまでの20分程度の車中で、すでに彼女は

私のイタリア語がかなりヤバいと察知したのか、

ゆっくり話してくれたり、単語に分けて話してくれたり、

動詞なら活用の前にまず原形を言ってくれたりと、

こちらがお願いしたいことを全部先にやってくれるような

私にとって素晴らしいイタリア語の先生だった。

 

実は、彼女は高校で芸術や文化を教える教師を

長年やっていた人だったのだ。

私が出会ったころはもう教師の仕事は引退し、

フィレンツェの街のボランティアガイドをしていたが、

まさに「教える」のが上手く、私が毎日苦戦するイタリア語の文法を

手をかえ品をかえては、さまざまな手法で教えてくれた。

 

分からないと、ついつい英語が出てしまった当時の私。

ホストマザーは英語を話す人ではなかったが、

英語の知識はしっかりもっている人だったので、

私が話す英語でわからない語句が出てくると

自分の英伊辞典を何度もひいて、理解しようとしてくれた。

 

2週間の滞在で、私のイタリア語の能力向上よりも

彼女の英語の能力向上の方が高かったのではないかと思うほどだ。

 

実際、ステイの後半になると彼女は、

「いけない、英語を使わないようにしなくちゃ、

イタリア語の勉強にならないね」と言うくらい、

英語が話せるようになってしまっていたのだ。

(私がそうさせてしまっていたのだけど。)

 

そんな素晴らしいホストマザーとの出会いが、

その後の私のイタリア語学習に大いに影響を

与えたのはもちろんのこと、

私を大いにイタリア好きにしてくれた。

 

彼女は文化や芸術に造詣が深かったので、

フィレンツェの有名な名所はもちろんのこと、

地元の小さな教会から建物の成り立ちに至るまで、

とにかく詳しい。

 

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(美しいフィレンツェの街。何度行ってもうっとりしてしまう。)

 

散歩の途中や、買い物に行く時など、ありとあらゆる場面で

フィレンツェの魅力、イタリアの魅力を教えてくれたのだ。

 (さらに長くなるので、次回へ続きます。)

 

過去の「≒(ニアリーイコール)を楽しむ言葉の世界」はこちら

    ↓

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フランス&スペイン旅「ワインとバスクの旅!ビルバオの街歩き!リベラ市場でお手軽バルめぐり」

心を落ち着けて、また旅に出られる日を想いながら、

今日も旅の復習をしています。

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2019年8月

この夏は、友人との2人旅。

フランスのパリからボルドースペインのサンセバスティアン

ビルバオ大西洋側を南下する。訪れたかった場所をめぐる旅。

さあ、2週間のワインとバスクの旅へ!

 

目次

バスク地方、旅の最後の地ビルバオ

ビルバオで過ごす3日間。あっという間に過ぎていく。

ビルバオの旧市街で、満員のバルでマッシュルームを

堪能した後は、ビルバオ川沿いへさらに歩く。

 

  マッシュルームはこちら

     ↓

ariruariru.hatenablog.com

 

ビルバオの旧市街は、サンセバスティアン

それとはまた違う趣き。都会的というか。

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 ビルバオでも大活躍!バスクの旅のお供におススメです。

       ↓

 

街を行くとバスクの旗が。

フランスとスペインの国境にまたがるバスク地方

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ビルバオ川に向かって南西に歩くと

到着したのは、リベラ市場だ。

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リベラ市場は、旧市街の端にあって、14世紀ごろから

ビルバオ市民に欠かせない市場だったらしい。

現在の建物は1929年に建てられたもので、

2011年に大幅に改装されたものだ。

 

こんな形のバルめぐりもアリ?

市場としての機能はもちろん今でも果たしているのだが、

新たなニーズにこたえるために設けられているのが

カフェやバル、レストランが入ったフードコート。

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入ってみると中はこんなに人・人・人!

それもそのはず、さまざまなピンチョスやワインが並び、

このスペースでバルめぐりができてしまうのだから!

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ただし、席を確保するのが大変。。

しばらく待って、やっと確保できた。

 

一軒一軒のショーケースは小さいけど、

いくつものお店のものも選んで食べれるのが

フードコートの楽しみ。

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ちょっとにぎやかすぎて寛げませんでしたが……

美味しいものをお腹いっぱい食べたので、

次はちょっと歩きましょうか!

 

川沿いを散歩するとバスクの気候に翻弄された

市場のすぐ横には川が流れている。

この川はビルバオの街を抱え込むように蛇行して流れている。

ちょっとお天気は下り坂だけど、

しばらく川沿いを歩いてみることにした。

川沿いを北へ向かう。

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ふり返って対岸を見るとこんな感じ。

カラフルだけどしっとりとした街並み。

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アーチが繋がる歩道の上に建物が建っている。

イタリアのボローニャなどで見られる「ポルティコ」みたい。

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イタリア中部の旅でポルティコをたくさん見ました。

       ↓

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美しい街並みをぶらぶら歩きながら楽しむ。

駅周辺が近づくと人通りも多くなるが、

それ以外は人もまばらでとっても静かだ。

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しばらく川沿いを北上していると、

前がロータリーになっている建物が。

こちらはビルバオの市庁舎。荘厳な佇まい。

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この辺りで、小雨がパラパラと降り始めた。

そして強風が吹き荒れる……。

この旅で何度か遭遇したが、

バスクの天気は本当に変わりやすい。

 

ウインドブレーカーに折り畳み傘にサングラス。

どんなお天気になってもいいように。

バスクの旅では必須アイテムだ。 



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フランス&スペイン旅「ワインとバスクの旅!ビルバオ旧市街で食べる肉厚マッシュルームのお昼ゴハン!」

また旅に出られる日を想いながら、今日も旅の復習をします。

ariruariru.hatenablog.com

 

2019年8月

この夏は、友人との2人旅。

フランスのパリからボルドースペインのサンセバスティアン

ビルバオ大西洋側を南下する。訪れたかった場所をめぐる旅。 

さあ、2週間のワインとバスクの旅へ!

 

目次

ビルバオ旧市街の街並みを歩く

この日は朝から世界遺産ビスカヤ橋。

その後は地下鉄で旧市街へやってきた。

そろそろお昼時。お腹が空いてきたな。

 

 ビルバオでも大活躍!バスクの旅のお供におススメです。

       ↓

 

ビルバオの旧市街。街並みが美しい!

古い建物にカラフルな色合い。

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 行ってみたかったバルを求めて、ヌエバ広場へ。

エバ広場はスペインによく見られる広場の形。

周りを建物に囲まれている四角い広場。

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 たくさんお店があって、にぎわっていたが、

私たちが行きたかったバルは残念ながらこの日はお休みだった。

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アーチが続く美しい広場。 

あ~でも、お腹が空いたな~!

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ビルバオでも、やっぱりバルごはん!

ではでは、気を取り直して別のお店へ。

クルス通りから少し東へ入った道に、

人であふれかえっているバルを発見。

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 香ばしいいい匂いをそこら中に漂わせている。

 

私たちのバイブル(?)にも載っている

「モトリケス」というバル。

こちらの名物はマッシュルーム!

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 にぎわい過ぎてお店の中はすし詰め状態。

注文するだけで一苦労だ。

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マッシュルーム!マッシュルーム!マッシュルーム! 

でももう後戻りはできない。なぜなら、、、

香ばしい匂いにもうやられてしまっているので、

もう口が完全にマッシュルームになってるから!

すべてのお客さんが注文してるのがこちらのマッシュルーム。

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黙々とマッシュルームを焼いているお兄さん。 

しばらく待つと「できたよ!」と呼ばれる。

よくだれがだれかわかるなぁ。

たぶんアジア人は私たちしかいない様子だったので、

「あそこで待ってるアジア人」とでも認識されていたのかな。

 

やってきたのは肉厚のマッシュルーム!

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 バスク定番のチャコリとともに。

この分厚いマッシュルーム、焼くのに時間がかかる。

鉄板に向かっているお兄さん、汗だくで大変そうだった。

 

  マッシュルームと言えば、これも美味しかったなぁ。

         ↓

ariruariru.hatenablog.com

   マドリッドのこれも忘れられない!

         ↓

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一見シンプルに見えるけど、いい香りがするソースが

かかっていて、ちょっとピリッとした味つけ。

食欲がますますそそられる味!

 

この旅では、数々のバルで美味しいものをいっぱい食べた。

驚いたのは、どの店も創意工夫がものすごい。

素材の味を大事にしつつも、

「なるほど」と唸らせる一味がプラスされている。

 

さてもう一軒、行ってみましょう!



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≒(ニアリーイコール)を楽しむ言葉の世界<その8>「大好きな旅と音楽とイタリア語【第1章】」

土曜日は、言葉のお話を書いています。

今回から、「私の大好きな旅と音楽とイタリア語」を

何回かに分けて紹介していきます。   

 

目次

イタリア語に「andare」という言葉がある

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(2011年イタリアのフィレンツェ。小径ばかりのこの街では、歩いても歩いても小径の制覇には至らない。)

 

イタリア語に「andare」という言葉がある。

「行く、歩く」という意味の動詞だ。

生活の中でよく登場するシンプルな動詞なので、

イタリア語を学び始めた初期に登場するのだが、

活用が不規則な動詞のため、

今後の自分の学習に一抹の不安を感じる語句。

 

イタリア語は、主語に合わせて動詞が活用するしくみの言語だ。

そのため、動詞の活用を見れば主語が想定できるため、

主語を省略することが多い。

 

 ちなみに、「andare」の活用とは、

  主語が一人称単数の場合は「vado

  主語が二人称単数の場合は「 vai」

  主語が三人称単数の場合は「 va」

  主語が一人称複数の場合は「andiamo」

  主語が二人称複数の場合は「andate」

  主語が三人称複数の場合は「vanno」

 となる。

 

これがイタリア語を学ぶまあまあ初期の段階でやってくるので、

とりあえず「andare」の活用は無理やり覚えるとしても、

今後の学習に対しての自信が急速になくなった覚えがある。

こんな感じの不規則動詞が山のようにあるのだ。

 

生きている言葉こそ魅力的

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(2011年イタリアのフィレンツェ。ステイ先で借りたかわいらしい本。)

 

語学というのは系統づいている部分は比較的簡単だ。

ルールを覚えればいいだけだから。

 

でも、言葉というものは生きているので日々変化する。

そして過去にも変化し続けて結果、今ここに存在している。

 

当然、「例外」が日々生まれてくる。

語学の学習は、その「例外」との闘いのように思っていた。

不規則変化を繰り返し覚える日々のように。

 

でも今は、「例外」こそがおもしろいところだと思うようになった。

なぜ「例外」が生まれるのか、その過程を想像するのが楽しい。

 

例えば、英語は比較的「例外」の少ない系統だった言語だが、

それでも中学校の時、

「なんでgoの過去形はwentなんだ?覚えにくいな……」とか、

「三人称単数の時はsを付ける?なんで?」とみんな一度は思ったはず。

 

英語以外の言語を学ぶようになると、

いかに英語が「例外」の少ない言語かを身をもって

知ることになるわけだが、

たいていの場合、なぜ「例外」が生まれたかははっきりとわからない。

長い年月をかけて、ちょっとずつ変化していくものだから。

 

 (ちょっと長くなるので、次回へ続きます。)

 

過去の「≒(ニアリーイコール)を楽しむ言葉の世界」はこちら

     ↓

ariruariru.hatenablog.com

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フランス&スペイン旅「ワインとバスクの旅!ビスカヤ橋周辺を歩いたら、次はビルバオの旧市街へ!」

安全な旅に出られる日を想いながら、

今日から昨年夏の旅の復習に戻ります。

ariruariru.hatenablog.com

 

 しばらく旅に出られないことを嘆いておりました。

   

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2019年8月

この夏は、友人との2人旅。

フランスのパリからボルドースペインのサンセバスティアン

ビルバオ大西洋側を南下する。訪れたかった場所をめぐる旅。

さあ、2週間のワインとバスクの旅へ! 

 

目次

ビスカヤ橋を渡って、ポルトゥガレテを歩く

この日は朝から地下鉄に乗って、

世界遺産に登録されているビスカヤ橋を見学。

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ariruariru.hatenablog.com

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ビルバオ川の東岸のゲチョの街と、

西岸のポルトゥガレテの街をつなぐ重要な橋。

私たちは、ゲチョ側から橋げたにあがって風景を楽しんだあと、

ゴンドラでポルトゥガレテ側に到着した。

 

 街の情報も満載。バスクの旅のお供におススメです。

       ↓

 

こちらはまた違った雰囲気。

この日は日曜日ということもあって賑わっている。

とはいっても、のんびりした空気。

ポルトゥガレテ側の広場。

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船で対岸に渡ることもできる。

こんなかわいらしい渡し船で。

渡し船もゴンドラも地元の人の足だ。

料金はどちらも、0.40€と安い。(60円くらい)

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ポルトゥガレテ側から中心地に戻ることにした。

街はなかなかの急勾配で、丘の上に駅がある。

美しい街並み。しっとりとしていて。

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この日は朝から曇りがちのお天気。

湿気があって冷たい風が吹いている。

ふり返るとちょっとだけビスカヤ橋が見えた。

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少し歩くと、サンタマリア教会に出た。

教会の前は展望デッキのようになっていて視界が開けている。

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立派な教会。

日曜日なのでミサを行っている音が聞こえてくる。

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それを聞きながら、教会前の広場から数段降りると、

ビスカヤ橋が美しく見える!

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ビスカヤ橋は想像以上にとても大きくて、

ビルバオ川沿いからはなかなかきれいに

カメラにおさまらない。

こんなところにベストショットがあったのか!

ポルトゥガレテ側に渡ってよかった!

 

便利な地下鉄で中心部へ

丘の上まで上がると、地下鉄の入り口を発見。

わかりやすくてとっても便利。

ポルトゥガレテ」という駅だ。

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ビルバオの地下鉄はとてもシンプルでわかりやすい。

デザインがシンプルでホームを見渡すことができて、

行き先をすぐに見つけることができる。

旅人にやさしい地下鉄だ。

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バリックカードというプリペイドカードがお得。

      ↓

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ビルバオの旧市街「カスコ・ビエッホ」

地下鉄で向かった先は、「カスコ・ビエッホ」駅。

ビルバオの旧市街だ。

駅を降りると、さすがに人通りが多い。

バスクらしい美しい街並みだ。

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歴史的な重厚な建物にカラフルでかわいらしい色合いが

あしらわれている、伝統的なバスクの雰囲気。

 

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あ、バスクの旗。

 

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このバスク独特の建物に囲まれるとなんだかホッとする。

ビルバオサン・セバスティアンよりも大きい街だけど、

昔ながらの街の風景は、どこか気持ちを

落ち着ける作用があるのかな。

 

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さて、お腹が空いてきた。

ビルバオでもやりましょう。

バルめぐりへ!


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旅に出られない旅人はどうなってしまうのか<その5>「旅に出られなくとも、私はずっと旅人でいよう」

前回の続きです。今日は<その5>です。

「旅に出られない旅人はどうなってしまうのか」はこれで終わりです。

(旅好きでお暇な方のみ、読んでください。ただの愚痴です。)

 

  前回の記事はこちら

     ↓

ariruariru.hatenablog.com

ariruariru.hatenablog.com

ariruariru.hatenablog.com

ariruariru.hatenablog.com

目次


どこなんだ?あの場所は

そして旅人としては気になる、

私が夢の中で旅していた場所はどこなのか。

「いや、自分で勝手に夢にみただけだろ」

ということなのだが、解明したくなるところ。

 

通りや広場の雰囲気は、

やはりスペインかポルトガル、イタリア、フランス

あたりのようである。

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(2012年夏。スペインのトレド。木陰を求めて広場へ出る。)

 

数段の階段を上ったところに広場があるという形は、

ヨーロッパの街を歩くとよく出くわすもの。

 

段ボールに無造作に商品が積まれている様子、

これはイタリアの地方都市で見た光景と近いかもしれない。

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(2011年冬。イタリアのフィレンツェ。八百屋さんを見かけるだけでほっこりする。)

 

こちらの反応お構いなしで、

勢いよく話しかけてくるおばちゃん。

これもやはり、イタリアかスペインか。

 

恋しいのはスペインか、ポルトガルか、イタリアか。

確かにあの街並み、あの雰囲気、恋しくて懐かしかった。

 

でも、本当に恋しいのは、

あの状況そのものなのかもしれないとも思う。

 

わからない言葉をかけられて困っている私。

一生懸命しゃべって何かを伝えようとしている人、

一生懸命聞いて理解しようとする私。

 

そんな光景が、今私にとって一番恋しいのかもしれない。


旅で得られる経験そのものが恋しい

そう、私は今、恋しい。

旅する場所と旅で出会う人が、

恋しくて恋しくてしかたがないのだ。

 

今まで旅した場所や、今まで出会った人が恋しいだけでなく、

旅で得られる経験そのもの、すべてが恋しいのだ。


だから、こんな症状を発症しているのだろう。

行ったこともない場所を旅している夢。

「とうとう夢にまで見てしまうほど、旅が恋しいのか」と

自分で自分が心配になってしまう反面、

実は、あの夢の続きが見たくてしかたがない。

そして、あの夢の続きを想像して

ニヤニヤしてしまう自分がいる。

 

「私はずっと旅人でいよう」と決心する

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(2014年夏。フィンランドヘルシンキからクロアチアドゥブロヴニクへ向かう飛行機。)

 

これはもうすでに、「旅要素欠乏症」の末期症状なのか。

それならそれでもう結構。

末期症状を生き抜いていこうではないか!

 

そして、一人で静かにこう決意するのであった。

 

「旅に出られなくとも、私はずっと旅人でいよう」

 

旅はやめても旅人はやめられないのだ。

 

今後も、「旅要素欠乏症」の諸症状の変化に注意しながら

この期間を旅人として過ごしていこうと決心した。

あの夢の続きを想像しながら。

 

(おわり)

 


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